専務と常務の違い3選|専務と常務それぞれの主な仕事内容とは?

組織・人材

専務と常務とは?

会社の中にはいろんな役職があり、役職によって職務内容も違います。役職がたくさんあるために、職務や立ち位置があいまいな認識になっていることも多々あります。

専務と常務に関しても違いがわからない、どちらの方が上なのかという疑問をお持ちの方も少なくはないのでしょうか。そんな、専務と常務の違いについてご紹介していきます。

そもそも専務と常務に違いはあるのか?

そもそも専務と常務に違いはあるのかということですが、企業によって違いがあるという回答が最も多いでしょう。専務と常務には法律上、定められた職務などはありません。

そのため、どちらが偉いのかという疑問に対しても、はっきりとした回答はありません。しかし、一般的には専務の方が上という企業が多く、世間では専務の方が偉いという認識を持たれがちです。企業によって認識の違いがあることは忘れないでおきましょう。

専務と常務の違い3選

専務と常務の立場や職務について見比べてみることで、違いを確認していきましょう。ほとんど同じ認識を持たれていることが多い専務と常務ですが、実際には少し違いがあります。

基本的には、いずれも専務取締役、常務取締役とされていることが多く、企業の役員のうちの1人です。専務と常務の明確な規定はありませんが一般的な例にそってご紹介します。

専務と常務の違い1:会社内での序列

専務と常務の社内での序列は、社長、副社長、専務、常務と並ぶ企業が多く、専務の方が立場が上であることが多いです。必ずしも専務が偉いというわけではなく、企業によって違いがあるということを忘れないようにしましょう。

このことから、常務という役職についてから、専務になる方が多いです。一般的な見方をすると、常務から専務になることは昇格するといった意味合いを持たれています。

専務と常務の違い2:会社内での役割

専務と常務の社内での役割はどちらも、経営、監督、社長補佐といった内容で同じです。これらをもう少しかみ砕いてみると、専務の方が会社や経営に関する意思決定においての社長補佐を務めることが多く、重要なポジションであることがいえます。

一方、常務はというと、専務に比べると日常的な管理業務などが多く、経営幹部の1人といったニュアンスが強いです。

専務と常務の違い3:業務内容

英語で専務と常務を表すと、専務はSenior Managing Director、常務はManaging directorとなり、いずれもdirector、つまり、会社の全般的な管理業務を行います。

これらの中で持ち回りをわけるとするならば、専務は主に経営、管理について、常務は主に現場における管理業務であることが多いです。常務の方がより社員に近い職務内容であることが多いと言われています。

専務の主な仕事とは?

では、専務と常務に分けて単体での主な仕事を確認していきましょう。専務の主な仕事は、社長の補佐、会社の全体的な管理業務、社長業務の代行であることがあげられます。

専務は社長の右腕に近い存在であり、会社の中でも社長との関りが強く、社長と時間を過ごすことが多いことがわかります。経営における意思決定についても専務は欠かせない存在とも言われています。

1:社長の補佐

専務の主な職務内容として、社長の補佐があげられます。会社の最高責任者である社長であっても、その他の意見を参考にしたりいわゆる相談である、役員会議などで経営に関する取り決めを行います。

それらの経営の意思決定に至るまでに専務は社長を助け、社長が社長である職務を果たさせるために立ち回ります。社長のアシスタントに近い業務を行っています。

2:会社の全体的な管理業務

専務は会社の全体的な管理業務を行っています。管理業務とは、具体的に、企業の経営戦略や資金繰りなどにも携わっています。そのため、企業の会計を担う税理士や会計士などとも近しいことが多いです。

また、企業が株式会社という立場の中で、健全に運営されているかどうかを鑑査しながら実際に業務遂行しています。会社の日常業務に携わることは少ないと言われています。

3:社長業務の代行

専務は社長が出張で不在であったりした際に、社長業務の代行を行うことがあります。社長が不在でなくても、日ごろから社長と近しい存在である専務は社長業務の一部を任されていることも珍しくはありません。

社長業務の代行とはとても幅が広く、悪い言い方をすれば何でも屋さんという見方もできます。そのため、専務には幅広い知識と経験が求められることが多いです。

常務の主な仕事とは?

常務の主な仕事内容をご紹介します。専務とは違い、常務は現場の人間である認識が強いです。職務内容だけをみれば、社長の補佐、会社の日常業務、意思決定と業務遂行などと専務と違いがないようにも感じられます。

しかし、掘り起こしてみると、これらの業務の性質や範囲が少し違いがあることがわかります。法律で定められている定義ではありませんが、一般的な常務の仕事を確認していきましょう。

1:社長の補佐

常務の仕事内容の1つとして、社長の補佐であることがあげられます。社長の補佐といっても、専務と違い実務、日常的な業務がメインとなります。

常務の業務は部長と似ている面も多く、イメージ的に言えば、部長よりも責任のある業務といった内容が多いです。日常業務といっても、社長から直接与えられる業務が多く、社長との連携は欠かせません。

2:会社の日常業務

常務は専務と違い、会社の日常業務も主な仕事となります。常務の日常業務の中には、会社がスムーズに運営ができるように監督をすることがあります。もし、何かトラブルが発生した場合には、原因追及から解決までを先導することもあります。

そして、財務的な役割を担うことも多く、銀行との取引や税理士や会計士といった財務に関わる社外の方との折衝も行います。資金調整などを含めとても重要な職務があります。

3:意志決定と業務執行の両者の橋渡し

常務は取締役会などに参加をして、経営に関わる意思決定などにも携わっています。しかし、意思決定だけでとどまらず、その後、業務を社員に有数ダウンするべく指揮をとりながら業務遂行へと橋渡しをすることがあります。

社長や取締役員などは、会社のブレインとなり方向性を決めていき、社員は決められた内容を元に業務遂行をしますが、常務はそのどちらの立場でもあるということです。

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専務や常務になるために必要なこと4選

専務や常務は会社の中でも、ポジションは1つであることが多くとても重要な役割が課されます。そのため、専務や常務になるためには、それなりのスキルや経験が必要となることは明らかです。

専務や常務には、スキルや経験だけでなく、企業の状態を把握しながら、企業成長へと導くことも大切です。それらの目的を果たすためにも専務や常務には特別な能力が必要となります。

1:強い意志を持って仕事に打ち込む

専務や常務になるためには、強い仕事への意思を持って仕事に打ち込むという姿勢が必要になります。仕事に対するモチベーションを常に高く持ち、社員を引っ張っていかなくてはなりません。

専務や常務であっても、失敗やミスはありえますが、打たれ弱い状態では務まりません。精神的にも強くなければ専務や常務という職務を果たすことができないでしょう。

2:豊富な知識と経験を身につける

専務や常務になるためには、豊富な知識と経験を身に付ける必要があります。専務や常務になる前の社員時代にできるだけ多くの仕事にチャレンジし、他部門にもわたる幅広い仕事に取り組みましょう。

その時は、役に立たないとおもう仕事でも、専務や常務になると必要であったとおもえる仕事もたくさんあります。それらの経験を得て、責任や判断力も同時に培われていきます。

3:協調性を養う

専務や常務になるためには、協調性を養うことが必要です。社員と時と違って、専務や常務になると社外との付き合いも幅広くなります。実務やコミュニケーション力など、その場に応じた柔軟な対応力は大切です。

協調性を養うためには、積極的に業務を行い、何が必要か、目的は何かなどを明確に持ち続けることがポイントです。特にコミュニケーション能力が高い方は、協調性が強いことが多いです。

4:社長への忠誠心を強くする

専務や常務になるためには、社長への忠誠心を強くする必要があります。その背景には、社長補佐や社長業務代理などの仕事が多く、社長との関りが多いことが考えられます。

社員なども同じですが、組織に属する中で、信用、信頼、忠誠心などの感情的な一面はとても重要です。そのためにも、社長の考えや方針をよく理解しておくことは欠かせません。

専務と常務の違いを知り理解を深めよう

専務と常務の違いについてのご紹介はいかがでしたか。専務と常務では、法律上での線引きはなく、企業のルールによって職務や地位は違います。どちらがどのような仕事をするにしても、取締役としての重要な職務があります。

専務や常務を目指す方にとっても、専務や常務と仕事を一緒にされる方であっても、専務と常務の違いをよく知り理解していきましょう。いずれにしても組織にとって重要なポジションに違いありません。

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