行動指針の作り方のポイント3つ|企業の行動指針の例を7社紹介

組織・人材

行動指針とは?

行動指針とは、何か行動を起こすときに、どのようにして行うのかということを明確にした基本方針のことを言います。

企業における行動指針は明確な定義はなく、それぞれの会社によって掲げているものが異なります。

しかし、多くの企業の行動指針は企業理念を実現するために、社員としてどのような行動をとるべきかということを明確にしているということは共通して言えます。

企業理念と行動指針の違い

企業理念とは、企業の考え方や存在意義、企業が行う事業を通してどのようなことを達成することができるのかということを指します。

本記事ですでに説明しているように、行動指針とは何か行動を起こすときに、どのように起こすのかという方法について説明しています。

このように企業理念は企業の考え方、行動指針は企業が行動をするときの方法という違いがあります。

行動理念と行動指針の違い

行動指針と似た言葉に行動理念という言葉があります。行動理念とは、その行動を行う理由のことを指し、言い換えると目指している先のことを言います。

行動指針は、どのようにしてその行動を起こすのかという方法について述べているのに対して、行動理念は、なぜその行動を起こすのかという理由について述べているという違いがあります。

似ている言葉ですが、意味は異なるため使い分ける必要があります。

行動指針の作り方のポイント3つ

行動指針の作り方にはいくつかのポイントがあります。

その中でも本記事では、会社で何を実現したいのかということや、やることではなくやらないことから決める、企業理念を盤石な体制にするの3つについて説明していきます。

行動指針をどのようなものにするかによって会社の雰囲気や行動が変わる可能性があるので、作る際はポイントを押さえてよりよい行動指針を作れるようにしましょう。

行動指針の作り方のポイント1:会社で何を実現したいのか

1つ目の行動指針の作り方のポイントは、会社で何を実現したいのかということです。

行動指針を作るときは、まず、会社で何を実現したいのかということを具体的に決める必要があります。

また、会社で実現したいことを決める際は、必ずしも形のあるものにしなければならないということはなく、形がなくても多くの人の心に残るように設定するということを心掛けることが大切です。

行動指針の作り方のポイント2:やることではなくやらないことから決める

2つ目の行動指針の作り方のポイントは、やることではなくやらないことから決めるということです。

一般的には、まずやることを決めるというイメージを持つ方が多いですが、逆にやらないことから決めるということも1つの方法です。

悪事を働かないということや他人に迷惑をかけないなど、やらないことによって他の人が幸せになることを行動指針にするということも大切なことです。

行動指針の作り方のポイント3:企業理念を盤石な体制にする

3つ目の行動指針の作り方のポイントは、企業理念を盤石な体制にするということです。

企業理念とは、企業の考え方や存在意義、事業を通してどのようなことを実現したいのかということを指します。

行動指針を作るときに、企業理念を盤石なものにすることによって企業の根本的な考え方が明確なものになるため行動指針の質が高くなり、社員を正しい方向へ導くことが可能なよりよい行動指針を作ることができるようになります。

企業の行動指針の例を7社紹介

本記事では、これから企業の行動指針の例をご紹介していきます。その企業とは、Google、ニトリ、メルカリ、トヨタ、ローソン、ランサーズ、アサヒビールの7社を挙げています。

これら7社は誰もが知っているような大企業であり、どのような行動指針を掲げているのかということを理解しておくと、今後行動指針を作るときの役に立つ可能性があります。

そのため、ぜひ把握して自社で行動指針を作るときの役に立てましょう。

企業の行動指針の例1:Google

1つ目の企業の行動指針の例は、Googleです。Googleは世界中の多くの人が知っている、世界を股にかけて活躍している大企業です。

そのGoogleの行動指針は、ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる、1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番、遅いより速いほうがいい、ウェブでも民主主義は機能する、情報のニーズはすべて国境を超えるなど、10個の行動指針を掲げています。

企業の行動指針の例2:ニトリ

2つ目の企業の行動指針の例は、ニトリです。ニトリの行動指針は、住まいの豊かさを世界の人々に提供するです。ニトリのことような行動指針は社員に向けたもので、この指針を達成できるような行動をとることを心掛けるようにしています。

ニトリの行動指針では、世界中の人々に対して住まいをより豊かなものにして、よりよい生活を送ることができるような行動をとるということを掲げています。

企業の行動指針の例3:メルカリ

3つ目の企業の行動指針の例は、メルカリです。メルカリの行動指針は、Go bold大胆であれ、世の中にインパクトを与える多くのイノベーションを生み出します。

All for Oneメンバーの力を結集してチームで最高のプロダクトを創ります。Be professionalメルカリは卓越した能力を持った個人が考え抜き、ベストを尽くす組織です。というものを掲げています。

メルカリは、現在さまざまな分野に展開しています。

企業の行動指針の例4:トヨタ

4つ目の企業の行動指針の例は、トヨタです。トヨタは世界的に自動車を生産している大企業です。

トヨタの行動指針は、社会における私たちの活動、私たちと社会の2つを掲げています。前者は社内に向けた行動指針で、後者は外部に向けた行動指針となっています。

短い言葉ではありますが、この言葉の中にトヨタのものづくりに対する考え方が詰まっていて、さまざまなことへの行動の指針が表れています。

企業の行動指針の例5:ローソン

5つ目の企業の行動指針の例は、ローソンです。ローソンは全国に店舗展開しているコンビニエンスストアです。

ローソンが掲げている行動指針は、お客様、マチ、お店を起点に考えます。基本を徹底し、革新に挑戦します。仮説、実行、検証の質とスピードを高めます。規律のもとで自律し、チームでやりぬきます。自己の成長を求め、仲間の成長を支えます。という5つです。

お客さまだけでなく、マチにも目を向けたものになっています。

企業の行動指針の例6:ランサーズ

6つ目の企業の行動指針の例は、ランサーズです。

ランサーズの行動指針は、ランサー第1主義、ポジティブ思考、チャレンジ、やり切る、自分ごと化、チームランサーズ、誠実というものを掲げています。

ランサーズは、行動指針を浸透させるために、評価の仕方が経営理念に従って行動指針に基づいた行動ができているかというところを見ます。こうすることによって、従業員が行動指針に現実味を持って行動することが可能となります。

企業の行動指針の例7:アサヒビール

7つ目の企業の行動指針の例は、アサヒビールです。

アサヒビールの行動指針は、お客様の満足、環境と安全への配慮、公正で透明性のある企業倫理、国際基準の企業行動、豊かな発想とバイタリティーあふれる企業風土、独創的でスピーディーな企業行動、自立と総合力のグループ経営、継続的で質の高い成長というものを掲げています。

行動指針の浸透のさせ方

企業の中で行動指針を浸透させるためにはいくつかのポイントがあります。

その浸透のさせ方は、行動指針と現在の仕事を照らし合わせるということと、評価に直結させる、朝礼や社内研修での啓蒙という3つのポイントがあります。

本記事ではこれから、これら3つのポイントについて詳しく説明していくので、ぜひ参考にしてください。

行動指針と現在の仕事を照らし合わせる

行動指針を浸透させるためには、行動指針と現在の仕事を照らし合わせることが必要です。

行動指針が浸透していない企業が、理想が高すぎて現実味を持つことができなく、どのような行動をとればよいかわからないということが多くなっています。

そのため、行動指針を浸透させるために、まずは、現状と照らし合わせて、行動指針に沿った仕事ができているかどうかということを判断することが大切です。

評価に直結させる

行動指針を浸透させるためには、評価に直結させるということも必要になります。

行動指針に従った仕事をした従業員に対して、高い評価を与えることによって、社内に行動指針が浸透するということを期待することができます。

また、このような方法で評価を高めることで従業員のモチベーションも上がるので、社内で良い循環ができるようになります。

朝礼や社内研修での啓蒙

行動指針の浸透のさせ方には、朝礼や社内研修での啓蒙という方法があります。

朝礼や社内研修で、行動指針を従業員に理解して覚えてもらうために唱和したり、ポスターなどを張って常に目に見えるようにしたりするなどの方法があります。

このような方法を取ることで従業員に行動指針が浸透し、それに沿った行動を取ることを期待することができます。

行動指針を作成し企業の原動力にしましょう

本記事では、行動指針とはどのようなものなのかということから、行動指針の作り方のポイントや、浸透のさせ方について説明しました。また、企業の行動指針の例を7つご紹介しました。

これらを参考にして自社で行動指針を作成し、企業の原動力となるようにしていきましょう。

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