身近なところにハラスメントが潜んでいませんか?
男女問わず性的な嫌がらせを行うことをセクハラと言ったり、地位や権力などを利用して相手に嫌がらせを行うことをパワハラなどと言います。
ハラスメントとは相手に対して嫌がらせをすることなので、セクハラやパワハラ以外にも多くのハラスメントがあります。また、相手が嫌な思いをするとハラスメントが成立してしまうこともあるので、知らないうちにハラスメントを行ってしまわないように注意する必要もあります。
こんなにもある!ハラスメントの種類
上記で述べた通り、ハラスメントとは相手に対して嫌がらせを行うことです。そのため、ハラスメントにはセクハラやパワハラ以外にも多くの種類があります。そのハラスメントは30種類以上もあります。
ハラスメントは相手が嫌な思いをすることで成立してしまうこともあるため、自分が気がつかないうちに、ハラスメントを他人に行ってしまわないように、その種類を把握して注意する必要があります。
ハラスメントの種類の例 | 内容 |
---|---|
アルコールハラスメント | 飲み会などで立場を利用して飲酒を強要するなど |
時短ハラスメント | 労働時間だけ減らして、仕事量やノルマは減らされないなど |
マタニティハラスメント | 妊娠・出産・育児などを理由に不当な配置転換や降格処分などを伴わせるなど |
マリッジハラスメント | 「まだ結婚しないの?」などと、プライベートに余計な干渉をするなど |
モラルハラスメント | 仲間はずれや無視、皮肉などの言動で、心を傷つける暴力行うなど |
スメルハラスメント | 体臭や香水の匂いなどで職場環境を悪化させるなど |
レイシャルハラスメント | 人種・民族・国籍の違いなどを理由に嫌がらせを行うなど |
カスタマーハラスメント | 消費者が理不尽に企業に対してクレームをつけるなど |
エアコンハラスメント | 極端に室内の温度を上げたり、下げたりなどして、嫌がらせを行うなど |
スモークハラスメント | タバコの煙や臭いなどで嫌がらせを行うなど |
ハラスメントをなくす8つの施策
ハラスメントは注意していても、気がつかないうちに他人に嫌な思いをさせてしまい、結果としてハラスメントが成立することもあります。どれだけ注意をしていても、完全にハラスメントを防ぐことができないこともあります。
また、ハラスメントを受けている人はその状況を改善したくても、なかなか個人では対処できないこともあります。ハラスメントは個人の注意だけでなく、会社もハラスメントをなくすための施策を考える必要があります。
ハラスメントをなくす施策1:雇用契約書・就業規則への明記
ハラスメントをなくすためには、まずハラスメントは知らないうちに成立してしまうこともあるということを認識してもらい、個人に注意をしてもらう必要があります。
なので、雇用契約書や就業規則などにハラスメントについて禁止すること、それに対する罰則などを明記しておきましょう。また、その内容を社員や従業員に把握してもらうようにしましょう。ハラスメントについての記述は弁護士や社労士に頼むようにしましょう。
ハラスメントをなくす施策2:社内ホットラインの設置
先に述べた通り、ハラスメントは受けている人は自分で状況を改善することが難しいこともあります。そのため、ハラスメントで悩んでいる人のために、社内にハラスメントの相談用窓口としてホットララインを用意しておきましょう。
ハラスメントが起こっているということを把握ができれば、経営陣や弁護士、社労士などが問題の解決に動くことができます。
ハラスメントをなくす施策3:内部監査体制の強化
ハラスメントは行っている本人がハラスメントをしているという自覚がない場合もあります。そのため、人事部主体となって内部監査をする体制を整えて、強化を行っていくようにしましょう。
また、各部署でハラスメントが行われていないか、常に複数の目で確認するようにしましょう。1人ではハラスメントが防げなくても、多くの人が協力することで、ハラスメントを発見したり、防いだりすることができます。
ハラスメントをなくす施策4:定期的なアンケート
ハラスメントのなくすための施策としてホットラインを用意しても、なかなか連絡をする勇気が出ないという人もいます。そのような人のために、定期的に職場での悩みなどに関するアンケートを取ったり、面談を行ったりなどするようにしましょう。
ホットラインに連絡するような自分で行動を起こすことが苦手な人には、相談しやすい環境を作ることで、ハラスメントについて話しやすくなる場合もあります。
ハラスメントをなくす施策5:社員評価制度と連動
ハラスメントを社員評価と連動させると、ハラスメントをしていることが発覚すると、評価が落ちてしまうため、個人での注意力を上げることができます。ハラスメントへの注意力を上げることで、無意識にハラスメントを行ってしまうということを減らすことができます。
なので、評価査定前タイミングで、ハラスメントに関するアンケートを取ったり、面談で職場で困っていることを聞いたりなどするようにすると良いでしょう。
ハラスメントをなくす施策6:社内告知の強化
ハラスメントは本人が気がつかないうちに行ってしまっている場合もあります。なので、ハラスメントにはいろいろな種類があり、どのようなことをすればハラスメントが成立してしまうかなど、社員に対してハラスメントの周知や教育を行うようにしましょう。
定期的に社内でハラスメントについて告知することで、個人がハラスメントに注意をするようになります。
ハラスメントをなくす施策7:社員研修での教育
上記で述べた通り、ハラスメントをなくすための施策として、社員にハラスメントについて知ってもらうことは重要です。また、定期的に教育を行っていくことも必要となります。
そのため、ハラスメントの教育は定期的に行う社員研修に含めておくと良いでしょう。定期的に行うことで、ハラスメントを意識するようになり、ハラスメントをなくすための施策として有効になります。
ハラスメントをなくす施策8:新入社員向け対策
転職者であれば、以前の職場でハラスメントの知識をつけてきている人もいますが、新入社員の中にはハラスメントについての知識が浅い人もいます。
そのため、ハラスメントをなくす施策として、新入社員が今後、職場で仕事を続けていくうえでハラスメントに注意するように、早い段階でハラスメントの教育をしておきましょう。また、逆に若い新入社員がハラスメントを受けないように、内部監査の体制も整えるようにしましょう。
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ハラスメントの施策を考える3つのステップ
ハラスメントをなくすためには、会社が施策を行っていくことも重要です。しかし、いきなりハラスメントをなくすための施策を行っても、急にハラスメントはなくなりません。そのため、ハラスメントの施策はいくつかの段階に分けて行うことが必要です。
ハラスメントの施策を考えるステップ1:認知期
ハラスメントの施策を行う際には、まず自社に取ってどのような施策が必要かを判断する必要があります。また、そのためには社内ではどのようなハラスメントが潜んでいて、どのような対策が有効かを考える必要があります。
なので、社内にあるハラスメントの情報を集めて、認知することが先決です。
ハラスメントの施策を考えるステップ2:撲滅期
自社にどのようなハラスメントの脅威が潜んでいるかを把握できれば、実際にその脅威に対して対策を立てます。的確にハラスメントの原因を押さえられていれば、ハラスメントの予防になります。
また、ハラスメントの施策を行っていても、ハラスメントが起こってしまった場合には、速やかに解決をするようにして、ハラスメントを撲滅していきます。
ハラスメントの施策を考えるステップ3:改善期
どれだけハラスメントの施策を行っても、いきなりすべての事象をカバーすることは難しいです。なので、ハラスメントの施策を行いながら、不十分な点を常に改善していくようにしましょう。
また、ハラスメントの施策で効果が出ていても、人の入れ替わりや、時代の流れなどによって対処できないことが出てくる場合もあります。なので、問題がなくてもハラスメントの施策は定期的に内容を見直すようにしましょう。
ハラスメントは徹底的な対策が解決への近道!
ハラスメントは放置してしまうと職場環境を悪くしてしまう可能性があります。また、職場での大きなトラブルに発展してしまうこともあります。なので、ハラスメントには施策などで徹底的に対策を立てて、予防と改善に努めるようにしましょう。