「締め」とは
「締め」とは、挨拶や文章の最後の一言のことをいいます。締めの言葉は社会人としての礼儀でもあり、最低限のマナーでもあるので、使い方や例文を学んで活用していきましょう。
メールのマナー
どんなメールにおいても気を付けなければならないのは、メールのタイトルでもある「件名」です。メールを受け取った方は、件名がどう書かれているかによって、誰からのメールであるか、用件や期限といった情報を確認することになります。
メールの締めの言葉8つの例文
メールは、始まりと終わりを挨拶の言葉を使って文章を締めくくります。締めの言葉に挨拶がないと無愛想な印象を受け、相手に不快感を与えてしまいます。実際にメールで使えるような例文をご紹介していきますので、参考にしてみてください。
例文1「宜しくお願い申し上げます」
一般的によく使われている締めの言葉で「宜しくお願い申し上げます」という言葉がありますが、どんな内容のメールでも使うことができる万能フレーズです。
「この度はご丁寧にご対応頂きまして、誠に有難う御座いました。引き続き宜しくお願い申し上げます」
例文2「お礼申し上げます」
感謝の気持ちを一言で表すのは難しいですが、例えお礼のメールであっても内容は「簡潔に、わかりやすく」を心掛けてください。
「弊社を選んでくださり、誠に有難う御座います。心よりお礼申し上げます」
例文3「お詫び申し上げます」
仕事上でのミスや問題に対して謝罪をする際に用いられる「お詫び申し上げます」という言葉も知っておくといいでしょう。
「今回は多大なるご迷惑をお掛けし、心よりお詫び申し上げます」
例文4「お祈り申し上げます」
ビジネスシーンで何かの事柄に対して、祈っていますという丁寧な言い回しとして「お祈り申し上げます」という言葉あります。
「貴社の益々のご発展とご繁盛を心よりお祈り申し上げます」
例文5「挨拶とさせて頂きます」
スピーチの最後のフレーズとしても良く使われる「挨拶とさせて頂きます」は、しっくりとくる締めの言葉でしょう。
「貴社と関わらさせて頂くことで、たくさんのことを学ばせて頂きました。今まで誠に有難う御座いました。僭越ながら私からの最後の挨拶とさせて頂きます」
例文6「ご連絡頂ければ幸いです」
「ご連絡頂ければ幸いです」という言い回しは、相手の方に返信をしてもらいやすいような締め言葉としてよく多用されています。
「今後ご連絡をさせて頂く中で何かありましたら、ご連絡頂ければ幸いです」
例文7「ご指導のほど~」
何かを教えて頂いたり、上司に対して使うことの多い「ご指導のほど~」という言い方は、今後の関係を繋いでいく大切なフレーズです。
「この度はご教授頂き誠にありがとうございました。今後もご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます」
例文8「お引き立てのほど~」
相手のことを引き立てる際に使う「お引き立てのほど~」という言葉は、上司や目上の人に対して尊敬の意を込めて使います。
「今後ともお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申し上げます」
締めの言葉を使うコツ
相手の方にメールを送る場合には、どういった言葉で文章を終わらせるかという「締めの言葉」な重要になります。せっかく丁寧にわかりやすく「件名」や文章が書けたとしても、文章を締めくくる言葉によっては、相手に不快感を与えてしまうことになりかねません。
仕事の評価にも関わってきますので、締めの言葉を使うコツを知っておくといいでしょう。
ビジネスメールのマナーを学ぶ
ビジネスマナーとして最低限知っておいた方が良いメールの書き方について解説しているこちらの本は、実際に読んだ人からも好評のレビューが多い一冊です。就職すれば必ず上司や目上の人と連絡をとる機会があるはずなので、勉強しておくと役に立つでしょう。
大学を出て最初の3年間は他の会社とメールのやりとりの経験が少ないまま、お客様と直接やり取りする事が多い仕事に転職しました。中途採用ということもあり、あまり教えを乞う機会が無かったのですが、この本にはとても学ぶことが多かったので買ってよかったです。定型的な文章というより、臨機応変に使えるマナー(意味のあるマナー)を学べるところが素晴らしいです。ちなみに、この本に書いてあるようなマナーを守れていない3,40代も多く感じますので差をつけるためにも良いと思います。
常套句を用いる
常套句とは、お決まりの言葉という意味です。締めの言葉でいうと「何卒よろしくお願い申し上げます」や「恐れ入りますが、ご連絡頂ければ幸いです」といった言い回しさえ覚えておけば十分に活用できるでしょう。
正しい締めの言葉で好印象のメールを送ろう
締めの言葉は相手への気遣いの表れで、相手との良好な関係を望んでいるという気持ちも含まれています。ビジネスにおいては、メールのやり取りはスピードも求められるため、あらかじめパソコンに 締めの言葉を記憶させておくのも良い方法です。この場合には、いつも同じ文章で相手の方にメールを送らないように注意しましょう。