ライザップグループとは
ライザップグループとは、CMでおなじみのマンツーマントレーニングジムをはじめとして、健康食品やダイエット食品の製造・販売などを行っている子会社を総括する持株会社「RIZAPグループ株式会社」のことです。
今ではライザップグループの関連企業は、美容・健康分野以外にも、アパレルや出版など多岐にわたり、さまざまな企業が売上を支えています。
売上を伸ばすライザップグループの売上の詳細を見ていきましょう。
ライザップグループの事業内容
ライザップグループの事業内容は、短期間でのダイエットを可能にするマンツーマントレーニングジムを筆頭に多くの関連企業がある、『全ての人が、より健康に、より輝く人生を送るための「自己投資産業」』です。
ライザップグループといえば、「美容・ヘルスケア事業」が有名ですが、ライザップグループの関連企業には大きく分けると「美容・ヘルスケア事業」「ライフスタイル事業」「プラットホーム事業」の3つがあります。
ライザップグループの経営状況
急成長の結果、売上高2,000億円となったライザップグループですが、買収を進めてグループ会社を増やしすぎたことから利益は大幅に減少しているとニュースになりました。
大幅赤字と聞くと経営状況が心配になりますが、この赤字は一時的なものであって、すでに黒字化のめどが立っており、ライザップグループには将来性が期待できます。
ライザップグループの売上・経常利益
2019年3月期のライザップグループの売上は2,225億円、経常利益は-123億円でした。
今や80社にもおよぶグループ会社の再生が進まず、買収した既存店舗の閉店など、構造改革のための費用がかさみ、最終損益は193億円の大幅赤字となったものの、企業買収を進めたこともあり売上としては前期より1,000億円の増となりました。
このうち主力のライザップ関連事業の売上は413億円であり、順調に成長しています。
ライザップグループの利益率・負債比率・借入比率
2019年3月期のライザップグループは大幅な赤字となったため、利益率も大幅にマイナスとなり、自己資本比率は23.5%と前期よりは伸ばしているものの、負債比率・借入比率ともに、まだまだ高めとなっています。
一般的には、利益率が高く、負債比率や借入比率は低いのが望ましいですが、ライザップグループの場合は、成長過程において一時的に赤字となったものであり、経営計画によれば、今後は改善していくといえます。
ライザップグループの将来性
急激な成長を遂げ、売上を伸ばすライザップグループですが、グループ会社の買収を進めた結果、大幅な赤字が出てしまいました。
しかし、ライザップグループに大幅な赤字をもたらした構造の改革については、すでに一定のめどがついたとして、今後は黒字化が見込まれています。
ライザップグループは、一時的な赤字の黒字化が予想され、売上の要が美容・健康という需要のなくならない事業であることからも、将来性のある企業です。
ライザップグループの売上を支える関連企業12選
身近な企業や、意外な企業が、ライザップグループの傘下に入り、売上を支えています。ライザップグループの関連企業は、今や80社にものぼります。そのうち12社をご紹介します。
1:RIZAP株式会社
ライザップは、マンツーマンでトレーニングを受けられ、短期間で理想の体型を目指せる、完全個室のプライベートジムです。
CMでもおなじみの「結果にコミットする」というコンセプトのもと、トレーニングのほかにも、食事管理やカウンセリングまで徹底したフォロー体制で、ライザップは他のトレーニングジムとは一線を画しています。
若い世代から支持されているライザップですが、シニア向けに「ソウジム」も展開を始めました。
2:株式会社ジャパンギャルズ
株式会社ジャパンギャルズは、美容商品全般の企画開発を行っている企業です。
エテルノシリーズのサプリメントや化粧品、コラーゲンから作った新素材のダブルコラーゲンマスク(ダブコラ)などが人気商品です。30年以上の実績で多数の特許を取得しています。
委託者のブランド名で製造をおこなうOEMでも実績があり、美容器・化粧品・医薬部外品・美容液マスク・健康食品など多くの美容商品のコラボレーションOEMが可能です。
3:株式会社エンジェリーベ
株式会社エンジェリーベは、マタニティウェア・授乳服・ベビーウェアなどの通信販売を行っています。
お客様の妊娠、出産、育児という人生最高の瞬間に「寄り添う」という、ライザップのジムにも似た想いのもとにマタニティ関連グッズを販売しています。
投票で決定される、2018年マザーズセレクション大賞「マタニティ、授乳服部門」で第1位を受賞したり、マタニティ雑誌に掲載されたりと、多くの女性から支持を受けています。
4:RIZAPイノベーションズ株式会社
RIZAPイノベーションズ株式会社は、ライザップのゴルフ版ともいえる、短期間で専属トレーナーと一緒にゴルフが上手くなれるゴルフスクール「ライザップゴルフ」の運営などをおこなっています。
そのほかにも、新規事業開発などをおこなっており、料理教室「ライザップ クック」や、女性専用ファンクショナルトレーニングスタジオ「EXPA」、子供向けスポーツスクール「RIZAP KIDS」などを運営しています。
5:株式会社湘南ベルマーレ
ライザップグループはサッカー界にも参入し、選手やサポーターを驚かせました。
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブである「湘南ベルマーレ」も、ライザップグループです。
一時は消滅の危機にあったベルマーレですが、ライザップグループの傘下に入ったことで、ライザップメソッドや、資金面でのバックアップを受けて、危機を脱しました。今後の活躍が楽しみなプロサッカークラブです。
6:株式会社イデアインターナショナル
株式会社イデアインターナショナルは、BRUNO(ブルーノ)など、ライフスタイルブランドデザインや販売をおこなっています。
BRUNO(ブルーノ)は、株式会社イデアインターナショナルのオリジナルブランドです。人生を贅沢に愉しむためのライフスタイルを届けることがコンセプトとなっており、これはライザップとも通じるものがあります。
キッチンライン 、ピクニック&アウトドアライン 、インテリアラインが揃います。
7:株式会社ジーンズメイト
株式会社ジーンズメイトは、アパレルショップのチェーン店舗を約80店舗持ち、ジーンズやカジュアルウェアを販売しています。
ライザップグループとなったのち、店舗名や店舗内の商品や内装まで見直しがおこなわれ、2019年3月期の売上高は80億円、営業利益は過去11年で最高となりました。
課題となっていたレディース分野も好調で、不採算店舗の退店もほぼ終了しているため、今後も売上の成長が見込める企業となりました。
8:創建ホームズ株式会社
創建ホームズ株式会社は、戸建分譲、マンション事業などをおこなっている不動産会社です。
創建ホームズ株式会社の特徴は、開発と設計に集中するため、販売は外部委託していることです。富裕層向けの高級物件に特化し、「夢と満足の家造り」をコンセプトとしており、ライザップの理念と近いものがあります。
住まいから健康までのトータルプロデュースなど、ライザップグループならではのコラボレーション事業に期待がかかります。
9:株式会社日本文芸社
株式会社日本文芸社は、『日常生活において役立つ「知識」の提供と「大衆娯楽」の出版を通じて社会貢献すること』を出版理念として、実用書をはじめ一般書やコミックまで、幅広い書籍の出版をおこなっています。
「週刊漫画ゴラク」などの人気雑誌が売上をささえ、ライザップグループとなったことで、ライザップの食事メソッドや、門外不出としてきたライザップゴルフのメソッドを初公開するという書籍も出版し、話題となりました。
10:株式会社ぱど
株式会社ぱどは、エリアにあわせた情報誌の発行・配布をおこなっています。
2017年には30周年をむかえるほどの歴史をもつ、フリーペーパーの草分け的な存在です。
「情報を通じて人と人 人と街をつなぎ 人も街も元気にする」をスローガンにしており、これもまたライザップの理念とシナジーが生まれることが期待できます。
2019年3月度の売上は80億円にせまっており、裕福層向けの媒体は過去最高の売上高を継続しています。
11:株式会社ワンダーコーポレーション
株式会社ワンダーコーポレーションは、書籍やゲームソフト・CDなどの販売・買取専門店の経営をおこなっています。
電子書籍や音楽配信などオンライン販売に流れる利用者が増え、売上や来店客が減少するなど、書籍やゲームソフト・CDなどを扱うリアル店舗は苦しい状況にあります。
ですが、ライザップグループの構造改革により不採算店舗の閉店やモデルチェンジを進めることで、今後のばん回が見えはじめています。
12:株式会社サンケイリビング新聞社
株式会社サンケイリビング新聞社は、OL向けフリーペーパーの「シティリビング」などを発行しています。
「シティリビング」は、申し込むとオフィスの女性向けに届けられます。ほかにも、主婦や母親向けのメディアも手がけており、女性をターゲットとしたフリーペーパービジネスをおこなっています。
ライザップグループの傘下に入り、同じく傘下でフリーペーパービジネスの草分けである「ぱど」との事業統合が進められています。
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ライザップの社名の由来
ライザップの社名の由来は「RISE+UP = RIZAP」、「RISE」と「UP」という言葉を掛け合わせたもので、「どん底の状態からでも、その人が望む限り、必ず高く飛躍できる」という想いが込められています。
また、ライザップグループの黒色背景と金色のロゴには、「どんな暗闇のなかにいてもその人が望む限り、必ず光り輝く未来は訪れる」という意味があります。お客様に寄り添うライザップの理念がよく表れた社名です。
ライザップグループの売上状況などを把握しましょう
ライザップグループの売上は急成長していますが、利益は赤字となってしまいました。
ライザップグループの赤字は、一時的に構造改革の費用が必要となったことが大きな原因ですから、要であるライザップ事業の売上は伸びていることや、グループ会社にも売上を伸ばしている事業があることにも注目しましょう。
すでに黒字への転換の計画を発表しており、「結果にコミットする」ライザップですから、今後も売上の成長に期待しましょう。