「なお」という言葉の意味|「なお」を使った例文10個を解説!

ビジネスマナー

「なお」の使い方って本当に大丈夫?

「なお」の使い方って本当に大丈夫なのかどうか、という点は、ビジネスシーンをはじめ、多くの日常場面でも非常に考えさせられるテーマとなるでしょう。

「なお」という言葉は基本的に「同じ立場にある者同士が使う言葉」、「目上の人から目下の人に対して使う言葉」、「特定の物事を公表する際に使われる言葉」としてあり、一般的には目下の人から目上の人に向かって使う言葉としては認められません。

「なお」という言葉の意味

「なお」という言葉の意味は、一般に接続詞として使われることが通常であり、その正式な表現では「なおかつ」という言葉と同じ意味合いになります。

つまり、「ますます」、「一層」、「さらに」という意味合いで使われることが多く、何か前述の内容に新しい内容を取って付ける場合、補足する場合などに使われる意味合いの言葉となります。

基本的な意味と使い方を覚えておき、間違った解釈を避けるようにしましょう。

「なお」を使った例文10個を解説!

さてここからは、「なお」を使った例文10個を解説と題して「なお」が実際にどのように使われているのか、またそれぞれの場面で使われる場合の意味内容・表現方法などについて詳しくご紹介していきます。

「なお」という言葉・その意味合いの表現は非常に多くのビジネスシーンでも使われているため、これを機会にしっかり意味・用法を把握しておき、どんな場面でも恥ずかしくない基礎知識としてストックしておきましょう。

「なお」を使った例文【社外】

まずは「なお」という言葉(意味・表現)を、ビジネスシーンでも「社外文書」で使う場合の表現法についてご紹介していきます。

社外文書というのは基本的に「その企業(会社)を代表して先方企業へ送付する文書・文面のことを指し、失礼な言い回しや誤字脱字があってはいけない文書となります。

この場合でも「なお」の意味・用法をしっかり把握し、正確な言い回し・表現方法をインプットしておきましょう。

「なお」を使った社外向け例文①通知状

まずは「通知状」における「なお」の意味合い・用法についてご紹介します。この場合の「なお」の意味合いも「並列の意味・補足の意味」として使われます。

・本書記載の日時につきましては作成日ではなく、発信日とします。年号は使わず西暦を用いる会社も最近では多いようです。なお、会社や部署で文書ファイルを管理しておけば、日付の上に記載されます。

このように「なお」の意味は並列・補足の用法となります。

「なお」を使った社外向け例文②催促状

「なお」を使った社外向け例文での「催促状」の場合ですが、この場合でも「なお」が持つ意味合いの基本的な用法は変わりません。「催促状・督促状」は語気を強めるため、この場合の「なお」は課題・義務の訴求となります。

・今月における料金支払いの期日をすでに超過されており、したがって期日までの支払いにつきましては早急のご対応を願います。なお、期日をさらに延長される場合にはしかるべき措置を取らせていただきます。

「なお」を使った社外向け例文③請求書

次は請求書で使用される「なお」の意味合い・用法についてです。この場合も基本的には先述の「催促状・督促状」の場合と内容は変わりませんが、請求書は通常の書面となるため、語気を強める必要はありません。

・今月の支払い料金につきましてのご請求案内を申し上げます。今月○月△日を期日といたしまして、この度のご請求満期とさせていただきます。なお、納期の延長をご希望の場合は、ぜひ早めのご連絡をお願いいたします。

「なお」を使った社外向け例文④広告

社外文書でも企業宛てではなく一般市民を含めた文書を作成する場合もあり、その場合でも「なお」の意味合い・用法は非常に重要な役割を持たされることになります。この場合は通常の広告文の体裁となります。

・この度、わが社の運営方針といたしましては、外資系企業に必要な資材の調達に励みたく、皆々様のご支援の下、長期的企画を採用いたします。なお、その企画立ち上げにおきまして、今後も末長くご支援いただければ幸いです。

「なお」を使った社外向け例文⑤掲示報告

掲示報告というのは「特定の目的をもって情報提示するけれども、その宛先を特定企業・民間に定めず、飽くまで公共・共有で扱われる情報提示」として提出する記事・文書となります。この場合でも「なお」は頻繁に使用されます。

・この度、自社のホームページを立ち上げました。皆さまのいろいろな声をお聞かせいただきたく、同サイト内に「ご質問コーナー」を設けております。なお、ご質問には直接ご返信させていただきます。

「なお」を使った例文【社内】

さて、ここからは「なお」という言葉・意味・表現を「社内文書」において使われる場合の例をあげていきます。

社内文書というのはその名のとおりに、基本的には「企業(会社)内で共有される公式書類」となるため、これは非常に多くのビジネスシーンで多用される書面となります。

そのため、この場合に使うべき「なお」の意味・用法をしっかり覚えておき、間違った用法をしないことが大切になるでしょう。

「なお」を使った社内向け例文①報告書

「議事録」というのはいわゆる「会議録」のことを指し、社内会議において取り決められた事項を詳細に記した公式書類になります。この場合でも「なお」は非常に多く使われており、意味・用法としては先述のように並列・補足的意味合いで使われます。

・○月△日を期日とし、自社の雇用方針に変更する。シフト体制を大きく変更し、その上で給与体制の見直しを図る予定。なお、今後の決定事項は後日に報告のこと。

社内文書の内でも継続的(日常的)に使用される「報告書」ですが、この文面においても「なお」は頻繁に使用されるため留意しておきましょう。報告書で使用される「なお」の場合も、その意味合いでは「並列・補足の意味(用法)」で使われることになります。

・この度の会議をもちまして、自社の運営方針は抜本的に変更されることになりました。なお、経常収支の黒字改善に向けましては新たな方針が決まり、後日にご報告いたします。

「なお」を使った社内向け例文②回覧文書

回覧文書というのは社内で共有される書面となり、一般的には報告書の類に含まれる上で、日報や掲示板、あるいは議事録のコピーなどとして用いられる場合が多いでしょう。この場合の「なお」の意味・用法も並列・補足の意味合いで使われます。

・明日からの事業企画におきましては、社員一同の協力において、従来の仕事内容を省略いたします。なお、その後の企画におきましては適宜に決定する予定です。

「なお」を使った社内向け例文③議事録

「議事録」というのはいわゆる「会議録」のことを指し、社内会議において取り決められた事項を詳細に記した公式書類になります。この場合でも「なお」は非常に多く使われており、意味・用法としては先述のように並列・補足的意味合いで使われます。

・○月△日を期日とし、自社の雇用方針に変更する。シフト体制を大きく変更し、その上で給与体制の見直しを図る予定。なお、今後の決定事項は後日に報告のこと。

「なお」を使った社内向け例文④日報

「日報」というのは当日日誌・事業日誌などのことを主に指し、先述の「報告書」の内容とほぼ同じになります。ただしこの「日報」の場合はリアルタイムでの取り決め内容がメインとなるため、「なお」の意味・使用にも十分配慮が必要になります。

・今日のシフトにおきまして、○○さんと△△さんのシフト時間がそっくり入れ替わっています。なお、○○さんの持ち場は△△さんが引き継ぐことになり、その後のシフトへつなげます。

「なお」を使った社内向け例文⑤稟議書

「稟議書(りんぎしょ)」というのは、目下の人(部下)から目上人(上司)へ向けて提出する文書のことで、一般的には「特定の物事についての決議を求める文書内容」のことを指します。この場合の「なお」は、主に自分のことについて記載します。

・この度の事業計画起案書におきまして、2カ月先での企業ニーズの採択を決議願います。なお、わたしどもの起案におきましては、決議変更に際する猶予を想定いたしております。

「なお」と類似の意味を持つ2つの言葉

さてここからは、「なお」と類似の意味を持つ2つの言葉について、その用法を詳細にご紹介していきます。日本語には類語というものがあるので、1つずつの言葉の意味・用法をしっかり覚えておきましょう。

「なお」と類似の意味を持つ言葉①「ただし」

まず「ただし」という言葉の意味・使い方についてです。この「ただし」というのは「なお」と同じように接続詞として使われますが、意味・内容は微妙に違ってきます。

一般的には「前述の内容に補足する使用法・打ち消す内容を後述で示す」といった使われ方になります。

前の言葉を打ち消す効果がある

先述のように、「ただし」という言葉の意味には「前述で示した内容を打ち消す効果」が含まれます。

・今日は皆そろって楽しい山登りに行きたいと存じます。ただし、帰宅時間が遅くなるので、その旨のご了解を得たく存じます。

この場合は、「楽しい」と前述しながら、後述では「帰宅時間が遅くなる」という大変さを示しています。

「なお」は前の言葉の意味を引き継ぐ

この「ただし」に比べて「なお」の意味合い・用法は、「前述の内容をそのまま引き継ぐ形で補足する」という内容提示になります。

・今日は楽しい山登りに行きたく存じます。なお、雨天を想定してカッパの持参をよろしくお願いいたします。

山登りに行く楽しみをそのまま残す形で、「雨天を想定し」と付け足しの要求だけが示されます。

「なお」と類似の意味を持つ言葉②また

「また」と「なお」という言葉は接続詞としてほぼ同じ意味・内容になります。「また」が使われる文脈では、前述の内容と同列の内容や、あるいは補足的に別の情報提示をする際に使われます。

・このバットは本当によく打てます。また、このボールも野球をするには最適な効果を持つでしょう。

バットとボールという個別の情報提示がなされていますが、どちらも文脈としてはつながっており、同列・補足的意味に使われます。

前の言葉に別の言葉を加える

「また」が使われる文脈で多い用法は、前述の内容に加えて別の内容を持ってくる用法になります。この場合は「なお」の用法とも非常によく似ていますが、「なお」の場合はまったく別の情報ではなく、前述の内容から引用した補足内容が多いでしょう。

・A社からの情報はとても鮮明でわかりやすくて好都合です。また、先月の月給体制見直しについては、多くの企業から絶賛を受けています。

「なお」は添えるための文章

先述の「また」という言葉に比べて「なお」の場合は、どうしても先述の内容に付け添える形での用法が多くなり、まったく別の情報提示をするということはありません。

・A社からの情報はとても鮮明でわかりやすくて好都合です。なお、先月の情報提示におきましても、多くの企業から絶賛を受けました。

「なお」の意味を理解して正しく使おう!

いかがでしたか。今回は「なお」という言葉の意味|「なお」を使った例文10個を解説と題し、「なお」という言葉の意味をピックアップする上で、「なお」の応用・流用的な意味合い・表現法などについてご紹介しました。

日本語には非常に意味合いが似た言葉(類語)があり、状況別でその意味・用法を的確に使い分ける必要があります。「なお」という言葉の意味・用法も、事前に下調べしておき、正しい用法を覚えましょう。

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