コミュニケーション能力とは?
コミュニケーション能力の高い人、低い人の定義は人によって異なります。最近では就職・転職において、コミュニケーション能力を求められることが多くあります。
企業がなぜコミュニケーション能力を求めるのでしょうか?
・社内外に関わらずプロジェクトやチーム単位での仕事の機会が増えたから。
・どの職種でも、関係各所との調整が必要になるから。
・企業や顧客に対し、ニーズを引き出すためのヒアリング力が求められるから。
などといった理由が挙げられます。
ではそもそもコミュニケーション能力とは何なのでしょうか?
コミュニケーションの語源
「Communus(コミュナス)」というラテン語から起因します。
このCommunus(コミュナス)の意味は「共有」
「Communication(コミュニケーション)」=「Share(シェア)共有」です。
Wikipediaからの引用では
要するにコミュニケーション能力とは
自分と相手での両者間にて「意思疎通」ができている場合に、コミュニケーション能力が高いと言えることになります。
これはバーバル・ノンバーバル問わず、お互いの意思を理解する力ということです。
バーバルの場合であれば、「違和感なく相手との会話のキャッチボールが行える」人が、当てはまります。
ノンバーバルの場合であれば、相手の気持を理解するというよりは、察するという方が近いので、「空気を読む」といった行為に当てはまるでしょう。
いずれにしろ必要な要素としては、
・人の感情や思考をくみとる力
・相手に何を伝え、どうしたくて、どういう関係を築きたいのかという明確な目的を持って
コミュニケーションが行える力
・聞き上手で相手から話を引き出す力
などが挙げられます。
コミュニケーション能力が低い人
コミュニケーション能力が高い人がいれば、低い人もいます。巷ではそのような人を「コミュ障」と呼びます。コミュニケーション能力の低下の原因や特徴は何なのでしょうか?
コミュニケーション能力が低下する原因
1)人の話を聞く事ができない
コミュニケーション能力の低い人は相手の話を聞くことが苦手なので、話を理解することができません。そのため、自分が一方的に話してしまいがちになります。話す内容が面白い場合はいいのですが、つまらない内容であれば相手を退屈させ、コミュニケーションを上手くはかることができなくなります。
2)1人でいる時間が長すぎる
1人でいる時間が長すぎることによって、必然的に会話する機会はなくなりますし、人に対して気を使ったり、気持ちを読み取ったりといった機会もなくなります。1人でいることは決して悪いことではありません。誰かと接する時間の不足がコミュニケーション能力の低下を招いているという事実を自覚しましょう。「1人でいるのが好き」という人こそ意識的に誰かと接する機会を作って行くことで能力の向上が見込めます。
3)頑固すぎる
他人と話す機会も多く、仕事での能力もあるのになぜかコミュニケーション能力が低いという人の特徴は、自分の考えに固執していることがあげられます。自分の考えを持つことはとても重要なことですが、固執しすぎることによって他人の気持ちや感情の理解ができなくなります。そのために、相手が不快に思う発言をしたり、会話を盛り下げてしまうなどしてしまいます。どの考えの人にも対応できる柔軟な考えを持つことが能力向上に繋がります。
4)自分から話さない、または話しすぎる
コミュニケーションは会話のキャッチボールであり、どちらか一方が努力したことで意味を成しません。自分から話さない人は、自分の発言に対しての相手の反応が気になることで、会話から遠ざかってしまいます。自分から話す機会を作り、自分の発言パターンを理解するとよいでしょう。失礼なことを言わない限り相手は自分を嫌いになることはありません。リスクを恐れずにコミュニケーションを取るという意識を持つことで能力の向上になります。
逆に自分の話しかしない人は、自分は話して満足かもしれませんが、聞き手はその話を求めておらず、うんざりしてしまいます。コミュニケーションをとっている気にはなりますが、これもキャッチボールではなく、一方的にボールを投げているだけ状態になります。
コミュニケーション能力が低い人の特徴
1)他人に興味がない
実際にコミュニケーションを取る際に興味があるかどうかを意識することはさほどないでしょうが、例えば目の前に好きな人がいたとします。その場合その人の様々なことに興味を持つでしょう。「恋人はいるのか?」「休日はなにをしているのか?」「どんな人が好きなのか?」その人の情報をたくさん知りたいと思うはずです。しかし、コミュニケーション能力の低い人はこのような興味を持つことがありません。他人に無関心なのです。その人がどんな人で、どうすれば円滑なコミュニケーションをとれるのか、など目の前の人に関心を持つことが大事です。これはビジネスでも重要になり、どんなに素晴らしいプロダクトやサービスでも、それを提供する対象は人です。その際にその人とのコミュニケーションを取る必要があり、その人に対しての興味を持たないといけません。
2)他人を受け入れない
他人から興味を持たれることに拒絶反応をしめしてしまいます。相手から「趣味はなんですか?」や「休みの日は何してますか?」などどいった質問に対して、「趣味はないです」や「なにもしてません」などとそっけない返事をしてしまいます。これではそもそものキャッチボールが成り立ちません。相手にいくらボールがあっても足りません。せっかくのコミュニケーションの機会なので、「ゲームをしています」や「ジムに行ってます」などの返事をすることで、会話は盛り上がります。
3)協調性がない
協調性のない人は集団行動やチームでの作業を苦手とします。例えばミーティングの際に的はずれな話をしたり、空気を読まずに自分の意見だけを言ったり、チーム作業で効率化を図っていたのに自分が担当している部分だけを終わらせたり、といった人です。また、仕事以外のプライベートでも数人で遊んでいるのに1人だけどこかへ行ったり、自分のしたいことを最優先したりする人、などです。
4)意見の合わない人との対立
世の中には様々な考えを持っている人がいるため、自分と全く考えが同じ人はいないに等しいです。そんな中自分と合わない人に対して、折り合いをつけながら生活する必要があります。コミュニケーション能力の低い人は、自分と考えが違うと感じた場合に対立の姿勢を見せます。そんな人とは「一緒にいたくない、話ししたくない」というのがあからさまに態度に出てしまいます。考えが違う人がいたとしても、そういう考えもあるのか、というような寛容な心を持つことが大事です。
5)目を合わせない
対話する際、伏し目がちになったり目をそらしたりと視線を合わせない人もコミュニケーション能力が低い人と言えます。コミュニケーションは言葉のやりとりだけではないので、相手の目を見て話すことによって、言葉以外の気持ちや感情を読み取ることができます。目は口ほどに物を言うというように、喜怒哀楽といった感情の情報を目から得ることができます。
コミュニケーション能力を向上させるには
向上させるポイント①ファーストインプレッションの改善
ファーストインプレッション(第一印象)が決まる時間は、出会ってすぐの5〜30秒と言われています。
ある心理学者は下記のように言い切っております。
人の印象について、メラビアンの法則というものがあります。
よって、人の印象は視覚情報と聴覚情報で93%の割合を締めているということになります。
・表情は笑顔を意識する
・挨拶はハキハキと明るく
・話すトーンを気持ち高める
・話すスピードはその場の状況に合わせて調整する
ことでファーストインプレッションは改善されます。
向上させるポイント②質問する能力を高める
コミュニケーション能力向上のためには、質問力を高めると良いでしょう。
相手がイエスかノーで答えられる質問ではなく、「どうしたの?」や「なんで?」といった質問をすることでキャッチボールは続きます。質問方法に多少難しさを感じるかもしれませんが、この質問ができるようになることで、コミュニケーション能力は飛躍的に向上するでしょう。
向上させるポイント③目を見て話す
これはなかなかできない人が多いのではないでしょうか。最初は難しいことですが、慣れることが必要なので、怖がらず意識することで改善していきましょう。
向上させるポイント④柔軟な考えを持つ
自分勝手な発言をしたり、考えを伝えるだけではなく、様々な人の発言や考えを受け入れたうえでのコミュニケーションをとることを心がけるとよいでしょう。
コミュニケーション向上のための本
コミュニケーション能力の向上に役立つ本をいくつかご紹介いたします。
能力向上のための本①
能力向上のための本②
能力向上のための本③
能力向上のための本④
能力向上のための本⑤
コミュニケーション能力を向上させることによって、これまでの人間関係の向上にも役立つことでしょう。