最後の砦とは?
「最後の砦」という言葉は会話でよく使われますが、どのような意味なのでしょうか。
よく聞くけれども詳しい意味を実は知らないということはよくあります。しかし知らないことで恥ずかしい思いをしてしまうこともあります。
ここでは、最後の砦という言葉にはどんな意味があるのかご紹介します。
最後の砦の意味3つ
最後の砦という言葉には、大きく分けて3つの意味があります。
その3つを知っていれば、最後の砦という言葉をあるていど理解できているということになり、困ることはないでしょう。
それでは、最後の砦の3つの意味をご紹介します。
最後の砦の意味1:最後の生き残り
最後の砦という言葉には、最後の生き残りという意味があります。
最後の砦とは、最後に残された希望というニュアンスがあります。存在することが絶望的な状況の中でまだ生き残っているものに対して、希望を見出す意味で最後の砦という言葉を使います。
つまりアニメや漫画、映画などで「あいつが生きている限り、望みがある」という意味で使われるときの最後の砦がこれです。
最後の砦の意味2:最後の建造物を意味する語
最後の砦という言葉には、最後の建造物という意味もあります。
もともと最後の砦という言葉は、外敵からの侵入を防衛するための最後の建造物という意味でした。
ここから転じて別のニュアンスで使われることもありますが、もともとは、最後の建造物を意味する言葉でした。
時代劇などの歴史物では今でもこの表現をよく見ることができます。
最後の砦の意味3:重要な物事の意味
最後の砦には重要な物事という意味もあります。
もともと「防衛のための最後の建物」という意味が、その重要性に着目して重要な物事という意味に転じました。
無くなってしまったら困るほど重要な物事ということです。
現在の生活で使われる最後の砦という言葉では、この意味で使われることが多いので、この意味を一番に押さえておくとよいでしょう。
「最後の砦」を使った例文3つ
最後の砦という言葉は、実際にはどのようなときに使う言葉なのでしょうか。
意味が分かっても、実際にその言葉を使いこなすのはなかなか難しいです。
ここでは、最後の砦という言葉を具体的にどのように使えばよいのか、いくつか例文をご紹介します。参考にしてみてください。
「最後の砦」を使った例文1:「従業員全員が最後の砦意識を持つ」
最後の砦を使った最初の例文は「従業員全員が最後の砦意識を持つ」です。
このような使われ方はよくありますが、最期の砦の意味を知らなければ、どういう意味でこの文章を捉えればよいのか難しいです。
こちらは、従業員全員が「自分こそが会社の命運を握る」という気持ちで全力で仕事にあたるという意味で使われています。
会社で多くの部下を抱える立場になったときには、一度は使ってみたい表現です。
「最後の砦」を使った例文2:「運転手が最後の砦」
次の例文は「運転手が最後の砦」という表現です。
映画などの逃走劇などでよく使われる表現で、運転手の技術に同乗者の命運がかかっている場合などに使われる表現です。また、ハイジャックなどに運悪く出くわした場合なども使えます。
実際の日常ではあまり聞くことがない表現ですが、知っているとエンタメでより楽しむことができる表現でしょう。
また同様の使い方で、運転手の部分を先生など違う職業に変えても使える、応用が効く表現です。
「最後の砦」を使った例文3:「守備の最後の砦となるディフェンダー」
次の例文は「守備の最後の砦となるディフェンダー」という表現です。
これはスポーツ中継などでよく聞く表現です。サッカーなどで守備の最終ラインであるディフェンダーを指して最後の砦と表現します。
守りの最後の希望という意味で使われるこの表現は、分かりやすい表現です。サッカー中継でこのフレーズが聞こえてこないか注目してみてください。
「最後の砦」の外国語表記
最後の砦という表現は、外国語ではどのように表現されるのでしょうか。
日本語での最後の砦の意味や使い方は説明しましたが、それを外国語を話す人に伝えようとすると、どのように伝えればよいのかわからない人がほとんどでしょう。
しかし、最後の砦という表現は便利な表現なので、外国語でどのようにいうのか知っていれば役に立つでしょう。
ここでは、最後の砦の外国語での表記を紹介します。
「最後の砦」の外国語表記1:英語
最後の砦の英語表記はlast strongholdかthe last bastion ofという表現になります。
strongholdもbastionも要塞という意味で、lastを付けることで最後の要塞、つまり砦という日本語と極めて近い表現になります。
英語を話す人に最後の砦という内容を伝えたい場合は、ぜひこの表現を使ってみてください。
「最後の砦」の外国語表記2:中国語
最後の砦の中国語表現は最后的堡垒となります。
やはり最後という意味の最后という言葉に、要塞を意味する堡垒という言葉がついています。
日本語と同じような表現といえます。世界でも最後の砦という表現はよく使われるメジャーな表現ですので、中国語を話す人と出会ったときは、ぜひこの表現を使ってみてください。
最後の砦を失った時
あまり考えたくありませんが、最後の砦を失ってしまったとき、人はどのような心理状態になるのでしょうか。
最後の砦とは、最後の希望という意味の表現です。それを失うとはどういうことなのでしょうか。
最後の砦を失うとどうなるのかを知っていることで、もし大事な人が最後の砦を失ったときに、どのように声をかければよいのかもわかりますので、参考にしてください。
大切なものを失った時と同じ
最後の砦を失うということは、大切なものを失うことと同じです。
最後の砦は最後の希望という意味なので、希望が無くなるということは大切なものを守れなかったということです。つまり大切なものを失ったということを表しています。
そう考えると最後の砦を失うということはあまりにも重い表現です。
思い入れが大きいほどショック
大切なものへの思い入れが大きいほどショックをうけるでしょう。
最後の砦を自分にとって大切なものと考えると、そのものへの思い入れが大きければ大きいだけ、失った時に強いショックを受けます。
最後の砦を失ったと言っている人がいたら、とても大きなショックを受けている場合がありますので、そのことを考慮して対応しましょう。
最後の砦の意味は使う人によって言葉の重みが異なる
最後の砦という言葉の意味は、使う人によって重みが異なります。
最後の砦という表現は、本当に思いつめた状況で使っている人と、軽い気持ちで使っている人に分かれます。同じ意味でも重みが全く異なります。
どちらが正しいということではなく、相手がどのようなつもりで最後の砦という表現を使っているのかを言葉や雰囲気から読み取り、上手に対応することが大切です。