打たれ弱い人の性格と特徴・克服方法|打たれ弱い人との上手な接し方

ビジネスマナー

打たれ弱い性格といっても色々ある

打たれ弱いと一言で評価してしまうことも可能ですがこの記事ではできるだけ詳しくかいていくことによって理解をしてもらいやすくしていきたいと思います

ちょっとしたことですぐに落ち込んだり、ネガティブになったりする人はあまり積極的に付き合いたくないと感じることでしょう。
特に、女性からすると打たれ弱い男性を見てしまうとなおさらではないでしょうか。
では打たれ弱い性格とはいったいどのようなタイプの人を表すのか。10タイプに分けて書いていきたいと思います。参考になるようにできるだけわかりやすく書いていきます。

① 打たれ弱い自分が嫌いではないタイプ

人間は当たり前ですが思考し社会生活を営んでいます。そこでは日々他者との競争や時には蹴落としてでも這い上がることを求められる場合も。そんな社会生活を営む上で「打たれ弱い」というのは、どう考えてもマイナスの性格。実際に「打たれ弱い性格」になりたいという人はいるのでしょうか。限りなくゼロに近いのではないでしょうか。

ところが、実際にそういった性格を持つ人の中には「打たれ弱く人に頼りがちな自分が嫌いではない」、あるいは「そんな人にチヤホヤされちゃう自分が好き」というタイプの人がいるのです。他人から見ると俗にいうかまってちゃんやナルシストを想起させます。典型的な自虐体質と言っていいでしょう。けれども周りからすると少々メンドクサイ印象の自虐タイプ。驚くべきは本人はけっして自虐的に考えているわけではありません。

色々とややこしいいのですが、一言で表すなら「打たれ弱い自分はなんて可哀想なんだ。こんな哀れな僕、私をどうか助けておくれ」です。よくマイナスなことを言われるとポジティブなのか屁理屈なのか区別のつかない物言いをする人ほどこのタイプをこういって庇います。「打たれ弱いということは普通の人より感受性が強い証拠。つまり繊細な性格だから、人から責められたりすると何倍も傷つき落ち込んでしまうのだ」と。

そうした取り巻きを形成してしまえばこっちのもの。このタイプの人はわが意を得たりで自分を「豊かな感受性の持ち主」と評価するのです。これだけなら、内輪で仲良くやってもらえばよいのですが逆説的に話が飛んでしまいます。どういう事かというと「打たれ強い人は、それだけ鈍感で感受性豊かな自分よりも劣っている」と考えてしまいます。つまり、絶対的な、「自分が大好き」という心理。だから「打たれ弱い自分が好き」なのであり、それを改善しようとはしない。こういうタイプが、実は少なくありません。

② ものごとを大げさに捉えてしまうタイプ

はたから見ると取り立ててどうとは決して思えず、そこまで気にしなくても、と感じられることも、大げさに捉え、不必要に傷ついてしまう、というタイプ。というタイプです。先程の「自分が大好き」タイプとは大きく違いますね。自分に自信がなく余裕が持てないのでたとえば、上司から指摘され「こういうのは困るんだけどね君」と言われたとしましょう。

言った人は「ちょっとした指摘」というつもりなのに、受けた本人は「威圧的だ」とか「立場を利用したハラスメントだ」と感じる。もともと「ちょっとした指摘」にすぎなかったことが、あたかも新聞沙汰かのようになってしまうのです。自分で精神的に過酷な状況を作ってしまうタイプです。こういった人に遭遇した場合には安易に「大丈夫」とか「たいしたことない」とは言わないでおきましょう。

というのもこのタイプは物事大げさにとらえてしまうタイプ。あなたの適切な助言も「グルになって私と追いつめた」や決してそんなことはないのに「いじめられた」と言われてしまう恐れが多分にあるからです。

③「自分が悪いのだ」とすぐに考えるタイプ

何か言われたとき、あるいは自分のミスで人に迷惑をかけたときに、「すべては自分のせい」と考えるタイプです。
このタイプの人は「すべて自分のせい」と思った段階で、逃げ場はなくなってしまうのに、こういう思考法をしてしまうのです。子供のころよく「言い訳するな」とか「屁理屈」を捏ねるな。そういわれた経験のある方も多いでしょう。しかし大人になってみる案外屁理屈も悪くないとは思いませんか?というのも逃げ場を必然的に生んでくれるからです。その先が仮に行き止まりであったとしてもとりあえずの逃げ場がある。というのは心理的に落ち着くいい機会です。そこに精神的な「逃げ場」があるのです。その「逃げ場」を自分で封じて苦しむのが、このタイプです。

打たれ弱いとは消極的なタイプばかりではない

④ 他人に攻撃的なタイプ

意外に思うかも知れませんが、打たれ弱い性格の人は、他人に対して攻撃的なタイプが多いのです。自分の弱みを突かれたりする事を極端に怖がっているが故に人の意見に過敏に反応し、つい攻撃的な態度や言動になってしまいます。
しかしこのタイプの攻撃性は、自分が責められたくないがための虚勢ですから、感情的になっている事が多く、結局その部分から突かれてしまうと打たれ弱さが露呈してしまいます。このような状況になった場合は、比較的長い期間落ち込んでしまうのもこのタイプの特徴です。

⑤ 自分の意思がないタイプ

確固たる意見がなく、常に周りの意見に流されがちなタイプもまた、打たれ弱い性格の一つです。このタイプの人は常に周囲の評価を気にしています。周囲の意見や考え方に自分が同調する事によって、仲間に入れてもらいたいといういわば承認してほしいそんな思いが強いタイプです。なので嫌われたりする事に対して臆病な人です。人間関係に対して臆病な性格のタイプですから、自分自身が攻められる立場になってしまうと、不安感が募り打たれ弱さが露呈してしまいます。

⑥ ネガティブタイプ

物事を悪い方向へ考えてしまうタイプも打たれ弱いタイプの人に多い考え方です。
物事をネガティブに考える理由は、自分が傷ついたり失敗ばかりしている人間になりたくないという高いプライドの裏返しです。物事を始める前にどうせ失敗する、といったように悪い方向に考える事によって、物事がうまくいかなかった時に、やっぱり自分の思った通りになったという逃げ道を作っているのです。学生時代にいませんでしたか?周りとは逆のことを常に言っていて、たまたま的中するとまるで天下統一をなしたかのようにふるまう人。

ここまで大げさじゃなくてもみんなが盛り上がっているときに水をさすようなことを言う人いましたね。こういう人はいざという時にこの逃げ道に逃げ込む事によって、失敗してしまったときの心のダメージを和らげようとするのです。このように自分が傷つきたくないという考え方を持った人は、裏を返せば傷つきやすいタイプです。なので自分自身が攻められる立場になってしまった時は、深く傷つく事になります。

⑦ 保守的な性格

このタイプは何事に対しても慎重に行動を起こします。
これだけ聞くと慎重なのは良い事じゃないかと思いますが、慎重すぎて動くタイミングを逃してしまうのが打たれ弱い人の大きな特徴です。
ここで動かなければ、といった場面でも迷ってしまうために、チャンスを逃したり一歩遅れてしまったりといったことになります。何も動くことがないまま終わってしまうといったことが多くあります。また必要以上に保守的ですから、常に己を守ろうとします。決して危ないところには近寄りませんし、リスクを背負うことも嫌うのです。チャンスを逃してしまうことになろうとも、失敗することが怖いためやってみる前から諦めてしまうことが多いのがこのタイプです。

⑧ 常に言い訳を考えている

打たれ弱い人は他人から攻撃されたりすることを極端に恐れますし、ミスをすることも嫌い、常に物事に対して言い訳を考えています。ミスをしたとしても自分のせいじゃない、他人のせいという風に、人のせいにしたがることも。これは自分が何かに相対せねばならない時に、それを自分だけの力だけで乗り越えることができないためです。自分の力だけでは決して乗り越えることができないからこそ、他人のせいにしておいて素知らぬ態度を取ってしまうのです。また他人から注意を受けたりしたときにも、自分のミスだと素直に認めません。ミスを認めてしまうとその責任を背負うことになるからですが、一番の理由としてはそんな重大な責任を決して負いたくないのです。なので何かにつけ言い訳をしては、自分が責任を負うことを回避しようとするタイプです。

⑨ 人の言葉尻を捉えて過剰反応

打たれ弱い人は、他人の目を意識して格好をつけすぎる傾向にあります。常に周囲の視線を気にしていますのでキョロキョロと辺りを見回してしまいます。すると誰かがこちらを見ながらたまたま自分が視界に入ってしまっただけにもかかわらず、悪口を言われているのではないかと敏感に反応してしまいやすくなっているのです。

ですから人の言動に対して、過剰に反応してしまうことがあり、言葉尻を捉えてしまいがちですのでそもそも論戦や議論といった檀上には上がれていないことになります。しかしこのタイプは防衛本能が強く人を見極めることには長けています。打たれ弱いために些細なことで傷つくことが多くなかなか人にぶつかっていけない。そのことを自分でも分かっているのでそんな危機的な状況に陥ってしまって傷つく前にそれを回避したいのです。

結局打たれ弱い人は他人の目や動作がどうしても気になり、自意識過剰気味に他人に対して敵対心等を持ってしまいがちです。ですから他人の言動に対して過敏な反応をしてしまうこともあるのです。そして決して当の本人はそんなつもりはないにもかかわらず打たれ弱い人はそれをマイナスに捉えてしまうことがよくあるのです。

⑩ 叱られることに慣れていない

打たれ弱い人というのは、幼い頃からあまり叱られることなく育ってきた人が多いために、大人になっても叱られることに慣れていません。ですからちょっとしたことでもくよくよしてしまいますし、その感情をずっと引きずってしまうのです。周りは厳しく叱ったつもりではなくても、打たれ弱い人にしてみれば相当こたえてしまいます。場合によっては過剰に反応するあまり訴訟沙汰になることも。こうなってくるとなかなかに厄介ですが辛抱強く向き合っていくしかありません。

というのも本人にしてみれば怒られたから落ち込んだ=怒るやつが悪いとなります。きちんと向き合っていくほかはないでしょうまたこの手のタイプは一度落ち込んでしまいだすと、いくら周囲が元気づけてもその声が芯に伝わりかつ届くことはなく、さらにエスカレートした愚痴や弱音をまき散らしてしまうということもよくあります。こうなってくると周りの人も大変ですよね。

さらにただ弱音をまき散らすくらいなら良いのですが、他人に強く叱られてしまうと、今度は周囲に対して攻撃的な態度にでることさえあります。今までの人間観家では考えられないくらいのベクトルで厳しく叱られたことによって、その感情を抑えようとする理性的な感情がうまく働かずに自分の許容範囲を超えてしまうとキレてしまうのです。

打たれ弱い性格の克服方法

さて、ここまで見てみると打たれ強い人と比較すると、その性格や考え方は逆であることがよくわかります。結局打たれ弱い人のタイプを見てみると私生活や仕事言った活動に影響を与えるというのは理解していただけたと思います。さて、ここまで見てきた打たれ弱いタイプ別ですが、克服方法を提示してみたいと思います。以下に概要を示しますので参考にしてもらえれば幸いです。

① 人の意見を聞くのもいいが自分の意見もしっかり持つ。

打たれ弱い人は無理に論戦しようとせずに受け流すくらいが平穏を保てるでしょう。

② 人はあまり自分を気にしてはいないので、あまり視線を気にせず思うままにやってみる。

案外、人は自分を気にしてなどいませんし多くの場合は勘違いであることが多いでしょう。

③ 上司や目上の人に叱られたらひとまず言い訳をせず聞く

④ 怒られるのは恥ずかしい事ではない。「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」

打たれ弱い人との接し方

打たれ弱い人の特徴やその原因はすでに見てきましたが、実際にそういった人と接する機会がある人も多いでしょう。そうなると、具体的な接し方を知りたい人も多いと思いますので書いていきたいと思います。
① 「大丈夫」「大したことない」は逆効果。黙ってうなづいてあげるのが肝要
② 必要以上に構わない。依存させてしまうと今度は自分がつらい。
③ 言い訳ばかりでも話をさえぎらず聞いてあげる。完全に出し切れるように
④ 真逆のことを言われても一応の尊重をしてあげる。
⑤ カチンときても相手にせず話題を変えて流れの主導権を渡さない。
こういったところでしょうか。とにかくまともに聞くときと聞かなくて良い時の見極めが難しいですが、それさえ理解してしまえば本人にも問題意識をもって指導を受けてもらえると思います。

打たれ弱いより打たれ強い

昨今打たれ弱い性格と言えば男性をイメージする人が多い印象ですが、それを実感する機会が本記事のタイプ別にて増えてくるのではないでしょうか。上司や先輩に怒られたり仕事でのミスでとことん落ち込んでなかなか復活できない人、周りも気を使ってしまい、さらに仕事に支障がでるでしょう。このように打たれ弱い性格であることは仕方のないことで、打たれ弱い性格を変えたい人は振る舞いから変えてもいいかもしれませんね。本記事が打たれ弱いひとやその人に対する接し方に悩んでいる人の一助になれば幸いです。

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