ピーターの法則における無能にならない対策4つと会社が回避する5つの方法

組織・人材
  1. ピーターの法則とは?
  2. ピーターの法則の3つの成立条件
    1. ピーターの法則の成立条件1:組織内の人事が下方硬直的
    2. ピーターの法則の成立条件2:組織の昇進の仕組み
    3. ピーターの法則の成立条件3:日本における能力主義の組織
  3. ピーターの法則における無能にならないための4つの対策
    1. ピーターの法則における無能にならない対策1:ピーターの予防薬
    2. ピーターの法則における無能にならない対策2:ピーターの痛み止め
    3. ピーターの法則における無能にならない対策3:ピーターの気休め薬
    4. ピーターの法則における無能にならない対策4:ピーターの処方薬
  4. ピーターの法則を会社が回避するための5つの方法
    1. ピーターの法則を会社が回避する方法1:昇進させずに昇給を行う
    2. ピーターの法則を会社が回避する方法2:昇進前に訓練をさせる
    3. ピーターの法則を会社が回避する方法3:昇進後に無能になったら一度降格させる
    4. ピーターの法則を会社が回避する方法4:契約社員の採用
    5. ピーターの法則を会社が回避する方法5:ハロー効果が危ない
  5. ピーターの法則を個人が回避するための5つの方法
    1. ピーターの法則を個人が回避する第1:有能にみられるより能力発揮度を優先
    2. ピーターの法則を個人が回避する第2:自己認識は必須
    3. ピーターの法則を個人が回避する第3:管理職に対する誤解を取り除く
    4. ピーターの法則を個人が回避する第4:ジョブ・クラフティング
    5. ピーターの法則を個人が回避する第5:組織を離れる準備をする
  6. ピーターの法則における負のスパイラルを回避しよう

ピーターの法則とは?

ピーターの法則とは、能力主義の階層組織のなかにおいて人は自らの能力の極限まで出世する。無能な人はそのポジションにとどまり、有能な人は限界まで出世するがそのポジションで無能化する。まだ限界に達していない人たちによって進められ、機能していく。会社など組織を構成するメンバーの労働に関する社会学の法則のひとつです。

ピーターの法則どおりだとすれば私たちはは対策を講じていかなければいけないでしょう。

ピーターの法則の3つの成立条件

ピーターの法則によれば、仕事で成果を上げていくうちに人はどこかで能力の限界をむかえます。自分能力を超えた役職を任されるとその人は無能になり無能な管理職が生まれてしまいますこの法則は以下の3点に要約されます。

ピーターの法則の成立条件1:組織内の人事が下方硬直的

ピーターの法則の成立条件として、組織内人事において中間管理職が業績を上げなくても降格しにくい下方硬直的な組織ではピーターの法則が当てはまりやすいといわれています。有能な人材が昇格して中間管理職になりさらに出世する人もいれば、そこで落ち着く人もいます。

たとえその地位で業績を上げなくても降格はしないためさらに技術を磨いたり業績を上げようとしない無能状態になってしまうからです。

ピーターの法則の成立条件2:組織の昇進の仕組み

ピーターの法則の成立条件としてあげられるのは無難に仕事をこなし組織の規律を守る社員のほうが自己流でも成果を挙げる社員より評価を得られる場合があります。この場合評価を受け昇進した人はその役職で落ち着いてしまい更なる努力を怠る無能状態になるばあいがあります。

また勤続年数による昇進では、個人の能力とは関係なく昇進することになり、無能のまま昇格してしまうことがあります。

ピーターの法則の成立条件3:日本における能力主義の組織

能力主義においてピーターの法則が当てはまりやすいことが指摘されています。能力主義とは、社員やメンバーの能力を主な基準として昇給や昇進を決めていくことを意味します。人重視で過去の経験や持っているスキル全体が評価され、成果の評価度が低い傾向にあります。欧米諸国が成果主義、職務主義と言われることはご存じの方も多いでしょう。

対して日本企業や組織の在り方は能力主義に当てはまります。

ピーターの法則における無能にならないための4つの対策

企業で正社員として働いている人たちがすべて無能になり組織自体が無能な人材で埋められるというピーターの法則。ピーターの法則を避けるため組織メンバーの一人一人がここがけるべきことがあります。その心がけるべき方法を4つ、ピーターの法則への対策をしょうかいします。

ピーターの法則における無能にならない対策1:ピーターの予防薬

ピーターの法則の対策としてはマイナス思考を持つこと、創造的無能を活用すること。この場合のマイナス思考とは、「昇進したら自分はさらに高い目標を仕事をこなせるのか?」と自問自答して「現在の地位で満足だ」と自らを納得させることを指します。創造的無能の活用とは、昇進の打診が来ないよう、周囲に欠点をアピールすること。

これにより、無能になるための昇進を未然防ぎ、現在の地位で能力を発揮し続けることができます。

ピーターの法則における無能にならない対策2:ピーターの痛み止め

ピーターの法則において無能にならない対策としては、無能レベルに達しても健康と幸福を維持する方法として、昇進後、無能レベルとみなされても、再度同じ課題に取り組むことがことができる特別コース、特別研修などの制度を活用すれば、無能レベルから脱出し昇進合格レベルまで到達できるばあもあります。無能と判断されても、その後の本人の努力次第と周囲のサポートで痛みが出た後の痛み止めが可能となるでしょう。

ピーターの法則における無能にならない対策3:ピーターの気休め薬

ピーターの法則における無能にならないためには、昇進後、自らの無能さによって非常に好ましくない現状に直面してしまった場合、これ以上の悪化をふせぐ手段を取らなければなりません。

昇進後に実績を上げることができないメンバーは、昇進に前のめりになることをやめる、現状の労働に関する価値や尊さを語ることで無能の烙印を押されてしまう終点到達症候群を抑える必要があります。

ピーターの法則における無能にならない対策4:ピーターの処方薬

昇進により無能になることを未然に防ぐ予防薬。無能になっても、その程度を軽減させる痛み止め。完全に無能になる手前でも気休め的な対処を行うことで、完全な無能という終着点に達するのをふせぐことができます。これらの処方薬は、有能、無能を問わず、ピーターの法則にあるような世界的に蔓延している症状を治療する有効な処方薬です。

ピーターの法則を会社が回避するための5つの方法

ピーターの法則が最も生まれやすいのは今までの能力主義の組織です。欧米の様な成果主義の組織では与えられたポジションで成果を出せる人しか昇進できないため無能化は起こりにくいとされています。ただすぐに成果主義への移行は時間がかかるため最善の策として会社が取りうる方法を5つ紹介します。

ピーターの法則を会社が回避する方法1:昇進させずに昇給を行う

ピーターの法則を会社が回避する方法として、現在の職務に専念しているメンバーは昇進させない方法。しかし昇進させないだけで給与に変動がなければ、メンバーのモチベーションは著しく低下するでしょう。そこで、昇進させずとも昇給や賞与という形で対処するということや管理職としなくても信頼して任せる権限移譲によって社員の能力開発や成長を促すという方法もあります。

ピーターの法則を会社が回避する方法2:昇進前に訓練をさせる

昇進してから無能化してしてしまうのは、そのポジションで活躍できるだけの実力が伴わないからです。そのため、昇進させる前に、次のポジションで活躍できるよう知識やスキルを身につけるようにします。研修や資格取得を通じてあらかじめ訓練をしておけば、次のステップで歩みを止めることなく能力を発揮できます。

昇進前に次のステップへのハードルを用意しておくことで、能力の見合わない無能化しやすい人材を特定しやすくなります。

ピーターの法則を会社が回避する方法3:昇進後に無能になったら一度降格させる

昇進後「無能」となった場合に、再降格させることです。降格させることで本人の自尊心が傷つき部下からの評価が落ちるという悪影響は考えられますが、従業員をそのまま無能の位置に留めておく方がデメリットは大きくなります。そもそも、本人にとって無能である位置は自分の能力を発揮できないポジションです。周囲の人が無能な管理職の影響を受け続けることを考えれば、降格させることの方がリスクを抑えられます

ピーターの法則を会社が回避する方法4:契約社員の採用

ピーターの法則を回避する手段として契約社員の採用が挙げられます。例えばある企業に於ける契約社員は、これまでの雇用者や経験に裏打ちされた能力によって選ばれ、一定期間ごとに契約が更新される。ある時点で不適当さが見られれば、契約を更新しないことで容易に解雇される。契約社員は組織の昇進システムとは無関係であり、報酬さえ十分であれば被雇用者は契約社員の地位で満足することになります。

ピーターの法則を会社が回避する方法5:ハロー効果が危ない

ピーターの法則においてハロー効果で能力以上の評価を得て、個人の能力に見合わない場所に昇進してしまうと、そこで実力を発揮できず無能化してしまいます。昇進を考えるうえでハロー効果は非常に危険でありできるだけ除外できるよう、人事評価制度を整備しましょう。

ハロー効果とは人の印象に関する認知バイアスのことです。個人が本来持っている能力とは別の特徴が影響し、正しい評価が得られなくなる現象です

ピーターの法則を個人が回避するための5つの方法

ピーターの法則を個人が回避するためには以下の5つの方法があります。自分自身で考えや行動を変えていくことが必要です。これまでは主に企業側に努力を求めていましたが、最終的には自分自身で変えていく努力をしないと何も変わりません。下記の5つの方法を参考にして無能化を回避していく努力をしていきましょう。

ピーターの法則を個人が回避する第1:有能にみられるより能力発揮度を優先

ピーターの法則を個人で回避する手段として、自分で昇進、昇給、ステップアップをコントロールするための秘訣としてできる人だけど、あえて、できない部分を故意に満ち続けること「創造的無能」を推奨しています。頑張らないというわけではありませんが、出世することで無能な域に達することを回避し、幸せに能力を発揮し続けることの方が、自分にも社会にも有益です

ピーターの法則を個人が回避する第2:自己認識は必須

ピーターの法則を個人が回避する手段として、自分の価値観を自覚しておくことが大切です。現代では、働くことの意義、仕事に対する価値観は多様化が進んでいます。自分らしい能力を発揮しているときに感じる醍醐味について一度振り返ってみて、ポジションや役職にその醍醐味を奪い取られないようにしましょう。自分をよく知ること、客観視してみることの重要性はビジネスパーソンとして活躍し行くための必須条件と言われます。

ピーターの法則を個人が回避する第3:管理職に対する誤解を取り除く

ピーターの法則を個人が回避する方法として、自分が考えていた管理職の仕事内容と実際に管理職になった時の仕事の難しさのギャップを取り除くことが大切になります。昇進、昇格により今まで経験したことのない役職に就くとこの役職はこうあるべきとか、こうしなければならないと自分で勝手に思い込み仕事を進めるとその役職の強みや弱みなどが分からなくなり結果、組織をうまく運営することができない無能状態になってしまいます。

ピーターの法則を個人が回避する第4:ジョブ・クラフティング

ジョブ・クラフティングとは自分の仕事の価値についての認識を変化させることです。具体的には自分の仕事がお金を稼ぐためではなく社会貢献になっている誰かのためになっているという考え方を持つように認識を改めさせます。仕事のモチベーションとして昇進が目的になってしまうと、限界まで達した場合向上心が失われ無能になることは避けられません。

ピーターの法則を個人が回避する第5:組織を離れる準備をする

自分自身で、有能を取り戻すためには、その組織に居座り続ける限り無能から脱することはできません。もう一度自分人生をその手で取り戻す方法です。リスクが高い選択ですのでできるだけ早い時期に自分が有能である時代に組織を離れても成長し続ける力を身につけておくべきです。

ピーターの法則における負のスパイラルを回避しよう

今の仕事に満足している人もそうでない人も、数年後の自分の姿を想像するのは容易でしょう。しかし、無能な人材と呼ばれないためにはどうすればよいか、ピーターの法則をよく理解しなければ、それまで順調に高実績を上げてきた人も限界値に達してしまえば残念な負のスパイラルをたどることになります。これを機会に人事担当者や経営層としてはピーターの法則を理解し活用することで組織ぐるみで対策を立てていきましょう。

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