人材不足の現状
どの業界も実際のところは人手不足です。
「失業率が下がった」や「有効求人倍率が過去最高をマークした」というような報道は見ますがここには数字のトリックがあります。また、転職を繰り返すという悪循環があり、労働者自体が景気のよさを回復していないのが事実です。
そのためどこの企業も人材不足という深刻な問題と対峙しているのが、現代日本の問題であると考えられます。
人材不足の業界
多くの業界で人材不足は深刻化しています。
労働者人口はたしかに上がっていますが、労働者の年齢も高くなっています。また、失業者が減ったとしても、人材=労働人口ではないので、ここ十数年ずっと人材不足が続いています。
人材とは単に労働者のことを指すのではなく、会社にとって利益を出せるか、コストを減らせるかという対象になります。
正規雇用
正規雇用での就職は難しいです。
求人情報を見てみればわかりますが、正規雇用の求人は少なく、アルバイトや派遣といった非正規雇用求人が多いです。また、正社員の求人であっても賃金が安かったり、実際にはなかなか休みが取れない企業があるのが現状です。
非正規雇用
外食産業やコンビニの外国人労働者は多いです。
そして飲食やコンビニの外国人労働者は、非正規雇用が多いです。また、日本人であっても、情報誌やインターネットの求人を見ると、アルバイト採用や派遣社員の募集が多く正社員へのハードルはかなり高いです。
また、非正規雇用の方が転職を希望し、積極的に活動をしてもなかなか採用されないといったこともあります。
人材不足が発生する5つの背景
以下に挙げる5つの問題が人材不足の主な原因となっています。
この原因をまず認識し、解決策を講じなければ人材不足の解決は難しいものがあるでしょう。ここでは、5つの原因に関する詳細を掘り下げていきます。
人材不足が発生する背景1:労働人口の減少
少子高齢化が進んだことが最大の原因です。
これだけ高齢化が進めば、労働人口の確保が難しくなるのは容易に想像ができます。高齢者は必然的に働きにくいですし、家族が介護に回ればその分の労働者も減ってしまいます。
人材不足の解消とともに考えなければならないのは、テレワーク可能などの就業条件だとも言えます。
人材不足が発生する背景2:売り手市場の採用現場
若くて、優秀な人材が欲しいというのが人事部の本音ではないでしょうか。
人手不足が声高に叫ばれていますが、実際のところ求人の中には、優良企業の派遣やバイトといった非正規雇用やブラック企業の正社員といった案件も少なくなく、新卒でもなければ、いい会社に勤めるのは至難の業です。
また、中途採用に関しては企業側の採用ハードルが高いか、正規雇用であっても賃金が低いことが現在の日本が抱える問題といえるでしょう。
人材不足が発生する背景3:雇用のミスマッチ
せっかく就職できてもやめてしまえば結局は失業者です。
前述のとおり、就職市場または転職市場は絶好の売り手市場ですが、ブラック企業が多かったり非正規雇用ばかりでは、入社してから違和感を感じるという、ミスマッチが起きることが少なくありません。
それでは結局のところ長続きはしませんので人材不足が起きているのであれば、社内のどこかに問題があると見るべきで、まずは社内全体で問題の洗い出しをすることが重要です。
人材不足が発生する背景4:労働条件の非改善
非正規雇用のままではやめてしまいます。
もし雇用したスタッフが有能であれば、人事はこれを評価し給与を上げ、正社員に登用するような仕組みがあれば、有能なスタッフの流出は簡単に避けることができます。
反対にいくら頑張っても評価されないような会社であれば、スタッフは自分が評価されるであろう会社を求めて出て行ってしまいますので、わかりやすい評価制度をつくることなどの工夫が大事です。
人材不足が発生する背景5:若者を中心とした離職率の上昇
再就職できる可能性が高いので若い人はやめてしまいます。
古臭い体質が改善できずにいる会社は悪循環を招くことが少なくありません。そのままでは会社もまた高齢化してしまいますので、風通しのよい環境を整備する必要があります。
まずは気軽にコミュニケーションが取れる職場環境の整備をすることが大事ですが、別に難しいことは必要ではありません。ただ単に縦横の関係で会社のことを語りやすいようにすれば良いだけです。
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人材不足を解消する3つの方法
「人材不足」と「人員不足」は異なります。
人材不足を解消する二つの決め手があります。まずは「どうすれば優秀な人材を獲得できるのか」ですが、これについては近道はありません。とにかく多くの人物と会ってみることがたしかです。
そして、仕事ができるようになった途端に辞められてしまっては元も子もないのですから、しっかりと人事的に評価するシステムづくりが大事です。
人材不足を解消する方法1:新しい人材を採用する
人材不足は悪循環になりますので新しい従業員は必要です。
そのうえで、じっくり選んで高いお金をかけて雇うのか、安い賃金で雇って育てるのかという選択肢がありますので、そこは会社側の予算の都合となります。
単に人員だけ確保しても、人材不足の解消にはなりませんが、前者の場合はギャンブル性が高いので、ポテンシャルのある人間を育成するほうがおすすめです。
外国人人材の雇用拡大
外国人人材についても、有能であれば採用すべきです
ただし、公用語が日本語の企業では、日本語ができないと就業するのは厳しいですし、いくら人材不足で外国人労働者だからと言っても、非正規雇用のままなどの差別をすることは許されません。
採用するのであれば、企業側は日本人と同じように正しく評価し優秀であれば出世できるキャリアパスを作ることが大事です。
人材不足を解消する方法2:既存の人材で業務の効率化をはかる
マンパワーが足りない場合は業務改善が必要です。
業務改善ができるような有能な人材がいれば、その人物を中核に据えてタスクフォース型のチームを作り、またはその人物の有数ダウン的な判断で革新していけば、会社の一時的な人材不足は解消できます。
人材不足を解消する方法3:アウトソーシングの活用
物流などはサードパーティに依頼するのも有効策です。
自社オペレーションでの倉庫管理を行うよりも、サードパーティーロジスティクスにお願いしてしまったほうが、在庫管理が正確に行えルようなケースは多々あります。
またアウトソーシングは人材不足の特効薬でもあります。
人材不足が発生する根本的な原因を解決しましょう!
人手不足の根本的な原因は、個人だけでは解決できません。
結局のところ、人材不足といった問題は企業や労働者だけで解決できる問題ではありません。もうすぐ参院選がありますので、自分の生活、雇用の問題を見極めて投票に行くことを強くオススメします。
選挙の投票率は恐ろしいほど低く、地方選では多数派が棄権しています。だからこそ、まだまだ逆転のチャンスはあります。棄権せず投票に行けば明るい未来を作れます。