- 社内ベンチャーとは
- 社内ベンチャーを成功させるポイント10個
- 社内ベンチャーを成功させるポイント1:親会社の既存資産をフルに活用する
- 社内ベンチャーを成功させるポイント2:自分たちで責任を持つことを伝える
- 社内ベンチャーを成功させるポイント3:既存の枠組を壊す気持ちを持つ
- 社内ベンチャーを成功させるポイント4:スタートアップ仲間とスクラムを組む
- 社内ベンチャーを成功させるポイント5:関連する事業責任者に会いに行く
- 社内ベンチャーを成功させるポイント6:担当者一人一人とコンタクトをとる
- 社内ベンチャーを成功させるポイント7:次のビジネスを常に考えること
- 社内ベンチャーを成功させるポイント8:管理業務をきちんとする
- 社内ベンチャーを成功させるポイント9:仮想ライバルを作る
- 社内ベンチャーを成功させるポイント10:親会社への愛社精神を持つ
- 社内ベンチャーのメリット3つ
- 社内ベンチャーを成功させましょう
社内ベンチャーとは
社内ベンチャーの、「ベンチャー」という言葉は「冒険的企て」という意味で、「ベンチャー企業」とは冒険的でクリエイティブな独自製品を作り出したり、新たな事業を創出する企業のことを意味します。
そして、社内ベンチャーとは、企業が新たな製品または事業を創出するために社内に独立した組織を設ける場合を意味します。社内ベンチャーの運用担当者は社内起業家と呼ばれ、その多くは大企業の新規事業開発目的で行われます。
社内ベンチャーの成功率は低い?
社内ベンチャーは社内公募から応募されたものに対して経済支援やノウハウを提供し運営していきます。しかし、社内ベンチャーの場合は失敗事例が多く成功率が低いといわれています。
社内ベンチャーの成功率が低い理由は、事業への情熱の低さや生活がかかっておらず必死さが足りないという点です。さらには、社内ベンチャーの場合は意思決定までの時間がかかるということも原因の一つです。
社内ベンチャーを成功させるポイント10個
社内ベンチャーには一般的なベンチャー企業に比べて社内で立ち上げることによるメリットが多くありますが、実際には成功するのが難しいという側面もあります。では、どうすれば社内ベンチャーを成功させることができるのでしょうか。
ここでは社内ベンチャーを成功させるためのポイントを10個ご紹介します。これから社内ベンチャーを立ち上げようとお考えの方はぜひご参照ください。
社内ベンチャーを成功させるポイント1:親会社の既存資産をフルに活用する
社内ベンチャーを成功させるポイントに親会社の既存資産をフルに活用するということが挙げられます。一般的にベンチャー企業は限られた資産の中で開発を行い、事業立ち上げをしなければなりませんが、社内ベンチャーの場合は親会社の資産が既にある状態です。
社内ベンチャーは恵まれた資産を存分に使い事業開拓ができます。また、資産には人脈も含まれます。それらをフルに活用できることが社内ベンチャーのメリットだといえます。
社内ベンチャーを成功させるポイント2:自分たちで責任を持つことを伝える
社内ベンチャーを成功させるポイントに自分たちで責任を持つことを伝えるということがあります。社内ベンチャーの場合、一般的なベンチャー企業と違い給与が毎月一定額支払われ危機感が足りなくなりがちです。
安定した給料は安心をもたらしますが、鬼気迫る気持ちや責任を忘れさせてしまう可能性もあります。社内ベンチャーを担当した場合は、自分たちが事業責任者だという意識をもって臨むことが成功の秘訣の一つだといえます。
社内ベンチャーを成功させるポイント3:既存の枠組を壊す気持ちを持つ
社内ベンチャーを成功させるポイントに既存の枠組みを壊す気持ちを持つということが挙げられます。社内ベンチャーは親会社の資金や人脈を使える代わりに意思決定が容易にできない傾向があります。
しかし、それら既存枠組みや概念を取り払っていくことで、一般的なベンチャー企業を同じように自由な発想で事業開拓ができるようになります。ベンチャー企業の成功には、いままでの概念にとらわれないことがとても重要になってきます。
社内ベンチャーを成功させるポイント4:スタートアップ仲間とスクラムを組む
社内ベンチャーを成功させるポイントにスタートアップ仲間とスクラムを組むということが挙げられます。起業する場合に大事なのはそれを立ち上げたときの仲間です。
仲間とはつねに意志疎通をはかり、お互いの得意分野を認め合って、共同経営していくことが必要です。どれだけ仲間とスクラムを組めるか、信頼しあえるかが社内ベンチャー成功のカギになります。
社内ベンチャーを成功させるポイント5:関連する事業責任者に会いに行く
社内ベンチャーを成功させるポイントに関連する事業責任者に会いに行くということが挙げられます。社内ベンチャーの場合は、既存取引のある企業とはそれまでの関係を使って新たな事業にも参加してもらうことがあります。
しかし、新事業ですのでいままでの関係とは違った面も現れます。そういった場合に、フットワークが軽い社内ベンチャーらしく、事業責任者に直接交渉に行くことが成功させるポイントになります。
社内ベンチャーを成功させるポイント6:担当者一人一人とコンタクトをとる
社内ベンチャーを成功させるポイントとして、担当者一人一人とコンタクトをとるということがあります。社内ベンチャーの場合、既存の関係性で担当者と話し合いをしがちです。しかし、新事業立上げでは、担当者各人レベルで問題があることが多いです。
また、大きな問題だったことが担当者の話を聞くことで解決できることもあります。社内ベンチャーでは一人一人の担当者に向き合い一つ一つの課題をクリアにしていくことが成功の秘訣だといえます。
社内ベンチャーを成功させるポイント7:次のビジネスを常に考えること
社内ベンチャーを成功させるポイントは、次のビジネスをつねに考えることです。社内ベンチャーとは、いきなり上から押しつけられるのとは違い、これから何が求められるか、いかに求められる事業にするか、といった将来へつながるビジネスを行うことです。
そのため、日常の中で次に来るのは何かを意識して、志を高く持ち、アンテナを張り続けていなければなりません。その姿勢が社内ベンチャーの成功につながります。
社内ベンチャーを成功させるポイント8:管理業務をきちんとする
社内ベンチャーを成功させるポイントとしては、管理業務をきちんと行うということが挙げられます。経営管理業務は特に重要で、社内ベンチャーの場合は管理専門の人がいないことから、計数管理や法務関連対応、人事管理なども運営者が行わなければなりません。
事業開拓業務が攻めであれば、管理業務は守りの部分になります。守りを充実させることによって攻めのパフォーマンスも良くなるため、管理業務はとても重要になってきます。
社内ベンチャーを成功させるポイント9:仮想ライバルを作る
社内ベンチャーを成功させるポイントとしては、仮想ライバルを作るということが挙げられます。社内ベンチャーの場合は実際の競合はあまりありませんが、仮想ライバルとして他社を意識することにより、ライバル意識が芽生え、それによりモチベーションが上がります。
チャレンジ精神はベンチャー企業にはとても大切なことで、若手採用など行い、ライバルを持つことは事業の成長につながります。
社内ベンチャーを成功させるポイント10:親会社への愛社精神を持つ
社内ベンチャーを成功させるポイントとして、親会社への愛社精神を持つということが挙げられます。社内ベンチャーは一般的なベンチャーと違い、親会社の資金や物資、人脈、情報などを利用して新たな事業開発を行います。
社内ベンチャーは親会社とのつながりは切っても切れないつながりを持つことになります。社内ベンチャーで成功するためには、親会社への愛社精神を高める必要があります。
社内ベンチャーのメリット3つ
社内ベンチャーには企業側と当事者側のどちらにもメリットがあります。当事者側のメリットは、経営に必要な資本や人材が用意されている、基本的に企業に属し給与が支払われる、親会社が有名だった場合に一般的なベンチャー企業に比べ信頼されやすいということがあります。
では、社内ベンチャーは企業側にどういったメリットがあるのでしょうか。ここでは社内ベンチャーの企業側にとってのメリットを3つご紹介します。
社内ベンチャーのメリット1:新規事業に進出できる
企業側にとっての社内ベンチャーのメリットとしては、新規事業への進出ができるということが挙げられます。企業は成長するため、新事業を立ち上げて開拓していくことが必要です。
そのため、社内ベンチャーは新事業開拓、つまり新たな事業への参入という意味で大きなメリットがあります。ベンチャーといっても社内による事業開拓のため、それによる利益や成長は企業側に大きなメリットをもたらすということです。
社内ベンチャーのメリット2:新たな収益源を確保できる
企業側にとっての社内ベンチャーのメリットに新たな収益源の確保が挙げられます。新規事業参入により、企業は新たな収益源を得ることになります。社内ベンチャーで立ち上げた事業が成功を収めた場合、従来の収益に加え大きな収益源を得るという大きなメリットがあります。
ただし、それは社内ベンチャーが成功した場合で、もし失敗すれば、社内ベンチャーにかかった費用が無駄になってしまうということも意味します。
社内ベンチャーのメリット3:ポジティブな企業文化が育つ
企業側にとっての社内ベンチャーのメリットにポジティブな企業文化が育つということが挙げられます。社内ベンチャー制度を整えることにより、社員にチャレンジ精神が芽生えます。
また、社内ベンチャー立ち上げによって、そこに関わらない社員にも大きな刺激を与えて、良い効果が期待できます。さらに、社内ベンチャーによって社員はさまざまな経験を積むことになり、結果として人材育成につながっていきます。
社内ベンチャーを成功させましょう
いかがでしたか。社内ベンチャーとはどういったものか、また社内ベンチャーのメリット、社内ベンチャーを成功させるためのポイントなどをみてきました。社内ベンチャーは恵まれた環境にあるものの、失敗する可能性は高いということもわかりました。
社内ベンチャーを成功させるためには、つねに将来のことを頭において他企業に負けないライバル心を持ち、高いポテンシャルをもって事業を成功させるように努めるようにしましょう。