大学別の薬学部の学費|名城/日本/帝京/千葉/立命館・平均額

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大学別の薬学部にかかる学費

薬学部のある大学を探しているけれど、できれば学費を抑えたい。しかしどこの大学がどれぐらいの学費が必要かを調べるのはなかなか骨の折れる作業です。そこで今回はさまざまな角度から薬学部の学費についてご紹介します。

薬学部といえばここと名高い名門難関大学から、国立の薬学部・私立の薬学部、その中で学費が安いのはどこかなど、学校情報を交えながら詳しくご紹介いたします。

薬学部の偏差値別から見る学費ランキング

薬学部のある大学で、一番高い偏差値となるのは75です。そして最も低いと言われている偏差値で35となります。これだけ学校によっての偏差値が異なるのにはどのような違いがあるのでしょう。そこに学費との関連性が無いかについてもみてみましょう。

国公立大学の薬学部、偏差値TOP3

まずは日本最高の偏差値を誇る大学からご紹介しましょう。偏差値は先ほども登場したとおり、76というハイスコアとなるのは、東の王者、日本で有数とその名を知らしめる「東京大学」です。

東京大学には「理科I類」と「理科II類」の両方に薬学部が設けられています。ちなみに、日本で一番の偏差値を誇るのは「理科I類」の薬学部となります。しかし「理科II類」のほうの薬学部も負けてはいません。東京大学の「理科II類」薬学部は全体の中で2位となる偏差値74という素晴らしい数字をもっています。

そしてその二つを追従するのは西の王者、「京都大学」の薬学部です。京都大学の薬学部の偏差値は72となっており、少々東京大学と差はありますがなかなかのハイレベルな戦いです。

国立大学の学費は一律

日本にある大学の薬学部の国公立ランキングは見事上位3位まですべて国立となりました。すでにご存じの方も多いとでしょうが、国立大学はどこの大学でもどこの学部でもかかる学費は一律となります。

私立大学の薬学部、偏差値TOP3

国公立大学に関しては学費は一律となるため、薬学部の学費ランキングを出すことができません。そこで次は私立大学の学費を比較するべく、まずは偏差値TOP3をみていきましょう。

第3位の偏差値を誇る薬学部は、東京都港区の白金にある「北里大学」の薬学部と、東京都品川区にある「星薬科大学」の薬学部が同じ偏差値62で同率ランクインしました。

第2位の偏差値を誇る薬学部は、東京都新宿区に位置する「東京理科大学」の薬学部です。こちらは第3位となる「北里」「星薬」の薬学部より少しアップして偏差値は66となります。

見事日本の私立大学の薬学部で偏差値第1位を獲得したのは、東京都港区の三田にある「慶應義塾大学」の薬学部です。偏差値は69と2位、3位の薬学部を大きく引き離すハイスコアとなっています。

私立大学薬学部、偏差値有数3の学費ランキング

それではいよいよ日本の私立大学の薬学部、偏差値有数3の入学金や学費をランキング形式でご紹介していきます。

・入学金ランキング

第3位 200,000円 慶應義塾大学 薬学部

第2位 300,000円 東京理科大学 薬学部

第1位 400,000円 北里大学 薬学部、星薬科大学 薬学部

・年間授業料(諸経費含む)ランキング(最低価格)

第3位 1,674,000円 北里大学 薬学部

第2位 1,700,650円 星薬科大学 薬学部

第1位 1,923,350円 慶應義塾大学 薬学部

・年間授業料(諸経費含む)ランキング(最高価格)

第3位 2,001,850円 星薬科大学 薬学部

第2位 2,045,000円 東京理科大学 薬学部

第1位 2,183,350円 慶應義塾大学 薬学部

医学薬学部に特化すると授業料は上がる傾向にある

上記の私立大学における薬学部の偏差値有数3の入学金や授業料のランキングをみると、天下の名門難関私立でありネームバリューも最高クラスの「慶應義塾大学」の薬学部の学費が高額になるのは納得です。

しかし入学金だけをみると医学・薬学部に特化している「北里大学」と「星薬大学」に軍配が上がります。やはりそれだけ専門的な学問に特化しているという点で初期費用がかかるということです。こうしてみると、天下の「慶應義塾大学」の倍の入学金ということに驚かされます。

学費に関しては最低金額も最高金額もそろって「慶應義塾大学」の薬学部が有数に輝きました。この中でもっとも学費を抑えられるのは「北里大学薬学部」ということもランキングからみえてきます。

偏差値が最も低い薬学部の学費とは

それでは今度は逆に、日本にある大学の薬学部の中で偏差値が低い大学のランキングと、それぞれの薬学部でかかり入学金や学費をみていきましょう。

薬学部偏差値ワースト3

第3位 偏差値39 第一薬科大学(福岡県)/徳島文理大学(徳島県)

第2位 偏差値37 いわき明星大学(福島県)

第1位 偏差値35 青森大学(青森県)/日本薬科大学(埼玉県)

偏差値が低い薬学部の学費ランキング

それでは上記でご紹介した「第一薬科大学」「徳島文理大学」「いわき明星大学」「青森大学」「日本薬科大学」のそれぞれの薬学部でかかる入学金や学費をランキング形式でご紹介しましょう。

入学金ランキングベスト3

第3位 200,000円 第一薬科大学薬学部

第2位 300,000円 青森大学薬学部、日本薬科大学薬学部

第1位 400,000円 徳島文理大学薬学部、いわき明星大学薬学部

学費ランキングベスト3

第3位 1,817,000円 いわき明星大学薬学部

第2位 1,906,640円 徳島文理大学薬学部

第1位 1,942,800円 青森大学薬学部

偏差値と学費の関係性は特に無い

このように日本の大学にある薬学部の偏差値有数3とワースト3、それぞれの入学金や学費のランキングを比較してみても、偏差値と学費の関係性は特に見えてきません。

学校の知名度や、設備の充実度、カリキュラムの豊富さ、関連施設の環境などが学費に大きく影響を与えていることは否めません。

薬学部で有名な大学5校から見る学費ランキング

それではここからは、薬学部といえばここと名前が良く上がる「名城大学」「日本大学」「帝京大学」「千葉科学大学」「立命館大学」の5つの薬学部でかかる学費のランキングをご紹介いたします。

どのような大学かの概要を交えながらご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

第5位 千葉科学大学

千葉県は銚子市に位置する「千葉科学大学」の薬学部が学費ランキング第5位にランクインしました。かかる学費は1,870,000円となっています。今回の薬学部5つの中ではこの千葉科学大学と立命館だけ学費に幅があり、千葉科学大学の薬学部は学費の最低価格を見ると「1,450,000円」とさらに安い学費となります。

偏差値は47で平成16年に開校したばかりのとても若い大学です。薬学部の定員数は155名、そのうち「薬学科」は120名、「生命薬科学科」には35名が在籍することとなります。

千葉科学大学の薬学部では、強い使命感と倫理観を持った、人類と動物のためのくすりの専門家を育成することを目標としています。

薬学部では教職や薬剤師の資格がしとくでき、就職先には大手ドラッグストチェーンの「ウエルシアホールディングス」や「クオール」、「アイングループ」の名前があげられます。

第4位 名城大学

愛知県は名古屋市天白区に位置する名城大学が薬学部学費ランキング第4位となりました。かかる学費は1,900,000円となっています。

偏差値は56で地元の私立高校「名城大学附属高校」からの入学者が最も多くなっています。

卒業生には多くの野球選手がいるなか、薬学部を卒業した有名人といえば「スギホールディングス」の代表取締役社長や「生物学研究者」の八代嘉美さんの名前があげられます。

90年を超える長き歴史の中、充実した教育体制を築き上げ、これからの時代のニーズに合った世界最先端のプログラム・カリキュラムを目指しています。

第3位 帝京大学

東京都板橋区に位置する、2万人以上の学生数を誇る帝京大学の薬学部が第3位となりました。かかる学費は頭の数字が一つ大きくなって2,040,140円となります。

昭和41年に設立された帝京大学は、もともとは文学部と経済学部のみでスタートしましたが、現在は時代のニーズに合わせて「自分流」というモットーのもと10の学部を設立しました。その中にあるのが薬学部です。

薬学部の偏差値は53。薬学科のみで構築され定員数は320名と学内では少な目の学生数となっています。医療人として豊かな人間性を養う事、医薬を科学として習得する、医療系総合大学ならではの、実践的な実務教育の元、社会で役立つ薬剤師の人材育成に尽力しています。

第2位 日本大学

第2位に輝いた日本大学は東京都千代田区に位置する6万人を超える学生数を誇る大学です。日本大学の薬学部でかかる費用は2,050,000円となっています。

偏差値は54で東京都内にある私立高校「日本大学豊山高等学校」の生徒の多くが入学してきます。「日大(にちだい)」の愛称で愛されている日本大学は大正9年に設立された長い歴史を持つ由緒正しい大学です。

薬学部は薬学科のみで定員数は244名。臨床にかかわる実践的な能力の育成を重視し、病院や薬局薬剤師のような地域に貢献する人材の育成、MRなどの多様な人材の育成を目指しています。

第1位 立命館大学

私立大学薬学部、学費ランキング1位の座に輝いたのは、西の私立大学薬剤師偏差値ランキングでも1位となる京都市北区に位置する「立命館大学」の薬学部です。

かかる学費は2,120,600円となりますが、先にご紹介したとおり立命館大学の薬学部の学費は、1,643,600~2,120,600円と幅があります。一番安い金額の場合は第5位にランクインした「千葉科学大学」の学費よりも低くなりますが、今回のランキングでは最高価格を基準にご紹介しています。

立命館大学の薬学部は他大学と同じく6年生で、化学系や生物系から医療系の薬学までの3つの系統の専門科目を配置し、先端医療を支えることができ、最前線で活躍することが可能なエキスパートの育成に尽力しています。

薬学部の学費の平均額

ここまでご紹介した薬学部の学費を見て、どのように感じられたでしょう。薬学部の学費は結構かかるのだと感じる方が多いはずです。では学費を抑えるにはどうすればいいのでょう。そうなると必ず名前があがるのが「国立大学」の薬学部への進学です。

さて、本当に国立の薬学部が最も学費を抑えることができるのでしょうか。私立大学薬学部というところは、学費が高めの傾向にあります。それも大学によってピンキリです。私立大学でも国立大学より学費を抑えることができるのかどうかについて迫ります。

私立

私立の薬学部の学費は高額になります。ここまでにすでに多くの大学の薬学部の学費をご紹介しましたが、最も安い所でも北里大学の薬学部で1,674,000円です。しかし北里大学の場合も学費に幅があり最大の学費となると1,954,000円となっています。

このようなことを鑑みて、私立大学薬学部の学費の相場は年間200万円程度とみておくとよいでしょう。そうなると6年間通った場合の学費はおよそ1200万円となります。

国立

国立大学の場合はその大学の知名度や立地、カリキュラムやプログラム・講座の充実具合、その他もろもろのことを加味しても、必要となる学費は一律の金額です。

平成30年現在、国立大学の年間に必要となる学費は「535,800円」とされています。これを単純に6年間かければ必要となる金額が算出できます。535,800円×6年で学費は3,214,800円となりました。実際は諸経費なども必要となってきますので350万円程度が相場であると考えておけば問題ないでしょう。

この時点ではどう考えても私立大学薬学部との学費とは天と地ほどの差が生まれています。本当にこの金額より安い私立大学薬学部があるのか、詳しく調べてみました。

薬学部の6年間の学費が安いランキング

薬学部に所属する6年間の学費の相場や平均金額がみえてきたところで、いよいよ学費が安い薬学部のランキングに入りましょう。どこの大学の薬学部が登場するか想像しながら見て頂ければ面白くなるでしょう。

第5位 第一薬科大学

第4位となるのは、福岡県福岡市南区に位置する「第一薬科大学」の薬学部です。年間にかかる学費は1,735,840円で、かける6年で10,415,040円となります。第5位でもまだ1千万の壁を切ることができませんので、薬学部の学費の高さがうかがえます。

昭和35年に開学した第一薬科大学は、九州では唯一の薬学部のみとなる「単科大学」です。偏差値は39で、卒業生には女流棋士の「林葉直子」さんがいます。

キャンパス内には「模擬行頭」や「模擬病院薬局」などの施設を設け、実践に限りなく近い環境での実習を行います。その成果は薬剤師国家試験合格率92%を超えるところにあらわれています。このパーセンテージは全国的にも大変優秀で高い合格率となっています。

第4位 武蔵野大学

東京都江東区に位置する「武蔵野大学」の薬学部は第4位の学費の安さとなりました。年間でかかる学費は1,716,600円で、6年間で10,299,600円となります。

9つの学部で構成された武蔵野大学の薬学部の偏差値は56と学内の他のが首と比較すると高い偏差値を誇ります。ただ専門性を深める学習をおこなうのではなく、総合大学だからこそできる豊かな環境を活かし、充実度の高い学びをおこないます。

薬学部では医療チームの一員として第一線で活躍できるよう高い知識と技術を学びます。そして医療に携わるために必要不可欠な「倫理観」を備えた人材の育成を目指しています。

第3位 北海道医療大学

第3位の年間の学費の安さとなったのは、北海道石狩群にある「北海道医療大学」となりました。年間で必要な学費は1,645,000円となり、単純計算で6年分として987万円となります。

薬学部の偏差値は48。「薬学部」「歯学部」「心理科学部」「看護福祉学部」「リハビリテーション学部」の5つの学部で構成されており、学生数はすべて合わせても3,200人程度の小規模な大学です。

昭和49年に開校して以来、「心と体のバランスのとれた健康」に貢献できる健康科学の構築、幅広いケアをおこなえる医療人の育成を目指しています。薬学部では6年制で2つの付属医療機関と連携することにより、高度な臨床能力を養います。

第2位 奥羽大学

第二位となったのは福島県郡山市に位置する「奥羽大学(おううだいがく)」の薬学部です。年間にかかる学費は1,540,000円で、かける6年とすると924万円となります。

昭和47年に設立された奥羽大学の薬学部の偏差値は44、二つしかない学部のもう一つの「歯学部」の偏差値は45となっています。元々は歯科大として運営されていたので、平成1年ごろまで東北エリアでは「歯科大」の愛称でも通用していました。

人間性豊かな医療人の育成を理念に掲げ、医療系6年制大学だからこそできる実践的な教育に尽力を注いでいます。

第1位 国際医療福祉大学

栃木県大田原市にある国際医療福祉大学の年間の学費は1,480,000円、これに6を掛けて888万円となりました。これが私立大学薬学部でもっとも学費の安い大学となりました。

残念ながら国立大学薬学部の学費の安さには遠く及ばない結果となりましたが、それでも並み居る私立大学薬学部の中では破格の学費であるといわれています。

平成7年に開校した歴史の浅いこれからの若い大学です。医療福祉の現場で欠かすことのできない価値ある人材、プロフェッショナルの育成を目指しています。

薬学部の学費を免除してもらう方法

ここまでを見て頂いて、やはり金銭的にも薬学部は無理だとあきらめてしまってはいないでしょうか。本当に薬剤師を目指しているのであれば、チャンスは必ずあります。まずは薬学部のある大学に合格するのが先決です。そこから道は開ける可能性が広がります。

特待生

金銭的に猶予が無い場合でも、優秀な生徒には「特待生制度」を利用し薬学部へ通うことが可能です。いわゆる「奨学金制度」です。

特待生となると学費が免除とされますが、全額支払わなくても良いという大学は稀です。大抵が半額免除や一部免除となります。しかし全額免除をおこなっている薬学部もありますので、確かな学力を保ちながら探してみてください。

特待生度で学費のサポートを行うのは学校だけではなく、薬局がバックアップしてくれることもあります。すべての薬局が行っているわけではありませんが、こちらもぜひチェックしてみてください。

未来の医療人を目指すなら知っておきたい薬学部の学費

さまざまな角度から、大学の薬学部の学費についてお話ししてみました。薬学部の学費は大変高額です。しかし、それだけ価値のある学問だということです。

もしあなたが薬学部をめざし、薬剤師として世の中で活躍したいのであれば、かかる学費がどれほどなのか、学費を捻出できない場合はどうしたらいいかをよく知っておいてください。

諦めずに努力を怠らなければ、道は開けます。夢に向かって頑張ってください。

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