歯科受付とは?
「歯医者」と聞いてどんなイメージを抱きますか。恐らく多くの人があまり良いイメージを持っていないことでしょう。音が嫌、痛いから嫌、匂いが嫌など色々あるでしょうが、そもそも病院というもの自体が嫌という人も少なくはないでしょう。
歯医者に限らずですが、病院や医院には多くのスタッフが従事しています。そのなかでも「歯科受付」とは一体どんな職業でしょうか。仕事内容について見ていきましょう。
受付のみをする歯科受付
「歯科受付」という職業は、二つに大きく分けられます。一つ目として受付のみを主な仕事内容とする「歯科受付」です。
これは歯医者に行ったらまず最初に通るところで、誰もがそれぞれに「ああ、あそこにいる人ね」などと頭に浮かびやすいことでしょう。
「医院の顔」と言っても過言ではありません。男性よりは女性の方が多い印象を受けます。基本的には受付のみという仕事内容なので、診察室に出入りすることは少ないです。
歯科医師や歯科衛生士のアシスタントもする歯科助手
二つに分けた内のもう一つが「歯科助手」です。資格講座や求人情報などで目にすることも多いです。
「歯科助手」の仕事内容としては、受付業務だけでなく歯科医師や歯科衛生士のアシスタントにつくことも業務の一つとして行います。仕事内容が一つではなく複数あり受付と診察室を行き来することとなるため、「受付」といっても受付のところにいないこともあります。
歯科受付の仕事内容7つ
歯科受付の仕事内容は、ほぼ事務作業が中心であるといえます。受付のみが仕事内容といっても、細かく見ていくと色々とやることがあります。診察券を受け取るところから待合室やトイレの清掃までの仕事内容を7つに分けて見ていきましょう。
事務作業がメインの仕事内容ですが、患者さんから治療に関して尋ねられることはあるので、ある程度治療に関する知識や流れなどは把握しておいた方が良いでしょう。
仕事内容1:診察券を受け取り受付けする
歯科受付としてのまず最初の仕事内容は、来院された患者さんの診察券を受け取って受付をすることです。ここで保険証の確認も行います。
そこに従事しているスタッフの中で誰よりも最初に顔を合わせる存在です。言ってしまえばただ診察券を受け取って待合室へ通すだけですが、受付の態度一つでその医院の印象の良し悪しが決まってしまうと言ってもいいほどに重要な役割を担っていると言えます。
仕事内容2:カルテの準備
歯科受付の二つ目の仕事内容は、カルテの準備です。来院された患者さんの受付を済ませたら、その患者さんのカルテを準備します。
カルテには患者さんの住所、氏名、年齢、性別などといった情報の他に、症状や治療経過、来院日などが記載されています。医師が診察を行った後、その日の診察内容がまた新たに記載されます。
昔は紙のカルテでしたが、最近では電子カルテの導入が進められています。
仕事内容3:診察室への案内をする場合も
歯科受付の仕事内容として、診察室への案内をする場合もあります。前の患者さんの診察が終わったら、医師の指示に従って次の患者さんを診察室まで案内します。
「場合もある」というのは、必ずしも歯科受付の仕事内容であるとは言えないからです。歯科助手若しくは小さい規模のところだったら医師が直接診察室に呼ぶこともあるでしょう。歯科受付が行う場合には、持ち場である受付を一時的に離れることになります。
仕事内容4:予約の管理をする
歯科受付として、予約の管理をすることも仕事内容の一つです。
外来患者さんのなかには治療が継続するために事前に予約をしている場合と、新規で当日に予約をする場合とがあります。医師の人数を増減することはできないので、一日や一度に診察できる人数には限界があります。
患者さん一人当たりの大まかな診察時間を考慮しながら、時間が被ることのないよう、また医師が診察しやすいように予約を組むことが求められます。
仕事内容5:電話対応をする
医院に掛けられてくる電話の応対をすることも、歯科受付の仕事内容です。
医院には毎日色々な内容の電話が掛けられてきます。予約の電話はもちろん、予約のキャンセル、薬だけが欲しい、こんな症状があるけどどうしたらよいか、今日診てもらったあと症状が悪化したなどといったことから、クレームや求人を出していたら求人に関する電話なんかもあることでしょう。そういった電話を受け、必要であれば医師に繋ぐようにします。
仕事内容6:会計をする
歯科受付の仕事内容として、会計を行うことも挙げられます。診察を終えた患者さんのその日の医療費を計算し、患者さんに請求します。医療費は患者さん本人の保険証の種類や初診なのか再診なのか、その日の治療内容などから算定します。
来院して最初に顔を合わせるのが歯科受付なら、最後に顔を合わせるのも歯科受付です、最後に帰られる患者さんの姿が見えなくなるまで、医院の顔としての務めを果たしましょう。
仕事内容7:待合室やトイレの清掃
その日の診察時間が終わり、最後の患者さんが帰られてからもお仕事はあります。待合室やトイレの清掃が、7つ目の仕事内容です。
医院を綺麗に清潔に保つことも、歯科受付の仕事です。ちゃんと掃除がされているか、手入れが行き届いているか、そういったところも患者さんは見ています。
歯医者も病院です。衛生面の管理はしっかりしましょう。働く方としても、綺麗なところの方が気持ち良いでしょう。
歯科受付もこなす歯科助手の仕事内容
続いて歯科受付も行う歯科助手の仕事内容についてです。歯科助手が行う仕事内容として、「歯科医師や歯科衛生士のアシスタント」「レセプト業務」について説明していきます。
歯科助手には「歯科助手」という資格がありますが、資格がなくても「歯科助手」として働くことができます。
一つずつ見ていきましょう。
仕事内容1:歯科医師や歯科衛生士のアシスタント
一口に「歯科受付」といっても、受付のみを行う歯科受付と歯科助手では、仕事内容において大きく違うところがあります。それが歯科医師や歯科衛生士のアシスタントを行うというところです。
アシスタントといっても難しいことはありません。治療に必要な器具の準備や器具の洗浄、滅菌などです。治療をスムーズに進めるためのサポートのようなイメージです。
仕事内容2:レセプト業務
そして特に専門性が求められる仕事内容が、レセプト業務です。レセプトとは「診療報酬明細書」のことで、患者さんが医院で支払う負担割合以外の医療費を保険者に請求するために提出するものです。
当然計算間違いなどのミスがあってはいけません。歯科助手としての価値が、このレセプトの作成業務で決まると言ってしまってもいいでしょう。
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歯科受付の仕事のポイント4つ
歯科受付といっても、受付のみが仕事内容である「歯科受付」と、受付も行い歯科医師や歯科衛生士のアシスタント業務も行う「歯科助手」と、大きく二つに分けられるということを説明してきました。それぞれの違いと主な仕事内容は分かっていただけたことでしょう。
それでは「歯科受付」という仕事において、どういったことがポイントとなるでしょうか。ここでは4つ挙げてみました。
1:歯科医院の顔として印象良く
まず一つ目のポイントとしては、歯科医院の顔として印象良くすることです。
ここまでにも何度か述べてきました。来院された患者さんと最初に顔を合わせるのも最後に顔を合わせるのも歯科受付で、歯科医院の印象を左右する重要なポジションです。
また来たいというのもおかしな話ですが、「また今度通うことになることがあればあそこがいい」などと思ってもらえたらとても良いでしょう。
2:歯科の専門知識を勉強する
次に歯科の専門知識を勉強することを、ポイントの二つ目として挙げましょう。
歯科受付であろうがなかろうが、そんなことは患者さんには関係ありません。歯科医院で働いている全員が同じスタッフです。分からないからと、いちいち医師に聞きに行っていたのでは診察が進みません。
治療内容や治療方法、薬についてなど、いつ何を患者さんから尋ねられても答えられるように勉強しておきましょう。
3:予約や電話対応など手際よく丁寧に
続いて三つ目のポイントとして、予約や電話対応などを手際よく丁寧にということを挙げます。
医院が混んでいるときなど、一度に複数の業務をこなさないといけないときもあることでしょう。一つの業務に時間を割いていては回っていきません。
マニュアルがあればそれを見ながら、なければ自分で必要事項などをまとめたものを作成するなどして手際よく業務を遂行するよう努めます。
4:コミュニケーション能力と調整能力が重要
そして、コミュニケーション能力と調整能力が重要であることを、四つ目のポイントとします。
患者さんにも色々な人がいます。人間ですから合う人、合わない人いることでしょう。ですが仕事なのでやるしかありません。患者さんの症状を聞いて、うまく要点をまとめ、それを医師に伝えます。
また、医師と患者さんの間に立つこともあります。不安な気持ちを和らげたり、安心させたりすることも歯科受付に求められることです。
歯科受付の仕事内容を把握しよう!
歯科受付という職業の仕事内容について、受付のみの歯科受付と医師のアシスタントも行う歯科助手に分けて説明してきました。
医療に携わるものの、資格がなくても働くことができて、女性がとても多いというのが特徴です。興味があるという人は、更に掘り下げて調べてみると良いでしょう。まだまだ新たな発見があるはずです。