カラーコーディネーターとは?仕事や会社での活かし方について
現代社会では、さまざまな職業が増えてきています。それに伴い、資格なども大幅に増えました。カラーコーディネーターもまた、職業の1つとして、そして資格として、近年注目されているものの1つではないでしょうか?
色は、身近なものでありますが、実はとても複雑で、扱うのが難しいものでもあります。
上手く扱うことができれば、商業的な効果が期待できたり、売上や収益のアップが期待できたりと、可能性を秘めている分野でもあるので、さまざまな業界で注目されています。
今回は、カラーコーディネーターという資格に興味がある方や、カラーコーディネーターとして働くのを目指している方に向けて、関連する情報をご紹介していきます。
職業・資格としてのカラーコーディネーター
「カラーコーディネーター」と聞いて、職業を連想する方もいれば、資格について考える方もいらっしゃると思います。
カラーコーディネーターという名称は、世の中に普及しつつありますが、一般的に知られる名称となってからの歴史は、そう長くはありません。
最近になって注目を浴びるようになってきた職業・資格であると言えるでしょう。
その為、職業と資格で区別できず、混同してしまっている方も多いようです。
色彩に関する検定などは、たくさんのものがあり、条件や資格の内容もさまざまです。
職業としてのカラーコーディネーター
カラーコーディネーターを仕事として見た場合、どのような職業なのでしょうか?
まずは、職業としてのカラーコーディネーターについて確認していきたいと思います。
カラーコーディネーターは、名称の通り色彩を使って仕事をする職業です。
主な仕事内容としては、商品などのイメージカラーを選んだり、視覚的な効果を活かした色を組み合わせてコーディネートしたりといった仕事があります。
具体的には、ウエディングドレスのデザインや選択、街づくりの色彩に関するコンサルティング、イベントなどのポスターのデザイン、インテリアの色彩などのアドバイスといった業務内容が挙げられ、その他にもさまざまなシーンで活躍するチャンスのある職業です。
カラーコーディネーターの給料
では、カラーコーディネーターとして働いた場合、どれくらいの収入を得ることができるのでしょうか?
今度は、カラーコーディネーターの給料についてご紹介していきます。
いくらくらいの給料が支払われるかは、会社の方針や業務内容、個々の能力によって異なるので、さまざまです。
しかし、給料の一例としては、月160時間(※1)の労働で、初任給は19~21万円(※1)というデータもあります。
上記の金額は初任給ですので、カラーコーディネーターとしての活躍や業績次第で、昇給する可能性も大いに考えられるでしょう。
資格としてのカラーコーディネーター
そもそも、カラーコーディネーターとはどのような資格なのでしょうか?
まず始めに、カラーコーディネーターの資格がどのようなものなのか、基本的な知識について確認していきます。
カラーコーディネーターは、名前の通り、色彩に関する資格です。
ビジネスにおいては、色を扱う仕事で役立つと言われており、色彩に関する知識や技術、テクニックを持っていることを証明することができます。
色彩を扱う資格
色彩を扱う資格は多数ありますが、カラーコーディネーターと混同して認識されている場合も多いようです。
色彩に関する資格には、以下のようなものがあります。
・カラーコーディネーター検定試験
・色彩検定
・色彩技能パーソナルカラー検定
・ベースカラー診断士
・デジタル色彩検定 など
このように、「色彩の資格・検定」と言っても、実際にはさまざまな種類があり、資格取得の為の試験や選考もさまざまです、
カラーコーディネーターとして活躍できる仕事
では、カラーコーディネーターに関連する資格を取得したり、カラーコーディネーターとして就職したりした場合、どのような活躍の場があるのでしょうか?
続いては、カラーコーディネーターとして活躍できる仕事や、その技術・知識を活かせる業務についてご紹介していきたいと思います。
アパレル業界
カラーコーディネーターの活躍の場として、特に代表的なのが、アパレル業界です。
アパレル業界は、衣服を扱う業界。衣服は、着やすさやあたたかさと言った機能性だけでなく、形や柄などのデザインも重視して、商品化したり販売したりしなければなりません。
カラーコーディネーターは、色の専門家として、衣服のコーディネートをしたり、時にはデザインなどに携わったりと、さまざまなシーンで活躍できると考えられます。
フラワー業界
また、フラワー業界も、カラーコーディネーターの活躍が期待できる業界の1つです。
ただ花を育て、売り捌くだけがフラワー業界ではありません。
お店などでよく、ブーケや花束、アレンジメントなどを見掛けると思いますが、花と花を組み合わせて、素敵なインテリアや花束にすることも、フラワー業界の大切な仕事の1つです。
しかし、花はどんな種類の花を、どのように組み合わせるかによって、大きく印象が異なるもの。
色の組み合わせに関する知識を元に、花束の組み合わせを考えたり、花の配置を工夫したりすることができるカラーコーディネーターは、上記のような仕事では大活躍できる可能性があるのです。
インテリア業界
インテリア業界もまた、カラーコーディネーターが活躍している業界の1つでもあります。
インテリアは、機能性に加え、デザイン性も求められるもの。おしゃれな部屋を作る為には、インテリア同士の型や色合い、配置などにも気を付ける必要があり、空間や色、家具に関する高い知識や技術力が求められます。
色などに詳しいカラーコーディネーターであれば、インテリアのコ―ディネートにその知識や技術を活かしやすいでしょう。
このような背景から、カラーコーディネーターがインテリアコーディネーターのように働くこともあるようです。
出版業界
色彩を扱う職業というと、出版業界を連想する方も多いと思います。
実際、出版業界でもカラーコーディネーターの活躍できそうな仕事や業務が多く、カラーコーディネーターでなくとも、色彩関係の資格を取る方もいるそうです。
本や雑誌は、表紙のデザインや各ページのレイアウトが物を言うので、色彩を上手く使うことが大切。カラーコーディネーターであったり、色彩に関する知識を持っていたりすると、出版に関する仕事のさまざまな部分で活躍できるでしょう。
IT業界
IT業界には、webデザイナーという職業があり、webサイトのデザインやレイアウトに関する仕事を専門的に行います。
最近は、ネット通販などが盛んになっており、webサイトのデザインは収益に大きな影響を与えるとして、重要視されています。
いかに見やすく、魅力的なページを作成するかは、web制作に関わる人々にとって、永遠のテーマと言えるでしょう。
その為、色彩に関する知識がある方や、カラーコーディネーターとして働いている方は、webデザインやwebレイアウトの分野・仕事を中心に活躍できる可能性があります。
その他
上記でご紹介した業界や仕事以外にも、カラーコーディネーターとして活躍できる仕事や業界はたくさんあります。
その一例として、街の色彩環境を監修したり、接客などで色彩に関するアドバイスをしたりといった仕事もあります。
また、商品開発の際に、色彩をコーディネートしたり、商品にイメージカラーを決定したりと、業界に関係なく活躍できる職業でもあるのです。
色のスペシャリストとして、さまざまな仕事に活かせる
いかがでしたでしょうか?今回は、近年注目を浴びている「カラーコーディネーター」をテーマに、職業としての仕事内容や、関連する資格、また仕事への活かし方などをご紹介しました。
色は、身近な存在であり、大変奥が深いものでもあります。
扱うのには、センスが求められ、どの色をどのように使うかによって、人に与える印象を変えることも可能です。
カラーコーディネーターとして、色彩を扱う仕事は、さまざまな分野で活躍できる可能性を秘めています。
ぜひ、カラーコーディネーターを目指したり、資格を取得したりして、色彩のスペシャリストになって下さいね。