お金の使い方が「下手な人・上手な人」の特徴・正しい使い方

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お金の使い方

世の中には、お金の使い方が下手な人、上手な人がいます。誰もが上手くお金を使いたいと考える一方で、気づいたらいつもお金がなくなっている、そんな人が多くいるのが実際のところではないでしょうか。

この記事では、「お金の使い方が下手な人の特徴+社会人におすすめのお金の使い方」について見ていきながら、どうすればお金を上手く使う人になれるのかを考えていきます。今日から使える知識ばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

お金の使い方が下手なAさん、上手なBさん

お金の使い方が下手な人の特徴にはどんなものがあるでしょうか。ここでは、お金の使い方が下手なAさん(男性)と、お金の使い方が上手なBさん(女性)に登場してもらいます。

お金の使い方が下手なAさん、「衝動買い」

AさんとBさんは結婚して間もない夫婦で、その日はショッピングモールに仲良くデートに来ていました。店内をぶらぶらと歩いていると、Aさんは最新の電気シェーバーが目に留まり、デザインや切れ味などが気に入って、とても欲しくなってしまいました。シェーバーは1万円で、Aさんはその日、財布の中に2万円お金がありました。

「欲しいな。どうしようか。」とAさんは思いました。続けて、「今2万円あるし、この後二人で食事して自分たちの車で帰るだけだから、お金は十分足りるよな。」と思いました。「次に来るまでに売り切れるかも知れないし、そろそろ買い換えようと思ってたし、いいや、買っちゃおう。」そのような感じで、Aさんは1万円の電気シェーバーを買ってしまいました。

お金の使い方が上手なBさん、「お金を働かせる」

一方、Bさんは、ショッピングモール内の代理店で保険を契約しようと考えていました。今後の家族の生活を考える上で、家計をもう少し節約して、新たに月に5,000円貯蓄に回せるお金を作る計画を立て、その運用先を探していました。

定期預金もありますが金利が安いので、ほかにいい方法はないか保険屋さんに相談です。すると、月々5,000円から積み立てられ、いつ解約しても返戻金が100%戻ってくる積立保険があることが分かりました。5年満期を迎えると、103%になって戻ってきます。

5年、6年先まで考える

さらに、保険屋さんから、満期を迎えたお金を元手に、満期返戻率がさらに高い火災保険の積立保険に入ることもできますと説明を受けます。支払いは6年分一括払いですが、6年ごとに満期を迎え、更新を続けて満期返戻金をもらい続ければ、お金はさらに増えて行き、保険であることを忘れてしまいそうです。

節約して月々残す5,000円が活きたお金になることを確信したBさんは、まず手始めに、月々5,000円から積み立てられる積立保険に入ることに決め、契約を交わしました。

二人のお金の使い方の違いは?

二人のお金の使い方はどのように違うでしょうか。まず、Aさんは欲しいというその場の物欲に負けて衝動買いをしてしまいました。また、今2万円持っているから買えるという目先の勘定しか見えていません。さらに言えば、買っても資産にならない消費財にお金を使っています。

お金の使い方が下手なAさんの行動を検証

ひとつずつ検証していきます。まず、その場の物欲に負けていたら、この先も同じ場面は訪れるわけですから、その度に散財することが目に見えています。これではお金は貯まりません。

次に、目先の勘定しか見えていないことも問題です。自分にはどれだけの資産があって、今月、今週、そして今日はいくらまで使って大丈夫なのか。こうした具体的な数字を把握しておかないと、極端な話、「まあいいや」で財布の中のお金をみんな使ってしまうことだってあり得るのです。

最後に、消費財にお金を使っている点もポイントです。一度使ったらすぐに中古になり、その後も価値はどんどん下がっていきます。もちろん、必要な場合は買わなければなりませんが、余計なものをひとつ、またひとつと買っていくことで、お金はどんどん無くなっていきますし、買った消費財自体もお金を増やしてくれる資産にはなりません。このように、お金の使い方が下手な人には、今述べてきたきたような特徴がよく見られます。

お金の使い方が下手な人の特徴

Aさんのような、お金の使い方が下手な人の特徴をまとめると次のようになります。

①衝動買いばかりする。
②目先の勘定しか見えていない。
③消費財にばかりお金を使う。

お金の使い方が上手なBさんの行動を検証

これに対して、Bさんはどうでしょうか。彼女は、無駄なものは買わず、お金に働いてもらってお金を増やすことをし、5年や6年という長期的な計画を立ててお金を使っています。先ほどのAさんとは対照的です。

こちらもひとつずつ検証していきます。まず、無駄なものを買わないことはお金を増やしていく上で非常に大切です。必要な時に気前良くお金を使うこととのバランスも重要ですが、何より、無駄なものを買わなければお金は減りません。Bさんは節約上手だということが言えます。

次に、お金に働いてもらってお金を増やしているという点ですが、彼女は保険を使うことで、お金の運用をしています。先述の月々5,000円からの積立保険は5年満期で30万9,000円になって戻って来ます。仮にこの返戻金をそのまま火災保険の積立保険で運用したとします。もし満期返戻率が5%で自宅も火災に遭わなければ、6年後に32万4,450円になって戻って来ます。その間にまた新たに月々5,000円の積立保険を始めれば、さらにお金は増えて行きます。

最後の、5年や6年という長期的な計画を立ててお金を使っている点についてですが、これこそがお金の使い方が上手で、お金が貯まる人のそもそもの出発点です。つまり、お金を使う前にあらかじめ計算を済ませているのです。例えば、今月いくら収入があって、出費が避けられないものをピックアップして、それらを引いた残りの額の中から、どのくらい貯金するかなどを計算しているわけです。Bさんはこれができているから、無駄遣いをしないのです。

お金を使うのが上手な人の特徴

Bさんのような、お金を使い方が上手な人の特徴をまとめると次のようになります。

①長期的な計画を立てる。
②無駄遣いをしない。
③お金に働いてもらってお金を増やす。

社会人におすすめのお金の使い方

こうして見ていくと、社会人におすすめのお金の使い方も見えてきます。

①長期的な計画を立てる。
②無駄遣いをしない。
③お金に働いてもらってお金を増やす。

この3つは基本となりますが、さらに言うと、社会人の場合は、自分の収入を増やすために自分のお金を使うことが最も賢いお金の使い方と言えます。

つまり、自己投資にお金を使うのです。例えば、毎月1万円は自己投資に使うと決めて、自分の仕事の役に立つビジネス本などを買って勉強したり、副業で稼ぐ計画を立てて、スクール代や経費にそのお金を回すのです。

明確な目標がまだ描けない場合

明確な目標がまだ描けない場合は、今の自分をさらに成長させるためにお金を使います。スキューバダイビングをする、海外を一人で旅行するなど、未知の体験をして人生経験の幅を広げたり、ノーベル賞を受賞した方などの講演会に行って、すごい人の考え方や習慣などを学ぶ機会を作るのです。

こうしたお金の使い方が功を奏し、自分の収入が上がっていくことに直結して行けば、その先の夢や目標もどんどん広がっていきます。

どんな人にも今すぐできること

以上、お金の使い方が下手な人の特徴と社会人におすすめなお金の使い方について見てきましたが、いかがだったでしょうか。

お金は、どんな人も一生付き合っていくものですので、うまく使える技術を身につけるというのは、とても重要なことです。

どんな人にも今すぐできるのが、例えば今月など、ある一定期間の自分の収入と支出がどのようになるのか、紙に書いたりなどして計算してみることです。収入と支出を差し引きすることで、具体的な可処分所得額が見えてきます。それが分かるのとそうでないのとでは、無駄遣いに対する意識も大きく変わってくるはずです。

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