アピールポイントとは?
売り込む時に強調する長所や優れた点のこと。とあります。自己PRとして、履歴書や面接の際に聞かれることが多いとおもいます。
アピールポイントをうまく伝える方法をこれから紹介していきます。
履歴書のアピールポイント例
営業経験者のアピールポイント例
約5年間にわたり個人顧客向けの営業職に就いておりましたが、特に人と会話するのが得意であるとか、押しが強い性格ではないと思っています。しかし、その点を補うべく、テレアポ件数と訪問件数を人よりも多くしたことが功を奏し、前年度には関東ブロック(50人程度の営業人員)で3位の営業成績を残すことが出来ました。このように、どちらかというとスマートな話術や営業手法を持ち合わせているタイプではございませんが、個人のお客様の場合は特にやや口下手気味なほうが好感を持ってくださることも多いようで、自分でもこの職種に向いているのかなと感じています。今後も地道な努力を続けることで、貴社にとって重要な人材に成長できれば幸いです
一般事務経験者のアピールポイント例
書式に合わせた書類作りや文章の編集作業に携わってきました。ワンコールの受信と明るい応対には自信があり取引先の担当者から名前を覚えていただきました。クレームの連絡には誠意のある対応を心掛け、商品トラブルの際の対応では「誠実な対応をありがとう」というお言葉をいただいております。御社の仕事のお手伝いができたらと思います。よろしくお願いします。
経理経験者のアピールポイント例
前職にて5年間にわたり経理業務を担当し、実務面での経験を積んだほか、独自で簿記の勉強を続けたことによって一応の知識も獲得、現在は簿記2級に合格し、1級取得へ向けて勉強中です。また、人と接することの得意な性格でもあることから、新たな会計ソフトの導入における責任者に任命され、メーカー担当者との折衝や導入時の教育なども担当した実績を有しています。今後も実務と理論双方の研鑽を積み、貴社の一層の発展に微力ながらも貢献できれば幸いです。
マーケティング経験者のアピールポイント例
コンサルティング会社に於いて5年間にわたって市場調査、顧客動向調査に携わり、新事業から広告宣伝の提案まで広範囲な業務を行って参りました。なかでも最後の1年間はプロジェクトリーダーとしてチーム内での進捗管理、問題解決を手掛け、一定のマネジメント能力を得ることが出来ました。御社の業界事情について把握することは今後の課題でありますが、これまで培ってきた基本的な調査スキルや分析手法に更なる磨きをかけ、早々にご期待に沿う活躍をしたいと考えております。
介護・福祉業界経験者のアピールポイント例
前職では、約5年間にわたり訪問介護員として勤務し、身体介護・生活援助から利用者様やご家族への助言など介護全般を行いました。そして、常に利用者様の生活の質の向上を念頭に業務に当たったことが認められ、平成○○年にはサービス提供責任者に昇進して訪問介護計画の策定、新人ヘルパーの指導などにも携わるようになりました。さらに介護の質を高めるべく、現在のところ介護福祉士の資格取得に向けて勉強中であり、それを御社にて活かすことが出来ればと考えております。
商品企画経験者のアピールポイント例
食品メーカーに於いて商品企画部門を担当し、消費者調査やマーケティング、実際の商品開発から市場投入に至るまで全般を担って参りました。直近では冷凍コロッケの商品開発に於いてチームのサブリーダーとして参画し、消費者ニーズの把握にこだわった結果として同様の旧製品に対して同期比130%の売上を計上することが出来ました。こうした経験をもとに、似通った扱い品を手掛けておられる貴社に於いて自らの成長を見込むとともに、貴社の更なる発展にも尽力できればと考えています。
アピールポイントの書き方
①文字量は多すぎず、少なすぎず
履歴書の中に設けられている自己PR欄は、あまり大きくありません。アピールポイントが沢山あったとしても、小さい文字で無理やり詰めこむことは避けましょう。履歴書全体に言えることですが、まず大事な点は「目を通してもらうこと」です。いくら伝えたい内容が沢山あっても、欄内にすっきり収まる分量でまとめることが大前提です。
パッと見たときに、どんなキーワードが書いてあるのかすぐにわかるくらいの文字の大きさでないと、読んでもらえないばかりか「読まれることを前提に書類が作れない人物」と思われてしまうケースも。読みやすい文字の大きさで書くことを考えると、200~250文字あたりが丁度良い文字数になるでしょう。また、1つの文章が長くならないよう心がけましょう。主語と述語が離れてしまうと、一読しただけでは理解しづらい文章になってしまうためです。1文は60~100字程度を目安にしておくと、わかりやすい自己PRを作成することができます。
②企業の求めている人材を把握する
転職希望先の企業の求人情報や採用サイト、経営理念などを読み、企業が採用したいと考えている人物像を想像しましょう。ここで気をつけておきたいのは、人物像を思い描くだけで終わらせないこと。「前向きな人」や「事業を引っ張っていける人」などの、ふんわりとしたイメージだけでは、必要なスキル・能力まで分析することは難しいです。
たとえば「前向きな人→常に目標を達成する能力、意欲がある人」「事業を引っ張っていける人→メンバーを巻き込むリーダーシップ、企画力がある人」といったように、人物像から推測できる必要なスキル・強みを把握しましょう。
③経験から得られた能力を具体的に描く
仕事の成果・実績を示すものがあれば一緒に書いておきます。それぞれの経験から得られたスキル・強みも一緒に列挙しましょう。自己PRで取り上げる経験は、些細なものでもかまいません。数字や実績がわかりやすい、インパクトのあるエピソードはもちろん、数字がない社内業務といった経験も、スキルや強みと結びつけて書くことができれば、じゅうぶんアピールポイントに繋がります。事務職・専門職の場合は仕事の性質上、わかりやすい経験・エピソードを見つけにくいという方も多いかもしれません。
④企業の求める能力と自分の持っている能力をマッチングさせる
企業から求められているものと、自分が持っているスキル・強みのうち、共通しているものを探してマッチングさせましょう。最初のステップで、企業が求めている人物像をスキルや強みのレベルまで細かく分析しているため、自分のどの経験が効果的なのかがわかりやすいはずです。こうすることで、説得力のある「企業にとって魅力的な能力を持った人物の自己PR」が完成します。3つのステップを踏まえて作成した自己PRがこちらです。自身の強みと企業から求められているスキルとの結び付け方など、例題を紹介しますので、参考にしてみてください。
<食品メーカーの営業として仕事をしていた2年半、目標に対して120%以上の売り上げを達成し続けてきました。売り上げ達成を継続するため、必ず週に1度、見込み客リストのブラッシュアップを行い、顧客獲得に注力していました。最新情報を元に、顧客にとってメリットのある提案を心がける姿勢が業績に繋がったのだと思います。金融業界は未経験ではありますが、前職で培った目標達成力と仕事への貪欲な姿勢は、貴社の営業としても活かせる所が多いと感じております。一日でも早く戦力となれるよう努力致します。>
アピールポイントは自分の経験を織り交ぜよう
いかがでしたか。
アピールポイントを聞かれたときに、すぐに答えられる人はなかなかいないと思います。アピールポイントを考える上で、まずは自分の今までの経験したことを書き出してみましょう。そこからどんな能力がみについたのか書いていきましょう。どんなに些細な事でも、今までの経験から身についた能力は人生の財産になります。