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2019年10月09日

賞与支払届の書き方・提出先と訂正方法|退職者の場合の書き方

賞与支払届とは何か知っていますか?「賞与支払届」という単語を知っていても、提出先や、提出方法、書き方などの細かい部分はわからないという人が多いのではないでしょうか。今回は、賞与支払届の提出先や訂正方法、退職者の場合の書き方などについてまとめました。

賞与支払届の書き方・提出先と訂正方法|退職者の場合の書き方

賞与支払届の提出先

「賞与支払届」は、厚生年金被保険者の対象となる従業員を雇用している事業所は必ず提出をしなければならない書類であり、人事・総務部門に携わっている職員であれば知っておかなければならない書類でもあります。以下、何をどこに提出しなければならないか、解説していきます。

「賞与支払届」の対象と必要な提出書類

①そもそも賞与支払届とは、またその対象
厚生年金保険料と健康保険料は、賞与からも徴収されています。その保険料率は給与に関わる保険料率と同率で、労使折半となっています。賞与支払届を届け出ることにより賞与の保険料額が決定されまず。また将来従業員が受給する厚生年金の受給額に関わってきますので、大変重要な書類です。

賞与支払届の対象となる賞与とは、労働者が労働の対価として支給される金銭のうち、年3回まで支給されるものをいいます。年4回以上支給される金銭は給与として扱われます。また、結婚や出産祝金等、労働の対価でないものは対象外となります。
②提出に必要な書類
賞与支払届に関しては、以下の2種類の書類を提出しなければなりません。
(1)個々の被保険者についての支払額を記載する「賞与支払届」
(2)支払合計人数及び支払合計額を記載する「賞与支払届総括表」

提出期限

賞与支払日から5日以内となっています。賞与も給与と同様、口座振込としている会社も多いと思います。その場合は賞与支払日の数日前までには金融機関へ支払手続きをしなければなりませんから支払処理後1週間以上はありますが、いずれにしても時間的余裕があまりありませんので期限に遅れないよう注意が必要です。

提出先

提出先は、どの健康保険に加入しているかによって変わります。なお、提出書類は「賞与支払届」と「賞与支払届総括表」の2種類となります。
①健康保険が「協会けんぽ」(全国健康保険組合)の場合
協会けんぽの「年金と健康保険に関する書類の提出先」ホームページによると、健康保険に関する賞与支払届の提出先は日本年金機構となっています。従ってこの場合は、健康保険の分も含めて日本年金機構に提出することにより完了となります。管轄の年金事務所に提出して下さい。
②健康保険が「協会けんぽ」(全国健康保険組合)以外の場合
この場合、提出先は日本年金機構と各健康保険組合の2ヶ所となります。期限が短いですが、遅れずに提出しましょう。厚生年金保険用は管轄の年金事務所、健康保険組合用は各健康保険組合に提出して下さい。

賞与の支給をしなかった場合

賞与支払い予定の月において賞与の支払いが無かった場合においても、賞与支払届総括表の提出が必要です。この場合「支給・不支給」欄の「不支給・1」を○で囲んで提出することとなります。なお、賞与支払予定月の翌月までに届出がない場合、催告状が送付されることとなりますから注意して下さい。

賞与支払届の訂正方法

提出前に訂正する場合(誤記訂正)と、提出後に訂正する場合があります。それぞれについて記載します。なお、訂正方法は提出先によって異なる場合があります。不明な点は日本年金機構、各健康保険組合に確認することも併せておすすめします。

提出前に訂正する場合

いわゆる誤記を訂正する場合が該当します。滋賀経済産業厚生年金基金「賞与支払届の記載例」によると、以下のどちらかの方法で訂正することになります。

(1)金額等1箇所だけ訂正する場合は、該当部分を二重線で消し、上に正しい金額を記載します。
(2)訂正箇所が多い場合は、その行を全て二重線で消し、別の行に正しく書き直します。

提出後に訂正する場合

この場合は賞与支払届を再提出することになります。訂正方法は、「提出前に訂正する場合」を参照して下さい。賞与支払届のフォーマットは各被保険者毎に1枚とはなっていませんので、全員分書類を作り直して提出することとなります。また当然のことながら、賞与支払届総括表も再提出する必要があります。なお、訂正方法については作業に取り掛かる前に、必ず提出先に確認してください。

賞与支払届の書き方

手書きの場合

①日本年金機構の場合
日本年金機構「従業員に賞与を支給したときの手続き」に記載例のExcelシートがありますので、参考にしてください。もっとも、通常は賞与支払の1ヶ月前に、日本年金機構から事業者の届出に基づき予め被保険者の氏名、生年月日等を印字したものが送付されてきます。この場合、記入の手間は大幅に省けますが、以下の3点の入力は必要です。

(1)全体の賞与支払年月日(用紙の上の方にあります)
(2)被保険者毎の賞与額
(3)全体の賞与支払年月日と異なる日に賞与を支給した被保険者については、その年月日

新入社員が着任早々に賞与を支給された等、用紙が不足する場合は、日本年金機構「賞与を支給したとき」ページ等からダウンロードできます。また、年金事務所等に請求し送付してもらうことも可能です。賞与支払届作成後、賞与支払届総括表に支払金額、賞与支払人数等を記入します。記入後は提出先へ送付、または持参することとなります。
②その他の場合
厚生年金基金加入の場合、また健康保険については、各厚生年金基金、健康保険組合のホームページにて確認してください。厚生年金ン基金加入者の場合、用紙は加入している厚生年金基金から入手する必要があります。なお、賞与支払届が複写式の場合があります。この場合は、用紙をダウンロードすることができませんので提出先に請求して下さい。

電子媒体(CD、DVD等)で提出する場合

賞与支払届については、電子媒体で提出することもできます。提出可能な媒体は、CD、DVD、フロッピーディスク、MOとなっています。設定方法及び作成方法については、日本年金機構「電子申請・電子媒体申請について」の「届出を行うための手続(概要)」を参照して下さい。なお、予め管轄の年金事務所から被保険者の「ターンアラウンドCD」を入手すると入力の軽減ができます。作成後、磁気媒体届書総括票を添付する必要があります。

なお、賞与支払届総括表は電子媒体での提出はできません。磁気媒体届書総括票と共に、紙で提出する必要があります。

電子申請の場合

総務省が運営する電子申請 (e-Gov)サイトから提出することもできます。詳しくは厚生労働省「賞与支払届電子申請マニュアル」を参照して下さい。

初めて利用する場合は、「事前準備マニュアル」により電子申請書の取得やソフトウェアのインストール等の対応が必要です。被保険者情報については入力作業軽減のため、管轄の年金事務所から被保険者の「ターンアラウンドCD」を入手しましょう。またはCSVファイルを作成し入力することもできます。

電子申請の場合は、大きく分けて以下の作業の流れとなります。
(1)事業所情報や被保険者情報の確認
(2)賞与支払年月日と支給額を入力
(3)電子申請ファイルの作成

なお電子申請の場合においても、別途賞与支払届総括表の提出が必要です。この書類も電子申請することが可能です。

賞与支払届の記入例

日本年金機構のホームページに、Excelフォーマットによる記入例が掲載されています。
記入例は少し探しにくい場所にありますので注意して探して下さい。「従業員に賞与を支給したときの手続き」ページの中央付近、「申請及び届書様式・添付書類」に賞与支払届、賞与支払届総括表それぞれのフォーマットがあります。図入りで書かれていますので、参考にしてください。

厚生年金基金、健康保険組合への提出フォーマットも基本的には日本年金機構に準じます。なお、加入している厚生年金基金、健康保険組合のホームページも併せてご参照下さい。

退職者の場合の書き方

賞与支払届に記載対象となる被保険者は、支払い当日に在籍していた者となります。この場合、特に「退職予定」等の記入は必要ありません。また退職した後に賞与が支払われた場合、賞与支払届に記載しないこととなります。この場合、すでに退職者の名前が記載されている場合は、その行ごと二重線で削除します。

なお賞与支払い当月に退職する場合、末日に退職する場合は資格喪失日が翌月1日となるため年金保険料や健康保険料を徴収します。それ以外の場合は年金保険料や健康保険料を徴収しません。

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