学生と社会人
学生と社会人、この2つの間には大きな違いが存在します。そのため学生から社会人へと移り変わる際に、戸惑う方も少なくないでしょう。現に今、その違いに苦しんでいる方もいるかもしれません。
今回はそんな学生と社会人の違いについて見ていきます。
学生と社会人の違い(日常・学業/仕事)
目標の実現
学生と社会人の違いが顕著に表れるひとつが、目標を実現させる力です。社会人は学生よりも目標を実現できる力があります。なざならそこには2つの要因があるからです。
能力の違い
1つ目は能力の違いです。学生と社会人では、全体的に能力に差があります。なぜなら社会人は、学生に比べて生きてきた時間が長いため、単純にその分経験が豊富だからです。経験があればあるほど、できることは増えていきます。
これまでさまざまな状況に立たされてきたため、どんな場面でも対応できますし、どう対応すれば上手くいくのかも知っています。要するに経験を積んでいる人の方が、対応力や適応能力を有しています。
また経験が豊富な分、逆境に立たされてきた数も多いため、精神力も学生より強靱です。さらに知識や考え方も多様なため、その分深くさまざまな視点から物事を見ることができます。
このように社会人と学生では、経験や知識・考え方において大きな違いがある分、全体的な能力にも差があります。そのため能力の高い社会人の方が、目標を実現する力を持っています。
リアリティの違い
社会人は目標とそれを実現のためのプロセスが、学生と比べて現実的です。なぜなら社会人は明確な目標を立て、その目標に向けて現実的に計画する力を持っているからです。
もちろん学生の中にも、目標を実現するためにしっかりと計画し行動できる人はいます。しかし上記でのべたように社会人には能力があるため、より現実的に計画を立てて、それを実行する力があります。また経済力もあるため、学生のようにお金で制限されることがありません。
さらに学生に比べて、自分自身をよく理解しているため、目標の立て方にも現実性があります。
このように全体的な能力や、目標から実現までのリアリティにおいて、学生と社会人の違いがあるため、社会人の方が目標を実現できる力を持っています。
責任
学生と社会人の違いでもうひとつ大きなものが、責任です。もちろんどちらも何かしらの責任を背負って、毎日を懸命に過ごしています。しかし学生と社会人には、大きな違いが存在します。
大きさ
まずは大きさの違いです。学生と社会人を比べると、圧倒的に社会人の方が大きな責任を背負って生きています。それは仕事でも、家庭でも、また社会でも大きな責任を背負っています。
仕事では会社の代表として常に行動し、家の中では家族、特に子ども達のために行動します。自分のミスは会社のミスとなり、子どもの過ちは自分の過ちとなります。
また社会人は税や年金といったものを払わなくてはいけません。社会人として、大人として、マナーを当たり前のように守らないといけません。このように社会人は社会的にも責任のある存在といえます。
一方の学生は多少のミスや過ちは許されますし、基本的には親が責任を有しています。もちろん学生の中にもグループのリーダーや部活のキャプテンとして、責任を背負う立場の人もいます。しかしそれらの責任は、社会人の責任と比べるとまだまだ小さなものです。
自分のミスは誰の責任?
2つ目は自分がミスしたとき、誰がその責任を取るのかという違いです。学生の場合、自分のミスは自分または親の責任となります。そのため基本的には内輪で責任を取るかたちとなります。
一方で社会人は、自分のミスは自分または会社の責任となります。社会人で何より厄介なのが、この会社の責任となってしまうことです。自分のミスによって会社が損害を受け、多くの人達に迷惑をかけてしまいます。
このように責任を背負うことに関しても、学生と社会人の違いが明らかといえます。
友(学生)と繋がり(社会人)
人間関係においても、学生と社会人の違いが見られます。学生の人間関係は友達が中心となって構成されている一方で、社会人は同僚だけでなく上司やお客様、また場合によっては海外の方々とも人間関係を構築しないといけません。なぜならそれが自分のために、または会社のために重要だからです。
苦手な人だろうが、性格の悪い人だろうが、自分または会社に利益となる人物には接しないといけないのが、社会人の人間関係です。
要するに学生は「友」をつくり、社会人は「繋がり」をつくります。そのため、学生からすると少し異様な人間関係と感じることも少なくないでしょう。しかしそれが本来の人間関係であって、むしろ学生の方が社会全体としては異様な人間関係といえます。
このように人間関係においても、学生と社会人の違いがよく見られます。
評価
4つ目の学生と社会人の違いは、評価され方です。
学生はテストの成績や内申によって評価されます。そのため真面目に宿題を出して、良い点数を取った学生が高い評価を得ます。
一方の社会人は、仕事の成果が評価の対象となります。ただ勉強をしたり、能力を身につけても評価には入りません。その知識や能力を使って成果を出したときに、はじめて評価されます。そのため中々成果をあげられず、評価されない時期が続くこともあります。それでもめげずにコツコツ頑張ることで、大きな成果を得ることができます。
時間
社会人は基本的に1日のほとんどを仕事に当てます。しかし学生の本業である学業は、社会人の仕事ほど時間を取りません。ここにも学生と社会人の違いがあります。
学生は社会人に比べて趣味や遊びに当てられる時間が多くあります。特に大学生は自由に授業を自分で決めることができるため、場合によっては1日のほとんどが自由に使える時間となることもあります。
一方の社会人は、その大半を仕事に当てているため、自由な時間は限られてしまいます。
学生と社会人の違い(恋愛)
恋愛においても、学生と社会人の違いが見られます。特に学生と社会人の違いが見られるのが、異性の選び方です。
学生は「かわいい人」、「かっこいい人」、「気の合う人」などが基本的な条件となりますが、社会人はさらにそこに「結婚してもいい人」が付け加えられます。
恋愛において学生と社会人の違いで大きいのが、この結婚です。学生にとっては遠い話でも、社会人にとってはそんなに遠い話ではありません。そのため結婚を前提に異性選びを考える傾向にあります。
いくら顔が良くても性格に難があったり、収入が安定しなかったりすると、将来の結婚生活を考えて敬遠したりすることもあります。逆に言えば顔がそこそこでも、収入が安定していたり、安心できる存在だったり、家事が上手な人だったりすると、恋人になって良いかもという思いが芽生えます。
このように結婚があることによって、恋愛でも学生と社会人の違いが存在します。
学生と社会人の違い(趣味)
趣味でも学生と社会人の違いは見られます。すでに述べたとおり、学生には多くの自由な時間が存在します。そのため、多くの時間を趣味に当てることができます。しかし学生は基本的に経済力が乏しいため、趣味に使えるお金が少ない傾向にあります。
一方で社会人は自由な時間は少ないですが、毎日働いて経済力があるため、趣味に使えるお金が多く存在します。そのため趣味の道具に高いお金をかけることができたり、初期投資の高い趣味にも簡単に手を付けることができます。
学生は時間が多くお金が少ない、社会人はお金が多く時間が少ない、このことが趣味において学生と社会人の違いを生んでいる原因といえます。
学生から社会人へ
いかがでしたか。ここまで読んでいただいて分かったことかと思いますが、これだけ見ても学生と社会人の違いは多く存在することが分かります。
そのためそんな学生と社会人の違いの大きさに驚き、どこか不安を感じている学生もいるかもしれません。確かにここまでの違いがあると、不安を感じざるおえないでしょう。
しかし学生であっても社会人であっても、その日その日を精一杯生きていくことに変わりはありません。最初は戸惑う場面も多々あるでしょうが、一生懸命にその日を生きていけば、だんだんと社会人の世界にも慣れてきます。
学生と社会人の違いは確かにあります。しかしだからといってめげずに、精一杯生きていくことが大切です。