災害見舞金を渡す際の相手別相場4パターンと渡す際の注意点5つ

ビジネスマナー

災害見舞金とは

当たり前の生活に突如襲ってくる災害は、自分だけでなくあなたの大切な人に降りかかることもあります。今回は私たちでもできる支援「災害見舞金」について紹介します。多くの企業や地方公共団体が被災した方への支援制度を導入しています。

それは、経済的支援として贈られる金品「災害見舞金」です。義援金として集められた金品を分配されたり、企業から支給されるものなどがあり、「災害災害弔慰金」「災害障害見舞金」とも呼ばれます。

災害見舞金の種類

「災害見舞金」は個人で贈る場合と、国や地方公共団体から支給される場合があります。また行政で取り扱う「災害見舞金」には大きく分けて3種類あります。

行政からの支給は、地域や被災状況によって支援される範囲・相場金額は異なります。お住いの地域の地方公共団体のホームページで確認してみてください。

また個人で現金を渡すことに抵抗がある方は商品券やギフトカードなどでも構いません。

種類災害の区別
忌慰見舞金災害によって亡くなった場合
傷害見舞金災害によって負傷した場合
住宅見舞金災害によって全焼・全壊・流失/半焼・半壊・床上浸水した場合

災害見舞金の相手別相場4パターン

ここでは個人で「災害見舞金」を包む場合に最適な相場金額をご紹介します。一般的な相場としては3,000~10,000円です。高額な金品を渡してしまった場合、相手に気を遣わせてしまうことになります。

折角の支援の気持ちが、相手を困らせてしまうことになっては本末転倒です。気持ちよく受け取ってもらうためにも、関係性を考慮しながら金額を決めましょう。品物を贈る際にも「災害見舞金」相場金額を参考にしてください。

災害見舞金の相手別相場1:上司や目上の方の場合

上司や目上の方へ渡す金額の相場は5,000~10,000円です。基本的には目上の方へ「災害見舞金」などの現金を渡すことは失礼にあたると考えられています。

もし渡したい場合は上司に相談し、個人ではなく複数人で贈るのが望ましいでしょう。複数人で贈る場合は1人当たり3,000円以内に収めるのが相場です。

また相手が取引先の場合は、独断で行動するのではなく、必ず上司に相談をして判断を仰ぐようにしましょう。

災害見舞金の相手別相場2:同僚や部下の場合

相場は3,000~5,000円です。同僚の場合の相場は5,000円、部下の場合の相場は3,000~5,000円が妥当でしょう。相手との関係の深さによって調整します。

また職場の同僚と複数人の連名で「災害見舞金」を渡すことも可能です。相場金額内で、現金にするのか品物にするのかも含めて、周囲と相談しながら金額を決めるようにしましょう。

災害見舞金の相手別相場3:友人の場合

相場は3,000~5,000円です。親しい友人であるほど高額になりがちですが、後のお返しに気を遣わせる場合もあります。ここは気持ちを伝えることが重要だというのを念頭に置いて、相場内に収まるように用意しましょう。

もし気心の知れた友人で、連絡がつく状況であれば、実際に今何が必要かを聞くこともできるでしょう。

災害見舞金の相手別相場4:家族や親族の場合

相場としては30,000円以内です。家族構成によって変動はありますが、連絡を取りながらその都度援助を考えることがベストです。配偶者の家族の場合はこれらの相場金額を参考に、必ずパートナーと相談しながら金額を決めましょう。

・両親と祖父母への相場:5,000~10,000円
・兄弟/姉妹/親戚への相場:5,000~7,000円
・両親と兄弟/姉妹が同居の場合の相場:10,000~30,000円

震災見舞金を渡す際の注意点5つ

「災害見舞金」の金品の準備ができたところで、いつ、どのように渡せばいいのでしょうか。また相手へ手紙を書きたいけど、どのように書くべきなのか悩まれる方も多いでしょう。

折角贈る気持ちを快く受け入れてもらえるように、「災害見舞金」を渡す際に注意すべき5つの点についてお話しします。

災害見舞金を渡す際の注意点1:忌み数

日本には昔から縁起の悪いとされる数字が存在するのは、みなさんご存じでしょう。「災害見舞金」を渡す際は現金の金額、品物を渡す際には個数が以下の忌み数にならないように気をつけましょう。老若男女問わず気持ちを伝えるためにも、些細なことですが大切な気配りです。

忌み数
4「死」を連想させる
6「無」に帰す(失われ、何もなかった状態に戻る)意味を持つ
9「苦」を連想させる

災害見舞金を渡す際の注意点2:のしや水引は使用しない

「災害見舞金」は必ず封筒に入れて渡すようにしてください。現金を直接渡すことは失礼にあたります。また、のしや水引きのあるもの、社用封筒や柄のついた封筒も使用してはいけません。白い封筒を用意し、表に「災害見舞金」と「差出人指氏名」を中央に記載しましょう。

「震災見舞金」「義援金」と記載する場合もありますが、「災害見舞金」は広範囲の状況を含むので、使用しやすいでしょう。

災害見舞金を渡す際の注意点3:新札はNG!

現金を贈る際には、未使用の新札を用意することが多いのですが、『震災見舞金』の場合は避けなければなりません。「災害見舞金」には必ず旧札を包みましょう。

新札は慶事の際に使用されることも多く、被災した方への失礼にあたります。封筒に包む前に確認をし、新札に近いようなお札も使用済みのお札に代えるようにしましょう。

災害見舞金を渡す際の注意点4:手紙は時候の挨拶や忌み言葉は使わない

贈り物の際には気持ちを込めた手紙を添えたいと思う方もいますが、書く際にも気を付けなければならない点があります。時候の挨拶や忌み言葉を文中で使ってはいけません。

喜ばしい表現の多い時候の挨拶文や忌み数のように、負の連鎖を想像させるような忌み言葉は相応しくありません。「重ね重ね」「重ねる」「返す返す」「再び」など、災害の再来を思わせるものは特にタブーです。

災害見舞金を渡す際の注意点5:タイミング

「災害見舞金」や「手紙」の準備はできていても、いったいどのタイミングで渡せばいいのでしょうか。相手にいち早く届けたいと思う気持ちも分かりますが、状況によっては交通機関が滞っている場合もあります。

被災後2週間~1か月の期間に渡すのがベストです。救援物資の意味を込めた品物を贈るときには、これよりも早く送っても問題ありません。前記しましたが、まずは被災地に届けることができるかどうかを確認してください。

あなたの会社に仕事の生産性をあげる「働き方改革」を起こしませんか?

名刺が多すぎて管理できない…社員が個人で管理していて有効活用ができていない…そんな悩みは「連絡とれるくん」で解決しましょう!まずはこちらからお気軽に資料請求してみてください。

見舞金以外に適した贈り物

「災害見舞金」として品物を贈る場合、どのようなものが適していいるのか悩まれる方も多いはずです。ここからは現金以外に適している贈り物を2種類の品物をご紹介します。

相手から要望があれば、必ずしもこれらを贈らなければならないという訳ではありません。求めているものを尋ねることのできる関係であれば、相手の気持ちを優先して「災害見舞金」の金品を準備してあげてください。

お菓子など日持ちする食べ物

できるだけ個包装で、調理を必要としない日持ちのするお菓子などの食品を選びましょう。被災地では十分な調理環境がない場合があります。同じ乾物でも、水を必要とするインスタント食品などは避けると良いでしょう。

また子供のいる家庭には箱入りではないお菓子なども喜ばれます。また水も必要な物資ですので、運送が可能であれば送るのもいいかもしれません、

お花

生花はとても綺麗ですが、水を必要とするお手入れが難点ですので避けるようにしましょう。

最近ではプリザーブドフラワーやほのかな香りのする観賞用石鹸花、ボトルに入ったものなどもあります。お手入れも必要なく長期間楽しめるので、贈り物には最適です。

被害者の事情を第一に考えることが最も重要

今回は「災害見舞金」についてご紹介しました。一体どのように被災した方へ手助けをすればいいのか悩んでいた方も多かったのではないでしょうか。

善意であっても、一方的に相手に送り付けることは望ましいことではありません。贈り物をする際は、被災した方が傷つくことのないように、まずは正確な被災地の状況を確認してください。あなたの想いはきっと、被災した方の励みになるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました