「むしろ」の意味はご存知ですか?
皆様、「むしろ」という言葉をご存じでしょうか。
日本では一般常識として、知られていますので、ほとんどの方は職場や学校でも普通に使っていると思います。
しかし時として、日本語は難しく日本人ですら使い方を間違っていることも多く見られます。
それでは改めてこの「むしろ」という単語のついて勉強していきましょう。
「むしろ」が正しく使えないと恥をかくことも
ビジネスや日常会話における一部のシーンによっては、日本語を正しく使えないと恥を書いてしまうこともあります。
自分のイメージを下げないためにも、注意していきたいとろですが、そもそも使い方を知らない方や、むしろ日常的に使っている方ほど正しく使うことは難しいものです。
それでは「むしろ」の使い方として正しいものを例として挙げていきます。
日常会話でもよく使う
「むしろ」という言葉は、日常会話の中でも良く使う言葉ではないでしょうか。
具体的には、2つのものを比べて片方のほうがより良い、という意味で使う事が多いでしょう。
さほどネガティブな意味でもないので、はじめてあった友達や目上の人にも基本的には使う事が出来て便利です。
非常意味としてはシンプルなものなので、日本語を勉強している外国人にとっても覚えやすい言葉ですね♪
上司が相手ならなおさら
ビジネスで「むしろ」という言葉をつかうシチュエーションは、例えばAとBがどちらも決まっていて、選びたいという場合に使う事も多く、その理由も明確にします。
特にそのような場面で上司が相手の場合、相手を建てる意味でも使う事が可能です。
お詫びや感謝をされた際に、相手からの感謝を一度否定し、「自分のほうが悪かった、感謝する」という意味を込めて「むしろ」という言葉を使う事が可能です。
ビジネスではこういった謙虚さを見せるシーンでよく使われることが多い傾向にあります。
自分の今後の社内でのイメージアップや、昇進のために正しくこう言った言葉を使っていきましょう♪
プレゼンでは致命傷
そうは言っても、プレゼンで使うことは致命的になってしまいます。
AよりもBという使い方が一般的ですので、アピールしたい商材がある場面で「むしろ」という言葉を使ってしまうとマイナスイメージが働いてしまう場合があります。
ビジネスの場で使う事は出来ても、プレゼンという一部のシチュエーションでは使わないのがベターですね。
これが日本語の難しい部分の一つかもしれないですね。
「むしろ」の意味と言い換え4つ
日本語は良くも悪くも多彩で、様々な意味の言い回しをすることができます。がゆえに同じ言い方をしても相手の機嫌を損ねてしまう事もありますよね。
逆に知っていれば有利にことが運ぶことも多くあります。
シチュエーションによって「むしろ」という言葉を使うことができない場面でも、別の言い方をすれば型にはまることがあります。
ぜひ知っておきたいですね。
ということで、「むしろ」の言いかえ方法をいくつか紹介します。
「むしろ」の言い換え1:「いっそ」
「いっそ」という言い変えができるパターンで言うと、「私は大きな街よりむしろ小さな街に行きたい。」と「私は大きな街よりいっそ最も大きな街へ行きたい。」などがあります。
Aの逆のことを言っているという意味では同じことを言っていますが、Aを飛び越えてBのほうがという事ができ、意味を強調することが可能となります。
これは歌詞などでも良く使われているので、皆様も文章として目にする機会が多いでしょう。
「むしろ」の言い換え2:「やはり」
「むしろ」を言い変える方法として、「やはり」があります。友達どうしては「やっぱり」「やっぱ」などと使うシーンが良く見られます。
思った通りに。案の定。いろいろ考えてみても結局は。つまるところといった意味で使う事ができますね。
なのでどちらかというと、もとのまま、そのままといったイメージや意味が強い言葉といえます。
「やはり」には「動かないでじっとしているさま」という意味もありますが、こちらの意味で使う事は少ないです。
「むしろ」の言い換え3:「どちらかというと」
どちらかというと、という言葉で「むしろ」を言い変えるシーンもあります。
ただ、「どちらかというと」という意味の中には、あえて言うならば、しいて言えばという意味が含まれています。
なので、このようなニュアンスや意味を表現したいときに使っていくのが良いとされます。
ビジネスでも使うシーンが非常に多い傾向にありますので、ぜひ覚えておきましょう♪
「むしろ」の言い換え4:「かえって」
「かえって」の使い方としては、「かえって呼び捨てに」や「かえって前の」などの意味で使うシーンが多いです。
具体的にはどういう場面で使うかというと、予期せぬことが起こった、つまり反対・逆・あべこべといったニュアンスを込めて使われるシーンが多い傾向にあります。
もともとは「かえりて」の形だったものが穏便化し、この言葉へと変わったと言われています。
こちらはあらゆる会話や文章でも使います♪
「~のほうがかえって良かった」という風に使うことができますので、こちらもぜひ覚えておくといいです♪
「むしろ」が利用できる条件と利用してはいけない条件とは?
それでは、「むしろ」が利用できる条件とそうでない条件についてみていきましょう♪
上記にて説明しました通り、「むしろ」という言葉にはいろんな意味、使う適切な場所、言いかえなどがありました。
しかし大前提として、これを知っておけば、今まであまり「むしろ」を使った事がない方も、わかりやすく正しく、感覚的に言葉を使うことが可能になります。
それではご覧ください♪
利用できる条件1:複数の選択肢から何かを選ぶとき
複数の選択肢があり、「むしろ」という言葉を使う場合、何かを選ぶシーンで使う事ができます。
行きたくない大学に行くぐらいなら、働くといったような場合、「行きたくない大学に行くなら、むしろ働くほうがいい」といったような意味で使う事ができます。
こちらのシーンでは、たくさんの種類の大学に行くことができるという複数の条件がある中、それであればむしろ働いたほうがいいといったような意味で使われています。
このように数々の選択肢にあふれていて、そこから何かを選ぶ場合に使う場面は多く見られます。
使う機会があった時はぜひ使ってみましょう♪
利用できる条件2:片方の選択肢を強く推したいとき
もうひとつは片方の選択肢を強く推したいときに使うーンがよく見られます。AよりもBのほうがと言ったところで使う事が多いです。
よくRPGのゲームなどでは、君たちの邪魔をするつもりはなく、むしろ協力したいと思っている等の使い方をされます。
この場合、意味としては協力したいという事を強調していますね♪
ビジネスでも非常に使いやすいので、是非使ってみることを「むしろ」お勧めします♪
利用してはいけない条件:比較対象が同列ではない
このように使う幅が広く、便利な「むしろ」という言葉の使い方をわかっていただけたと思います。
しかし、逆に利用してはいけない場合もあります。
比較対象が同列ではない場合は使うことができませんので注意してください。
使い方に気を付けて、「むしろ」という言葉を積極的に使っていき、どんどん良い自分をアピールしましょう♪
「むしろ」を正しく使った例文3つ
この場合は使ってはいけない、この場合は使ってもいいといわれてもイメージがつきにくいですよね。
それでは次に、「むしろ」の使い方を一通り説明したところで、例文の紹介をしていきます。
実際に使われている文章を見て、使い方や意味を学んでいきましょう♪
「むしろ」を正しく使った例文1:日常会話
それでは、日常会話の中でよく使う「むしろ」の例をあげて、使い方や意味を説明していきたいと思います♪
まずはこちらの日常会話をご覧ください。
むしろ知らない人の方がよっぽど汚れてるんです。
すこしネガティブな文章になってしまったかもしれませんが、このような使い方が可能です。
ポジティブな意味合いでも、もちろんお使いいただけます。
「むしろ」を正しく使った例文2:上司との会話
上司との会話の中で使う「むしろ」はどんなものがあるでしょうか。
それでは、例をあげて使い方や意味を、見ていきましょう♪
次の部長には、みんなが薦すすめるAさんより、むしろBさんのほうが適任てきにんじゃないかな。
一人でぜんぶ頑張がんばろうとするより、むしろ他の人に頼たよったほうが仕事は上手うまくいくし、いいチームになっていくよ。
ビジネスシーンの一部を取り上げてみました。
いかがでしょうか。全てが全てではないものの、ビジネスではポジティブな意味合いで使われることが多い印象です。
また、上司か部下かという立場の違いで、多少使い方が違ってきます。
さらにその部分を使い分けることができればグッドです♪
「むしろ」を正しく使った例文3:プレゼンの時
「むしろ」をプレゼンのシチュエーションで使う場合はどういった使い方をするのでしょうか。
プレゼンの場合は事実や予定について話すことが多いのではないでしょうか。
個人的な思いなどを伝えるシーンは少ないように思いますが、ではどう言った方法で使われているのでしょうか。
こちらも例をもとに「むしろ」の使い方や意味を見ていきましょう♪
Aはよさそうですが、Aはダメです。Aじゃありません。むしろBのほうがいいです。
おそらく、最後の文章の後には理由付けをすることが多いでしょう。
このように事実や理由をきちんと述べたうえでの意見を言う場面で「むしろ」を使う場面が多いように見受けられます。
「むしろ」の類義語3選
同じ文章の中や長いトークをするときには、不自然さをなくしたり、協調を行うために「むしろ」という言葉以外の類義語を使わなければならない場面も出てきます。
そうはいっても、巧みに類義語を使って話すことはそう簡単なことではありません。
勉強して身についていなければ、何でも使いこなすことは難しいですよね。
では今回は例として、「むしろ」の類義語を3つあげて、意味を説明していきたいと思います。
この例を見て、今後使っていきましょう。さあ実践あるのみです。
それではどうぞご覧ください♪
「むしろ」の類義語1:だからこそ
「だからこそ」は接続詞「だから」が理由を表し、「そんなわけで」と解釈します。これと係助詞「こそ」から成り立っています。
「あなただからこそ、この話をする事ができる」と言ったように、特別感を出すことが可能です。
私だからこそできる仕事です。などといったようにも使うことができますね。こちらは使いこなしている方は多くいらっしゃる印象です。
使ったことのない方はぜひ使ってみてください♪
「むしろ」の類義語2:と言うより
前件と後件を比較して前件よりも後件のほうが、当たっているなどと言いたいときに使う事が多いです。
例えば、今日は涼しめの気温になるとの予報でしたが、というよりは寒かった。といったような具合で使う事が可能です。
この場合は、涼しいという結果にならなかったという意味で使われているのが分かります。つまり後の内容が本当に言いたい内容です。
こちらも非常に便利な言い方です。
「むしろ」の類義語3:逆に言えば
こちらは言葉の通り、逆にいうとという意味になります。
例としては、「逆に言うと彼はゴールを決めることに対する執着がだれよりも強かった。」
と言った具合に使います。
「むしろ」を使う3つのメリットは?
では、「むしろ」をつかうメリットは何でしょうか。
言葉一つでメリットを感じられることも多いです。
ビジネスシーンや日常生活で使う「むしろ」のメリットについて解説していきます。
それではご覧ください♪
「むしろ」を使うメリット1:語彙力のアピール
「むしろ」という言葉を積極的に使っていくことで、語彙力があることをアピールすることができます。
これは今から就職活動をしようとしている方、また現在ビジネスを行っている方にも言えることですが、今後の相手からの信用を得るために語彙力は重要なキーになってきます。
その際、もちろん意味を理解して使う必要はあります。
「むしろ」を使うメリット2:品格が出る
2つ目に「むしろ」という言葉を使っていくことで、品格が出てきます。
これは語彙力にもつながってきますが、やはりきちんとしている言葉を使いこなすことができる人は品格を出すことができます。
かといってこちらに関しても、意味を理解せずに使ってしまうとすぐにぼろが出てしまいますので、きちんと自分の中で言葉の意味を理解する必要があります。
正しく言葉を使用し、自分の品格を出していきましょう♪
「むしろ」を使うメリット3:コミュ力が上がる
最後に、「むしろ」という言葉を使うことによってコミュニケーション力を向上させることが可能です。
具体的に申しますと、今までに使ったことのない言葉、もしくは使っていたとしても、もっとうまく使いこなしていくことができれば、関わる人の幅が広がり、自分の人に対する対応力が上がっていくというわけです。
自分の可能性をどんどん広げていきましょう♪
「むしろ」を正しく使って自分の印象を高めよう
いかがでしょうか。「むしろ」の使い方について解説していきました。今まで適切なタイミングで「むしろ」を使えていた方、使えていなかった方、両方いらっしゃったと思います。
この記事で解説させていただきましたように、この言葉は使い方次第で自分の印象を最大限に高めることのできるワードです。
新卒の方や会社に入社したての方は特に、同僚や上司の評価が大切になってくるはずですので、こう言った言葉の使い方一つ一つで仕事のやりやすさや昇進にもかかわってくるかもしれないです。
一部ではありますが、ぜひ「むしろ」という言葉を正しく使って自分の印象を高めていってほしいと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。