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2019年06月21日

マトリクス組織の種類3つ|機能型組織・プロジェクト型組織との違い

今日では多くの企業が採用するようになったマトリックス組織ですが、組織の特徴とメリット、デメリット、そして他の組織形態の違いを把握しておかないと、プロジェクトによっては大損失を起こす可能性もあります。今回はマトリックス組織を中心に解説してきます。

マトリクス組織の種類3つ|機能型組織・プロジェクト型組織との違い

マトリックス組織

2つの異なる指揮命令系統を縦と横で組み合わせて編成し、二元的管理によって活動する組織をマトリックス組織と言います。

今日では多くの企業が何らかの形で導入しています。今回はマトリックス組織について、それまで企業で採用されることが多かった機能型組織やプロジェクト型組織との違いを含めて解説していきます。

マトリクス組織の誕生

マトリックス組織の誕生は、1960年代にまで遡ります。

アメリカ航空宇宙局、通称「NASA」がアポロ計画を進行する際、アポロ計画に参画した航空宇宙産業企業に導入を推奨したことで一般的になりました。プロジェクトごとにマネージャーを配置したプロジェクトマネージャー制で、従来の職能別組織にプロジェクトチームが横串を刺すように編成されました。

「月へ」というアポロ11号が人類初月面着陸する様子を描いた絵本を中学生に読み聞かせをしたあとに、実物の写真としてみせました。リアリティがあり、とても効果的だったと思います。古い本なのに保存状態も良く満足しています。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%88%E7%9D%80%E9%99%B8%E7%A... |

マトリクス組織とピラミッド組織との比較

マトリックス組織とピラミッド組織では指揮命令系統の数が異なります。

ピラミッド組織は指揮命令系統が一つなので、事業の意思決定はスムーズに進みますが、トップからの指示が伝達を繰り返すうちにズレが生じるリスクがあります。マトリックス組織は指揮命令系統を複数にすることによって、状況に応じて柔軟に対応しつつも複数の目標を同時進行で達成することが可能になりました。

マトリクス組織の種類3つ

マトリクス組織の種類3つ|機能型組織・プロジェクト型組織との違い
マトリックス組織は、大きく分けて3つの種類があります。

プロジェクトマネージャーの選出方法で「バランス型」「ストロング型」「ウィーク型」の3種類に分類されます。それぞれの特徴と違いを簡単に解説していきます。

マトリクス組織の種類1:バランス型

プロジェクトチーム内からプロジェクトの責任者を選ぶ方法をバランス型と言います。

業務の状況をいち早くキャッチし柔軟に対応することが可能ですが、通常業務と責任者を兼任する必要があり、責任者としての立場を守りながら業務を遂行することが求められるので、難易度が少し高い方法です。

マトリクス組織の種類2:ストロング型

ストロング型はプロジェクトマネジメントに特化した部門を組織内に設け、責任者を適宜配置する方法です。

バランスの良い采配が可能となり、また一人ひとりの負担を軽減することが可能なのが最大のメリットです。複雑なプロジェクトや、人員の多く大企業にはうってつけの方法と言えます。

マトリクス組織の種類3:ウィーク型

社員一人一人が責任を持って、自らの判断で動くのがウィーク型の特徴です。

3種類の中では一番自由度が高いことから、さまざまな角度でアプローチをすることができるのが最大のメリットです。裏を返せば責任者がいないので責任の所在があやふやになったり、意思決定が遅れてしまう可能性が高いとも言えます。

機能型組織・プロジェクト型組織との違い

組織形態として「マトリックス組織」のほかに、「機能型組織」や「プロジェクト型組織」があります。

この3つの組織形態には、どのような違いがあるのかを解説していきます。

機能型組織

各プロジェクトに対し、それぞれの部門から適材適所の人材を割り当ててプロジェクトを実施する組織を機能型組織と言います。

プロジェクト専用の特別なグループを割り当てるわけではないので、人員調整や情報共有に時間がかかりやすく、担当責任が曖昧になりやすいデメリットがありますが、各々の部門で専門性の高い人材を育成することが容易になるメリットがあります。

プロジェクト型組織

プロジェクト型組織の場合は、特定の専門チームを作り、各々のプロジェクトで事業が動かされます。

マネジメントをプロジェクトマネージャーが責任を持って行うので、プロジェクトマネージャーの権限が強く、関係部署より必要な人材を調達しやすいメリットがあります。顧客からの要望やイレギュラーにも迅速かつ柔軟な対応が可能ですが、自分が担当していないプロジェクトメンバーのコミュニケーションが少なくなりやすいのがデメリットと言えます。

マトリクス組織との違い

マトリックス組織は上記の組織を融合させることで、良くも悪くも両方の特徴を取り入れています。

独立性の高さを維持しつつ、専門性の高いスキルを育成し、プロジェクトに活かせるようにタスクバランスを考慮することが可能です。しかし各人材が2つ以上の組織に所属することになるので、どの部門の責任者よりも強い権限を持つ上司をプロジェクトマネージャーに任命しておかないと指揮系統が複雑しやすく混乱が起きやすくなります。

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管理者育成がマトリックス組織を形成する鍵

マトリックス組織で理想的な成果を出すためには、プロジェクトマネージャーや上司の高い手腕が試されます。

マトリックスを採用したことで、プロジェクトが無駄にコストがかさむだけの失敗に終わってしまうことだけは企業としても絶対に避けたいでしょう。

組織の方向性に対する共通認識を持たせる

自分の都合を優先して、利益や権限を固守するための単独行動は、組織全体に不利益しかもたらしません。

メンバーの一人ひとりが自分の部門のことばかりを考えて優先してしまうと、組織は自ずと硬直的になってしまいます。目標管理制度などの施策を導入することで、メンバーのモチベーション向上を図ったり、組織を可能な限りフラット化させるなどの工夫が必要になります。

必要に応じて柔軟な情報共有を行う

必要に応じて情報共有を行うことが、情報の複雑化のリスク回避に繋がります。

2つ以上の組織の上司から指示を受けることになり、指示に食い違いが発生するリスクはマトリックス組織最大のデメリットとも言えます。組織の上司同士で情報共有して状況を把握したり、役割を明確にすることで指示系統の混乱を防ぐことが可能です。

一部従業員に業務が集中しないようにする

一部の従業員に業務が集中すると、仕事に対して大きなストレスを与える可能性が非常に高くなります。

マトリックス組織の導入は企業に利益だけでなく、損失をもたらす可能性もあります。従業員のケアや業務の分散について考慮したり、マトリックス組織の導入と同時に人的負担を軽減するシステムを考案することでマトリックス組織は力を発揮することが可能でしょう。

マトリックス組織について理解を深めよう!

マトリクス組織の種類3つ|機能型組織・プロジェクト型組織との違い
マトリックスを運用するにあたって、通常とは違った配慮や姿勢が問われる場面が必ずしも出てきます。

業績が伸びている企業になると、高度な組織統合は避けて通れません。より実践的な経営を行う上でもマトリックス組織の概要をつかんでおくことは必須になります。専門書で勉強する方法もありますが、ページ数も適度なボリュームでサイズも小さめな新書を読み進める方法はサラリーマンにとって最適と言えます。

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