会社の飲み会の席次って?マナーや座席作成時に抑えておきたいポイント7つ

ビジネスマナー
  1. 飲み会の席次とは?
    1. 上座・下座がなぜあるのか
      1. 上座に座る人
    2. 席次を知っていることのメリット
  2. 会社の飲み会の席次って?場合別にみる上座・下座マナー4つ
    1. 場合別上座・下座マナー1:テーブル席の場合の上座・下座
    2. 場合別上座・下座マナー2:座敷の場合
    3. 場合別上座・下座マナー3:円卓の場合
    4. 場合別上座・下座マナー4:向かう際のタクシーの場合
  3. 飲み会の座席作成時に抑えておきたいポイント7つ
    1. 座席作成時に抑えておきたいポイント1:上座(かみざ)には上司の席を準備
    2. 座席作成時に抑えておきたいポイント2:幹事は下座の出入り口側に座る
    3. 座席作成時に抑えておきたいポイント3:年配者から奥へ詰める形で席を用意する
    4. 座席作成時に抑えておきたいポイント4:男性と女性の位置
    5. 座席作成時に抑えておきたいポイント5:犬猿の関係などを配慮する
    6. 座席作成時に抑えておきたいポイント6:幹事の周りに若い順に座る
    7. 座席作成時に抑えておきたいポイント7:宴会部長を要所に配置する
    8. あなたの会社に仕事の生産性をあげる「働き方改革」を起こしませんか?
  4. 飲み会での注意点4つ
    1. 飲み会での注意点1:幹事をする場合はお店選びや時間の設定
    2. 飲み会での注意点2:前日のリマインドメール
    3. 飲み会での注意点3:当日は絶対に遅れない
    4. 飲み会での注意点4:ビールの注ぎ方
  5. 飲み会の席次を知って好印象を与えよう!

飲み会の席次とは?

席次は、会社の飲み会ではもちろん、いろいろな場所で使われるマナーなので、意味と内容を覚えて上手に活用しましょう。今回は、特に飲み会の席次について上座・下座のマナーをご紹介していきます。

まず、席次とは座席の順序や成績などの順位のことです。会議や打ち合わせの時にも座席に並ぶ順序のことを席次と言ったりします。上座・下座を覚えておくと飲み会以外でも役に立つのでぜひ覚えましょう。

上座・下座がなぜあるのか

上座というのは、もともと床の間の歴史から来ています。床の間は神聖な場所だったため、部屋の一番奥、出入り口から遠い落ち着いた場所にあります。そのため身分の高い人に落ち着いた場所、つまり床の間近くに座ってもらうようになりました。

上座・下座を意識することで、相手に敬意をはらい尊重しているという気持ちを表現することができます。現代での席次は安全で快適な場所を上座とするようになっています。

上座に座る人

会社の飲み会では、主賓が一番の重要人物になります。そのため、主賓に一番の上座に座ってもらいましょう。基本的には一番の上座に主賓、その横に有数の人、主賓と有数の周りに偉い順(地位の高い順)に上司、という席次にします。

ただし、きっちり上席からの席次を守らなければいけないわけではありません。後で記述しますが、飲み会が盛り上がるようにしたり、年配者への配慮だったりを考えるのも大切です。

席次を知っていることのメリット

飲み会は、会社では見られないマナーや気遣いを上司に見られる場です。そんな場で、席次の知識があり、上司に上座を勧めることができたらどうでしょう。「マナーも知っていて気遣いもできる」という会社での評価に繋がるでしょう。

また、上座などはお客様に対してのマナーでもあるので、お客様とかかわる仕事ならなおさら席次は重要になります。席次を学び、普段は直接交流のない役職者・上司に上手に自分をアピールしましょう。

会社の飲み会の席次って?場合別にみる上座・下座マナー4つ

基本的には出入り口から一番遠い席が「上座」、出入り口に一番近い席が「下座」となります。また「左上右下」という言葉もあり、「左を上位、右を下位」という日本の伝統礼法もあるので覚えておきましょう。

外国の方と接する場合は日本のマナー・席次の考え方とは異なることがあるので注意が必要です。日本のマナーでは、和室・洋室、タクシーの中などでそれぞれ上座の位置が決まっていますのでご紹介します。

場合別上座・下座マナー1:テーブル席の場合の上座・下座

4人掛けのテーブルの場合、入り口に近い席が上座、遠い席が下座というように考えます。上司やお客様に「奥の席にどうぞ」と声をかけ、上座に座ってもらいましょう。ただし、入り口から見て奥の席が3列などであれば一番の上座は3列の中央となります。

会社の飲み会の場合、幹事や新入社員は出入り口に近い席にしましょう。注文をしたり、運ばれてきた物の対応やトイレの案内、遅れてきた人の迎えなど仕事が多いこの席が下座です。

場合別上座・下座マナー2:座敷の場合

和室では、床の間や床脇棚に近い席が上座、部屋の出入り口に近い席が下座になります。一番の上座は床の間に背を向けて座れる席になります。

床の間がない部屋では出入り口から遠い席が上座、出入り口から近い席が下座となります。座敷の場合もテーブル席と同じで、幹事や新入社員は出入り口近くに座りましょう。

場合別上座・下座マナー3:円卓の場合

円卓は中華料理屋などでよく見ます。床の間などはないので、出入り口の位置関係で上座・下座を判断しましょう。

入り口から一番遠い位置にある席を1番の上座、入り口から見て1番の右側が2番目の上座、1番の左側が3番目という席次になります。あとは同じようにジグザク状に席次が決まっていきます。

大きな窓があり良い景色が見える席や、絵が飾ってあるのがよく見える席などがあれば、そちらを上司に勧めるのもよいでしょう。

場合別上座・下座マナー4:向かう際のタクシーの場合

タクシーの車内では、運転席の後ろが上座、行先や道順を告げたり、支払いを担当する助手席が下座となります。目上の方が運転する自家用車などの場合は、助手席が上座となります。

どちらの場合も後ろの真ん中の席は座りにくいこともあり、一番の下座になります。また、道や支払い方法などのわからない新入社員が助手席に一番に乗り込んでも迷惑になる可能性もあるので、状況を上司や先輩社員に確認しておくことも大切です。

飲み会の座席作成時に抑えておきたいポイント7つ

会社によっては、幹事が座席表を作成する場合もあります。また、プライベートでも、大切な人がいる場合などには座席表の作成が必要になることもあるでしょう。

上座・下座をしっかり抑えた席次にするのはもちろん、みんなで和気あいあいと楽しい飲み会にできるような座席表の作成をしましょう。今回は、会社の飲み会の座席作成時のポイントを7つご紹介します。

座席作成時に抑えておきたいポイント1:上座(かみざ)には上司の席を準備

上座には社長や顧問など役職のある上司の席を用意しましょう。会社によって役職者や上司の人数も違うので、席次が難しい場合もありますが臨機応変に対応しましょう。

一般的な順番としては、①社長、②専務、③常務、④本部長、⑤部長、⑥課長、⑦係長、⑧主任となります。上席は基本的に役職者や上司の席にします。ただし、飲み会中に上司に上座側の席を勧められた場合は断るのではなく、お酌をしに行くなど対応しましょう。

座席作成時に抑えておきたいポイント2:幹事は下座の出入り口側に座る

幹事は下座、つまり出入り口の近くに座るようにしましょう。料理やお酒が運ばれてくるのに対応したり、追加の注文をしたり、お酌をしに回ったりと動くためには、下座が便利です。

飲み会では、常に全体を見渡し、参加者の様子や飲み物の減り具合に気を配るよう意識しましょう。また遅れてきた人の迎えやトイレの案内などもできるようにしておくと良いでしょう。

座席作成時に抑えておきたいポイント3:年配者から奥へ詰める形で席を用意する

上座に役職者や上司の席を用意したら、後は奥の方から年功序列で席を用意しておきましょう。年功序列に否定的な考えの方もいるでしょうが、参加者にもわかりやすいですし、決めやすいです。

しかし、ケガをしている人がいる場合や、足腰が悪い人などがいる場合は座りやすい場所にするなどの配慮をすることも大切です。その人に合わせた席次にしましょう。

座席作成時に抑えておきたいポイント4:男性と女性の位置

男性も女性も、みんなで楽しんでもらえるような良い席を準備しましょう。職場によっては男女の人数に偏りが出てしまうでしょう。特に女性が少ない場合は配慮が必要です。

会社の飲み会は合コンではありません。席次にこだわりすぎて、男性ばかりが座っている席に女性を1人だけ配置してしまうことや、男女を交互に座らせるというのはやめましょう。女性社員への配慮としては、トイレに行きやすい席にするなどもあります。

座席作成時に抑えておきたいポイント5:犬猿の関係などを配慮する

楽しい飲み会にするためにも、犬猿の仲の人たちは席を離したり、間にクッション役の人を入れるなどして、気まずい雰囲気にならないように配慮しましょう。

会社の飲み会がコミュニケーション場であるとはいえ、無理に仲の悪い人同士を隣にして仲良くしてもらおう、なんて気をつかう必要はありません。会社内にも犬猿の仲、というのはあるものなので配慮した席次にしましょう。

座席作成時に抑えておきたいポイント6:幹事の周りに若い順に座る

年功序列で席を決めれば、幹事の周りは若い新人になりますが、意識して幹事の周りに新人に座ってもらうような座席作成をしましょう。幹事の仕事は多いので、気を利かせてくれる新人が近くにいると楽になります。

幹事の仕事を見て覚えてくれるきっかけにもなりますので、気軽に手伝いをお願いしましょう。新人のマナーを自覚し、気を利かせて動いてくれる人には特に近くに座ってもらうと良いでしょう。

座席作成時に抑えておきたいポイント7:宴会部長を要所に配置する

要所要所に宴会部長を配置し、宴会部長を中心に盛り上がるようにすると良いでしょう。中には会社の飲み会が好きではないという人もいます。そういう人たちでかたまってしまうと盛り上がるのは難しいです。宴会部長が一か所にかたまってしまわないように気を付けましょう。

ただし宴会部長という言葉は皮肉で使われることもあるので、ネガティブな意味で捉えてしまう人もいるでしょう。盛り上げ上手だから、など言葉を選ぶことも大切です。

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飲み会での注意点4つ

座席作成がうまくいっても、飲み会が微妙なものになってしまうこともあります。飲み会が失敗してしまう原因として、お店がイマイチだったり、当日遅れてしまったりすることが挙げられます。幹事をする際の注意点を簡単に紹介するので確認しておきましょう。

飲み会での注意点1:幹事をする場合はお店選びや時間の設定

お店選びの際は、上司やお客様が食べられないものがないかや、価格帯を確認しましょう。いきなり上司に確認するのではなく、最初に先輩社員に相談し目安を2,3店舗に絞って上司に判断してもらいましょう。

会社の雰囲気に合ったお店にすることも大切です。大衆居酒屋のような場所がいいか、周りを気にせず話のできる個室がいいか、過去のお店を参考にしましょう。また、いつも何時頃開始か、日時はいつにするかも確認しましょう。

飲み会での注意点2:前日のリマインドメール

前日もしくは当日の朝に参加者全員に再度場所や時間の確認のリマインドメールを送ると良いでしょう。

たくさんのメールが届く上司の方はいちいち過去のメールを探すのは大変です。飲み会の場所や時間、メンバーなど詳細のメールが埋もれている可能性もあるので、確認のメールを送りましょう。

飲み会での注意点3:当日は絶対に遅れない

当たり前ですが、当日は絶対に遅れないようにしましょう。30分前に到着するのを目標にしましょう。早めに会場に来る人もいるので、早めに行動して、座席の指示やお店との最終確認をできるようにしておくことが大切です。

準備してきたことが水の泡にならないように、仕事のスケジュールもしっかり調節して遅れることがないようにしましょう。残業になって飲み会の席に行けない、なんてことにならないよう注意しましょう。

飲み会での注意点4:ビールの注ぎ方

ビールの注ぎ方にもマナーがあります。必ずやる必要はないですが、覚えておくと良いでしょう。基本は、ビールを注ぐときに手でラベルを隠さないようにするということです。

注ぎ方としては、片手で瓶の下部を持ち、もう片手は傾けた瓶の下を支え、瓶の上部にラベルがくるようにして注ぎます。はじめは勢いよくグラスの1/3程度注ぎ、泡を作ります。その後炭酸を逃がさないようグラスに沿ってゆっくりと注ぎましょう。

飲み会の席次を知って好印象を与えよう!

いかがでしたでしょうか。飲み会での席次やマナーを覚えて、仕事もスムーズに進められるよう上司にアピールしておきましょう。

もちろん、飲み会の会場の作りによっては判断が難しい場合もあります。席次はとても大切なマナーですが、一番大切なのは相手を思いやり尊重する心です。どの席次にすると一番飲み会が盛り上がるか、相手が快適かを考えて状況に合わせた対応ができるように心がけましょう。

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