アメリカで名刺交換する時に必要な順番8|日本/マナー/紙質

ビジネスマナー

アメリカと日本で名刺の意味が違う

国によって一般的な常識が違うことはよくあることですが、ビジネスで主に使われる名刺もまた、同盟国である日本とアメリカでも大きな違いがあります。

日本人にとっての名刺は、渡してくれた相手そのもののように大切に扱い、粗末にすることを嫌います。

渡すときの手の位置から相手に読みやすいように渡す、受け取った名刺を大切に扱うなどがマナーとなっていますが、これはアメリカでは通用しないと考えておいた方がよいでしょう。

アメリカにとっての名刺

アメリカにとって、というよりはアメリカ人にとっての名刺とは、ただ単に自分の連絡先を記した紙にすぎずそれ以上でもそれ以下でもありません。

アメリカでは受け取った名刺にその場でメモ書きすることもありますし、名刺を渡すのもいつ渡す、というようなことは決まっておらず好きなタイミングで好きなように渡しています。時には適当に机の上を滑らせて渡してくる人もいますが、ショックを受ける必要はありません。

アメリカで名刺交換する時の順番

日本では、初対面の挨拶のときに名刺交換をする、というマナーがすでにできあがっていますが、アメリカではどうなっているのかを解説していきます。

これを知っていれば、アメリカで名刺交換をどうしたらよいのか、アメリカ人が名刺を渡してくれないと不思議に思う必要がないことが分かります。まずアメリカでは名刺交換は必ず行われるものでもない、ということを覚えておきましょう。

順番1:名刺交換の前相手の目を見ながら挨拶をする

アメリカでは、初対面ではまず相手の目を見ながら挨拶をするというのが基本です。名刺をだそうとする必要はありません、ただ紹介されたあるいは初対面の相手と向かい合って、相手の目をしっかりと見ながら挨拶の言葉を告げてください。

相手の目をしっかりと見ることを苦手としている日本人もわりと多いのですが、アメリカでは基本的なマナーですし、相手を見ても失礼ではないのでちゃんと目を合わせて挨拶しましょう。

順番2:あいさつが言い終わったタイミングで握手をする

相手の目を見ながら挨拶をしたら次は握手となります、握手に慣れてない日本人よりもアメリカ人の方が先に手を出すそぶりをしていますので、それに合わせて握手しましょう。

アメリカでは、初対面時の挨拶はだいたい握手となります。日本人で初対面で握手をする人はそういませんが、アメリカではビジネス以外でも初対面で握手をすることが多いので、覚えておきましょう。

順番3:握手をしながら自己紹介をする

アメリカ人との初対面の挨拶で一番大事なのは、名刺交換ではなくこの握手をしながらする簡単な自己紹介になります。肩書だけでなく、自分の会話で自分自身を紹介することが大事です。

初対面の時の軽い会話を「スモールトーク」と言い、このときの会話によってあなたの会話力、コミュニケーション力が相手に伝わります。アメリカ人はジョークが好きなので、慣れたらジョークも入れると喜ばれるでしょう。

順番4:「nice to meet you」を言って手を離す

アメリカ人と初対面のときには、まず「Nice to meet you」と挨拶をしてから握手した手を離すことになります。相手に先に「Nice to meet you」と言われたら、「Nice to meet you too」と返すとよいでしょう。

順番5:名刺を渡す

初対面の挨拶をしたらタイミングを見計らって名刺を渡しますが、必ずしも挨拶をした直後でなくて構いません。

アメリカでは名刺を渡すタイミングなどはルール化されておらず、名刺を普段は持参していない、というアメリカ人も少なくないです。

相手が名刺を持っていなかったとしてもあまり気にする必要はありません。ポケットや財布から出す人も多いですが、これもアメリカではごく普通のことです。

順番6:名刺を交換する時お辞儀をしない

お辞儀をするという文化が日本人にはあり、初対面の人にはとくに丁寧に頭を下げることがあるのですが、アメリカにはそういう文化がないので名刺を交換するときもお辞儀の必要はありません。

日本では名刺を相手より下から出すなど目上を立てるマナーもありますがアメリカではまったく関係がなく、名刺の渡され方も雑だったりします。あなたが軽く片手で名刺を受け取っても、相手のアメリカ人はまったく気にしていません。

順番7:名刺交換する時相手の名前の発音やアクセントを確認

名刺を受け取った段階で、相手のアメリカ人の名前の綴りなどをはじめて知るという場合も多いことでしょう、このときに名前の発音の仕方やアクセントをどこにおくかを確認することをおすすめします。

アメリカ人の中には、名前の発音の仕方やアクセントにこだわっている人がいます。有名な赤毛のアンという作品でも、主人公のアンが自分の名前におおいにこだわっていたことは有名です。

順番8:自分の名刺が雑に扱われても驚かない

名刺を丁寧に扱うことをマナーとしている日本人ビジネスマンはアメリカ人の名刺の扱い方にショックを受けることがあるのですが、アメリカでは雑な扱いが普通なので驚く必要はありません。

アメリカ人にとっての名刺はただの連絡先の交換なので、自分の名刺であっても折れてても気にしないしメモをとられても気にしません。日本人もまた、アメリカ人がそのように名刺を扱っても文化の違いを受け入れて気にしないようにしましょう。

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アメリカで名刺を配る時の注意点

ここまではアメリカと日本の名刺の交換の仕方の違いや、アメリカで名刺を交換するときのやりとりについて紹介してきました。ここからは、アメリカで実際に名刺を配るときに注意する点について解説していきます。

名刺を配りすぎない

日本人はビジネスで初対面の人に必ずといってよいほど名刺を渡していますが、アメリカなどの欧米ではそうではなく、名刺を配りすぎるとあなたの名刺の価値を下げてしまうことになります。

アメリカにおける名刺は連絡先交換くらいだと解説してきましたが、簡単に連絡先をバラまいていると価値が低いとみなされる危険があります。名刺を渡す相手は、ちゃんと選ぶようにしましょう。

名刺の紙質

日本でも独特な紙を使って名刺の紙質にこだわる人や企業がありますが、アメリカをはじめ海外では名刺の質にこだわり、厚く丈夫な紙質で作っている場合が多いです。

名刺のデザインにもこだわりを持ち、名刺を見ただけでなんとなくどんな人か判断できるようなデザインをしている人もいます。そういった名刺は話のネタにもなりやすいので、名刺の紙質やデザインにも凝ってみましょう。

「お辞儀」をする必要はない

日本にいるときのようにお辞儀しながら名刺を渡すのがクセになってしまっている人もいますが、お辞儀はする必要がないのでしないように気をつけましょう。日本人と付き合いのある方なら面白がって一緒にやってくれる場合もありますが、基本的にはお辞儀はしない方がよいです。

日本とアメリカのビジネスマナーの違いを理解しよう

日本とアメリカの名刺に関するビジネスマナーの違いについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。名刺1つとっても、お互いにその価値や扱い方に違いがあります。違うマナーの国の人と付き合うときは、相手の文化を学んで尊重し、それに合わせることもまたマナーです。

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