プレエントリーとは|やり方と期間・いつからいつまでできる?

ビジネスマナー

プレエントリーとは?

プレエントリーとは、会社に個人情報を登録するという意味で、大学生の就活における最初の段階です。 その目的としては、企業から選考の情報をもらうことです。プレエントリーは就活らしい言葉ではありますが、要は会社説明会やエントリーの案内を送ってもらう申し込みです。 まだ自己PRや志望動機を書く必要はありませんので、比較的簡単に時間もかけずに行うことができます。

なんでプレエントリーしないといけないの?

プレエントリーでは「氏名」「住所」「電話番号」「メールアドレス」「年齢」「大学名」などを登録します。 プレエントリーをしなければ会社説明会や選考の案内が送られてくることはありません。 そのため就活を始めるには、まずプレエントリーをしなければ始まりません。

プレエントリーのやり方

プレエントリーのやり方は、リクナビやマイナビなどの就活サイトでできるほか、 会社のホームページの「採用情報」から登録できます。リクナビやマイナビを使うと、住所や氏名などは自動入力されるので楽ですが、 会社のIDが発行されるのに時間がかかるいったデメリットもあります。それでは以下にそれぞれの方法を詳しく説明していきます。

就活サイトを利用する方法

1つ目は就活サイトを使用する方法です。ほとんどの就活生が使用するといわれるリクナビ・マイナビそしてその他いくつか特徴のある就活サイトの特徴を以下にまとめました。

リクナビ:いわずと知れた多くの就活生が就活において最も使うツールです。

●使用するメリット

大手企業をほとんどカバーしていること、そして比較的中小企業の掲載も多いことです。スマートフォンでアプリをダウンロードすれば簡単にログイン、情報確認ができ、移動中などでもエントリーを行うこともできます。情報量が多く、学生が自分に合った企業を見つけやすいように検索機能が豊富なことも特徴の一つです。また就活全般の情報も包括的に網羅しており、それまでの選考情報なども記載されているも良い点と言えます。

●使用するデメリット

一部の大手企業はよっては優先的に情報を提供してくれないことがあったり、膨大な量の情報が記載されていることもあり、その中から自分が必要としている情報を探していくこと困難なことです。また多くの学生が登録していることもあり、リクナビ経由での説明会の予約がなかなか行えなかったといった声も聞こえています。

マイナビ:リクナビの次に登録企業数が多い新卒の求人媒体です。

使用するメリット

業界検索が行いやすく、掲載企業数も豊富であるため、自分の行きたいと考える業界の企業を比較することができます。加えて、ほとんどの企業のエントリー後にある選考プロセスであるSPIについての対策ツールもあるなど、就活の一連の流れを網羅してくれるツールであるといえそうです。

使用するデメリット

こちらはリクナビとも似てきますが、やはりマイナビ経由で説明会の予約を行う際に、登録している学生が多いためすぐに予約が埋めってしまうことが挙げられます。また、マイナビに掲載されている企業のほとんどはリクナビにも掲載していることが多く、あまりリクナビと差別化が図られていないというのが学生側からの意見として寄せられています。

リクナビ・マイナビ経由でしかエントリーできない企業もある?

上記のようにリクナビ・マイナビ双方ともにある程度の問題点があるにも関わらず、ほとんどのがくせいがいまだにその2つの就活サイトを使用している理由としては、一定数の企業でリクナビ・マイナビ経由でのエントリーしか受け付けていないところがあるためです。この理由としては、企業によっては採用にかけられるコストが少なく、採用における学生を集める手法をリクナビ・マイナビに一括して委任していることだと考えられます。そういった点においても、リクナビ・マイナビに登録しておくことでスムーズにプレエントリーが行うことができるといえます。

その他の就活サイト

上記に述べたリクナビ・マイナビという就活サイトは新卒の学生はほとんどの人が登録するといっても過言ではありません。圧倒的に掲載している企業の数が多いこともあり、それに伴い登録する学生も増えるという好循環ですね。ただ、その一方で双方のサイトともプレエントリーを行い、企業から説明会等の知らせを受けてもなかなか説明会を予約できないといった問題点もあります。そういったことから以下に目的別にいくつか他の就活サイトを記載します。

外資就活ドットコム

サイトの名前にもある通り、外資系企業およびいわゆる日系の有数企業への内定を目指す学生向けの就活サイトです。こちらは掲載されている企業が厳選されており、外資系の選考情報、また日系の有数企業(商社・メガバンク・大手メーカー)の選考情報を中心に掲載しています。特徴としては、過去の選考内容を学生が選考体験記として記載しているなど面接対策を行いやすいこと、また有数企業の内定のための就活コラム・選考対策から企業、業界研究、学生タイプ別就活方法まで、就活生なら知っておくべき情報が多く網羅されていることです。そういった競争率の高い企業を志望する学生にとっては非常に多用するツールであると言えます。

その他にも、金融系に強いとされる日経就活ナビ、中小・ベンチャー企業などの情報を豊富にそろえているエン・ジャパンなどにも登録する学生も多いと言えます。また最近では、理系向けの就活サイトや、中途転職市場のようにエージェントサービスを提供する会社も存在するなど、様々なサイトやツールでエントリーすることが可能になってきています。

各企業のホームページから直接プレエントリーを行う

今まで説明してきた、就活サイトを経由してプレエントリーを行う方法とは異なり、各企業のホームページからプレエントリーを行うこともできます。プレエントリーしたい会社のホームページに行くと、たいていはその企業の採用ページのリンクが掲載されています。そこから自分の大学等の情報を入力していき、プレエントリーをします。この場合は1社ずつ情報を入力しなければいけないので多少手間がかかりますが、リクナビ・マイナビ経由の場合、各企業に自分のマイページが開設されるまでに時差があることがあり、そういったことから説明会の席が取れなくなるといった危険性もあります。本当に行きたいと考えている企業は、しっかりとその企業のホームページからプレエントリーを行い、興味がありそうな業界の企業などには一斉にリクナビ・マイナビ経由でプレエントリーを行うということも良いかもしれません。

プレエントリーはいつからいつまで

選考にスケジュールは年によって異なる?

日本経団連に所属する企業は、経団連が決定した日程に従って選考が行われていくため、年によって変更があることがあります。安倍政権が2013年に経団連に「学業に専念させるべきだ」という要請を行ったことから、それまで3年生の12月に説明会解禁、4月に選考開始というスケジュールから2016年卒からは3月に説明会解禁、6月から選考開始というスケジュールに変更になりました。そういった変更は前もって知っておくべき情報であるため、しっかりとリサーチを行っておく必要があると言えます。

プレエントリーはいつからいつまでできるの?

プレエントリーの期限を考えても、それは企業によって違うため分かりません。ただ、1つの企業を例に取ると、「本エントリーが始まるまでがプレエントリーの期限」というところがありました。この締め切りについては納得がいきます。すでに選考が始まっていては、プレエントリーをしたところで途中から選考に加わることが出来ません。このことから考えると、プレエントリーの締め切りは「本エントリーが始まるまで」と考えておくのが妥当と言えます。

プレエントリーは早めにしておいた方がいい?

企業の選考に進むために、「会社説明会の出席」を必須条件としているところは案外多いです。学生側がOB訪問などを除き、企業のことを知る数少ない機会ですので当然といえば当然といえます。そして大抵の会社説明会には人数制限があるため、説明会出席の募集が始まったらすぐに応募しなければなりません。この説明会の募集を知る手段として、一番楽なのがプレエントリーです。これさえしておけば、説明会の知らせが自動で届きます。説明会の機会を逃さないためにも、プレエントリーは就活が解禁してから1ヶ月以内にある程度済ませておくことを良いかと思います。

2018年卒では?

2018年度卒では、大学3年生の3月1日の夜中の0時に就活が解禁となります。それと同時に会社へのプレエントリーが可能になります。 3月1日になった瞬間からいっせいに皆がプレエントリーをしようと、会社の採用サイトやリクナビやマイナビに押し寄せます。

今後の見通しは?

ただ一方で外資系企業はこれまで通り、3年生の秋ごろから選考をおこなっている企業も多く、学生にとっては実質的な就活期間が長くなっているなど、学生・大学から不満があがっており、今後も就活のスケジュールが変更されることはありそうです。

プレエントリー出来る社数は何社?

プレエントリーできる社数に上限はありません。自分が行きたいと思う企業に必ずしも内定がもらえるわけではありませんし、まとめてプレエントリーできるという点も相まって多くの企業にエントリーする学生がほとんどだと思います。

では何社くらいプレエントリーすればいいのか?

エントリーは手間がかかり、自己PRや志望動機を考えなくてはなりませんし、 エントリーシートを手書きで提出させる会社すらあります。文系理系によっても違いがありますが、一般的にプレエントリーは、上記に述べたリクナビ・マイナビを活用し一斉にプレエントリーを行い、実際にエントリーシートなどの提出を行う本エントリーの数は20~30社という人が多いようです。

割り切ることも重要

リクナビ・マイナビという媒体を使用することで一斉にプレエントリーが行えるというメリットがある一方で、プレエントリーの数が多すぎて選考情報を管理できなくなるという危険性もあります。不安からエントリー数を増やしたいという気持ちはわかりますが、エントリーした分、受信するメールの数も多くなり、メールさえ見なくなってしまうといった危険があります。どんなに多くの企業にエントリーを行ったとしても最終的に行くことができる企業は1つです。しっかりと戦略を持ちながら、自分の本当に行きたい業界・企業を絞っていくことも重要な判断であると言えます。

辞退もできる?

一方でプレエントリーをした企業に必ずしも本エントリーしないといけないわけではありません。多少興味があるため、「プレエントリーだけしておこうかな」といった気持ちでエントリーするのでも問題ありません。その後エントリーシートなどを書く際に、本当にこの企業の選考を受けたいのかなどを自答してみて、そういったものを作成する時間に見合うほど自分が選考に進みたいと思っていないのであれば、本エントリーは行わず辞退すればいいのです。プレエントリーを辞退をする際には特に行うことはありません。考えてみれば当然ですよね。企業からの情報を得るためのメルマガ登録を行っただけであり、きちんと辞退を伝える必要が出てくるのはもう少し選考が進んでからだと言えます。

プレエントリーと本エントリーの違いとは?

プレエントリーが企業から情報をもらうことが目的だったのに対し、本エントリーの目的は選考に進むための申込みを行うことです。わかりやすい表現でいうと、プレエントリーは「メルマガ登録」、そして本エントリーは「選考への申し込み」ということです。

プレエントリー後は?

プレエントリーを行った後の流れとしては、企業側から個別説明会や合同説明会といった企業に関する情報を提供するメールが届きます。そういったイベントに参加しながら、各マイページに記載されている締め切り日までに本エントリーをすることが求められます。本エントリーの際には、エントリーシートの提出やWEBテストの受験を求められることがほとんどのようです。
エントリーシートにしっかりと自分の応募動機を記載するためにも、企業について知っておくは重要で、そのためにもプレエントリーを早めに行うなどして説明会などに参加した方が良いと言えます。

エントリーシートを提出し、WEBテストなども受験した後、選考に進む場合には企業の方からマイページ宛てにメールが届きます。その後は企業によって回数は異なりますが、何度か面接を人事担当者、現場で働いている社員の方などと行っていくという形で進んでいきます。選考が進むにつれて、マイページ宛てのメールではなく電話で選考のフィードバックを行ったり、また内定を伝える企業もあるようです。

就活において重要なこと

就活は情報が膨大にありすぎて、何から手をつけていいかわからなくなるかもしれません。しかし、下準備を行うことはとても重要です。何事でもそうであるようにしっかりと準備を行うことでスタートダッシュを行うことができ、他の学生よりも有利に就活を行うことができると思います。上記に述べたようにツールを上手く活用しつつ、自分が行ってみたい業界を絞っていきながら、理想の企業を見つけていただけばと思います。

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