腕時計の電池交換のやり方
腕時計が動かなくなった時は、腕時計内部の電池交換をするのですが、電池交換の相場はだいたい500円~2000円位でしょう。しかしこの電池交換なのですが、自分一人で出来ることをご存知でしょうか。工具を100円均一やホームセンターやネットで購入し、簡単に電池交換が出来ます。
この記事ではそのような腕時計の電池交換等をご紹介します。
電池交換の順序
それでは、腕時計の電池交換の順序を説明しながら記載していきます。
腕時計の電池交換のやり方その①
まず初めにベルトを開きます。なぜベルトを開くかといいますと、裏蓋を開けて電池交換する際にすごく作業の邪魔になるからです。やり方は腕時計を開いた状態にします。革ベルトタイプならこのまま作業に入れますが、金属ベルトタイプだと中留めのバネ棒を抜くか、サイズ調整の為のピンを1ヵ所抜いて、ベルトを開いた状態にして作業に進みます。
G-SHOCK等、ベルトを外さないと裏蓋が取れないタイプもあります。次に裏蓋を開ける作業に入るのですが、裏蓋が「こじ開けタイプ」や「スクリュータイプ」や「ネジ止めタイプ」等があります。
「こじ開けタイプ」だと時計用こじ開けヘラという工具を使って腕時計の裏蓋をこじ開けます。「こじ開けタイプ」の腕時計だとだいたいこじ開け用の隙間があるので、そこにこじ開けヘラを入れてこじ開けます。その時に力を入れすぎて腕時計に傷をつけないようにするのに注意します。
腕時計の電池交換のやり方その②
「スクリュータイプ」だと、スクリュータイプ用腕時計の専用オープナーと時計固定台等を使用します。やり方は腕時計を時計固定台に設置して、腕時計をしっかり動かないようにします。次に、オープナーの3点の出っ張りを腕時計の裏蓋の溝にひっかけて反時計回りに回し裏蓋を開けます。
「ネジ止めタイプ」の方は、腕時計の裏蓋に付いているネジをドライバー等で緩めるだけなのですが、必ずネジを緩める時は対角線上に緩めます。なぜなら対角線上に緩めずに円状に回ってネジを緩めると、1ヵ所に圧がかかって故障しやすくなるからです。
それからネジをドライバー等で緩める時に力を入れすぎてネジを壊さないように注意します。G-SHOCK等はやり方が難しいので時計屋さんで電池交換してもらいましょう。
腕時計の電池交換のやり方その③
裏蓋を外したら次は中枠を取り外します。しかし、中枠が付いてるタイプや中枠が付いてないタイプや、中枠が付いてるのに電池が取れるタイプ等があるので、ご自分の腕時計がどのタイプか確認しておきましょう。
腕時計の裏蓋を開けたら、中に白いプラスチックのパーツが付いてたらそれが中枠です。腕時計の中の機械や電池の抑えといわれています(白いプラスチック以外の中枠もあります)。腕時計内部に中枠があっても、電池部分が見えて取り出しやすくなっていたら中枠を外す必要はありません。
それでは、中枠の取り方のやり方を説明します。だいたい中枠には溝が付いているのでそこにドライバー等を引っかけてどの溝も同じ位の力で順に持ち上げていきます。その時に中枠と一緒に機械を引っ張り出さないようにしましょう。機械を持ち上げると針やほかの部分が取れる可能性があります。
腕時計の電池交換のやり方その④
裏蓋と中枠を外したら電池交換の作業に入ります。腕時計には様々なタイプがありますが、今回はアナログタイプとデジタルタイプのやり方をご紹介します。
その前に電池交換するときにピンセット等で電池をつかむとショートする場合があるので、電池のつかみやすいプラスとマイナス部分をピンセットでつかまないようにして、電池の横のつかみずらいほう(プラス部分だけ)をつかんで電池交換します。
まずアナログタイプのやり方は、電池を左右の圧で抑えているのでピンセット等で片方の抑えを抑えと逆方向に押します。そのやり方をすると電池がとれます。
次にデジタルタイプのやり方を説明いたします。デジタルタイプだとだいたい電池の上に電池押さえがあります。その電池押さえの横に隙間があるので、ピンセットなどをその隙間に入れて電池押さえを外します。すると電池が取れだせます。
腕時計の電池交換のやり方その⑤
電池を取り出すことが出来たら、電池の品番を確認して外した電池を準備してください。そして新しい電池が準備できたら電池交換です。電池交換のやり方は電池の取外しの逆をすればいいだけです。
まずはアナログタイプのやり方から説明致します。先ほど記載したやり方の逆なので、電池の左右の抑えの片方をピンセット等で開き、そしてそこに新しい電池を入れるだけです。次にデジタルタイプのやり方は、電池を抜いたところに電池を同じ向きで入れて電池押さえをしっかりはめます。
そして見落としがちなのが電池交換した後にリセットをし忘れることです。だいたいの腕時計にはリセットといわれるAC端子がついているのですがついていない場合もあります。
リセットがついている場合のリセットのやり方はAC端子の溝にピンセット等の電気を通すものを入れて電池のプラス側とショートさせるだけです。上手くいくと12時00分00秒になります。
腕時計の電池交換のやり方その⑥
電池交換のやり方がうまくいったら、たまにしか外さない腕時計の裏蓋を開いたので一緒に防水パッキンも交換して中枠や裏蓋の掃除もしましょう。何年間も使用していると、垢や錆やゴミが付着しているものです。電池交換のやり方も掃除のやり方も上手くいったら、次は裏蓋を閉めます。
やり方は「こじ開けタイプ」「スクリュータイプ」「ネジ止めタイプ」の順に説明いたします。「こじ開けタイプ」のやり方は腕時計のリューズ(ツマミ部分)に裏蓋の溝を合わせて押して閉めるだけです。
「スクリュータイプ」のやり方は、裏蓋を腕時計にはめてネジ部分を途中まで手で閉めて最後のにオープナーで閉めきるだけです。「ネジ止めタイプ」のやり方も裏蓋をはめたらネジを対角線上に手で閉めて最後にドライバー等で閉めきるだけです。
「こじ開けタイプ」も「スクリュータイプ」も「ネジ止めタイプ」も力を入れすぎると壊れる場合があるので注意しましょう。
腕時計の電池交換のやり方最後
最後のやり方として腕時計の時刻を合わせて、ベルト最初に記載した逆のやり方で取り付けると腕時計の電池交換は完成です。どうでしょうか、意外に自分一人で電池交換は出来ます。これからは腕時計の電池交換を一人でやってみるのはいかがでしょう。
工具
電池交換に必要な工具を御紹介致します。この工具は100円均一やホームセンターやネットで購入可能です。
①ボタン電池
②裏蓋こじ開けヘラ
③オープナーと時計固定台
④プラスとマイナスドライバー
⑤ピンセット
⑥防水パッキン
これらがあると電池交換のやり方がとてもやりやすくなります。その他にもご自身の趣味で色々工具を準備してみるのもおすすめです。
ベルト交換
ベルト交換のやり方にも色々な種類がありますので何個か記載します。使用する工具はバネ棒外しです。「I型ベルト」の交換のやり方は、腕時計のケースサイドの穴にバネ防外しを差し込むとバネ棒が外れます。同じやり方で逆も外して新しいベルトをセットして取り付けるだけです。
「Y型ベルト」の交換のやり方は、時計とバンドの間にバネ棒外しを差し込むとバネ棒が外れます。同じ方法で逆も外して新しいベルトを取り付けます。「フィットパーツ付バンド」の交換のやり方は、バネ棒をフィットパーツに通しベルト本体にはめ込みしっかり差しこまれたら完成です。この他にも様々な種類ややり方があります。
サイズ調整
腕時計の電池交換がせっかく上手くいったのに、サイズが合わない場合があります。次はサイズ調整を説明いたします。「ベルト調整」(ピンタイプ・バネピンタイプ)ではベルトにピンが付いているので、そのピンを取ってベルトを抜いたり増やしたりするとサイズ調整ができます。
「板ばねタイプ・ドレスタイプ」こちらのタイプには、数カ所の突起や調整溝が付いているので、板ばねやドレスのコマを抜いたり増やしたりしてサイズ調整ができます。「スライド式」こちらは簡単でスライドをベルト上をスライドさせて、サイズ調整するだけで調整可能です。この他にも様々な種類ややり方があります。
メーカー毎の違い
アディダス
アディダス社の腕時計の電池交換は、ブランド品で値が張るので壊したら大変です。ですのでアディダス社の電池交換は、ショップや専門店で交換しましょう。ただ製品の情報としまして、こちらの腕時計はアナログが多くデジタルは本当に少ないです。裏蓋はネジ止めタイプです。防水は生活防水程度です。
アルマーニ
アルマーニの腕時計は、アルマーニショップでは電池交換はしてくれません。また故障も直してくれません。ですので、アルマーニの腕時計の電池交換は、失敗したら専門店に行きましょう。ですので、アルマーニの電池交換は失敗した時を考えて、初めから専門店で電池交換した方が無難です。やはり、アルマーニは洋服屋ですので洋服の専門店なのでしょう。
コーチ
コーチの腕時計もなのですが、ブランド品で自分で電池交換して壊したら値が張るものなので、初めから専門店で電池交換をおすすめ致します。もし自分で電池交換をして交換費用が浮いたとしても、腕時計自体が壊れてしまったら逆に高くつきます。
以上、ブランド品も自分で電池交換が出来なくないのですが、壊してしまって修理費の事を考えるとショップや専門店で電池交換した方がいいでしょう。
電池交換そして電池の寿命は…
今まで腕時計の電池交換のやり方や、使用工具についてやサイズ調整等を記載してきましたがいかがだったでしょうか。腕時計の電池交換はすごく難しいものだと言われますが、意外と簡単にできます。
ですが先にも記載した通り、ブランド品の電池交換をして腕時計を壊してしまったら、電池交換代を浮かすつもりが逆に高くついてしまいますので、ブランド品ではなく1000円~3000円位の腕時計の電池交換などをおすすめ致します。
そして腕時計の電池なのですが、寿命がだいたい2年といわれています。ですが多くの腕時計は2年と持たずに電池が切れたりします。2年に1回の電池交換なので専門店に頼むのか、それとも自分のスキルを上げるために自分で交換するのか、この記事を読むと腕時計の電池交換が楽しみになるでしょう。