学生起業の成功例と失敗例|支援制度と有名な学生起業家一覧

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学生起業

学生起業とは

そもそも起業家とは、自ら事業をおこす(起業)人を表します。現在では主にベンチャー起業をおこす人のことを指す場合が多くなっています。英語ではEntrepreneurと言い、日本語でアントレプレナーという場合もあります。Serial Entreprener(連続起業家)と言う起業家もいます。彼らは、その名の通り連続して、会社を起こし、それを大企業に売却したり、自分で運営したりして、利益を上げるタイプ起業家です。また、彼らは起業し、その企業を軌道に載せた後は手を引き新たに起業することが多いです。

学生起業家とは、その起業家が学生である場合に言われます。近年では、大学生(高校生で起業する場合もある)の間で起業する人が増えており、彼らを指して学生起業家という場合が多いです。一時期話題になった「女子高校生起業家」の椎木里佳さんも学生起業家の中の一人です。学生起業家の例はこの記事の後半で取り上げていきます。

学生起業の成功例

このセクションでは学生起業の成功例を主に取り上げていきます。学生の時に起業し、その企業を大きくした例(上場させたなど)を成功例として、紹介していきます。

まずは堀江貴文氏。テレビ出演なども多く、名前を知っている人は多いと思います。現ライブドアのオンジエッジを立ち上げたことで有名です。オンジエッジは有名企業のサイト制作・運営をメインの事業として、収益を伸ばし、初年度の売上は3600万円。その後東証マザーズに上場を果たしました。

ソフトバンクグループの孫正義氏も学生の間に起業したうちの一人です。自信が開発した自動翻訳機をシャープの重役自ら売り込み、1億円で買い取ってもらったという逸話があります。その1億円を元手にアメリカでソフトウェア開発会社の「Unison World」を設立しました。そして、日本に帰国後、現ソフトバンクの前身である「ユニソン・ワールド」「日本ソフトバンク」を設立しました。現ソフトバンクの勢いはみなさんご存知の通りです。

江副浩正氏は東京大学在学中に大学新聞内の広告事業を思いつき、現在のリクナビの前身となるような広告事業をはじめました。その後リクルートの前身となる会社を起業しました。

学生起業の失敗例

成功しているイメージが大きい起業家ですが、起業した人全員が成功しているわけではありません。むしろ、失敗例の方が多いです。ここでは、学生起業で失敗してしまう理由、原因について紹介していきます。

第一の失敗理由として、資金的な面が挙げられます。企業は利益を挙げられなければ続けていくことが出来ません。営業していく上である程度経費はかかります。また、基本的に最低限必要な水道光熱費などもかかってきます。最低限、会社を運営していく経費を上回る収益を出せなければ会社を続けていくことが出来ません。

また、チーム内の熱量の差というのも、失敗の理由となってくるようです。チーム内で事業に掛ける時間や気持ちに差があるとコンフリクトが増え、思ったように事業を進めることができなくなってしまいます。

経済産業省がベンチャー企業の経営危機データベースを開示しています。詳しくは以下を参照してみてください。

学生起業を支援する制度

社会人になってから起業しようと思っていても、どうすれば起業できるのか、わからないことはたくさん出てくるでしょう。社会経験の乏しい学生の内ならなおさらです。学生起業を支援してくれる制度はあるのでしょうか?ここでは、学生起業を支援してくれる制度についていくつか紹介していきます。

創業補助金 
創業補助金は認定されている市区町村で会社を創業した場合に得られる補助金です。創業時にかかる資金を補助してくれます。その金額は100万円から最大200万円です。
詳しくは以下のリンクを参照してください

ものづくり補助金
ものづくりを行う中小企業が試作品の開発や設備投資を行った場合などにかかるお金を支援する補助金のことです。毎年選考があり、応募者全員が受けられるという補助金ではありません。また、主に製造業の場合に受けることが多い補助金であります。以下のリンクを参照してください

以上二つの補助金以外にも、中小企業向け補助金、助成金はあるようです。また、地方自治体ごとの個別の補助金、助成金もあります。しかし、学生起業を支援することを目的とした補助金、助成金はあまりないようです。学生起業で資金を集めるためには、ビジネスコンテストなどに参加するという方法がメインであるようです。

学生起業をする方法

起業することで、会社に縛られず自分のしたい仕事ができるようになるかもしれません。また、起業し成功することができれば、多くの収入を得ることができ、さらに自分のしたいことができるようになるでしょう。では、どうすれば起業をすることができるのでしょうか?学生という時間にしばりがある場合どうすれば起業することができるのでしょうか。

手順としては、「開業届」を提出すれば起業はできます。まず、国税庁のホームページから、開業届をダウンロード。必要事項を記入し、税務署に提出すれば完了です。

学生の間に起業するということは、学生生活(授業やサークル)と事業を両立させなければなりません。そのため、高いタイムマネジメント能力やメンタルが必要です。
第一に重要なのは、とにかく働くということでしょう。事業を起こし成長させ、事業を拡大した人に共通するのは、「とにかく働く」ということです。興した事業にフルコミットすることで初めて、事業を大きくすることができます。

タイムマネジメントが学生起業の上でとても重要です。大学生は人生の夏休みと揶揄されることがありますが、それなりにやらなければならないことはあります。そのため、時間をいかに管理できるかが起業を成功させられるか、失敗するかの差になってきます。

有名な学生起業家一覧

現在では、多くの学生起業家が国内外問わず活躍しています。彼らのつくった会社が国を変え、世界を変える。そのようなことは世界各国で起こっています。このセクションでは、国内の学生起業家と、海外の学生起業家について一覧で紹介していきます。

国内の学生起業家

株式会社リブセンス創業者の村上太一は大学1年のときにリブセンスを創業しています。また史上最年少25歳という若さで上場を果たしました。

佐藤航陽氏はメタップスというアプリをマネタイズするプラットフォームを開発し、株式会社メタップスを創業しました。合計で50億円以上を海外のベンチャーキャピタルなどから調達し、東証マザーズに上場させました。

グリーンロードモータースは京都大学発の電気自動車の開発で知られている企業です。現在は量産されており、東京でも買うことが出来ます。

海外の学生起業家

Facebookのマーク・ザッカーバーグは学生起業家としても有名でしょう。ハーバード大学在学中に、学内SNSとして作ったのが始まりです。現在では、10億人を超える人が利用しています。InstagramもFacebookの傘下ですね。

エヴァン・スピーゲルも学生の間に起業した一人。日本でも爆発的な人気を出したSnapchatは彼が友人とスタンフォード在学中に立ち上げたプロジェクト。現在Snapchatの運営会社SnapがIPOの準備を進めているとあって、注目度も高いです。

アメリカのヤフーが3000万ドルで買収したSummlyというニュース要約アプリ。それを開発したのは当時17歳のニック・ダロイシオという少年でした。彼は当時高校生でしたが、そのアプリを開発したことで多額のリターンを手に入れました。彼も世界を代表する学生起業家の一人と言えるでしょう。

起業を目指してみませんか?

日本だけでなく、世界的に見ても起業は非常にホットなワードであることは間違いありません。世界中に起業を志す学生がおり、切磋琢磨して成長しています。大学を卒業して、大手企業に就職するのではなく、自分のやりたい仕事で起業するという選択肢もありでしょう。

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