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2019年10月08日

ティール組織とは?実現のためのポイント3つと企業事例3社を紹介

皆さんは、ティール組織と言う言葉を聞いたことがありますか。ティール組織は、ビジネスの現場位において最も注目されているワードで、日本企業の中にも興味を持つ企業が増えています。今回は、ティール組織について解説し、実現するためにポイントなどをご紹介します。

ティール組織とは?実現のためのポイント3つと企業事例3社を紹介

ティール組織とは

ティール組織とは、社長や上司が直接指示しなくても、目的の達成のために努力し続ける組織のことを指します。

チームのメンバーひとりひとりが自分達のルールや仕組みをしっかり理解し、それぞれが意思決定をしていくという特徴があります。

最近、ティール組織というワードがビジネスマンの間で注目されていますが、その原因はどこにあるのでしょうか。

ティール組織に注目が集まる理由

ティール組織が注目されているのは、従来の組織とは大きく異なる特徴を持っているからです。

従来までは、上下関係やチーム内での細かいルール、定期的な打合せなどを行うことが一般的でした。しかし、ティール組織ではこれらは全て撤廃されています。

意思決定に関する権限を、上層部では無く従業員個々人にゆだねることで、組織や人材に変化をもたらすことができます。こうした点が、ティール組織が注目されている点です。

ティール組織への段階5つ

このティール組織を考案したのは、ベルギー出身のフレデリック・ラルー氏です。彼は、ティール組織へ向かうための段階を色別に5つに分けています。

これは、アメリカの現代思想家・ケン・ウィルバー氏がインテグラル理論の中で段階を色分けしたのを参考に作られました。

ここからは、ティール組織となるための5つの段階についてそれぞれご紹介していきます。

ティール組織への段階1:レッド組織

約一万年前に最古の組織として生まれたレッド組織は、現代でもギャングやマフィアなどで見られる組織の体系です。

レッド組織の思考は、「自己中心的思考」で自分の存在を脅かすものを「敵」とし、力による支配を行います。この組織のリーダーは、常に高圧的な態度を取りメンバーを服従させることによって、組織をひとつにまとめあげます。

戦略を組むにしても短期であることがほとんどで、長期の戦略を立てるのは向いていません。

ティール組織への段階2:アンバー組織

アンバー組織は、権力や階級などの概念を組織に当てはめることによってうまれた組織です。

アンバー組織へ進化すると、これまで自己中心的だった思考が組織内の人への思いやりへと変化していきます。組織の中で、家族のような閉鎖的な社会を形成するのが大きな特徴です。

しかし、組織内部の人間には優しいですが、外部の人間に対しては強い敵対心を抱くこともあります。軍隊や政府機関、宗教団体などがアンバー組織に分類されます。

ティール組織への段階3:オレンジ組織

オレンジ組織では、ある程度のヒエラルキー構造は残っているものの、成績が優秀なメンバーは出世できる組織です。

組織内の序列が常に流動的であるため、その状況に応じて人員配置を変えることが可能です。また、メンバーは常に競争を行っているため、変化や競争を起こすイノベーションが盛んに行われます。

柔軟な視野を持つ一方、メンバーなどの人材を「計画に沿って実行させるための駒」と考えているリーダーも少なくありません。

ティール組織への段階4:グリーン組織

グリーン組織になると、これまでのヒエラルキーが存在する組織の中に、多様性などの概念が組み込まれています。

グリーン組織では、人生には成功や失敗以上のことが重要であると気づきます。そして、性別や人種などのあらゆる制限を撤廃し、だれにでも平等にチャンスが分け与えられます。

多くのビジネスマンにとって理想的ではありますが、関係者との合意を得ている間にチャンスを失いやすいというデメリットもあります。

ティール組織への段階5:ティール組織

ティール組織では、組織やリーダーだけのものではなく組織に関わる全ての人のものと捉えているのが特徴です。

組織が目的を達成するために、さまざまな人たちが共鳴しながらプロジェクトが進行していきます。メンバー個人が、組織の為にできる最善策を常に考え実行に移しています。

こうして共に働くひとたちの思考が、パラダイムシフトを起こすきっかけになり、さらなる組織の進化へつなげる事も可能としています。

ティール組織実現のためのポイント3つ

このように、メンバー個人の裁量が重要視されるティール組織ですが、これを実現させるにはどうすれば良いのでしょうか。

ティール組織を考案したラルー氏は、これらの実現のためには「セルフマネジメント」「ホールネス」「組織の進化する目的」の3つのポイントが重要であるとしています。

ここからは、ティール組織を実現するうえで重要な3つのポイントをご紹介します。

ティール組織実現のためのポイント1:セルフマネジメント

ティール組織におけるセルフマネジメントは、意思決定に関する権限を個人にゆだね、自ら設定した目的や動機を組織運営に役立てることを指します。

従来までの組織では、部門ごとに分かれた部署で上層部の意向を仰ぎ業務を遂行していきました。しかし、ティール組織ではこれらの決定は個人に委ねられるため、セルフマネジメントを行う必要があります。

ティール組織実現のためのポイント2:ホールネス

ホールネス(全体性)は、組織内をだれもが働きやすい環境に整え、集団的知性が生み出す力を極限まで高めようとする考えです。

ティール組織において、個人の裁量が最も重要視される一方、チームとしての結束力も強固であることが求められます。これを実現するためには、心理的安全性を高めることが重要です。

オフィスの備品や飾り付けをチームメンバーに任せている組織や、ペットや子どもと働くことを許可している組織もあります。

ティール組織実現のためのポイント3:進化する目的

「生物体」とも言われるティール組織では、常に新しい目的を求めながら進化し続けていくことが重要です。

そのため、組織の存在目的は常に変化しており、チームメンバーはその声にしっかり反応する必要があります。そのため、組織の中にはミーティングの際「組織用」の椅子を設け、組織目線で会話する事も可能です。

これらを実現させるためには、たとえ競合相手であっても時には受け入れる包容力を持つことが重要とされています。

ティール組織を行っている企業事例3社

最近では、ティール組織の重要性に注目し、これらをとり入れている企業も増えて来ました。中には、私たちがよく耳にする企業もあり、徐々に注目が広がっています。

ここからは、ティール組織を行っている企業についてご紹介していきます。

ティール組織を行っている企業事例1:パタゴニア

アパレルブランドとして幅広い世代に愛されるブランド・パタゴニアは、ティール組織を行っている企業の代表例です。

環境問題に積極的に取り組んでいる企業で、コストが従来の3倍かかっていますがオーガニック・コットンに切り替えています。また、「ジャケット購入禁止」と広告を出し、衣服の無駄な大量買いを阻止しています。

また、職場には「子ども発育センター」が併設され、家庭のような空間を職場に作りだしています。

ティール組織を行っている企業事例2:オズビジョン

ポイントサイト「ハピタス」を運営する企業で、日本におけるティール組織の先行事例として取り上げられることの多い企業です。

たとえば、「Thanks day」と呼ばれる制度では一日休日が取れ、その日は誰でも良いので誰かに感謝する日として設けられ、支給される2万円で誰にどんなことをしたのか共有し合います。

現在ではこの制度は行われていませんが、日本でいち早くティール組織をとり入れた事例として注目されています。

ティール組織を行っている企業事例3:ビュートゾルフ

オランダの看護師集団として知られ、地域密着型でさまざまなサービスを提供しています。

1チーム10~12名ずつに分けられ、上下関係なく担当エリア内に関する管理権限がチーム内の各個人に委ねられています。

ただし、意思決定に関与しないコーチが存在し、その人たちが必要に応じてアドバイスを行います。

ティール組織について知り組織運営に活かそう

ティール組織は従来までの組織運営とは大きく異なり、より進化した組織運営方法として注目されています。

上下関係に重きを置くことの多い日本企業の中には、個人の意思決定に委ねることの重要性に気づき、ティール組織へ注目する企業も増えてきました。

ティール組織を正しく理解し、今後の組織運営に役立ててみてください。

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