スーツのクリーニングでの注意点|日数/頻度/保管の仕方・料金

ビジネスマナー

スーツをクリーニングに出す際の注意点とは?

最近は、家庭でお洗濯をしても型崩れしにくく、乾きやすいウォッシャブルスーツも多く販売されていますが、家庭の洗濯機で洗うことに不安を感じる人や、仕上がりの綺麗さ、手間などを考えて、スーツはクリーニングに出しているという方が多いのではないでしょうか。

自分で洗ったりアイロンがけの手間がなく、プロが綺麗に仕上げてくれるクリーニングですが、残念ながらトラブルが多いのも事実です。そんなトラブルを回避するべく、スーツをクリーニングに出す際の注意点を紹介します。

仕上がりまでの日数は?

急遽スーツが必要になり、クローゼットから出したら嫌な臭いがする、衣替えで仕舞っておいたスーツがカビ臭い、というような経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。急いでスーツが必要な時に気になるのは、クリーニングに出した時の仕上がりまでの日数です。

クリーニング店によって違いはありますが、仕上がりまでの日数を2日~3日としている所が多いです。また、お店によっては、指定時間までにクリーニング店にスーツを持ち込めば夕方に仕上がる、即日渡しができるお店もあります。

ただ、クリーニング作業にかける時間が短くなるので、定期的にスーツをクリーニングに出している方や、デスクワークでほとんど汗をかかない方など、ほとんどスーツが汚れない方は即日仕上がりがおすすめですが、クリーニング後長期間クローゼットなどに仕舞う方や、汚れやにおいの気になる方は、通常の仕上がり日数でお願いする方がよいでしょう。

クリーニングに出す頻度はどれぐらい?

スーツをクリーニングに出す頻度は、どれくらいが良いのでしょうか。清潔に保ちたいからと、頻繁にスーツをクリーニングに出していては、大切なスーツが傷んでしまいます。逆にクリーニングに出さずに汚れが付着したまま着続けていれば、汚れが染みついて取れなくなったり、生地が変色したりとスーツにも良くありません。

スーツをクリーニングに出す頻度は、ワンシーズンに1回と言われています。ただし、最低でも3着はスーツを持っていて着まわせる場合です。

靴と同じようにスーツも、一日着たら2~3日休ませる方が長持ちします。一日着たスーツは、ブラシなどでホコリをはらい、背広はそのままハンガーに、ズボンは逆さまにしてハンガーにかけ皴を伸ばします。臭いがに気になる時は、消臭スプレーなどを使用してもよいでしょう。

ただし、汗の多い夏場はスーツが汚れやすくなるので、様子を見ながら適宜クリーニングに出すことをおすすめします。

クリーニング後の保管の仕方って?

クリーニングから仕上がってきたスーツを、クリーニング店が付けたビニール包装のままク、ローゼットに収納してはいませんか。

ビニールが掛かっているから、ホコリが付かなくて良さそうと思う方もいるでしょうが、クリーニング店が掛けてくれるビニール包装は収納のためではなく、仕上がったスーツを持ち帰る際に、汚れが付かないようにするための物です。

ビニール包装を掛けたままでは通気性が悪く、カビの発生の原因になってしまいますし、クリーニング溶剤などの臭いがスーツに染み付いてしまう危険もあります。

クリーニング店からスーツを受け取って来たら、まずはビニールを外し、風通しの良い所に陰干しをして湿気を飛ばします。それから、ホコリなどの無い清潔なクローゼットに収納しましょう。衣服の詰め込み過ぎは通気性が悪くなり、カビの発生や虫の発生の原因になりますので、ぎゅうぎゅうに詰め込まずに、洋服同士が適度に離れた状態で保管しましょう。

クリーニングに出す際のスーツの持って行き方は?

新社会人など初めてスーツをクリーニングに出す方は、どうやって持って行けばいいのか悩む方もいるでしょう。しかし、持って行き方に決まりはありません。家から近い、または車で持ち込む方はそのままでもいいですし、少し歩く場合は、邪魔になるので紙袋などに入れてもよいでしょう。

ただし、クリーニング店にスーツを持ち込む前に、ポケットの中に何も入っていないかをしっかり確認しましょう。ハンカチや名刺ケースが入ったままになっていないか、スーツの上下のポケットや、内ポケットの中もしっかり確認してください。襟に付ける社章も忘れずに外しましょう。

また、生地のほつれや取れかかったボタンが無いかなども、できれば洋服を裏返してしっかり見ましょう。後々トラブルになることなく、気持ちよく受け取れるように、事前に確認することをおすすめします。

スーツのクリーニング料金の相場を知ってる?

初めてスーツをクリーニングに出す時には、料金も気になります。クリーニングの料金は、お店によってかなり違があります。

クリーニングの料金の違いは、クリーニングの方法、溶剤、サービス、立地などの条件で変わり、個人のお店かチェーン店かによっても異なります。スーツのクリーニング料金やお直しなどの料金の相場を紹介します。スーツをクリーニングに出す際の参考になさってください。

背広

ジャケットや背広のみのクリーニング料金の相場は、通常のドライクリーニングで600円~1,000円程度です。

ズボン

ズボンだけの場合は400円~700円くらいが相場になります。

上下

スーツの上下セットで1,000円~1,500円くらいが相場です。別途料金がかかりますが、夏場は通常のクリーニングにプラスして汗抜き加工をすると、スッキリとした仕上がりになります。

ワイシャツ

ワイシャツ一枚のクリーニング料金の相場は150円くらいです。お店によっては、100円以下で仕上げる所もあります。

ワイシャツは、家庭の洗濯機でも洗えますが、襟や袖汚れが落ちにくく部分洗いが必要だったり、毎日のアイロンがけにも手間がかかります。一枚100円程度でスッキリ汚れを落とし、しっかりとプレスして皴の無い状態でハンガーに掛かって受け取れるなら、ワイシャツもクリーニング店にお願いするのもよいでしょう。

染み抜き

染み抜きについては、クリーニング店によっては断られてしまう所もあります。また、簡単に落とせる染みなら、通常料金内で落としてくれる所もあれば、別途料金が発生する所もありますので、受け付けの際に確認することをおすすめします。

ほつれ直し

ほつれ直しの料金の相場は500円~1,000円くらいです。ほつれ具合により料金も変わります。

ボタン直し

ボタン直しの相場は200円~300円くらいです。

テカリ取り

長く着ていると、どうしても肘やお尻の部分にテカリが出てきます。スーツのテカリ取りをしてくれるクリーニング店は多くはありませんが、2,000円~3,000円くらいが相場です。日頃から脱いだスーツにブラシをかける習慣を付けておくと、生地の表面がぺちゃんこにならずにテカリの予防になり、スーツも長持ちします。

定期的なクリーニングでスーツを長持ちさせましょう

スーツをクリーニングに出す際の注意点や保管の仕方、気になる料金の相場などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。スーツを買うときには、デザインや素材にこだわる方でも、クリーニングにこだわるという方は少ないのではないでしょうか。

最初はビシッと決まったお気に入りのスーツも、毎日着ているとだんだんとくたびれてしまいます。

一日着たスーツは、ブラシをかけてほこりを落としてからハンガーに掛け、2~3日休ませましょう。ワンシーズンに一度はクリーニングに出し、スッキリと汚れを落としましょう。長くクローゼットに仕舞う時や夏場は、適宜クリーニングに出しましょう。以上のようなひと手間で、お気に入りのスーツが長持ちします。

最近は、クリーニング店に持ち込まなくても箱に詰めて送るだけで、綺麗に仕上がった状態で届けてくれる、便利な宅配クリーニングも増えて来ました。お店によりサービスも異なるので、自分に合ったクリーニング店を見付けてみてはいかがでしょうか。

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