重複は「じゅうふく」「ちょうふく」?読み方の違いを理解するポイント3つ

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ちょうふく・じゅうふくの漢字表記「重複」の意味は?

漢字を2字以上組み合わせてできている言葉を熟語といいます。熟語を読むときには、ふつう最初の字を音読みしたときは次の字も音読みにします。

そして、最初の字を訓読みしたら次の字も訓読みします。ですが、音読みと訓読みを混ぜて読む場合もあることを覚えておきましょう。

ここでは、漢字表記「重複」の意味について詳しくご紹介します。「重複」は「重」を「ちょう」「じゅう」と音読みし、「ちょうふく」とも「じゅうふく」とも読みます。

「重複」は「じゅうふく」と「ちょうふく」?違いを理解する3つのポイント!

熟語は、ただ漢字を並べただけではなく、あるきまりによってできています。中国語のきまりからくるものが多いのですが、このため、日本語とは言葉の並び方が少し違うものもあります。

ここでは、「重複」を「じゅうふく」と読む場合と、「ちょうふく」と読む場合について3つのポイントにわけて詳しくご紹介します。

「じゅうふく」と「ちょうふく」の違いを理解するポイント1:「重複」は「ちょうふく」が正しい読み方

「重複(ちょうふく/じゅうふく)」は「同じ物事が幾度も重なること」「かさなりあうこと」を意味します。「重複」の正しい読み方は、「ちょうふく」です。

ですが、「重複」を「じゅうふく」と読む人も多くいたため、このような読み方が浸透し、慣用的な読み方として世間的にも間違いではないと知られるようになりました。

「言葉は生き物」といわれているように、その時代に合わせて言葉の意味や使い方が変わっていくことが証明されています。

「じゅうふく」と「ちょうふく」の違いを理解するポイント2:「じゅうふく」は慣用読み

慣用読みとは「正式な読み方以外によく用いられる読み方」のことです。ちなみに慣用音とは「多く間違って定着したものや発音しやすく言い換えられたもの」を指します。言語学的研究が進み呼ばれた言葉です。

「重複(ちょうふく/じゅうふく)」以外にも、「貼付(ちょうふ/てんぷ)」「早急(さっきゅう/そうきゅう)」「出生(しゅっしょう/しゅっせい)」などがあります。

また、辞書を引く際や公式な場所では慣用読みではなく、本来の読み方を優先させた方が無難でしょう。

「じゅうふく」と「ちょうふく」の違いを理解するポイント3:「じゅうふく」は「重」の読み方から派生

「重」を「じゅう」と読む方が一般的なため、「重複」を「じゅうふく」と読む人が多いのはわかります。

ですが、「重」という字は「じゅう」と読んだ場合「重い」という意味になり、「ちょう」と読んだ場合には「重なる」という意味になります。

そのため、「重複」を「じゅうふく」と読むのではなく、「ちょうふく」と読む方が漢字の意味において適切だといえるでしょう。

「じゅうふく」と「ちょうふく」言葉の意味の違いはある?

「重複」を「じゅうふく」と読む場合と「ちょうふく」と読む場合の言葉の意味の違いはあるのでしょうか。

ここでは、「重複」を「じゅうふく」と読む場合と、「ちょうふく」と読む場合の言葉の意味の違いについて詳しくご紹介します。

「重複」の「重」を「じゅう」と読む場合の意味

「重複」の「重」を「じゅう」と読む場合の意味について詳しくご紹介します。

「重複」の「重」を「じゅう」と読む場合の意味は、「過重」「重量」といった比較的大きな物理的密度を表す場合と、影響を与えるものの程度を表す「重大」「重要」といった意味合いが強いです。

「重」を「じゅう」と読む場合の熟語例

「重」を「じゅう」と読む場合の熟語例をご紹介します。

「重痾」「重悪」「重圧」「重囲」「重威」「重位」「重液」「重縁」「重恩」「重科」「重荷」「重解」「重火器」「重加算税」「重過失」「重患」「重寄」「重喜」「重器」「重機」「重忌服」「重義法」「重禁固」「重禁獄」「重金主義」「重金属」「重苦」などが挙げられます。

「重複」の「重」を「ちょう」と読む場合の意味

「重複」の「重」を「ちょう」と読む場合の意味について詳しくご紹介します。

「重複」の「重」を「ちょう」と読む場合の意味は、「貴重」といった高い価値や費用を表す場合と、「重宝」といった貴重な宝物や便利だと感じてよく使うことを表す場合と、行いを謹んで軽々しく振舞わない「自重」といった意味合いが強いです。

「重」を「ちょう」と読む場合の熟語例

「重」を「ちょう」と読む場合の熟語例をご紹介します。

「重複遺伝子」「重複組み合わせ」「重複受精」「重複純烈」「重囲」「重恩」「重学」「重寄」「重器」「重九」「重減」「重五」「重厚」「重婚」「重三」「重四」「重事」「重賞」「重畳」「重選」「重祚」「重訂」「重聴」「重瞳」「重任」「重年」「重食み」「重犯」「重文」などが挙げられます。

目上の人や上司に対して使う場合はどちらがおすすめ?

「重複」を「じゅうふく」と読んでも、「ちょうふく」と読んでも、間違いではないため、どちらでも問題はないのですが、目上の人や上司に対して使う場合は、慣用読みではない「ちょうふく」の方が無難でしょう。

もし、どちらが適切でどちらが不適切なのか不安になった場合は、「重」の読み方による違いを思い出してみてください。熟語の本来の意味にしっくりくる発音が正しい読み方です。

ビジネスシーンで「重複」(ちょうふく・じゅうふく)を使った例文

ここでは、ビジネスシーンにおいて使われるであろう「重複(ちょうふく・じゅうふく)」を用いた例文をいくつかご紹介します。

メール・書類・話し言葉で使用する、それぞれの「重複(ちょうふく/じゅうふく)」の使い方を詳しく見ていきましょう。

メールで使用する例文

メールで「重複(ちょうふく/じゅうふく)」を使用する場合の例文をご紹介します。

平素より株式会社ボトムアップをご利用いただきありがとうございます。

このたび、2019年11月1日午前0時から午前9時までの間に、一部のお客様に対し同一のメールを配信したことが判明いたしました。

対象となるお客様には、重複した内容をお送りしご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。お手数をおかけいたしますが、どちらか一方を廃棄くださいますようお願い申し上げます。

書類などで使用する例文

書類などで「重複(ちょうふく/じゅうふく)」を使用する場合、以下のような例文が挙げられます。

「入試試験に応募する際は、応募書類を作成する前に、応募しようとする学科試験への応募が可能かどうか、重複制限のルールを確認してください。」

「添付書類において重複する書類がある場合には、どちらかをご提出いただければ問題ありません。重ねて提出する必要はありませんので、必ず提出前にご確認ください。」

話し言葉で利用する場合の例文

話し言葉で「重複(ちょうふく/じゅうふく)」を利用する場合の例文をご紹介します。

「頭痛が痛いって言ってましたけど、それは重複表現ですよね。」

「連絡が重複してしまい申し訳ありませんでした。」

「重複しますが、とても大切な報告になりますので繰り返しご連絡いたします。」

「この文章は重複した表現が多く駄文だと思う。」

「重複」は「ちょうふく」「じゅうふく」どちらでも大丈夫!

今回は、「重複」の読み方と例文をご紹介しました。「重複」は日常生活においてもよく使われている言葉です。読み方は「ちょうふく」「じゅうふく」のどちらでも構いませんが、公式の場においては「ちょうふく」と読んだほうが良いでしょう。

また、重複した表現は「重言」「二重表現」と呼ばれており、「頭痛が痛い」「後で後悔する」などが挙げられます。このような表現は適切ではないため、正しい使い方を理解し、美しい日本語を使えるようになりましょう。

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