曖昧すぎる!パートとアルバイトの違いとは?
誰もが耳にしたことがある「パート」「アルバイト」。この2つの雇用形態は一体どうなっているのでしょうか。どっちも似たような感じがしますが、実はわずかな違いがあります。
パートもアルバイトも明確な定義がない
パートもアルバイトも雇用形態的には、非常に似ています。簡単に説明をすると
【パートタイマー】
通常の勤務時間よりも短い時間で働く労働者のこと。契約期間によって制限されています。就業する人は、主婦などがあげられます。
【アルバイト】
契約期間の制限により会社に定められた通常の勤務時間よりも短期間働いている労働者のこと。学生、フリーターなどがあります。
簡単に説明をするとこのようになります。つまり、まとめると。
『通常の会社よりも短い時間で働く人』のことなのです。確かに会社で働いている人より少ない時間の人が多いですよね。
パートとアルバイトは労働時間が微妙に違う?
パートタイムは短い時間という意味があるそうで、フルタイムで働いてしまえば正社員となんら変わりはありません。アルバイトもフルタイムで働いている場合もありますから、明確な差がありません。
しかし、アルバイトは学生やフリーターの人。パートは主婦というように分けている企業もあるのです。
また、パートとアルバイトは労働時間も微妙に違ったりしています。
【例】
アルバイト→8時間。
パート→6時間。
上記のようにパートの人は早上がりな人が多いのです。
アルバイトの人の場合、フルタイム出ない限りは、パートと同じように6時間だけというようにできる所もあります。
つまり、パートのようにアルバイトもできるので、これといった明確な違いがないのです。
パートとアルバイトの違いについて(社会保険について)
パートやアルバイトで働く上で社会保険は入らないとダメなのでしょうか。正社員の人は自動的に入りますよね。じゃあ、アルバイトやパートはどうしたらいいのでしょうか。
パートとアルバイトの社会保険についてまとめてみました。
社会保険とはそもそも何か
では、そもそも社会保険とはなんなのか?下記のサイトではこのように説明しています。
パートとアルバイトの社会保険はどうすれば良い?
パートとアルバイトが勤務先で、社会保険に入るとなるとどういうことを指すのでしょうか。基本的に働かなくても国民年金保険や国民健康保険に入っている人がほとんどでしょう。
もし働くとなると、国民年金保険から厚生年金保険へ。国民健康保険か労働組合による各医療の保険制度が適用されることが多いです。
メリットとしては、国民年金から厚生年金に変わるので、給料から天引きして勤務先が代わりに払ってくれます。デメリットとしては、書類を揃えなければならないことです。
パートもアルバイトも雇用形態的に差はありませんので、勤務先に社会保険の案内を受けたらなるべく入ることをおすすめします。
パートとアルバイトは掛け持ちできる?
パートもしたいけど、アルバイトもしたい!このような場合はどうすればいいのでしょうか。
労働時間に気を付けて!
パートとアルバイト2とかバイトを3つやっているとか、Wワークで掛け持ちしている人は実は少なくはありません。
ただ、気をつけたいのが労働時間なのです。
労働基準法では、一日の労働時間が8時間。一週間で40時間を超えてしまう場合は、残業割増しを付けなくてはなりません。
この労働基準法は、一日に掛け持ちするときでも法律として適用されてしまいます。
ほとんどの企業の場合、無駄な残業代を払わない為に「かけもちはダメ」と言っているんですね。
つまり、掛け持ちなら一日にアルバイトで5時間、パートで3時間という計算なら労働基準法にも引っかからないということです!また、1週間の40時間を超えないように調整するのも技です。
「私何時間でも働けるから!」という人には相当なワナですね。これは…。
パートとアルバイトの年末調整は?
年末調整は、パートもアルバイトで一番どうしたらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
パートタイマーやアルバイトの場合でも、正社員や契約社員と同じように月給から所得税を差し引いて、年末に所得税を調整します。年末調整済みの場合は、12月に給与明細に源泉徴収票を添付しましょう。
勤務で何も言われない場合は、念のため、勤務先に聞いてみるといいでしょう。
一年間働いた給料が103万以下であれば、年末調整によって戻ってくるお金もありますので、ぜひ年末調整はしておきたいものです。
パートやアルバイトの履歴書の書き方
さて、パートとアルバイトの違いや社会保険などについて分かったところで一番重要なものがあります。
そう、履歴書です。履歴書がなければパートもアルバイトも始められません。
履歴書を書く上で重要なポイントをいくつかまとめてみました。
学歴は中学生からでOK
学歴は指定がない限りは、中学生の学歴からで大丈夫です。確かに小学生から書くのも大変ですし、そもそも小学校~中学校は義務教育なので書く必要がないのだと思います。
パートもアルバイトも同じ書き方で構いません。
「あれ?年号が分からない…」「何年に卒業したっけ?」など意外と忘れていると思うので、生年月日を入れるだけで自動的に計算してくれる便利なサイトがありますので、
下記のサイトをぜひ使ってみて下さい。
職歴は過去のパートやアルバイトも書いてOK
職歴は一番大切なところですので、ウソは書いてはいけません。学歴の詐欺なども調べてしまえば分かってしまうので、なるべくウソを羅列しないように気をつけましょう。
基本的には、「●●株式会社●●課 入社」「●●株式会社●●課 退社」というように分かりやすく書くと好印象です。
また、自分の都合で退社してしまった場合は「一身上の都合により、退社」と書くといいでしょう。
アルバイトもパートも「●●会社 パートorアルバイトとして入社」として書くのが一般的とされています。もしアルバイトとパートを職歴として書くのであれば、1年ほど務めた勤務先なら書いても大丈夫でしょう。
資格もアピールできるなら書いてOK
職種にもよりますが、アルバイトやパートは未経験で大丈夫な職種がほとんどです。
なぜなら、アルバイトとパートでも任せておける仕事だからなのです。
もし、前職で活かせるような資格を持っているなら、胸を張ってどんどん書きましょう。
「おっ、この人はこういう資格を持っていて、ちゃんと勉強したんだな」という好印象を持たれます。
勤務できる曜日と時間を書きましょう
アルバイトもパートもフルタイムではないことが多いので、自分が働ける勤務時間を選べることが多いです。勤務時間は、シフトで組まれていることが多いですが、
自分は週に何日働けるのか、どれぐらいの時間できるのかを希望として書いておきましょう。
最近はアルバイト・パート用の履歴書に勤務できる曜日と時間帯が書ける項目があるので、それを活用するのもおすすめです。一般的なフォーマットの履歴書の場合は「本人希望欄」の箇所に記入すると良いでしょう。
志望動機と自己アピールはとても大切です!
最後に、志望動機と自己アピールについてです。この2つは採用する側にとっても重要な項目なので、真剣に考えましょう。
まず、志望動機は『その会社に何故入りたいのか』『何故その仕事をしたいと思ったのか』というポイントを書いてみるといいでしょう。良くありがちな「御社の社風に」とかはテンプレートすぎてあまり良い印象は持たれません。
例として。プログラマーのアルバイトの一文を考えてみました。(前職経験ありとします)
『私は業種や開発規模にかかわらず、様々なプロジェクトの開発に携わってきました。最近はアプリケーション開発の研究に加えて、自作のiOSバージョンアプリケーションも開発しています。アプリケーションの技術拡大を考えています。あなたの求人広告を見て、アプリケーションの開発、保守などの力になりたいと思い、志望いたしました。』
前職でアプリ開発をしていて、しかもアプリを自作してしまうところも、アピールできるポイントだと思います。
特に自己アピールに関しては、「どうしたらいいのか分からない!」という人も多いのですが。
「自分には何ができる」のか、「自分はこういうことができます」というスキルをアピールするものです。
職の自己アピールがないという人は、「自分は忍耐強いです」とか「集中力があります」とか人間性の部分でアピールできることを書くといいでしょう。
また、「コツコツとした作業が得意です」とか「単調な作業でも続けられます」などの作業面でのアピールも大切なので、書いておくと面接官の目に止まってくれるでしょう。
私の知人が面接官をやっていて驚いたことを聞きました。「エントリーシートは落とすためにある」と。確かに会ってみなければ人間性は見えませんし、文字だけでは分からない情報も多いですよね。
面接した時に「この人印象に残ったよね」という人だけが最終面接か採用となるのです。文字だけの情報では分からないので、面接をする時には文字だけでは伝わらない、自分を出すことも大切ですね。
アルバイト、パートは自分にあった方を
いかがでしょうか?
アルバイトとパートには勤務時間の差で決まっていることがわかりましたね。
以上の記事が皆様のお役に立てれば幸いです。