企業における経営理念の必要性とは?活用するメリット4つとデメリット3つ

組織・人材

経営理念とは?

ご自身の勤め先の経営理念について気にしたことはあるでしょうか。そもそも、経営理念の意味がいまいちわからないという方も少なくないはずです。

経営理念とは企業が存在する意義や目的を定義したものであり、どのような価値観のもとにいかなる目的のため営利活動を行っていくのかの指針を定めるものでもあります。

企業が果たすべき使命や理念・哲学を、社員だけでなく広く世間一般にアピールするためのものだとも言えるでしょう。

経営理念の必要性

そもそも、なぜ経営理念は必要なのでしょうか。

経営理念が明確に定められていることで社員に対して行動指針を提示することができますし、それによって社員全体で取り組むべき目標や歩むべき道筋のイメージを共有することも可能です。

バラバラの方向に向かいがちな社員をひとつにまとめあげ、効率的にその生産性と意欲を高めることができるために、経営理念は必要であり重要であると言えるでしょう。

企業理念との違い

経営理念と混同されがちなものに、企業理念が挙げられます。時に同じ意味合いで使われることもある両者ですが、経営理念と企業理念とは本来的にはどのように違うのでしょうか。

企業理念とは創業者の理念や信念にもとづくものであり、創業時から変わることがないのに対して、経営理念は経営者の交代や時代の移り変わり、あるいは事業戦略の変更などによって変化することがあるという点において、両者は決定的に異なります。

経営理念を活用するメリット4つ

以上では、知っているようで聞かれると意外に答えに窮してしまう人の多い「経営理念」の意味やその必要性・意義について簡単にご紹介してきました。

では、経営理念を明確に掲げ、それを社員全体で共有することにはいったいどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここからは経営理念を活用するメリットについてご紹介していきますので、幹部職や経営者の方はぜひ参考になさってみてください。

経営理念を活用するメリット1:会社の方向性を明確にできる

経営理念を活用するメリットとしてまずご紹介したいのが、会社の進べき方向性を明確にできるということです。

規模が大きくなればなるほど社員の数も増え、意志の統率や一致団結が図りにくくなるものですが、経営理念を明確に定めそれらを社員に浸透させることができれば、社員の間での団結力が増し、会社の方向性を全体で共有することができるようになるでしょう。

経営理念を活用するメリット2:従業員同士で一体感が生まれる

従業員同士で一体感が生まれるというのも、経営理念を活用するメリットのひとつとして挙げられるでしょう。

企業の存在意義や価値観が明確に定義され、それが社員の間で共有されるようになれば社員の間に一体感が生まれ、チームワークが向上するというメリットが得られます。

チームワークが向上すればおのずと職場の生産性もアップするため、企業の利益増加に間接的につながることでしょう。

経営理念を活用するメリット3:適した人材が採用できる

経営理念を活用するメリットのひとつとして、企業に適した人材を採用しやすくなるということも挙げられます。

採用活動の際に自社の経営理念についてきちんと説明を行い、応募者に周知をしておけばそれとは相容れない人材は自ら身を引くことになるため、おのずと自社に適した人材が集まりやすくなることでしょう。

そのため、採用プロセスにおいて無駄がなく効率的に望ましい人材を確保できます。

経営理念を活用するメリット4:企業の認知度を高められる

企業の認知度を高められるというのも、経営理念を活用するメリットのひとつに数えられるでしょう。

経営理念は企業の存在そのものを定義するものですので、それを積極的に広報活動でアピールすることによって企業の認知度を高めるだけでなく、イメージアップにもつながります。

企業のイメージがポジティブなものになればなるほど、おのずと営業成績も向上することでしょう。

経営理念を活用するデメリット3つ

以上では、企業で経営理念を活用することのメリットや強みについてご紹介してきました。

このように、経営理念を明確に定めそれを社内外にアピールすることにはさまざまな利点があります。

しかし、必ずしもよいことばかりではなく、時にはそれがデメリットとなることもあることを忘れてはなりません。

ここからは、経営理念を活用することで生じ得るデメリットについて詳しく見ていきましょう。

経営理念を活用するデメリット1:従業員の価値観がバラバラになる可能性がある

経営理念を活用することで起こりえるデメリットとしてまず知っておきたいのが、従業員の価値観がバラバラになる可能性があるということです。

経営理念を明確に掲げそれを社員に周知したとしても、社員の中にはそれに反発したり「経営理念を押し付けられた」と批判的に捉える人も一定数存在し、それによってそれ以前はまとまりのあった社員の間に不和が生まれ、価値観がバラバラになってしまうこともあり得るでしょう。

経営理念を活用するデメリット2:設定するまでに時間を要する

設定するまでに時間がかかるということも、経営理念を活用することのデメリットのひとつとして挙げられます。

経営理念は企業の存在意義そのものを定義する極めて重要なものですので、短期間で定めることはできないので、すぐにそのプラスの効果は得られません。

かといって長期間にわたってその内容を推敲しているうちに経営方針や事業内容の変更を余儀なくされ、結果的に経営理念も変えざるを得ないという事態もあり得るでしょう。

経営理念を活用するデメリット3:継続的な取り組みが必要

経営理念を活用するデメリットとして忘れてはならないのが、継続的な取り組みが必要になってくるということです。

経営理念を一度社内外に周知する活動を行ったからと言って、それがきちんと浸透するわけではなく、継続的に粘り強く取り組まなければ経営理念が共有されないどころかそのプラスの効果を得ることはできなくなってしまいます。

経営理念の実例3つ

上で見たように、経営理念を企業において活用することにはメリットもあればデメリットもあります。

では、経営理念を活用したことで成功した事例としてどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、経営理念の成功例を3つご紹介していきますので、ぜひ経営理念を活用するに当たっての参考としてご覧になってみてください。

経営理念の実例1:Amazon

経営理念の成功例としてまずご紹介したいのが、世界を席巻する通販サイトのAmazonです。

アメリカ人実業家のジェフ・ベゾスが起業したAmazonの経営理念は当初から今日に至るまで「お客様第一主義」であり、常に客の視点に立ってサービスを徹底的に工夫し考え抜いて実行しています。

だからこそ、どんどん利用者を増やし世界を代表するグローバル企業へと成長できたのでしょう。

経営理念の実例2:京セラ株式会社

京セラ株式会社も、経営理念の活用について参照すべき事例として挙げられるでしょう。

京セラ株式会社は従業員の幸福と人類・社会の発展に貢献することを経営理念として掲げており、「この会社で働けて幸せだ」と従業員に感じてもらえるような従業員目線に立った良心的な経営を行い続けた結果、小さな町工場から今日のような大企業へと成長しています。

経営理念の実例3:楽天株式会社

経営理念の活用例として参照したいのが、楽天株式会社のケースです。

楽天株式会社は恐れずにイノベーションを生み出すことを経営理念として掲げており、他のライバル企業が挑戦できなかった新しい分野に果敢に挑戦し、見事に多くの分野の第一人者・成功者としての地位を確立しています。

昨今では携帯電話事業に参入するなど、日本有数の大企業になっても挑戦とイノベーションを続ける姿勢には経営理念が如実に表れています。

経営理念の必要性を知ろう

今回は企業における経営理念の必要性やそのメリット・デメリットに加えて、実際の事例についてもご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

経営理念を上手く活用することで会社の方向性が明確に定まるだけでなく、社員の間で一体感と団結力が生まれ、企業全体の生産性が高まります。

このようなメリットをよく知った上で、経営理念を上手に活用したいものでしょう。

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