IT起業の方法と失敗例・成功例|参考になる本と資金集めの方法

組織・人材

IT起業

2000年くらいから、日本でもパソコンやネットの進化が著しく、IT業界は賑わいを見せ、エンジニアと呼ばれる人達が大活躍をしてきました。最近では、パソコンだけでなくスマホやタブレットの普及により、IT業界の幅が広がり、エンジニアと呼ばれる人達の活躍する場所も増えたと考えられます。

最近では、IT業界で起業する人達は、エンジニア出身の人間が多いそうです。昔はエンジニア出身でなくともIT企業の社長を務めていた人は多かったです。ITと言われる世界は、具体的にどんな仕事をしている世界なのでしょうか。言葉ではよく聞くIT起業。ITと一言で言っても4つの業界に分かれています。その4つの業界を詳しく見ていきましょう。

インターネット業界

インターネット業界は、サイト制作、ネットワーク構築、インターネット広告、など企業を対象としたサービス業があります。そして、ポータルサイト、SNS、ショッピングサイト、など個人を対象としたサービス業があります。

Webデザイナーと呼ばれる人達がいますが、Webサイトの制作に直接携わる人達です。サイトを作る上で、HTMLやCSSの知識やJavaScriptなどのプログラム知識も必要とされています。専門的なプログラミングをするWebプログラマーもいます。より深い知識が必要とされています。そのWebサイトを作る監督・指揮してる人がWebディレクターです。Webサイトを作っている人達は主に、Webディレクター、デザイナー、プログラマーに分かれています。

情報処理サービス業界

システムインテグレーターいわゆるSIと呼ばれる情報処理サービス業界があります。企業に情報システムの導入をする際に、必要なサービスを提供します。ハードウェアの選定、データベースの構築、ソフトウェアの開発や管理、保守などの全ての業務を行います。

ITコンサルタントという言葉を聞いたことがあるかと思いますが、企業から経営や業務上の問題点を見つけ出し、その解決方法を提案する仕事をしているのがITコンサルタントです。
その他にもセールスエンジニアと呼ばれる人達も活躍しています。経験豊富なエンジニアが得意分野を活かし営業活動をしています。

ITコンサルタントもセールスエンジニアも顧客とのコミュニケーションが大切です。エンジニアとしての知識だけでなく、人と接することが好きな人が向いていると考えられます。

ソフトウェア業界

ハードウェアの動作を制御する為の手順や命令をまとめたプログラムのことをソフトウェアと呼びます。システム全体を管理するOS(オペレーションシステム)と、OS上で特定の作業をするアプリケーションソフトの2種類があります。たまスマートフォンやタブレットの普及によって、AndroidやiOSなどのオペレーションシステムや多種多様なアプリも増えました。

プログラマーと呼ばれる人達は、ソフト開発の基本となる人達です。プログラミングの世界も専門が分かれていて、それぞれの知識を深く追求して、それぞれの分野で活躍しています。

システムエンジニアと呼ばれる人達は、システムに関する総合的な仕事をします。ソフトウェアの開発だけではなく、マネージメントやコンサルティングを行うこともあります。
働いてる企業によって異なりますが、プロジェクト全体に関わる仕事を担います。ネットワークエンジニアと呼ばれる人達は、企業で複数のパソコンを使用してる際に、それぞれのパソコンをネットワークで繋ぎ、業務上の利便性を図る仕事をしています。

ハードウェア業界

ハードウェアとは、パソコン本体やキーボード、モニター、プリンター等、その周辺機器を構成する電子回路などを指します。

しかし今ではスマートフォンや家電、ゲーム機などもハードウェアに含まれるようになってきました。それは、家電やゲーム機などもコンピューターで制御できるようになってきた為です。この業界では、製品に組み込まれるシステムを開発する仕組みシステムエンジニアと呼ばれる人達が活躍しています。

IT起業は誰でもできる?

IT業界について分かって頂けたと思いますが、かなり専門的な世界です。自分もIT起業の社長になりたいと思っても、専門知識がないと難しいのでしょうか。少し前だと、エンジニアの知識がない人でも会社を起こしていました。専門知識のある人間を会社に雇い、自分は顧客を引っ張ってきたり、経営に力を注ぎ、会社を成り立たせることが出来ます。

最近ではエンジニア自身が起業する傾向が強いようです。大きな会社を設立するより、フリーランスのように個人経営で働いてる人もいるようです。会社の規模にもよりますが、全くの素人が手を出すのは何の業界においてもリスクは高いです。最低限のIT知識を勉強した上で、起業することをお勧めします。

IT起業にかかる資金

IT起業の資金はいくらかかるのでしょうか。会社の規模や、法人や個人の違いで一概にいくらとは言えない世界です。人を雇わずに一人で自宅で個人経営する方法をとれば資金は殆ど要りません。

別に事務所を構えたり、人を雇ったり、パソコンの購入から準備するなら、それぞれいくらかかるか金額を出して、準備をする必要があります。

しかし、インターネット環境とパソコンさえあれば、すぐに起業できると言っても過言ではないでしょう。どの分野で、どのくらいの規模でやっていくのか明確にした上でそれに必要な資金と環境の準備を進めていきましょう。

IT起業成功率

IT起業の成功率はどのくらいなのでしょうか。インターネット環境とパソコンと専門知識があれば、割りと簡単に起業できることが分かったと思います。

しかし、IT業界に限らず、企業してその会社が生き残る確率が非常に小さいことをご存じでしょうか。起業して1年だと生存率が40%、5年だと15%、10年だと6%だと言われています。10年も経てば、殆どの会社が廃業に追いやられているのが現状です。
IT業界だと6年残れば老舗だと言われていました。起業は簡単だけど、成功率は極めて低い業界だと言って良いでしょう。

少ない起業成功率ですが、IT起業で成功している人達も実際にいます。成功例と失敗例を詳しく見ていきましょう。

IT起業の成功例

最初は1人や2人だけで起業して、徐々に人を増やして大きくしていったIT企業は多いと思います。まず会社に所属しているときは専門の仕事をこなしていれば大丈夫でした。しかし、1,2人から会社を起こすとなると、専門の仕事だけではなく、何でも少人数でしなくてはいけなくなります。他の分野をきちんと勉強して準備を進めてきた人は成功に繋がっています。

IT業界は最近ではいろんなハードウェアも増え、チャンスもまた多いのは間違いありません。成功しているIT企業は事前にマーケティングをしっかり行っています。起業するときに、目の前の流行りに飛びつくと失敗する恐れがあります。そうならない為にもマーケティングが必要不可欠となるのです。今何に需要があるかだけではなく、時代に関係なく求められていることは何なのかを追及していく必要があります。

IT起業の失敗例

IT起業の廃業率は高いですが、具大的にどんな失敗例があるのでしょうか。成功例とは逆のことを想像してみれば簡単です。自分がもしエンジニアなら、他の分野の知識が乏しいままに起業してしまうと失敗に繋がってしまいます。経営の知識、営業の知識、マーケティングの知識、色んな知識が必要です。

また、流行りのものに飛びついてしまって、流行りの廃りとともに廃業してしまうIT企業もいます。流行りを知ることももちろん大事なことです。しかし、その流行りの上にあぐらをかいていると大失敗を招きます。流行りに乗るなら、その流行りの変化に応じて柔軟な対応を俊敏にしていかなくはいけません。

IT業界の年収

まずIT業界は今の世の中になくてはならなくなった業界です。スマートフォンの普及が最も大きいですが、生活から切っても切れなくなりました。そんなIT業界で働く人達の年収はいくらなのでしょうか。会社で正規雇用としてプログラマーとして働いている人の平均年収は、500万前後だと言われています。

フリーランスとして起業している人だと、1,000万以上稼ぐ人は稼ぐようです。IT業界と言っても職種は様々です。そして、上記で述べたように誰でも起業が成功する訳ではありません。もし1,000万以上稼ぐことを夢見ているのであれば、エンジニアの知識だけではなく、他の知識も勉強して身に付けていきましょう。

IT起業の参考になる本

IT起業に失敗しない為に、参考となる本をいくつかご紹介したいと思います。

1.「社長失格」作者:板倉雄一郎
広告表示をすることでインターネット利用を無料にした先駆者の板倉雄一郎さんが書いた本です。注目すべきは本のインパクトのあるタイトルです。リアルな失敗例を取り上げ、起業するときのリスクを紹介してくれます。失敗を防ぐためには、何故失敗してしまうのかを理解する必要があるでしょう。

2.「成功者の告白」作者:神田昌典
1で紹介した本のタイトルとは対照的なタイトルです。会社のステージごとに注意しなければいけない問題やノウハウを小説形式で説明してあります。実際に起業するときに、どんなことが起こるのかが詳しく書かれています。起業を考えている人は、起業するときの疑似体験が出来るので読んでおくと勉強になります。

今後のIT業界はどうなる?

IT業界はここ数年で色々と変化してきました。最初はパソコンだけの世界だったのが、スマートフォンの出現や、コンピューターで管理できる家電や自動車など様々な機器が登場しています。数年でこれだけ変化してきたことを考えると、今後もまたどんどん変化していくことが予想されます。インターネットの世界でも色んなサービスが誕生しました。アプリケーションの種類も増え続けています。

廃れていくサービスもまた多いのがIT業界です。時代の流れを読んで最先端を目指す一方で、時代に流されないものを追及する姿勢が大事な世界だと言えます。

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