補佐という役職について|知っておきたい補佐と代理の違いを紹介!

組織・人材

補佐とは?

「補佐」と言う役職は、当該役職のサポートです。

企業には「課長補佐」「部長補佐」と言う、役職の下に「補佐」と言う肩書きが付く「役職」があります。通常は、当該役職のサポート役として付けられる肩書きですが、この「補佐」と言う役職の業務内容や、位置づけを詳しくご紹介します。

補佐の意味

補佐というのは、英語では、アシスタントの意味です。テレビ業界では「アシスタント・ディレクター」と呼ばれる人がいます。彼らは、担当ディレクターにこき使われて「何だ、要は、つかいっぱしりじゃないか」と想像をされる方も多いでしょう。

しかし、考え方によっては、役職の職責や部下とのコミュニケーション力、仕事の円滑な進め方を学び、将来ご自分の昇格に影響を及ぼすとても重要な職責なのです。

[名](スル)人をたすけて、その務めを果たさせること。また、その役にある人。「課長を―する」「大統領―官」

https://dictionary.goo.ne.jp/jn/203747/meaning/m0u/

役職とは?

「役職」とは、企業での立ち位置を表す名称の事です。企業には「会長」や「社長」を有数として、その下には色々な「役職」が格付けされています。「役職」は、企業の大小によって名前が増えり減ったりします。

「役職」は、その人の立ち位置を明確にする事により、仕事の責任や業務管理への自覚を促します。また、ご自分の立ち位置を知ることは、次にどの役職を目指せばよいのかが明確になり出世の目標にもなります。

役職である補佐と代理の違いとは?

企業には「○○補佐」と言う役職以外に「○○代理」と言う役職があります。企業には、役職に「○○補佐」や「○○代理」と言う役職名を持つ人が居ます。この人達の事は、何となく理解しているのではありませんか。二つの違いに注目してみましょう。

法的定義はない

労働法においては、「補佐」と「代理」と言う役職は、どちらも明確に定義された言葉ではありません。「補佐」と「代理」は、どちらの役職も、労働法においては、法的定義はなく企業判断により曖昧な格付けとなっています。

企業での定義もそれぞれ違う

「補佐」と「代理」と言う役職については、各企業によってもその格付けが違います。ある企業では、当該役職の職務が超過している場合のサポート役として「補佐」や「代理」を就ける場合があります。

別の例では、企業によっては、決まったポストに空きがなく、空くまでの期間に「補佐」や「代理」と言う役職に就けて、役職への準備期間を置く場合があります。この場合は、良い働きをすることによって昇進の進み具合が変わります。

職責定義を明確化するには?

「補佐」と「代理」は、職責定義が企業によって異なります。現状は、各企業の判断によって、その格付けを就業形態や賃金形態に、反映していることろが多いようです。では「補佐」と「代理」は、どの様に、職責定義を定めていけば良いのでしょうか。

職責定義は、3つの点に注意しながら、見ていくと良いでしょう。

当該役職の役割を検証する

企業は、「補佐」と「代理」を含めた「役職」の職責を検証しましょう。

「役職」の職責を検証する事は、その役職の存在意義や職責を明確にすることができます。職責を明確にして行くと、意外とそのポジションは、職責が不明確な場合があり、その役職自体の存在意義も問われる場合があります。

その際は、「役職」の必要性を含めて社内の存続、廃止の検討が必要になります。

役職の共通定義を作る

役職の共通定義を作ることは、その役職の職責が明確になります。

「役職」には、「補佐」にも「代理」にも共通の職責があります。まず、業務の円滑な推進を促すことで効率を上げる事です。この事はご自分の部下の管理に繋がり、部下とのコミュニケーションをとることに繋がってきます。

共通定義は「補佐」と「代理」の「役職」に見合った決裁権にも着目していけば、より一層はっきりとした形に見えてくるのではないでしょうか。

組織ラインの違いを反映する

営業職と製造職では、同じ肩書きであっても、職種が違いますので職責が変わる場合があります。職責定義の明確化は、各部署において組織ラインに見合った定義をしていく事で、より一層はっきりとしてきます。

例えば、営業職の場合は、外注先や顧客との面会があり、その部署を離れる事も多々あります。「補佐」や「代理」がその当該役職の代わりとなる場面も想像できますが、製造職ではその様な場面は少ないのではないでしょうか。

一般的な役職序列

一般的な企業の役職序列は、下記になります。

・会長(社長が引退した場合の次のポストと考える事が多いです。)
・代表取締役社長 
・専務取締役
・常務取締役
・事業部長(本部長)
・部長
・次長
・課長
・係長
・主任
・一般社員

「役職」は、大企業になるほど序列が多く、細かく分類されていることもありますが、中小企業になると役職の数も少なくなるのが通例です。

公務員の役職

公務員は、役職名が一般企業のものとかなり違います。公務員と言っても自衛官、警察官、消防官、海上保安官等、色々な職種に分かれていて、その所属先により役職名がかなり複雑になっています。また、細かい格付けや賃金が法律によって決まっています。

国家公務員と地方公務員と言う立場の違いだけでも役職にかなりの名称の違いが見受けられます。

国家公務員の役職

国家公務員の役職は様々で、所属先によって役職が違います。警察官や自衛官の場合は、昇進に当たって昇進試験があります。官庁キャリアーの役職については、次のようになっています。

事務次官 (各省の最高権力者です。)➡省名審議官 ➡官房長、局長、政策統括官➡部長、総括審議官➡次長、審議官➡官房三課長➡課長、参事官➡室長、企画官、調査官➡上席/専門官、課長補佐、専門官➡係長、主査、専門職➡主任➡係員

地方公務員の役職

地方公務員の役職は、各地方自治体によって、若干異なってきます。

次長、本部長、技監、理事➡部長、担当部長➡課長、担当課長、専門課長➡室長➡主幹➡
総括課長補佐➡課長補佐➡副主幹➡係長、担当係長、次席➡主査➡主任➡主事

各地方自治体には、国家公務員から出向してくる人もあり、彼らの出世は地方組より、早いことが多いです。公務員昇給は、年功序列と言われていますが、その人の努力次第では差がつくこともあります。

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課長代理と課長補佐の違い

違いは、「代理」には、課長代わりの決裁権限がある事です。

企業のイメージとして「課長補佐」は、あくまでも課長の手伝いです。課長が外面的な職責が多いのに対して、「補佐」は、課内の人材の管理や業務の管理など女房役的な職責を務めます。

しかし「代理」は、課長不在の際には決裁権があります。「補佐」は、それほど大きな権限は与えられていない事が多く「補佐」よりも「代理」の方が、地位が高いとみられるのが通例です。

どちらも「課長」と呼ぶ

「課長補佐」であっても「課長代理」であっても、外面的には、どちらの役職も「課長」と呼びます。

外注先や、取引先の方と話をされる際には、その点に気を付けて会話を進めると良いでしょう。社内では「○○さん」と呼ぶ場合もありますが、明確な定義がない役職ですから、他の社員さんに呼び方を確認したらいいのではないでしょうか。

補佐になったら良いサポート役として働こう

「補佐」は、「ただのサポート」になってはいけません。

その役職の「サポート」として「補佐」の話を進めてきましたが、実際はチーム全体の仕事の進行状況を把握し、重要度の高い仕事を客観的に判断して進めて行く力が、とても大事になってきます。

役職に頼まれた仕事だけをこなすのではなく、それにプラスαを加える事で、当該役職の仕事効率を上げ、しいては、ご自分の経験や出世に繋がるようにしてみてはいかがでしょうか。

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