お祝い金のマナー・結婚や出産の際の金額の相場・お祝い金のお礼

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お祝い金のマナーって正しく出来ている?

日常生活を過ごしている中で冠婚葬祭のイベントに参列する機会がありますよね。冠婚葬祭に参列する場合にはさまざまなルールやマナーを守らなければなりません。今回はその冠婚葬祭の中でも、結婚式や子供の成長などへ贈るお祝い金に関するマナーについて紹介していきます。

そもそもみなさんはお祝い金のマナーをどのくらい正しく理解できているでしょうか。結婚式など前々から日程などが決まっている行事へのお祝い金の場合はまだマナーを確認したり、調べたりする時間があります。

ただし、出産など突然の嬉しい報告にはすぐにお祝い金の用意をする必要があります。その場合、事前にお祝い金に関するマナーを理解していないとすぐに用意することができません。そんな突発的なお祝いにもすぐ対応できる、正しいマナーを知っておきましょう。

ここからはいくつかの項目に分けて、マナーの重要な部分を紹介していきます。

お祝い金の金額は奇数?偶数?

お祝い金を贈ることになった場合、まずはどのくらいの金額を入れるべきなのか考える必要があります。金額の相場は目的によってさまざまな金額になるので、のちほど詳しく紹介していきますが、金額は奇数がいいのか、偶数がいいのかはどんなイベントごとへのお祝いでも共通のマナーになりますので、ここで紹介していきます。

金額は奇数の金額がいいとされています。偶数の場合は二つに分かれてしまう数字になり、分かれる=別れるなどのマイナスイメージを連想してしまうためといわれていますが、他にも

奇数は「積極的な面を表現するおめでたい数字」、偶数は「陽のあたらない陰の数字」とされていた中国の陰陽思想にもとづいて、お祝いには偶数ではなく奇数が使われるようになりました。

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という昔からの風習などによって奇数がいいとされています。

ただし、最近では8という数字は末広がりなどいい意味もあるとして、お祝い金として用意しても問題ないという認識が広がってきています。

お祝い金の封筒ってどういうのを用意したらいいの?

お祝い金を用意した後は、どんな封筒に入れて贈るべきか検討しなければなりません。お祝いになるので祝儀袋を用意する必要があります。

祝儀袋には用途別に種類があります。主に、結婚祝いに使われる「結び切り」というものと、結婚以外に使われることが多い「蝶結び」というものがあります。結婚に関しては「結び切り」というのは決まりごとになっています。それは一度結んだらほどけないという意味を持っているので結婚祝いに向いているとされています。

お祝い金の封筒の書き方ってどうしたらいいの?

祝儀袋が用意できたら、用途によって祝儀袋に必要事項を記入していく必要があります。表書きとして正面には贈る名目を書き、名前をその下に書きます。名前というのは贈る相手ではなく、贈る側の自身の名前を記入しましょう。

お祝い金の正しい入れ方ってどういうの?

祝儀袋を用意し、お金を用意したら、その祝儀袋にお金を入れていきます。お金は肖像画のある方を表にして入れることがマナーとなっていますので注意しましょう。反対に入れてしまうと、お葬式などで使われるマナーになるので気を付けましょう。

お祝い金の正しい包み方ってどういうの?

お祝い金を祝儀袋に入れるとき、中袋に入れてから祝儀袋に入れます。中袋の表面には入れたお金の金額を書き、裏面には自身の住所と名前を記入します。

お祝い金の正しい渡し方ってどういうの?

お祝い金を祝儀袋に入れ、すべての準備ができたら、相手に贈るという作業になります。用途によって贈るタイミングなど違いますが、例えば結婚であれば結婚式に出席したタイミング、その他の用途であっても行事に出席するタイミングで贈ることがベストとなります。

お祝い金を郵送する場合のマナーってどういうの?

お祝い金は手渡しをすることが一番のマナーになりますが、どうしても送り先が遠方のため手渡しできない場合などは郵送にてお祝い金を送ることになります。その場合、現金書留で送ります。現金書留で郵送する場合でも祝儀袋などは通常どおり用意し、郵便窓口にてしっかりと手続きをする必要があります。

お祝い金を渡すことが決まった時点で事前に準備しておくといいでしょう。

目的別で見ていく!お祝い金の相場とは?

お祝い金のさまざまなマナーについて紹介してきましたが、マナーはできて当たり前のもので、あまり気にしない方もいますが、金額は皆さん気にします。そこで目的別に金額の相場がどうなっているのか紹介していきます。

結納の場合は?

最近ではなかなか結納という儀式を執り行う人が少なくなってきていますが、結納へのお祝い金の相場はどうなっているでしょうか。結納をする人との関係性にもよりますが、大体2万円程度になります。ただし、結婚式などに招待されている場合は結納へのお祝い金は用意しないことが多いです。

結婚の場合は?

一番お祝い金と聞いて想像するのが結婚に関することではないでしょうか。結婚式に招待されている場合、贈る相手との関係が親戚以外であれば3万円が相場になっています。親戚や家族となれば5万円以上になるでしょう。

出産の場合は?

出産に対してのお祝い金の相場は大体1~2万円となっています。ただし、4や9など死や苦しいなどの言葉を連想する金額は避けるとよいでしょう。

お宮参りの場合は?

出産してから1か月後くらいに行うイベントであり、出産祝いを贈っている場合はお宮参りへのお祝い金は渡さないというのが一般的となっています。もし贈る場合は大体1万円前後が相場となっています。

食い初めの場合は?

出産してから100日経ったお祝いをするお食い初めですが、お食い初めのお祝いの席に呼ばれるなどした場合にお祝い金を贈ることが多いです。また、最近ではお金ではなく、これから使う育児グッズなどを贈る場合も多いです。お祝い金を送る場合は大体1万円前後が相場となっています。

餅踏みの場合は?

子供が1歳の誕生日を迎えるときに餅踏みというイベントを行う場合があります。地域によっては餅を担ぐイベントを行う場合もあります。1歳の誕生日ということでプレゼントとして品物を贈る場合が多いですが、お祝い金の相場は大体1万円前後となっています。

七五三の場合は?

子供が3歳、5歳、7歳を迎えるときにお祝いを贈る場合は大体5千円前後が相場となっています。子供との間柄が近ければ1万円程度が相場になってきます。

保育園への入園の場合は?

保育園への入園は年齢関係なく、いつ贈るお祝い金か分からないということでなかなか相場が定まっていないですが、1万円以下の場合が多いです。保育園で使う品物を贈る場合も多いでしょう。

幼稚園への入園の場合は?

幼稚園入園へのお祝いも保育園とあまり変わらない金額が相場となっており、1万円以下の場合が多いです。

入学の場合は?

小学校、中学校、高校、大学などへの入学のお祝いを贈る場合、お祝い金の相場は1万円以上となっており、小学校入学へのお祝いはランドセルなどの品物を贈る場合が多いです。

就職の場合は?

学校卒業後、就職をした場合にお祝い金を贈りますが、その場合の相場は大体1万円前後が多く、孫など近しい関係であれば5万円程度が相場になってきます。また、親からは生まれた時から積み立ててあった貯金を渡す場合が多くなってきています。

成人式の場合は?

20歳になり、成人式を迎えることへのお祝い金の相場は幅が広く、1~5万円となっています。大人になることへのお祝いとして金額を多く包む場合が多いでしょう。

棟上げの場合は?

家の建築中に棟が無事上がったことをお祝いするものであり、上棟式や建前と言われるイベントで、大工さんへの感謝の気持ちを伝えるイベントでもあります。お祝い金の相場は近所などの関係性であれば1万円前後となっています。

誕生日の場合は?

誕生日は年に1度のビックイベントであり、品物としてお祝いを贈る場合が多いですが、お祝い金を贈る場合は1万円前後が一番多く、誕生日を迎える人の年齢によっても大きく左右される相場になっています。

厄払いの場合は?

厄払い、厄落としへのお祝いとして贈る習慣がある地域もあれば、特に何もしない地域もあるため、なかなか相場が出にくいお祝い金の名目ですが、大体1万円以下が多いです。

関係性別に見ていく!お祝い金の相場とは?

これまで目的別のお祝い金の相場を見てきましたが、相場があってもその贈る相手との間柄によって相場が大きく変わってきます。近しい関係ほど相場の金額は上がっていきます。そのため、今度は関係性別に相場がどのくらいになってくるのか紹介していきます。

今回は分かりやすく、結婚式へ出席し、お祝い金を贈ることを想定して紹介します。

友人へお祝い金を渡す場合はどうするの?

結婚式を挙げる相手が友人の場合、相場は3万円となっています。会社の同僚も同様の相場になっています。

息子へお祝い金を渡す場合はどうするの?

結婚式を挙げる相手が息子の場合、まずはお祝い金を渡す場合と渡さない場合に分かれます。結婚式自体の費用を出す場合はお祝い金を渡さないですが、もしお祝い金を渡すのであれば10~50万円程度が相場になっています。

娘へお祝い金を渡す場合はどうするの?

結婚式を挙げる相手が娘の場合、息子と変わらない状況が多いです。ただし、女の子を嫁がせる親心として息子に送るお祝い金よりも少し多い金額が相場になっています。

姪へお祝い金を渡す場合はどうするの?

結婚式を挙げる相手が姪の場合、大体5~10万円が相場となっています。幅が広いですが、お祝い金を贈る側の年齢が上にいくほど、金額が上がる傾向があります。

お祝い金をもらった後のお返しはどう準備したらいいの?

ここまでお祝い金を贈るときのマナーやお祝い金の相場を見てきましたが、今度はお祝い金をもらう側になったときに、どんなお返しをしたらいいのかを紹介していきます。

お返しのことを「内祝い」と言います。その内祝いはお祝い金をもらった相手との間柄にもよりますが、大体の場合はすぐに送るのがマナーとなっています。時期としてはもらってから1か月以内にお返しするのがマナーとなっているので、忘れずに準備をしましょう。

お返しの金額や物の相場はどれくらい?

結婚へのお祝い金の内祝いは大体「半返し」と言われ、もらった金額の半額のお金または半額相当の品物を送ることがマナーとなっています。他のお祝い金でもそのくらいの金額がお返しの相場となっています。

最近ではお返しにお金そのものや品物を送るのではなく、カタログギフトと呼ばれるものを贈ることも少なくないです。

お返しに関するメールや手紙は出した方がいい?

お返しのお金や品物を送るとき、メールや手紙を出した方がマナーとして喜ばれます。なかなか最近では手紙をお返しに添えるということをしない方が多いですが、直筆の手紙が添えられていると心がこもっていて、お返しをもらった方もお祝い金を贈って良かったなという気持ちになります。ぜひ直筆の手紙を添えてみてください。

お祝い金のマナーをしっかり覚えておきましょう。

お祝い金を贈る側にも贈られる側にも、さまざまなマナーが存在しています。なかなか毎日行うことではないので、色々忘れてしまいがちですが、しっかりと準備をして行動していきましょう。

マナーというのはできて当たり前のことで、どれだけその物事に心を込めているのかを示す役割も持っています。マナーをしっかり守り、相手にお祝いの気持ちを込めて贈っていることが伝わることを祈っています。

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