派遣社員への手当について知っておきたいポイント8つ|正社員との違いは?

組織・人材

派遣社員とは

働き方改革などによって、日本でも多様な働き方が認められる時代となりました。雇用契約を結ぶ方法の一つに、派遣社員となる方法があります。一般的に「派遣」という言葉からは、アルバイトをイメージをする方が多いのではないでしょうか。

こちらでは、派遣社員の位置付けや派遣社員の手当には具体的にどのような特徴があるのかご紹介していきます。派遣社員に興味がある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

正社員との違い

派遣社員とは、会社にとってどのような位置付けなのでしょうか。派遣社員と正社員の違いから理解を深めてみましょう。正社員とは、一般的に期間の定めがない労働契約を結び企業に雇われている人のことを指しますが、法律で定められているわけではありません。

その一方で、派遣社員は派遣先のルールに基づいて働く雇用形態のことです。人材派遣会社に登録して派遣先となる事業所へ派遣されます。これが正社員と派遣社員の違いです。

派遣社員のメリット

では、派遣社員にはどのようなメリットがあるのでしょうか。大きなメリットは、勤務地や勤務時間などを自分が希望した条件から選ぶことができるという点です。ワークライフバランスを考慮して自分の希望したライフスタイルに合わせて働くことが可能です。

また、今まで培ったスキルやこれまでのキャリアを活かせる仕事を選ぶこともできます。給与面も、正社員と比較すると多くもらえる場合があります。

派遣社員への手当について知っておきたいポイント8つ

ここからは、実際に派遣社員として働く際に知っておくべき手当についてご紹介していきます。派遣社員に関連する手当を8つご紹介していきます。

交通費や残業手当、賞与など基本的な項目から紹介予定派遣、特定派遣など一般的な派遣社員とは異なる手当についてもご紹介していきます。正社員やアルバイトとは異なる特徴がある派遣社員にはどのような手当があるのでしょうか。

派遣社員の手当のポイント1:交通費について

派遣社員の手当のポイント1つめは、交通費です。派遣社員の交通費は基本的には支給されないことがほとんどです。また、支給されたとしても交通費の上限規定がある場合がほとんどです。全額支給されるということは、ほとんどないでしょう。

基本的に派遣は交通費支給がない代わりに、時給に交通費分が上乗せされていることが多いです。交通費支給の有無は派遣会社によって選べますので、派遣会社に相談してみるのもいいでしょう。

派遣社員の手当のポイント2:残業手当

派遣社員の手当のポイント2つめは、残業手当です。労働基準法の原則によると、1日8時間以上・週40時間以上の労働を行った場合は25%以上の割増賃金を支払わなければなりません。

22時~翌5時までの深夜労働の場合も25%割り増しになります。この時間帯に残業をすると50%の割り増しという計算になりますが、全ての残業代が割り増しになるかどうかは派遣会社の規定によっても異なります。

派遣社員の手当のポイント3:賞与

派遣社員の手当のポイント3つめは、賞与です。派遣社員には、基本的に賞与はありません。正社員のボーナスは会社の規定によって決まっていたり、会社の事業が好調であれば利益に応じて出すという会社の決まりがあるだけで、法律で定められているわけではありません。

一方で、派遣社員は月々の給料にボーナスなどが含まれています。派遣社員の時給は高いですが、その理由はボーナスや交通費などが含まれているからです。

派遣社員の手当のポイント4:有給手当

派遣社員の手当のポイント4つめは、有給手当です。派遣社員の有給は「労働基準法39条」によって定められています。半年以上の勤務の中で8割以上出勤していることが条件になっています。

注意が必要なポイントは同じ派遣会社に継続して雇用されている必要があるということです。他の派遣会社と合算しての有給は認められないため、よく理解しておきましょう。

派遣社員の手当のポイント5:昇給手当

派遣社員の手当のポイント5つめは、昇給手当です。派遣社員に昇給はあるのかと疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。派遣社員でも昇給は可能ではありますが、ほとんどの場合行われていません。一般的には、契約時の時給で雇用終了までを継続する運びとなります。

昇給を行う場合は1年以上の派遣契約が条件となっているだけでなく、派遣会社から派遣先に話をして1年毎に契約書を更新し直すという手続きが必要となります。

派遣社員の手当のポイント6:退職手当

派遣社員の手当のポイント6つめは、退職手当です。派遣社員には退職手当はありませんが、雇用保険に加入していて受給資格を満たしていれば、失業給付金の受給が可能です。失業保険は再就職先が決まっていない人が対象となります。

失業保険の受給は、過去に雇用保険に加入していた期間が退職日以前に2年間あり、賃金支払の基礎となる日が11日以上の月が12ヶ月以上あることが条件です。

派遣社員の手当のポイント7:紹介予定派遣の手当

派遣社員の手当のポイント7つめは、紹介予定派遣の手当です。紹介予定派遣とは、最長半年間の派遣期間が終了した後に、本人と派遣先の事業所が合意することのよって正社員として採用されるという働き方です。

定められた期間、派遣社員として働くことで未経験の分野でも正社員として希望の仕事に就けるチャンスがあります。紹介予定派遣後に正社員になることができれば、その先は正社員としての手当を受けることができます。

派遣社員の手当のポイント8:特定派遣の手当

派遣社員の手当のポイント8つめは、特定派遣の手当です。特定派遣として雇用される人は、派遣会社の正社員として常用雇用契約を結ぶことになります。

エンジニアなどの専門職で導入されている制度です。派遣会社の正社員でありながら、各事業所の派遣社員として仕事をするという一般的な派遣とは異なる形の働き方です。また、派遣先では無期限で働くことができます。

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派遣の更新の際に気をつけたいこと

一般的な派遣社員や、紹介予定派遣、特定派遣など派遣社員の手当にはそれぞれ特徴があることがわかりました。ここからは、派遣の更新の際に気をつけておきたいことをご紹介していきます。

派遣社員は正社員とは異なる特徴がありますが、事業所に直接雇用されているパートタイムやアルバイトとも異なります。以下のポイントには気をつけておいた方がいいでしょう。

更新時期

1つめは、更新時期です。派遣社員の契約期間は法律で明確に定められているわけではありませんが、一般的には3ヶ月に1度雇用契約を更新していくケースが多いです。

一般的には、派遣会社から契約終了の1ヶ月以上前までに雇用契約継続の意思確認が行われます。雇用継続とならない場合も、30日前までに告知しなければならないと定められています。

更新手当について

2つめは、更新手当です。更新手当とは、契約を更新した時に貰えるお金です。派遣社員が更新手当を貰えることはほとんどありませんが、契約更新によって慰労の意味を込めて支給される場合があります。

慰労金

3つめは、慰労金です。こちらは、慰労の意味を込めて支給されるお金です。会社によって条件は異なりますが、ただ在籍しているだけでは支給されません。

また、派遣社員が支給されることはほとんどないでしょう。慰労金を貰えたとしても、所得税がかかるため税金が引かれます。

派遣で働くなら手当についても調べておこう

いかがでしたか。派遣社員で働くことを検討しているのであれば、手当について事前に調べておくと安心です。特に、正社員から派遣社員になると勝手が違うことも多く、戸惑うこともあるでしょう。

また、アルバイトやパートタイムで勤めていた時期が長いという方も、派遣社員であれば今までの経験を活かして収入をアップさせることも可能です。転職を考えているのであれば選択肢に入れてみてもいいでしょう。

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