テクノベートの意味
近頃、テクノベートという言葉をよく聞くようになりましたが、イメージは沸くものの意味は分からないという方も多いでしょう。
テクノベートはテクノロジーとイノベーションを組み合わせた造語で、テクノロジーによりビジネスのルールが変わることを指しています。これからの時代に必要な考え方ですが、どういう点を押さえておけばテクノベートを理解できるでしょうか。
この記事ではテクノベートに関する用語や事例などをご紹介します。
イノベーションやイノベートの意味は?
テクノベートの元の言葉に含まれるイノベーションですが、これは英語の「innovation」のことで、革新や一新などの意味があります。イノベーションの動詞がイノベート(innovate)です。
日本で使う場合のイノベーションには、革新などの意味のほかに技術革新、大きな変化などの意味もあります。つまり、既存の常識が変わるほど社会を大きく動かす技術革新や、新たな概念を意味しています。
テクノベート時代とはどんな時代か?
では、テクノベートによってビジネスのルールが変えられる時代とはどのようなものでしょうか。
まず変化の速さがどんどん加速していくと予想されます。また、SNSなどによってあらゆることが可視化されるようになるので、自分をどんどん出していく必要があり、特に自身のアイデンティティや誠実さなどが重要になってきます。
また、テクノベート時代の経営者は経営の知識に加え、テクノロジーに関する知識も必要になります。
テクノベートの意味を理解するための用語8つ
テクノベートがテクノロジーとイノベーションを合わせた造語であることは分かりましたが、これに関連して出てくる用語にはどういった意味があるのでしょうか。テクノベートという言葉以外にもテクノベート時代を象徴するような用語は多数あります。
ここではテクノベートの意味を理解するために必要な関連する用語についてご紹介します。
テクノベートを理解するための用語1:IoT
Iotは「Internet of Things」の略で、モノのインターネットという意味です。パソコンやスマホだけでなく、すべてのモノがインターネットにつながるという意味です。冷蔵庫や洗濯機がインターネットにつなが可能性などを指しています。
つまり、IoTによってモノに取り付けられたセンサーが人手を介さずにデータ送信できるようになることで、これもテクノベートの1つです。
テクノベートを理解するための用語2:AI
AIとは人工知能を意味する言葉で、「Artificial Intelligence」の略です。人工知能と一言で言っても何を指しているのか分かりづらいですが、すなわち、人間と同じくらい、もしくはそれ以上の知能を人工的に作り出すことを指してAIと呼んでいます。
現在のAIは膨大なデータを使って自らが学習することができるようになりました。これによりAIが自ら考え、最適な回答を提案できるようになっています。
テクノベートを理解するための用語3:グロービス
テクノベートという言葉を提案したのはグロービス経営大学院の学長、堀義人氏です。
グロービス経営大学院は2006年に開学した経営大学院で、能力開発や人的ネットワークの構築などを教育理念に掲げて科目提供してきましたが、2018年よりこれまでの科目領域にテクノベートを加えて開講しています。
テクノベート科目では、テクノロジーが変革するビジネスやデザインと経営についての最先端の知見を学ぶことができます。
テクノベートを理解するための用語4:SNS
SNSとはSocial Networking Serviceの略で、インターネットを通じて人間関係を構築することができるスマートフォンやパソコン用のWebサービスの意味です。
昔からブログや電子掲示板にも一部の機能はありましたが、SNSができたことで情報の発信や共有、拡散などがしやすくなりました。 SNSの代表的なものとしては、FacebookやTwitter、LINE、Instagramなどがあります。
テクノベートを理解するための用語5:アルゴリズム
アルゴリズムとは、プログラムを作るときに用いる、問題を解決するための手順や計算方法のことを意味しています。
たとえば「Google検索のアルゴリズム」などの使い方をしますが、これは検索をおこなった際に検索結果としてどのWebサイトやWebページを上位に表示するかの仕組みを指しています。
テクノベートに関わるデータ構造などのコンピューターサイエンスを把握する上で知っておく必要のある用語です。
テクノベートを理解するための用語6:ビッグデータ
ビッグデータとは、データの量(Volume)、データの種類(Variety)、データの発生頻度(Velocity)の3つのVからなる、多様な形や性格を持ったデータのことを意味しています。
主にさまざまな種類や形式が含まれる膨大な非構造化データを意味することが多く、今までは管理しきれず見過ごされてきたデータ群を記録して解析することで有用な知見を得たり、新たな仕組みを産み出す可能性があるとされています。
テクノベートを理解するための用語7:プラットフォーム戦略
プラットフォーム戦略とは、関連する企業やグループを同じ土台(プラットフォーム)に乗せることで事業のエコシステムを作り上げる戦略のことです。
この戦略を取り入れている企業の例としては、数多くの小売店を自社のプラットフォーム上に招致した楽天市場が有名です。Web技術の進化を利用してWeb経由で提供されるサービスを土台にし、多面的に市場を獲得しながら自社の製品やサービスの付加価値を増大させています。
テクノベートを理解するための用語8:デジタルトランスフォーメーション
デジタルトランスフォーメーションとは、デジタルテクノロジーを活用して、経営の在り方やビジネスプロセスを再構築することを指しています。テクノベートとは深い関連のある意味合いの用語です。
事業や経営を取り巻く環境が急速に変化する時代になり、企業はこれまでの伝統的なビジネスプロセスやサービスを環境変化に即して作り変えていく必要があります。
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テクノベートの好事例メルカリの概要
テクノベートの好事例としてよく紹介される企業として、メルカリがあります。
メルカリでは、スマートフォンで写真を撮ってネットに上げるだけでバーチャルなフリーマーケットが完成します。メルカリのアプリの登場は商品の個人の売買の仕方を大幅に変えることになりました。これもテクノベートの1つです。
では具体的に、メルカリとはどういった仕組みなのでしょうか。ここでは、メルカリについてご紹介します。
メルカリとは
メルカリを一言で言うとネット上のフリーマーケットです。日本とアメリカ、イギリスでサービスを提供していて、ダウンロード数は1億を超えています。特に日本ではダントツの規模を誇るフリマアプリで、ユーザー層は女性が8割と言われています。
「メルカリ」という名前の由来はラテン語で、「商いする」という意味があります。個人が安心して、安全に取引ができるマーケットにしていきたいという思いが込められています。
フリマに行かなくても物の売り買いができる
メルカリの代表的な特徴としては、フリマへ自分が足を運ばなくても物の売り買いができるという点です。スマートフォンにアプリをダウンロードし、カメラの機能さえあれば自宅でもどこでも物の売り買いが可能になります。
アプリの操作もとても簡単なので、物を売るためにフリマへ前もって申し込んだり物を準備したりという手間をかける必要が一切なくなります。
出品や購入の手続きが簡単
出品や購入の手続きも非常に簡単です。
出品の際はアプリを起動して下の方にある「出品」をタップします。出品画面で写真撮影、商品名、商品説明などを入力すればあっという間に出品できます。
なお、初めての出品の際には住所や名前、生年月日の登録が必要です。名前と売上金の振込口座の名義が一致していないと振込申請が受け付けてもらえません。購入の際も欲しいものがあれば支払い方法を選択して購入ボタンを押せば完了です。
決済や商品発送などに事務局が関わる
メルカリが安心な点として、大事なところで事務局の関与があります。
決済では、購入者が受取評価をして取引が完了するまでは出品者に代金支払いがされません。これによりお金を払ったのに商品が送られてこないというトラブルが起きません。
また、商品が購入されたら梱包して発送しますが、メルカリにはらくらくメルカリ便や、ゆうゆうメルカリ便という独自の配送方法があります。これには運送中の補償や追跡機能があり安心です。
テクノベートの意味を理解しよう
テクノベートという言葉の意味は理解できましたでしょうか。ついつい、コンピュータに何ができるかといった話になりがちですが、コンピュータができることは任せてしまい、人はクリエイティブな部分に注力する、というようにしていく必要があります。
テクノベートに関する知識を理解していないと、世の中の流れに振り回されるだけになります。テクノベートや関連するものを理解し、環境変化に対応できるようにしましょう。