社会保険労務士とは?社労士の主な役割10|相談するメリット

組織・人材

社会保険労務士を略して社労士

社会保険労務士の事を略して社労士と言います。社労士は社会保険労務士法に基づき、毎年一回、厚生労働大臣か実施する社会保険労務士試験に合格する必要があります。2年以上の実務経験も必要で、社会保険労務士名簿に登録された人だけを社労士と言います。

社労士の資格を取得すると、幅広い仕事に対応でき大きな役割をもって働くことができます。社労士の資格とはどのような内容か見ていきましょう。

社労士は国家資格

社労士は国家資格になります。毎年5万人近くが受験する人気のある資格です。社労士の資格を取得すると、労働や社会保険に関する手続きや就業規則などの業務ができます。働く人のためになる役割を担うことになるでしょう。

社労士の資格を取得すると、将来的に独立開業する事もできます。また、大企業に就職できれば、企業内で専門的知識を活かして総務部や人事部で活躍する事もできます。

社労士の主な役割10

社労士は、企業の要望に応えて労働社会保険関係の法令を理解して適切な対応をする役割があります。社労士がいる事で企業と雇用者の関係が円滑になったり、悩みを抱えている人の相談役を受けることができます。

社労士の資格を取得したら、できる役割について確認していきましょう。

役割1:人事や労務に関する相談や指導

企業の人事部で活躍する事ができる社労士は、人を大切にする経営をモットーにした役割ができます。良好な労使関係にするために就業規則を作ったり、賃金に関するアドバイスもできます。人事や労務管理の専門家として、きめ細やかなアドバスをする役割が期待されます。

また、社労士は人事労務管理の専門的知識を活かして、適切な労働時間の管理や人の採用に関わることもできます。

役割2:就業規則や雇用契約書の作成

社労士の資格を取得すると、就業規則や雇用契約書を作成できます。従業員が10名以上の会社になると、必ず就業規則が必要になります。

就業規則は、一定のルールに基づいて作成しなければなりません。法的な拘束力をもつので重要な役割を果たすので、社労士にお願いして作成するのが一般的です。

また、就職の時に交わすことになる雇用契約書も重要な書類のひとつでしょう。この書類も内容を決めて作成できます。

役割3:労働トラブルに関する相談

労働に関するトラブルはとても多いのが現状です。労働者の悩みを聞く相談役になれる役割もあります。最近話題になるパワハラやセクハラなどの相談にも親身になって話を聞けます。

会社で悩みを抱えている人は、誰にも言えずに一人で抱え込んでいるケースが多いです。そのような人に寄り添って問題を解決していく役割が与えられます。人の役に立てるやりがいを感じる職業でしょう。

役割4:社会保険の手続き

社会保険を導入していると、年度更新や算定基礎の計算など面倒な事務処理があります。

そのような事務処理を全て受け入れるのが社労士の役割です。4月から5月になると労働保険の年度更新があります。7月には、社会保険の算定事務があり企業にとっては余計な仕事が増えて負担になります。

これらの仕事一挙に引き受けて、的確に処理するのが社労士です。会社にとって役立つ存在になるでしょう。

役割5:雇用保険の手続き

雇用保険とは、労働者が失業した時に受給できる給付金です。何らかの事情で会社を退職した時に、給付金の手続きをすることで受け取れます。受給認定を行うのは、ハローワークです。

この雇用保険は、労働者を30日超えて雇う場合はパートやアルバイトでも加入しなければなりません。労働保険の申告は年に一回、年間賃金支払い実績を報告する義務があります。これらの事を企業に代わって代行します。

役割6:労働保険の手続き

労働保険は複雑で多岐に渡ります。これらの手続きを会社に代わって社労士が行います。専門的知識を活かして、適切な事務処理をして会社の負担を軽減します。社労士は、労働保険に関する法改正にも対応できる役割があります。

新しく法律が変わったり保険料が改定されると、いち早く会社に伝える事ができます。常に新しい契約内容を維持できますから、労働者は安心して働けるでしょう。

役割7:労働災害などの手続き

労働災害とは、労働者が業務中や通勤途中で負傷や死亡などのが起こった時に請求できる給付金です。

このような事態にあうと、療養給付金や休業給付金などさまざまな保険給付が適用されます。社労士は労働者の立場にたって、最適なアドバイスをして労働災害の手続きを行う役割ができます。

また、事業者としても請求された給付を支払う手続きが必要になります。働く人と事業者の両方の懸け橋になる役割があります。

役割8:助成金に関する相談や申請

社労士は助成金にも精通しています。社労士は、その会社に必要な助成金を見極めてメリットが大きい助成金をアドバイスする役割があります。助成金制度はとても複雑で、知識が無いと申請しても十分な恩恵を受けられないケースもあります。

どのような助成金にするかを社労士が決めて計画書を作成して提出します。計画通りに実行できれば助成金が申請でき、受給することができます。複雑な助成金の書類作成や申請も社労士が行えます。

役割9:年金に関する相談

社労士は、年金に対する各種事務手続きをする役割もあります。年金制度はとても複雑で、理解できない人が多いでしょう。年金の種類は国民保険や社会保険の他にも、生涯年金や遺族年金があります。

これらの年金の加入期間や受給資格の確認、年金が必要になった時の手続きを代行してくれます。また、社労士によっては無料相談も行っており、困っている人を 手助けする役割もあります。

役割10:給与計算

社労士は企業の給与計算を行う事ができ、残業代対策などマルチにサポートできる役割があります。給与計算は単純に働いた分を支給するのではなく、雇用保険や健康保険、所得税などを計算が必要です。これらの計算を社労士が計算ミスなくスケジュールどおりに行います。

また、退職者や休職者の立て替え払いや保険料率のお知らせなど、必要に応じて柔軟に対応できる役割もあります。

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社労士に相談するメリット3つ

全国社会保険労務士会連合会では職場のトラブルや年金の相談などを専門ダイヤルを設けて受け付けています。社労士に相談すると、法律を良く熟知しているので専門的なアドバイスを受ける事ができます。

個人的に社労士を利用する事もできますが、ここでは会社規模で社労士を雇った時に役立つメリットを紹介します。

1:人事関係の業務を任せられ本業に専念できる

会社では人間関係のトラブルがつきものです。人間関係のトラブルを持ち込まれると本業が進まなくなり業務に支障をきたすことになります。労働者が人間関係のトラブルに悩んでいたら社労士に任すことができます。

社労士は秘密厳守でトラブルを解決に導きます。社労士がいる事で業務に集中でき業績が左右されにくいでしょう。

2:助成金や法律改正などの情報が手に入る

助成金や法律改正はたびたび行われ、常に新鮮な情報が無いと正しい書類の申請ができません。社労士がいると最新の情報が手に入り、的確な指示をしてもらえます。例えば、助成金を申請する時、多くの種類から最適な助成金を選ぶことは難しいです。

また、社労士がいると最適な助成金を選んでもらえて、確実に受け取れるようにアドバイスをしてもらえます。素人では判断が難しいことも、プロ目線で解決してくれます。

3:トラブル時など信頼できる社労士がいることで安心できる

会社に社労士がいる事で、会社内のトラブルを解決できます。会社は労働者との間でさまざまなトラブルが発生します。休職者への対応や管理職の問題、労働に関する問題も社労士が法律よって解決していきます。

専門知識が豊富な社労士がいる事で、トラブルを未然に防ぐこともできるでしょう。

社労士の役割を知ろう

社労士の資格はとても人気がありますが、合格率が低くライセンスを手にするのは一握りの人です。社労士になると企業と労働者の間にたって、多くのトラブルを解決できます。人の役に立てる素晴らしい資格でしょう。

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