両親への結婚挨拶後のお礼状の例文とは?
結婚の挨拶を彼女の両親に行い無事に結婚の承諾を得て、挨拶はこれでおしまいではありません。結婚の挨拶へ伺った後は、きちんと「お礼状」を送付するとより丁寧で好印象です。
「お礼状」は普段書きなれたものではありません。今回、結婚挨拶後のお礼状についてご紹介いたします。お相手のご両親により好かれるためにもお礼状を出すのがマストです。
お礼状の構成とは?
下記がお礼状の文章の構成例です。
お礼状構成例
・前文
拝啓などの頭語を記入します。時候の挨拶は記入しません。これは、挨拶を行った当日もしくは翌日に発送するためです。ご両親と会って数日も経たないのに時候の挨拶を添えるのは不自然です。
・主文
手紙の本題を記入します。結婚承諾のお礼の場合、まず結婚の挨拶に時間を割いていただいたお礼を記入しましょう。
・末文
敬具といった結びの言葉で締めます。
・後付
お礼状を記入した日時、自身の名前、お相手のご両親の名前を記入します。
誤字脱字はきちんと確認をしましょう。誤字脱字がある場合は、最初からすべて書き直します。修正ペンや二重線で誤字脱字部分を修正してはいけません。
特に相手のご両親の名前を間違って記入してしまうのは致命的とも言えます。事前に名前の漢字を確認し誤字脱字のないようにお礼状を記入します。
お礼状の例文
下記では、結婚の挨拶後のお礼状の例文をご紹介いたします。
男性の場合の例文
先日はお忙しい中、時間をいただき誠にありがとうございます。
日頃から大変お世話になっておりましたが、この度改めて結婚の挨拶ができましたことを大変うれしく思っております。
今後とも、至らぬ点多々あると思いますが何卒ご指導をいただければと思います。
日を改めて両親と共に挨拶に伺わせていただきますので、よろしくお願いいたします。
まず、お便りにてお礼を申し上げます。ありがとうございます。
女性の場合
先日は、ご多用にも関わらずお時間をいただきましてありがとうございます。
思いのほか緊張をしてしまい、思うように挨拶やお話ができませんでした。ご両親様と〇〇さんの心遣いにより楽しい時間を過ごすことができました。
心より感謝いたします。
まだまだ、未熟な私です。今後教えていただくことばかりですが何卒よろしくお願いいたします。
時期柄、皆さまご自愛くださいませ。
お礼状は必要?
結婚の挨拶後に「そもそもお礼状って必要ある?」と思うかもしれませんがお礼状を受け取って気を悪くすることはまずありません。また、ご両親がマナーにうるさいケースは印象が悪くなってしまいます。
お礼状は、相手の両親への感謝の気持ちを伝えるものです。結婚の挨拶の為に時間を割いていただきありがとうございます。といった旨を記入すると良いです。
きちんとお礼状を送付することによって、きちんとした教育をご両親から受けてきたのだと感じていただけます。
結婚挨拶後のお礼状のルールとは?
お礼状を発送する時期とは?
お礼状を発送する時期は、結婚の挨拶で訪問したのちにすぐ発送するのが好ましいです。結婚挨拶を終えてすぐに発送するか、もしくは結婚挨拶後2、3日中に発送しましょう。遅くともご両親の手元に届くのは挨拶後一週間以内にします。
結婚挨拶後から時間がたってしまうと、お礼状に込めた気持ちが伝わりにくくなり逆効果となる恐れがあります。その為、できるだけ早くお礼状は発送しましょう。
お礼状は気持ちを伝えるのが大切です。特に堅苦しく考えず、短い文章でもいいので自分なりの言葉で記しましょう。
お礼状はハガキでも良い?
ハガキでお礼状を出すのは、簡素すぎて感謝の気持ちが伝わりにくいです。その為、便箋に記入し封筒に入れて発送をしましょう。
お礼状の正式な形は、手紙(便箋と封筒)を使用します。
お礼状の便箋は?
出来るだけシンプルな便箋が良いです。白無地にラインだけあるものが基本形となります。
柄や色が入ったものは、ご両親にあまり良い印象を与えません。
縦書きの便箋を使用しましょう。
便箋は三つ折りにし封筒に入れます。お礼状が便箋一枚になる場合は、白紙の便箋を二枚重ねて封筒に入れます。
お礼状を記入するアイテムは?
ボールペンでお礼状を書けば問題ないと思うかも知れませんが、毛筆や万年筆でお礼状が記入するのが良いです。
毛筆や万年筆は使い慣れていない場合は水性のペンでお礼状を記入しましょう。
シールは貼るのか?
便箋を封筒に入れたのちは、封をするためにシールを貼るのは好ましくありません。
封をした印に〆の文を記入します。
男性の場合
男性でも女性でも同じように結婚の挨拶後はお礼状を出すのが良いです。
お礼状を作成する上でのポイントは、結婚の挨拶を行う時を設けてくれたことに対しての感謝、ご両親と対面したときの感想。結婚後もよろしくお願いしますといった内容が良いです。
結婚挨拶のお礼状のマナー
結婚の挨拶で訪問した後に、「本日はどうもありがとうございました」と言った、お礼の電話を必ずしましょう。お礼の電話は当日、遅くとも翌日までに行いましょう。
電話やメールだけでお礼をしている人も多いですが、結婚の挨拶後より丁寧な印象を与えるのはお礼状の発送です。下記では、お礼状のマナーについて紹介します。
便箋・柄・折り方
結婚の挨拶後に限らず、お礼状を発送する際は必ず手書きで記入をします。
パソコンで作成するよりも手書きの方が好印象を与え、ご両親にも誠実さがより伝わります。
また、お礼状を記入する正式な便箋は縦書きとなります。目上の人へのお手紙の基本ルールとなります。
便箋のサイズは、B5サイズが最も適しています。柄入りの便箋はカジュアルな印象を与える恐れがあるため避けます。
しかし、女性がお相手の両親にお礼状を発送する場合は季節にあった模様がさりげなく入っているものでも良いです。このあたりは、お相手のご両親との今までのお付き合いを考慮した上で選ばれると良いです。
便箋は、宛名が折り目にかぶらないようにするために三つ折りが基本となります。便箋の最後には、必ず自身の名前と日付を記入しましょう。
封筒の宛名の書き方
結婚の挨拶の際に、ご両親揃って対応をされたのかもしくはお父様お母さまだけだったのかによってお礼状の封筒の記入の仕方は異なります。
・お父様もしくはお母様だけだった場合
封筒の中心にお相手のご両親の名前(お父様もしくはお母様)を記入します。
・ご両親の場合
封筒の中央にお父様の名前を記入し、お父様の名前の横にお母様の名前を記入します。この際にお母様の性は必要がありません。性を二度書く必要はありません。
住所の記入の方法
名前の記入後、住所を郵便番号の欄の下から書き始めます。字の大きさは名前が一番大きく、住所は名前よりも小さく記入をします。住所が一列で収まらない場合は二列にして記入をします。数字は、漢数字で統一すると見た目が綺麗で読みやすくなります。
封筒の裏面の記入方法
表の宛名と住所を記入し終えたら、次は封筒の裏面を記入します。
差出人が誰なのか、ご両親は必ず確認をする部分になります。表の宛名同様に差出人の文字を住所の文字よりも大きく記入をします。
差出人の名前は、封筒中央よりも左下記入をします。住所と名前を記入します。名前と住所の上の部分に投函する日付も記入しましょう。
切手
お礼状を発送する際に、切手を貼って郵送をします。しかし、お礼状が料金不足で届いてしまっては大変です。
お礼状を発送する際は、一度郵便局の窓口で確認をして発送すると間違いありません。
切手の目安としてA4サイズの用紙三つ折り封筒を3号サイズと言います。この3号サイズであれば82円(封筒の重さ 25g以内)もしくは92円(封筒の重さ 50g以内)で発送が可能です。
通常のお礼状であれば、よっぽどのことがない限り92円の切手で発送可能です。
お礼状の発送が遅くなってしまった場合
お礼状の発送が、結婚の挨拶から一週間を経過してしまった場合はお礼状に時候の挨拶を添えます。
この場合、なぜお礼状が遅くなってしまったのか必ず理由を添えて記入をしましょう。
お礼状は特別な感謝の気持ち
普段、手紙を記入することは滅多になくなりました。だからこそ、手書きでのお礼状は特別な意味があります。
結婚の挨拶はお礼状が出すまでが挨拶です。
お礼状を記入する上で、最低限のマナーを守った上で気持ちが伝わるように作成しましょう。
お相手のご両親へあなたの感謝の気持ちは伝わります。