仕事に向いてないのかの判断方法・辞めるかの判断基準と転職法

ビジネスマナー

仕事の不向き/向きを判断する2つの基準とは

早速ですが、あなたが現在している仕事が向いているかどうかを判断していきましょう。

これから2つの基準を上げていきますので、それに対して1点:全く思わない、2点:思わない、3点:どちらでもない、4点:まあまあそう、5点:とてもそうで点数をつけて行って下さい。

それではスタートです。

その仕事が好きか

現在サラリーマンとして働いている場合、あまり「YES!」とはなりづらいかと思いますが、とても重要な指標です。好きな仕事であれば積極的に取り組める一方、嫌いな仕事の場合「早く帰りたい」「仕事とかどうでもいい」と投げやりがちになってしまうのに、週40時間以上を消費することになります。

それではあまりにも効率が悪いため、まずは「その仕事が好きか」を自分に問いかけてみましょう。

その仕事で平均以上の成績が取れるか

中には「周りの目を気にしないから、成績とかどうでもいい」という人もいますが、大抵の場合その仕事で平均以上の成績が取れないことは苦痛になります。よほどコミュニケーション能力が高くなければ人間関係が孤立しがちになり、また屈辱感を常に味わうことになります。

屈辱感を味わって自分への愛情を減らすくらいであれば、平均以上の成績が取れる職種へ転職した方が良いでしょう。(平均未満の成績でも特段ストレスがない場合は成績が取れているという前提で採点して下さい)

合計4点以下の人はその仕事が向いてない

この2つのテストをして、あなたの結果はいかがでしょうか。合計で10点満点ですが、10〜8点の人は向いている、7点〜5点の人は標準的な向き度でしょう。

問題は合計4点以下になった人です。では4点以下になってしまった「仕事に向いてない人」はどうすれば良いのでしょうか。

仕事を辞める判断基準は?

仕事に向いてないと感じる多くの人が真っ先に考えるのは「仕事を辞める」ことです。それでは仕事を辞める場合はどのような判断基準で見ていけば良いのでしょうか。

仕事のモチベーションが切れた

http://www.hazimetetensyoku.com/entry/2016/03/20/213903

3年目であっても、4年目であっても、5年目であっても「仕事に向いてない」「仕事のモチベーションが切れた」ことは致命的な判断材料になります。フリーランスの場合は仕事をしていかなければ食っていけませんのでまだ良いですが、サラリーマンは極論1日中仕事をしなくても、会社からお給料は出ますので生活することができます。

中には「生活できるだけのお給料でいいから、仕事は早く終わらせて自分の時間を増やしたい」と考える人もいますが、興味のない仕事に週40時間以上も時間を割くのは苦痛とも読めます。

ですので、仕事のモチベーションが切れたら仕事を辞めるのも悪くありません。

メンタルや体が耐えきれなくなりそう

仕事のモチベーションや「仕事に向いてない」以前に気にしなければなりません。2016年10月には電通に入社した高橋まつりさんが過労死する事件が起きました。

電通と言えば就活最難関企業であり、まさに「勝ち組」の王道に存在するような会社ですが、ここ数十年の価値観で「幸せ」だとされていそうな人でも、このような悲劇は起こります。現在の日本は職がないからといってすぐ餓死する国ではありませんし、万が一の時は生活保護や障害者年金を受け取ることもできます。

あなたの人生をお金や見栄のために働いている会社で終わらせないよう、メンタルや体が耐えきれなさそうであれば辞めることをオススメします。できれば早いうちに辞めましょう。

やりたいことが決まった

やりたいことが決まったor決まっていて、さらに「仕事に向いてない」と感じている場合、やめたくなることも多いでしょう。例えばフリーSEになりたい人がコンビニのバイトをしていたって、その仕事自体がやりたいことに直結するわけではありません。また、小説家になりたい人が経理の仕事をしていたって、文章が学べるわけでもありません。

やりたいことを本気で叶えたいのであれば、生活の全てをそれにコミットする覚悟も必要ですが、やりたいことがコロコロ変わるからってそれに合わせて転職を繰り返していれば、確実に履歴書は傷つくでしょう。

また、一見やりたいことと今の仕事が繋がっていないように思えても、工夫をすれば繋げることができます。コンビニのバイトとフリーSEは繋がっていないように思えますが、必要な知識を学ぶ時間やフリーランスで働く時間は正社員よりはるかに作りやすいです。感情のみで決断してあとで後悔しないように注意して下さい。

人間関係が合わない

週40時間以上もいる職場ですので、これがあると「仕事に向いてない」と感じてもおかしくはありません。特に上司や同僚からパワハラやセクハラ、いじめなどのターゲットにされている場合はメンタルヘルス問題や過労死問題にも直結しますので、注意が必要です。

この人間関係が合わないですが、パワハラやセクハラ、いじめは辞めた方が良いでしょう。もっと良い人間関係が築ける会社はどこかにあるはずです。

ただ「ちょっと合わない人がいるから」「アイツが気に入らないから」「上司が超無能だから」だと考え直した方が良いかもしれません。それらが原因で転職を繰り返すと、キャリアプランニングが難しくなります。

成長できないと感じた

特に「馴れ合い」「目的のないこと」「目標達成につながらないこと」が苦手で、現在のしごとが向いてないと感じる場合、この理由で会社を辞めたくなるかと思います。

この場合は辞めた方が良いかと思いますが、転職回数が多い場合や日常生活でもその傾向が出ている場合、ドライな人間関係や成果主義的な考えが特徴の外資系企業への入社や独立起業、都会の会社に入社するのどれかを考えた方が建設的です。

このような性格の人は典型的な日本社会では退屈しますが、少し場所を変えればすぐ才能を発揮するようになり、仕事へのやりがいや楽しみを見いだせるようになります。

給料が低い

多くの人は仕事を「生活のための手段」だと捉えているため、仕事に向いてないと感じると同時に給料が低いのであれば辞めたくなるかと思います。

給料が生活できないほど低下したり、また将来の貯金ができないほど低く、なおかつ給料の良い仕事が早々に見つかるのであれば、速攻で辞めて良いでしょう。

あなたを最低賃金以下の給料で使う職場からはさっさと離れましょう。

結婚や出産、介護などの家庭の事情によるもの

結婚や出産は女性のライフスタイルに寄り添うものであり、また介護は男女ともに親がいる場合はつきまとう問題です。最近では結婚で仕事を辞める人は減りましたが、出産や介護については増加傾向にあります。

「仕事向いてない」と感じている人の場合、これらの拍子に仕事を辞めようと考える人も多いですが、現在いる会社で出産休暇や育児休暇が取れない場合、キャリアを止めることを覚悟しなければなりません。

介護についても同様のことが言えます。しかも出産や介護はお金もメンタルの負担もかかりますので、「仕事でお金をもらいながら息抜きするか」というスタンスで仕事を続けた方が無難です。

上司や同僚に仕事が向いてないと言われたら…

上司や同僚に「仕事に向いてない」と言われたら、対処すれば良いのでしょうか。

上司からの言葉の場合は叱咤激励かパワハラ

上司に「あなたはこの仕事に向いてない」と言われたら、叱咤激励かパワハラのどちらかです。

「仕事に向いてない」が叱咤激励の場合は「叱られるうちが華」だと思って、ヤケクソにならずしっかり受け止めて仕事をしていきましょう。あなたが仕事で結果を出すようになれば、きっと上司も褒めてくれるはずです。

一方で、深刻な問題に発展するリスクがあるのがパワハラです。パワハラとは、

http://www.kyoeikasai.co.jp/kpa/agent/monosiri2012-03.htm

このような行為を指し、場合によっては民事の介入やメンタルヘルスの悪化も想定されます。それでは叱咤激励とパワハラを見分けるにはどうすれば良いでしょうか。

飲み会でのあなたに対する態度を観察しよう

かなり効果的なのが、飲み会でのあなたに対する態度を観察することです。
叱咤激励であれば、仕事では「あなたは向いてない」と言っても飲み会では他の社員と同じように接してくれるでしょう。

「飲み会は仕事のうち」だと言われますが、多くの会社では「飲みニケーション」を重視していますので、まともな人ならあなたに対して高圧的な態度は取らないはずです。

一方、パワハラであれば飲み会ではあなたに対して高圧的な態度を取るでしょう。
例えばですが、あなたが話しかけても無視をしたり、あなたが話しかけても一般的には不愉快になる言葉をかけたり。

中には「飲み会はお金を支払ってする残業みたいなものだから嫌」という人もいるかと思いますが、チェックするために一次会だけでも出てみることをおすすめします。

同僚からの言葉は気にしなくて良し

同僚から「仕事に向いてない」と言われた場合は、気にしなくて良いでしょう。
日本の会社ではウェットな人間関係が好まれますが、職場とは友だちと会う場所ではありません。大人が仕事に一生懸命取り組んで、営業利益を出すために存在しています。

ですので、特に権限もなければ結果も出していない同僚からの言葉は気にしなくて大丈夫です。ただ、あなたがその同僚からいじめを受けている場合は話が変わってきます。

本当に現在の仕事に向いてないと思ったら…

ここまで読んできて、本当に「仕事に向いてない」と感じたのであれば、何かしらのアクションを起こすことをオススメします。

転職をする

仕事に向いてないと感じた人が真っ先に考える手段です。
転職後も向いてない仕事を続けるハメになるかもしれませんが、何もアクションがないよりは何かが改善されるため、全然ありです。

転職で生じるメリットは
・自分のやりたいことを追い求められる
・新しい可能性を拓ける
・待遇がアップされるかもしれない

このあたりで、より自分に適した職業に就ける可能性が出てきます。

一方で
・社会的信用が下がる(家のローンや高額商品を購入する時に影響)
・退職金や企業年金が下がる

このようなデメリットもあり、単身の人はまだしも、自分が家族の家計を支えている場合は慎重に検討するべきでしょう。

転職をするなら転職エージェントを使い倒せ!

せっかく転職をするのであれば、転職エージェントをバンバン使用してより良い職場で働きましょう。

転職エージェントを使用した転職活動には
・ブラック企業を避けられる(ハローワークは無料で求人を出せる一方、転職エージェントはお金をかけなければ出せない。即ち、使い捨て人材を採用しにくい)
・履歴書や職務経歴書を使いまわせる
・スケジュール管理を向こうがやってくれる
・相談できる人を作れる
・年収交渉をしてくれる

このようなメリットがあり、どれも個人で転職活動をしている人が羨ましがるものばかりです。

一方デメリットとして
・売上を担保するために、年収が高いけれども合わない企業を勧めてくる。そのため、また仕事に向いてない職場を引く可能性も
・棒に振るパターンを減らして効率的に収益を上げるために、履歴書や職務経歴書で応募できる企業がある程度決まっている(チャレンジしづらい)

これらもありますが、チャレンジしない限りはメリットの方が大きくなります。

誰かに相談する

これまで一人で抱えていた悩みも、誰かに相談することで軽減されるはずです。ただ「仕事に向いてない」悩みは、相談相手を慎重に選びましょう。

職場の上司に相談すると重く受け取られたり「だったら辞めろ」と言われるかもしれません。また、その上司からあなたの抱えている悩みが他人に漏れてしまい、重い悩みが周囲にバレバレになってしまうかもしれません。

職場の同僚に相談するにしても、同僚があなたの足を引っ張ってきたり、悩みを職場の仲間にバラされてやりづらくなるかもしれません。

リスクがある職場の人間に相談をするのはやめ、現在働いている職場と全く関係ない信頼できる人に相談しましょう。そのような相談相手がいない場合「キャリアカウンセラー」と呼ばれるプロのアドバイザーに相談をしましょう。

異動願いを出す

現在の会社が
・給料未払いが蔓延している
・残業代が出ない
・退職者が多い
・残業が多い
・人間関係が荒れている

このような特徴を持ったブラック企業でないなら、「仕事に向いてない」ではなく「スキルアップのため」と言って異動願いを出すのも手段です。(※上記のような特徴がある場合、転職をオススメします)

異動願いを出してもそれが必ず叶う訳ではありませんし、「人間関係に不満を抱いている」「仕事に一生懸命取り組んでいない」と会社から評価されている場合は難しいでしょう。

ただ、転職より簡単に仕事に向いてない現状を変える可能性が拓け、キャリアアップに繋げやすいため、なくはありません。

独立・起業を目指す

仕事に向いてないと思った時の一般的な対処法は上3つのどれかですが、他にも独立・起業という選択肢があります。

独立・起業のメリットは
・時間や場所、人間関係面で自由が生まれる
・上手に行けば高収入を狙える
・自己実現ができる(向いてない仕事を引く可能性が極めて低い)
・社長になれる
・定年がないため、いつまでも働ける。結婚や出産、介護があっても働ける。
・事業を人生の証拠として後世に残せる

このあたりです。

もちろん
・収入が不安定(特に結婚して子供がいる場合は不利)
・社会的信用がなくなる
・家族に負債が残るケースも

このような一面もありますが、現在はインターネットの普及で独立・起業しやすい環境が整っています。これからの時代はAIが普及し、人類総個人事業主化すると予測されているので、生き残るための手段としても独立・起業を選んでみませんか。

仕事を効率的にこなして定時退社をし、退社後の時間を楽しむ

仕事に向いてないと思ったら、仕事を効率的にこなして定時退社を目指すようにし、退社後の時間を楽しむようにするのも手段です。日本は働くことが人生の中心に置かれがちですが、ヨーロッパでは「働くことは生活するための手段」だとされており、日本では考えられないくらい休暇が多い国や、時間にルーズなのが(良くも悪くも)当たり前だとされている国もあります。

当然人付き合いは悪化するかもしれませんが、職場の人付き合いをビジネスだと割り切れる人や、ヨーロッパ人のように割り切りができる人、それから家族がいる人にとっては悪い選択肢ではありません。退社後の時間を独立・起業に費やして一石二鳥を狙うのもオススメです。

仕事に向いてないのは甘えではない

たまに「仕事に向いてないのは甘えだ」と言う人がいますが、仕事に向いてないのは甘えではありません。

人によって向いてない/向いている仕事は違う

人によって向いてない/向いている仕事は違います。日本で最も著名な起業家の一人に堀江貴文さんがいますが、その堀江貴文さんは東京大学に入学した後に「入学したという称号だけが欲しかったため」中退しました。

そしてその後事業で成功し、一時期は刑務所に収監されましたが、現在でも様々なビジネスを立ち上げています。堀江貴文さんの場合は大学生活には向いていませんでしたが、IT起業家には向いていました。このように、人によって向いてない/向いている仕事は異なり、できないことがあっても当然なのです。

その仕事に向いている人と向いてない人で世界のバランスは取れている

仕事に向いてないからといって、自分がどんな場所にも適応できないのかと言うと、そうでもありません。世界は向いてない人と向いている人がいるからこそバランスが取れているのであり、全員があれもできる、これもできるのであれば世界全体はこれほどまでに発展していなかったでしょう。

仕事に向いてなくて落ち込んでいる時は、このことを思い出すと気楽な気持ちでいられますよ。

向いてない仕事を続けないで

仕事に向いてないと思った時、考えられる対処法は多種多様です。どれが良いかはあなたの性格や人生の方針、やりたいことなどで変化しますが、低いメンタリティで仕事をしてもそれなりの結果しか生み出せません。

状況を改善したいのであれば、仕事に対して何かしらの変化をつけることをオススメします。行動だけではなくマインド面でも良いので、変化をつけて改善を図っていきましょう。

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