【男女別】悪口を言う人の心理|悪口に関する簡単な心理テスト

ビジネスマナー

悪口をいう人の心理

常に称賛されたい

悪口をよく言う人は、常にプライドがくすぐられるような称賛に飢えています。この「飢え」が強すぎるため、他者の成功を素直に称賛することができません。

それはそうです。自分が称賛されていないのに他者を称賛するなんて、できるわけがありません。

もし、他者が称賛されている姿を目撃してしまった日には、嫉妬で狂ってしまいそうになります。
このタイプの人にとって、人が称賛されることは、自分がないがしろにされ、自分の評価が下がったと考えるのです。そのため、その他者の悪口を言うことで、自分のほうが優位な立場である、という安心感を得ようとするのです。

認知が歪んでる

悪口をよく言う人は、自分の価値観が絶対的なものだと考えています。もし、自分の価値観に合わない意見を聞くと、自分という人間が否定されたと考え、攻撃的な心理状態になります。

このタイプの人は、「自分と違うもの=自分を否定するもの」というよう極端な発想を持ち、すべての物事に対して「善か悪か」という判断を行います。この世界には、多くの人が存在し、それと同じ数の価値観があり、基本的には自分と合う価値観の方が圧倒的に少ないです。つまり、「悪」と判断される価値観の方が圧倒的に多くなります。そのため、頻繁に「自分自身が否定された」という心理になるため、周囲に攻撃的な心理状態になりやすいのです。

相手の気持ちを考えられない

悪口をよく言う人は、他者への共感性が低く、相手の気持ちが考えられない人が多いです。例えば、バラエティー番組で芸人さんがやっているような「イジり」を見て、「これなら俺でもできるわ」「今度あいつにこんなこと言ってやれば面白いかな」と考え、「お前ハゲだな~」「おい、ブス!」など、相手の気持ちを一切考えない、ひどいイジりします。

イジっている本人は「面白い人だと思われたい」「場を盛り上げたい」と考えているのかもしれません。しかし、バラエティー番組はあくまでテレビの中で展開されている「SHOW」なのであって、プロのタレントさんがイジり、プロのタレントさんがイジられているのです。

しかし、冗談のつもりで言っていたとしても、相手がその冗談を冗談として解釈していないのであれば、それはただただ悪口を言っているのと変わりません。

ある芸人さん(忘れてしまったのですが・・・)が以前、「愛がないイジりはイジりじゃない」と発言していました。相手をおいしくしてあげようという意図があって初めて「イジり」になるのではないでしょうか。

男性が悪口を言う心理

男性は自分を大きく見せたい、評価されたい、というような心理から悪口を言う傾向があります。

ライバルを失墜させる

男性は女性に比べ出世欲が強いため、ライバルの評判を下げるため、悪口を言うことが多いです。

プライドが高い

プライドが高い男性は、悪口をよく言う人が多いです。自分を特別な存在だと思い、理想とする自己イメージがとても高く、周囲の人たちを見下したような態度をとります。

このプライドの高さから来る、「俺はこんなもんじゃない!他の奴らとは違うんだ!」という思いには、劣等感の強さが心理的な背景にあります。他者を見下し攻撃することで、相対的に周囲の評価を下げていないと、劣等感に押しつぶされてしまうのです。

ちなみに、こういうタイプに、良かれと思ってアドバイスをしても「なに見下してるんの?」「上から目線でムカツク」と考えがちで、相手の善意を悪意と受け取られてしまいます。

女性が悪口を言う心理

生物学的に女性は集団行動を好む傾向があります。そのため、女性は人間関係に関連した理由で悪口を言います。

信頼関係を築ける

「悪口を言う」という行為には、悪口の聞き手に「あれ、そんなことを私に話してくれるなんて、私のこと信頼してくれてるの?」という心理を相手に与えます。その悪口の聞き手も、お返しとばかりに悪口を話すことで、お互いの親密度が上がり、良好な信頼関係を築くことが出来ます。

女性にとって「悪口を言う」というのは立派なコミュニケーション能力の一つなのではないでしょうか。

悪口を言われる前に・・・

以前、私が聞いた話で、女子会中にトイレに行きたいけど我慢するという女性がいました。もし、自分がトイレに行っている間に、自分の悪口大会になるかもしれないから、というのが理由でした。女性は集団行動を好みます。裏を返せば、他者から嫌われることに対して、強い恐怖心を抱いているということです。もし、自分の悪口大会がキッカケで集団から省かれるようなことがあると一大事なのです。

そのため、自分が省かれる前に、誰か他の人を「いけにえ」として省くことにより、集団に居続けようとするのです。

自己愛性パーソナリティ障害

一般的に、悪口は悪いものだと考えられています。

しかし、生まれてこの方、悪口を言ったことがない人は少ないのではないでしょうか。それだけ、「悪口を言う」ということは、当たり前のことであり、わざわざ問題にする必要はないと思います。

しかし、世の中には世間や他者に対して異常なほど敵意を持ち、常に悪口を言っているような人がいます。仕事は集団で行うことが多く、他者とのコミュニケーションを避けることはできません。悪口ばかり言う人は、コミュニケーションがうまく取れない場合が多く、社会生活を送るうえで、周囲にとっても、そして自分自身にとても大きな問題となります。

上述した「プライドが高い」や「常に褒められたい」という特徴を心理学では「自己愛(ナルシシズム)が強い」と表現することが多いです。つまり、自己愛が強い人は悪口を頻繁に言う傾向が高いのです。そして、この自己愛が、日常生活を送るのが困難なレベルまで強い人を、心理学では「自己愛性人格障害」と判断します。

もし、「何気ないことにすぐ劣等感を感じる」「常に人から称賛されたい」と感じている人は、「自己愛性人格障害 テスト」と検索すれば、簡単な心理テストがあるので試してみてはいかがでしょうか。

心理テスト

悪口というのは無意識のうちに言ってしまいがちです。悪口ばかり言っている人は周囲からの評価も下がりやすく、損をすることが多いと思います。そこで、自分が悪口を言いやすいのかどうか、心理テストを載せましたので、自己理解の一環として、是非やってみてください。

・自分のコップが目の前に置かれているシチュエーションを想像してみてください。
そのコップの量にはどれくらいの水が入っていますか?

この心理テストでわかることは、自己愛の強さです。コップに多く水が入っていると想像した人ほど、自己愛が強いといえます。つまり、他者への攻撃性や劣等感の強さを持っている可能性が高いかもしれません。

悪口が往来を歩く社会で

インターネットが当たり前になり、自分の意見がSNSや掲示板に簡単に発信できるようになりました。匿名で、なおかつ罰を受けない状況下では、人は攻撃的になりやすい傾向があることが心理学の実験で証明されています。そのため、自分の悪口をインターネット上で見てしまう機会も珍しくないと思います。

また、多くの企業が「顧客満足度」を強く意識しています。クレームになるのを恐れるあまり、どれだけ非常識なお客さんに対しても、丁寧に接客しなくてはいけません。お客さんの方も従業員さんが反論できないことを知っており、好き勝手に罵詈雑言を浴びせます。

現在、悪口を言いやすい環境ができあがっているような気がします。悪口を言った人は瞬間的にスッキリするかもしれません。しかし、その悪口はさらさらなる悪口を生み出し自分に返ってくるかもしれません。

私たちは悪口から逃れることはできません。しかし、私たち個人が「悪口を言う」以外のストレスの減らしかたを見つけることに、真剣に向き合えば、少しは前向きに生きていけるのではないでしょうか。

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