コンセントで火花がでる原因|雷/漏電/タコ足/ほこり・対処法

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コンセントで火花がでる原因は?

コンセントにプラグを抜き差ししたとたん、火花がでてびっくりしたことはありませんか。コンセントを差した瞬間というのは、非常に大きな電流が流れるので、火花がでやすい状態になっています。そこへ、何らかの要因が加わると、火花が発生してしまいます。

雷が鳴ったら、パソコンのプラグをコンセントから抜いた方がいいという話を聞いたことがありませんか。付近で落雷があった際に、コンセントから火花がでることがあります。

これは、落雷によって高電圧、大電流が瞬間的に流れる雷サージという現象です。テレビやパソコンの故障の原因にもなります。

雷鳴が聞こえたら、プラグをコンセントから抜くようにしましょう。特にパソコンは大事なデータを失わないためにも、抜いておいた方が賢明です。

漏電

漏電は、火災の原因にもなりますから、気をつけなければいけません。漏電とは、本来電気の通り道を流れている電気が、外へ漏れてしまうことです。電気が外へ漏れないように覆っている絶縁体の劣化、破損等が主な原因です。

最近の住宅はほとんどが漏電ブレーカーが取り付けられていますが、古い漏電ブレーカーは故障することがあります。故障すると、何もなくても漏電ブレーカーが落ちてしまうことがあります。この場合は新しいものと交換しなければなりません。

漏電が原因でコンセントの火花がでている場合も、漏電ブレーカーは頻繁に落ちます。その他、電気使用量が突然増えたという場合も漏電の疑いがあります。漏電が考えられる時は、危険ですので専門家に修理を依頼して下さい。

タップ・タコ足

コンセントの数は限られていますから、電気機器を多く使用していると、どうしても足りなくなってしまったり、使いたい部分にコンセントがなかったりします。そんな時、タップとよばれる延長コードが便利です。

ただ、タップを使って複数のプラグをつなぎ、タコ足配線にしていると、その部分に大きな電流が流れます。そのためコンセントから火花がでやすくなります。

タコ足配線は便利ですが、そこにつないでいる電気機器を一度に使用しない、消費電力が大きい機器同士をタコ足配線にしないなど、注意が必要です。

静電気

冬場に乾燥してくると、ドアノブなどに触れた際にバチっと感じることがあります。それが静電気です。静電気は、電気が流れずに滞っている状態です。

静電気は、ほこりを引き寄せます。特に、普段目の届きにくいテレビの後ろのコンセントなどは、配線が複雑なこともあり、ほこりがたまっていることがあります。ここに静電気が起こり、ほこりを引き寄せてしまうと、発火が起こります。火災の原因になりますので、コンセントまわりは、ほこりをためないようこまめに掃除するよう心がけましょう。

ほこり

コンセント付近にほこりがたまっていないでしょうか。テレビや冷蔵庫、洗濯機など常にコンセントにプラグがつながっているような場所には、知らず知らずのうちにほこりがたまってしまいます。ほこりは湿気を吸い、これが原因で火花がでることがありますが、火災の原因になり、非常に危険です。

コンセント周辺はいつもきれいにしておくことを心がけるとともに、コンセントのほこりよけカバーなども市販されていますので、装着してみてはいかがでしょうか。

長い間使用していないコンセントにもほこりがたまります。奥の方で取り切れないほこりは、エアーダスターなどを使用して掃除しましょう。

電源

電気機器の電源がオンになったままプラグを抜き差しした時も、火花がでることがあります。安全のため、電気機器の電源はオフにしてからプラグを抜き差ししましょう。

火花がでたコンセントを放っておくと危険な理由

火花がでたコンセントをそのまま使い続けないようにしましょう。

火花の原因が、電気機器の電源を入れた状態でプラグを抜き差ししていたことによると考えられる場合は、電源を切ってプラグの抜き差しを行うようにします。それ以外が原因の場合は、危険を伴うことがありますので、注意しましょう。

火花がでたコンセントを放っておくと危険な理由はいくつかあります。

火事

火花がでたコンセントを放っておくと、火災の原因になります。特にコンセントまわりにほこりがたまっていると発火し、周囲に燃えやすいものなどがあれば、燃え移ってしまいます。乾燥した冬場は、特に注意が必要です。

感電

電流が人体を流れることを感電するといいます。

火花に触れてしまっても一瞬で手を離すなど、ごく短時間であれば、命にかかわることはありませんが、それでも非常に危険です。

特に濡れた手でコンセントを触ったり、プラグを抜き差しした時に感電すると、体内に流れる電流が大きくなります。濡れた手で触らないと同時に、コンセント付近が湿った状態にならないようにしましょう。

停電

落雷や地震などで停電になることがありますが、このような時はコンセントからプラグを抜いてください。コンセントから火花がでる状態のまま、停電になってしまうと、通電した時に大きな電流が流れるので危険です。

ドライヤーや電気ストーブなどの電熱器は、火災を起こす危険性がありますので特に注意が必要です。

やけど

プラグを抜き差しした時以外でも、コンセントから火花がでることがあります。コンセントに金属を差し込んだ時です。コンセントに金属を差し込むようなことは、通常ではありませんが、事故が多いのは乳幼児のいたずらです。

好奇心旺盛な赤ちゃんは、コンセントの小さな穴にも興味を持ちます。赤ちゃんの指でも、コンセントの穴にはなかなか入りませんが、床にヘアピンや安全ピンが落ちていて、それを差し込んでしまったということは、よくあります。

その結果、やけどをしてしまします。小さな水ぶくれで済むこともありますが、広範囲であったり、黒く焦げたようになってしまうこともあります。そのような時は、すぐに受診しましょう。

コンセントを覆うコンセントカバーなども市販されていますので、赤ちゃんのいるご家庭では、それらを活用して、コンセントの事故を防ぐことが大切です。

コンセントで火花がでた場合の対処法

コンセントで火花がでると火災の原因となり危険ですから、対処しなくてはなりません。コンセントで火花がでるような時は、どのように対処したらいいのでしょうか。

修理

コンセントにプラグを差したら火花がでたという場合は、個人で修理をするのは危険です。必ず専門家に依頼するようにしましょう。業者が取り外して確認することで、原因はすぐにわかります。

コンセントから火花がでるという他に、プラグを差しても電気が通らない、ブレーカーが何度も落ちる、コンセントの周辺に焼けた跡があるという場合には、急いで修理を依頼しましょう。

コンセント修理の費用の相場は、地域や業者によっても異なりますが、1箇所に着き5,000円~10,000円程度です。

交換

コンセントから火花がでる時は、場合によってはコンセントの交換が必要になります。コンセントが古く、錆びていることが原因で火花がでる時などです。特にコンセントが熱くなっている時は早急に交換が必要です。火花がでるだけでなく、コンセントが燃えてしまうこともあります。

コンセントの寿命は10年程度ですので、それを越えて使い続けていると火花がでる要因になります。

コンセント自体の料金は500円~1,000円ほど。交換作業代としては5,000円~10,000円程度が相場です。なおコンセントを増設する場合の費用も5,000円~10,000円程度が多くなっています。

コンセントで火花がでないようにする対策は?

電源をオフにする

電気機器の電源をオンにしたままプラグを抜き差しするとコンセントから火花がでます。コンセントの寿命など他の要因がない場合は、電気機器のスイッチを入れたままプラグを抜き差ししていないか確認してみてください。プラグの抜き差しは、必ず電源をオフにした状態で行いましょう。

コンセントまわりをきれいにする

コンセント周辺にほこりがたまっていると、火花がでる原因になります。そればかりか、ほこりが湿気を吸うと火災を起こすこともありますから、コンセントまわりは常にきれいに掃除をしておくよう心がけましょう。特に、普段目の届かないテレビや冷蔵庫の後ろなどは注意が必要です。

コンセントカバーをつける

コンセントにコンセントカバーをつけてほこりを防ぐことも有効です。

コンセントカバーは、コンセントに取り付けて使用する、コンセントをすっぽり覆うカバーです。プラグを差したまま使用でき、乳幼児がプラグを引き抜いてしまうのを防止することもできます。

コンセントキャップは、コンセントの穴の部分をふさぐキャップです。ほこりの侵入を防ぐだけでなく、乳幼児がコンセントの穴に異物を差し込むのを防ぐことができます。普段使っていないコンセントに装着しておくのもおすすめです。

アースをつける

アースは、電気コードの他についている緑や黄色の細い線で、ウォシュレットや洗濯機、電子レンジなどには必ずついています。

アースは、電気機器から漏電した際に感電を防止したり、静電気を大地に逃がす役割があります。アースをつけるということは、電気の逃げ道を作ってあげるということです。アースは文字通り英語で大地のことです。電気機器と大地をつなぐのでアース線と呼ばれます。

アース線を取りつけなくても、電子レンジなどは使用することは可能ですが、安全を考えてアースを取りつけておくことをおすすめします。

コンセントの差込口付近にアースを取りつけるための穴がありますが、このアース端子がない場合は、専門家に工事を依頼します。アース端子取り付け工事は、有資格者でなければできません。

電気機器を安全に使用するために

起きてから眠りにつくまで、私達は一日中電気機器のお世話になっています。部屋を暖めたり、食事の支度をしたり、掃除や洗濯などの家事など、常にどこかで電気を使っています。生活していくには、多数のコンセントが必要です。

でも、一歩間違えると、コンセントは火災の原因になります。コンセントから火花がでたという経験をすることは、少なくありませんが、火花をそのままにしておくと危険です。原因をつきとめて、特に古いコンセントは修理や交換をするなどしましょう。

電気機器を正しく使用することも大切です。安心して毎日の生活を送るために、プラグの抜き差しひとつにも気をつけましょう。

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