営業職とは
お客様へ自分が勤務している会社の宣伝をしたり、さまざまな商品の売り込みを行う職種が「営業職」という仕事です。
自社で製造、もしくは取り扱っている品物を販売するために各商品を売り込む職業で、一般家庭や企業へ向けた営業を行い、顧客を増やして自社の売り上げを向上させるべく業務を行うのが営業職です。
一般的な営業職のイメージ
スーツを着てネクタイを締め、平身低頭な態度で先方と接し、自社の製品の強みを強引かつ積極的にPRするイメージが一般的な営業職という仕事です。
朝から夕方まで一般客や各種の企業を自ら回り、自社で扱っている製品を持ち込んだり、新商品のリーフレットを配布して売り上げを上げるためのセールスをするのが、世間の一般的な営業マンという職業です。
営業の種類
法人・個人・内勤という、3つの営業の種類があり、それぞれ業務形態が異なりますのでご紹介しましょう。
営業職とひとくちにいっても、その種類は多岐にわたってあります。その中でも、メジャーな3種類についてご覧いただき、営業職に関する内容を見てみましょう。
1:法人営業
会社などの法人企業を相手にして、商品の売り込みや各種サービスを行うのが「法人営業」という仕事です。個人ではなく、大小ある法人の会社を顧客として運営している営業職のことですので、一般客ではなく主に大口の取引を行っています。
法人営業はあまり小売りをせず、数量の大きな商品の取引がメインですので、動く金額も多額になる傾向にあります。主に大量生産品を扱っている会社が行うことの多い業態です。
2:個人営業
一般家庭や、小さな会社への商品の売り込みなどのセールス一般を行うのが「個人営業」という仕事です。
前項のような大企業ではなく、マンションや一軒家などの個人宅へ伺い、自社製品の売り込みや紹介をするのが個人営業職ですので、地域に密着した仕事でもあります。大手企業との取引はせずに小さな案件を数多く受けることで、薄利多売を中心とした会社の運営を行っていく職種が個人営業です。
3:内勤営業
屋外でのセールスやサービスを行わず、主に店舗内で自社の扱う商品を売り込んだり、紹介をするのが「内勤営業」という仕事です。
外回りという屋外での営業活動は一切せず、店舗の中のみでお客様へ品物を売り、利益を得て会社運営をしている仕事ですので、従業員の行動範囲は店舗内のみという営業職です。
比較的小さな範囲で行っている営業スタイルですので、大手企業などとの取引はほとんどありませんが、法人営業や個人営業と並行して内勤営業も行う会社も存在しています。
営業職の主な業務6つ
営業という仕事には6つの分野の業務があるため、各業務について見ていきます。
接客サービスだけではなく、その他にも雑務があるのが営業職です。営業成績を向上させるには、それぞれの業務をしっかりとマスターできなければ優秀な営業マンにはなれないでしょう。
それでは営業職を極めたい方は、6つの業務に注力してみましょう。
1:リサーチ
営業職で重要なのが、営業を行う予定のある相手先をリサーチする力です。どういった所へ営業をしていけば会社の売り上げがUPするのかも検討しながら、日々各箇所へ営業に赴きセールスを実践します。
闇雲に営業をしていても高い成果を得ることはできませんので、会社運営と営業職を順風満帆に遂行するためには先方のリサーチをします。無駄を軽減した営業活動を行うことは、重要な営業職の業務です。
2:アプローチ先の提案・決定
営業職にとって重要なのが、アプローチの提案や決定です。
どこかれ構わずに営業活動をすればよい訳ではないのが営業職ですので、まずはアプローチする先の検討を行い、売上が見込めそうであれば確定をし、はじめて営業サービスを実行に移していくのが営業職の基本的な業務です。
3:営業活動・商談・見積もり
営業職の活動として、先方との商談と見積もりは重要な業務です。自社の商品を相手へ売り込むには商談が必須ですので、お客様へ自社製品の紹介をすることも重要な営業職の業務の1つです。
また、先方に見積もりを求められたならば、その都度無料で見積もり書を作成し、求められる品物の詳細な金額を提示することも営業職の重要な役割です。
4:受注・手配
営業職は、先方へ納品する商品の受注や手配もすべて行います。お客様へ見積もりを渡して納得してもらったのならば、まずは商品の受注をして品物を自社へ取り寄せます。
とくに小さな会社ですと、在庫は置いていないことも多くあり、成約後に製品を取り寄せることもあるため、営業職の重要な業務でもあります。
5:納品・請求
営業職の業務で重要なのが、納品と請求という仕事です。品物の手配を終え、先方まで納品を完了したら請求書を作成します。
会社によっては、請求後に納品をすることもあるため、企業ごとに方法は異なりますが、納品と請求は同じタイミングで行う営業職の大事な業務です。
6:アフターフォロー
自社で取り扱う品物は売りっぱなしではなく、アフターサービスも行うのが営業職の勤めです。自社の品物を購入していただいたお客様から、納品後に修理や不明点が出ることがありますので、その対応をするのも営業職の業務です。
とくにクレーム対応は重要な営業職の業務で、製品の扱い方や耐久性に問題があると顧客より苦情が入りますので、営業職として対応していきます。
つまり営業職とは、顧客の満足度を高めるべく、日夜さまざまな業務をこなして品物の販売・管理を行う仕事といえるでしょう。
営業職のやりがい3つ
やりがいのある営業職ですので、「成果が分かりやすい」「 実績を上げれば報酬に直結する 」「人脈が出来る」という3つの魅力について見ていきましょう。
営業職には多くの魅力があり、やりがいをもって働く営業マンは数多くいます。やはり、やりがいがあるからこそ、大変な業務でもこなせるので、その営業職の魅力を挙げていきます。
1:成果が分かりやすい
営業職は、おこなった業務の結果がダイレクトに自分で実感できるのでやりがいがあります。自分が営業サービスをしたお客様から自社製品を購入してもらえますので、成果がはっきりとしてわかりやすいです。
自分のセールスやサービスに納得してもらい、品物を買ってもらえるのが営業職ですので、商品が売れたときの喜びは何事にも代えがたい大きな誇りとなるでしょう。
2:実績を上げれば報酬に直結する
営業職は実績次第で報酬が変わってくるので、非常にやりがいを感じやすい仕事です。顧客を増やし、なおかつ自社製品が売れることで自分の給料もUPしていきますので、営業職はとてもやりがいを実感しやすい業務といえます。
固定給ではなく実力報酬制度の会社であれば、なおさら給与が上がって、営業マンとしてもやりがいを感じて一層と努力をしていけるでしょう。
3:人脈が出来る
営業職は多くの人と接する仕事ですので、おのずと人脈ができるため、やりがいを感じやすくなります。
多くの企業や一般家庭などへ営業サービスをする仕事ですので、人脈が必然的に増えていきます。そして人脈が増えれば、より売り上げがUPして会社が潤い、自身の報酬も上がっていくやりがいの多い仕事が営業職といえるでしょう。
営業職に向いている人の特徴6つ
営業サービスには向いている特徴があります。営業職に最適な人材の特徴について6つ挙げて見ていきましょう。
これから営業職に就く予定がある方は必見ですので、6つの特徴を参考にして営業活動を繰り広げていきましょう。
1:コミュニケーション能力がある
営業職に向いている人の特徴に「高いコミュニケーション能力」があります。
営業マンは多くの人と接する仕事ですので、高いコミュニケーションがなければ務まりません。そのため、人と接したり会話するのが苦手な人には不向きな職業でもあります。
明るく元気な人材から素敵な製品を購入したいのがお客様です。そのため、暗くて会話が苦手な営業マンは売上向上に難儀することが多いでしょう。
2:調整能力がある
営業職は、わがままな顧客の要求に応えられる調整能力が必須な仕事です。
お客様はわがまなな存在でもあるので、営業職は顧客に寄り添った活動ができないと売り上げの向上が見込めないことが多いです。
商談の日時の急な変更や、商品の急な変更などにも迅速に対応できる営業マンは顧客に好まれ、多くの売り上げを会社へ貢献できるでしょう。
3:ヒアリング力が高い
お客様の意見は千差万別ですので、ヒアリング力がある優秀な人が営業職に向いています。
顧客の求めるものは十人十色ですので、聞く耳をもてる人材が最適です。無駄で身勝手な話もしてくるのがお客様ですので、それに対してイライラしてしまう人は営業職には不向きです。
いつでも笑顔で明るく顧客の話を聞いてくれる営業マンは、いろいろな案件が舞い込んで売り上げUPへも大きく繋がることでしょう。
4:PCスキルがある
営業職は外回りや接客だけではなく、パソコン操作のスキルもなければ務まりません。
取引先との商談内容・見積書作成などもパソコンで行いますので、営業職は最低限のパソコン操作ができるスキルが必須な職業でもあります。
顧客管理やリーフレットなどの作成にもパソコンを使いますので、さまざまな機能を把握してコンピューターを使いこなせる人材が営業職に向いています。
5:忍耐力がある
営業職に求められるのは高い忍耐性です。
強い雨や雪の日でもお客様との取引がある場合には出向いていきますので、天候に関係なく常に外回りをする仕事です。そのためには我慢強い性格の人材が最適です。
顧客からは、いつ何時連絡があるかわかりませんので、正規労働時間を超えて長時間労働にもなりがちです。営業職は忍耐力勝負で1日中外回りをしたり、深夜までパソコンに向かって作業をすることも多いでしょう。
6:人当たりが良い
営業職に向いている人材は、人当たりがよい人間です。
お客様へ不快感を与えてしまうと営業サービスにはなりませんので、人当たりがよくて話し上手な人材が営業職として好まれます。自社製品の隅々まで説明ができ、なおかつお客様が納得できるセールスがこなせる人材が営業職に最適です。
性格が暗くて人と話すことが苦手な人材は、営業職に不向きな傾向にありますので注意が必要です。
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業界別の営業職に有利な資格
職種によって営業活動に有利となる資格がありますので、ご紹介しましょう。
各仕事には、もっていると便利な資格があります。よりよい働き方ができれば、企業も自分も楽しく仕事を遂行できるでしょう。
広告系に有利な資格
広告関係の営業職に有利な資格は「ウェブ解析士」です。広告系の業務に直接的に必要となる資格ではありませんが、あれば役立つ「ウェブ解析士」という資格の取得がおすすめです。
3つのレベルがあり、「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」という資格があります。まずはじめに「ウェブ解析士」という資格を保有しておけばよいでしょう。
人材系に有利な資格
「キャリアコンサルティング技能士」という資格があると人材関係の営業職に役立ちます。
平成20年9月に厚生労働大臣から指定を受けた資格ですので、人材に関与する営業職関連の方にはあると有利に働くことの多い資格です。
IT系に有利な資格
ITパスポート(通称Iパス)と呼ばれる資格があると営業職にも有利です。
AIに関する新手法に関する知識をはじめ、経営、プロジェクトマネジメントなどの広い分野の総合的な知識を保有している資格ですので、営業マンにも有利活用できるシーンが多分にあるでしょう。
メーカー系に有利な資格
「日商簿記検定」はメーカー系の営業職にあると便利な資格です。簿記に関する技能資格ですので、会社運営にも大きく役立つ資格でしょう。
製造メーカーでは多くの製品を扱い、営業しながらたくさんの取引を行いますので、簿記の資格があると業務がスムーズにはかどります。
海外営業に有利な資格
「TOEIC」「中国語検定」などの外国語の資格があると、海外営業職には有利になります。海外での営業職には、やはり外国語が使われます。そのために、英語をはじめとした外国語を習得しておくとよいでしょう。
グローバル化した現代社会ですので、多国籍を扱える能力が備わっていることで海外営業にも大いに役立ちます。
営業職のことを知り転職を検討しよう
多くは知られていない営業職について、業務形態や向き不向き、そしてあると便利な資格など、さまざまな内容でご覧いただきました。営業職についてリサーチしている方々は、何か役立つことがありましたか。
ご紹介してきたように、営業職は大変な仕事でもありますが、やりがいのある立派な職業です。多くの人々と接して自社の扱う商品をアピールして購入してもらい、顧客の生活をさらに便利にしていくための素晴らしい業務でもあります。
これから社会人となる予定のある方で営業職を視野に入れて就職活動をする方は、ぜひともスキルアップを目指して自身と会社発展の貢献もしながら、営業職を楽しんで遂行していきましょう。