福利厚生とは?|福利厚生の目的5つ|人気の福利厚生を徹底解説

組織・人材

福利厚生とは?

福利厚生とは、勤め先の会社から給料以外に支給される報酬のことを言います。福利厚生は2種類に分けることができ、一つは法律で定められている法定福利厚生、もう一つは勤め先の企業が独自で行っている法定外福利厚生です。

福利厚生が導入されている理由としては、企業側が労働者の確保と定着を目的にしていることと、さらなる労働者の意欲を向上させることを狙いとして導入しているからです。

法定福利厚生

法定福利厚生とは、必ずどのような企業でも設定されている基本的な福利厚生の制度です。日本の法律で定められている最低限の福利厚生の制度ですから、福利厚生の制度を設定していない企業は法律違反になります。

主に、健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、こども・子育て拠出金が福利厚生に該当します。

法定外福利厚生

法定外福利厚生は、先ほどの法律に関係する福利厚生制度とは違い、企業が独自で設定できる福利厚生です。

法定外福利厚生は、どのような福利厚生の制度を設定し充実させるかは企業によってさまざまで、福利厚生が充実している企業は、従業員や求職者からの評価も違ってくるでしょう。

最近では、面白くて珍しい制度を導入することで、従業員はもちろん求職者からの人気をあげる企業もあります。

福利厚生の対象者

福利厚生の対象者は、法律で定められている福利厚生制度があるので企業の多くは正社員とその家族を対象としています。また、非正規社員を福利厚生の対象外として扱う企業も多く存在していました。

働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律が成立し、正社員と非正規社員の福利厚生についても同じ扱いなるようにして、施設利用や転勤者用社宅や休暇・病気休職や教育訓練などより明確に示されました。

福利厚生の目的5つ

企業が福利厚生を行う目的とはいったいどのような意味があるのかご存じでしょうか。企業は、従業員のやる気を上げ、精神や経済的に支援をすることで、従業員の離職を防いだり、企業への満足度を上げることが主な目的です。

ここからは、福利厚生の目的を5つの項目に分けてご紹介していきます。

福利厚生の目的1:従業員のモチベーションUP

福利厚生の目的の1つ目は、従業員のモチベーションUPのためです。

企業からの福利厚生によって、今までよりも豊かな生活を従業員が過ごせるように住宅手当を支給したり、健康診断などを実施し従業員の健康を維持したりすることは、生理的な欲求や生活の安定と安全に対する欲求などを満たすことができます。

従業員の自己実現に向けてのモチベーションUPするための手段としては、とても重要なことだと考えられます。

福利厚生の目的2:離職防止

福利厚生の目的の2つ目は、従業員の離職防止のためです。

従業員のモチベーションUPすることは、企業からの離職を防ぎ、長く企業に定着してもらうことが目的です。

さらに、企業は社員旅行や社内交流ができる行事などの福利厚生を設定することで、従業員同士のコミュニケーションを活発に行えるようにし、より良い人間関係が築ける環境を作り、人間関係からの離職を防ぐことも目的としています。

福利厚生の目的3:新規応募者の獲得

福利厚生の目的の3つ目は、新規応募者の獲得です。

求人を募集しても、求職者が望む待遇や条件が得られなければ、企業に働き手は集まりません。多くの企業は法定福利厚生はもちろん法定外福利厚生の充実を図り、より多くの新規応募者の獲得を目的としています。また他社にはないユニークな福利厚生制度を設けている企業もあります。

福利厚生の目的4:従業員エンゲージメントの向上

福利厚生の目的の4つ目は、従業員のエンゲージメントの向上です。

近年労働者が減少し企業の人材不足が社会問題になっています。そんな中、企業は従業員の離職を防ぎ長く企業に定着してもらうため従業員のエンゲージメントの向上を図ることが必要とされています。

企業は従業員のエンゲージメント向上のために福利厚生を充実させて従業員の満足度を上げることで、従業員が企業への愛着や思い入れを強くもってもらうことが目的です。

福利厚生の目的5:企業のブランドイメージUP

福利厚生の目的の5つ目は、企業ブランドイメージのUPです。

企業にとって福利厚生は、企業の魅力UPや他社との差別化を図る上でも大切な目的です。福利厚生の充実は、従業員の満足度UPや求職者獲得のためだけではなく、他の企業や地域の人たちから、従業員を大切に扱う企業というイメージを与えることができます。

社会的な信用を得ることで、企業のブランドイメージUPさせることも目的です。

あなたの会社に仕事の生産性をあげる「働き方改革」を起こしませんか?

名刺が多すぎて管理できない…社員が個人で管理していて有効活用ができていない…そんな悩みは「連絡とれるくん」で解決しましょう!
まずはこちらからお気軽に資料請求してみてください。

人気の福利厚生を徹底解説

法定福利厚生は法律で定められていますが、法定外福利厚生は企業が自由に決めることができます。そのため、法定外の福利厚生はさまざまな種類があり、企業や業種によっても変化していきます。

ここからは、その中でも人気のある福利厚生を徹底解説してきます。

住宅関連

人気のある福利厚生の1つ目は、住宅関連の福利厚生です。従業員から特に人気があり多くの企業が導入しています。

従業員の家賃や住宅ローンの補助を企業が行ってくれる福利厚生です。また社員寮や社宅などを用意している場合もあります。

企業の福利厚生の金額負担の一番大きな割合を占めているのが住宅関連の項目です。そのため、企業は従業員に対してどのような目的があるのかを慎重に検討してから導入する必要があります。

育児・介護関連

人気のある福利厚生の2つ目は、育児や介護関連の福利厚生です。

育児や介護をするために休暇を取ることは法律によって定められています。育児や介護の休暇制度は、男女どちらでも利用することができ、企業は従業員から申請があった場合は対応しなくてはなりません。

さらに、企業は従業員が育児や介護休暇を利用する際に、解雇または降格や減給などを行ってはいけないことも法律で定められています。

ライフサポート関連

人気の福利厚生の3つ目は、ライフサポート関連での福利厚生です。

ライフサポートとは、企業が従業員の労働環境や生活環境の充実を図るための福利厚生です。例えば、食事代の補助制度や制服などの提供や駐車場の完備や送迎バスなどです。

さらに、従業員が財産の形成を行えるようにサポートする制度を導入している企業もあります。例えば、社内預金制度や財形貯蓄制度、社員持株制度などが該当します。

慶弔関連

人気の福利厚生の4つ目は、慶弔関連の福利厚生です。

従業員に、お祝いごとがあった場合や不幸があった場合に現金を支給する制度です。企業によっては、従業員だけでなく、従業員の配偶者や子供など家族に関連するイベントでも祝い金などが支給される場合もあります。

自己啓発・能力開発関連

人気の福利厚生の5つ目は、自己啓発や能力開発に関する福利厚生です。

仕事や業務に関係することに限らず、従業員が色々な分野の知識やスキルアップを企業が支援する制度です。企業としても、従業員のスキルアップはもちろんですが、従業員からも継続して学ぶことができる環境として企業に長く定着してくれるメリットがあります。

企業もユニークな取り組みを行うことが多く、求職者からの注目度も高い傾向があります。

余暇・娯楽関連

人気の福利厚生の6つ目は、余暇や娯楽に関する福利厚生です。

有給休暇は法律で定めれていますが、企業によってさまざまな休暇制度を設けています。目的としては、従業員が休暇を取得することで心身ともにリフレッシュし業務の向上を目指しています。

娯楽関連の福利厚生制度としての企業の目的としては、コミュニケーションや協調性の向上があげられます。従業員同士が業務以外で交流を持つ行事を計画する企業もあります。

福利厚生を充実させ会社を成長させていきましょう

ここまで、福利厚生についてご紹介してきました。企業によってさまざまな福利厚生制度を導入しています。導入することにより、従業員の待遇改善や企業の利益向上に繋げています。

福利厚生が充実していないと従業員が長く定着せず、人手不足のため企業の利益も向上しないことも考えられます。企業は福利厚生を自社にあった制度でしっかり充実させ会社を成長させましょう。

タイトルとURLをコピーしました