有給・有休とは
有休は労働者が休日以外に休みが取れる制度です。例えば、週休2日で土日休みの人がいるとします。子供の運動会があるけど平日だから行けないという際に有休を使用すればお休みも取得でき給料もしっかりと得られます。
しかし、有休は入社してからすぐ発生するものではなく半年間勤務をしたうえで発生します。また、勤務日数や勤務年月によって有休の日数も変動してくるので使用する際には注意が必要です。
年次有給休暇とは
有給休暇の正式名称が「年次有給休暇」です。一定期間働いた労働者に対して体を休ませるといった意味で取得できる制度を指します。
これは業種関係なく労働者に対して全員が得られる権利であり、取得したいという労働者に対して否決することは基本できません。それでも特にサービス業では一日の従業員が決められていたりと一人欠けることが痛手となることから取得できないという労働環境が多いのが現状です。
「有給」と「有休」どちらが正しいか2つの視点から考察
使い方として有休が合っているという意見が多いですが、では使用するときに有給が間違っているのかといえばそうではありません。使用感は人それぞれで違います。しかしながらどちらも間違っていないとなるとどちらを使えばよいのかと迷ってしまう人も多いです。
ここからは2つの視点からそれぞれの言葉に対してどのような意見があるのかを見ていきましょう。
視点1:辞書における有給・有休の意味から考察
辞書でもどちらが間違っているということは明記されていません。辞書では有給に対して意味の記載がありますが、有休は略語として浸透しています。
しかしながら、なぜ辞書にある有給が使われず有休の使用率が高いのでしょうか。有給と有休の意味を見ていきましょう。
有給の意味
給料がもらえることを意味している言葉です。辞書では「有給で休暇をとることができる制度」「休暇を有給で付与する制度」となっております。
つまりは有給でも使い方として間違ってはいないですが、給料が有るという意味で休みなのに給料があるということでイメージがわかないためか浸透していないのではないでしょうか。
有休の意味
有休は有給休暇の略語として使われています。有休を使えば有給の意味も含むのでこちらが多く使用されている可能性もあります。
また、労働者が特定の休みを取るときによく使われる産休や育休といった言葉も略語として使われていることから「休」という言葉が使われやすく有休が浸透しているということになります。
視点2:有給派と有休派の言い分から考察
使用している人の意見からもどちらが正しいということは判断できません。上記では辞書からの意味で考察してきましたが、実際に使っている人の意見を見てもそれぞれで言い分があります。どちらも間違っていないのであれば実際に使っている人の言い分のほうが参考になるのでどちらを使えばよいのか迷っている人にはこちらの意見がおすすめです。
ここからは有給と有休で使用している人の言い分からどのような意見があるのかを見ていきましょう。
有給派の意見:辞書の世界では有給が多数派
辞書の世界で有給が多数派という理由は上記でも説明したとおり辞書でひくと有給で出てくることから多いのではないでしょうか。辞書で有給が優先されるのであればそれに従う人も少なからずいるでしょう。
有休派の意見:有給では意味を限定出来ない
有給では意味を限定できないというのも上記で説明しましたが、給料が有るという意味で限定できないという意見が有るのではないでしょうか。休みなのに給料が有るというのは漠然とおかしな言葉として捉えかねません。
有休であれば休みという言葉と略語としてという意味から辞書での有給の意味も含めて通じるということで使いやすいという意見が多いです。
「有給」と「有休」ではどちらが有力なのか
どちらがとなると有休が有力です。有給では意味を限定しないということで使い分けに困惑する人が多くいます。
一方で有休は多くの人が有給休暇として認識しているので意味が通じやすかったり使いやすいということから有休が有力だと言えるでしょう。
総合的に見てどちらが正しいのか
どちらが正しいというのはありません。辞書の意味からも実際に使用している意見から見ても間違っていることはないです。自身の使いやすい方で使うのが一番ということになります。
ただし、働く環境によっては統一して使っているところもあるのでそこでは合わせるようにしましょう。どちらでも良いということで一人だけ違った言葉を使用しているとその場では間違っていると言われかねません。
よくある間違い
有給と有休の意味は上記でほとんど変わりなく使い勝手は人それぞれと説明しましたが、この2つの言葉を使い分けているところもあります。
使い分けているということは意味も区別して使っているので、もし働く環境下で使い分けているのであれば合わせる必要があります。
会社によっては意味を使い分けている
会社によっては意味を使い分けています。例えば、有給は給与が支払われる休み、有休はただの休みといったことで使い分けている会社もあります。
この2つの意味だと意味合いは大分変わってくるので注意が必要です。これは有給と有休の意味がほぼ変わらないことから混在すると認識しづらくなるために分けていると言えるでしょう。
他にも存在する年次有給休暇の略し方
年次有給休暇は有休か有給で略すと紹介してきましたが、他にも年休と略すことがあります。
意味としては有給も有休も年休も変わりなく全てイコールと捉えていいでしょう。年休と聞くと聞きなじみがあまりなく「年」という言葉も入っていることから単発の休みとは別と捉える人も多いですが、そこは間違えないように認識しましょう。
表記上は正式名称での記入がおすすめ
正式な書類に書く際は正式名称で記入することをおすすめします。有休、年休は略語として紹介してきましたが、年給も年次有給休暇の枠であれば略していると捉えられてもおかしくありません。
正式な書類で表記する際は正式名称が当たり前となっているので年次有給休暇を使用しましょう。有給で覚えている人が多いので正式名称もしっかり頭にいれておくことが大事です。
「有給」と「有休」はどちらも正しい
ここまで有給と有休の違いを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。2つの言葉がどちらが間違っている、正しいということはございません。
大事なのは環境に合わせて使い分けることです。どちらも正しいということはそれだけ使い方が混在しているとも捉えられます。統一している場であればその環境に合わせ、統一されていないのであれば臨機応変に対応して有意義に年次有給休暇を使いましょう。