システムエンジニアはブラックな職業なのか
まずシステムエンジニアの仕事がブラックなのかどうかという前に、ブラック企業とホワイト企業とはどういう基準で考えられているのでしょうか。システムエンジニアの仕事がブラックなのか、ブラックな企業が多いのかは、ブラックかホワイトかの基準をしっかりと理解しておきましょう。
ブラックな企業とは?
では、ブラック企業の基準として大まかに分けると、勤務時間、休みを取れるのか、残業代は出るのか、給料はどうか、仕事量はどうかといったところが上げられます。このような基準で考えると、ブラック企業に勤めていないように思っていてもブラックに近い企業だったり、仕事量などでブラック企業と思っていたら実はホワイト企業よりなったりということもあります。
労働基準法により1日勤務時間は8時間、週休2日制と基準はあり、サブロク協定の範囲内であっても80時間の残業までとなっています。実際その時間内に収まっているのか、実際にしっかりと残業代を支払われてるのかなどを見ていく必要があります。
残業代は、しっかりと時給換算したときに1.25倍になっているのか、20時間を超える場合は更に手当てが出ているのかなどをチェックする必要があります。例えば、会社によっては固定残業代として「いくら残業しても定額の残業代」という会社もあります。
固定残業代は残業を全くしなかったとしても残業代が支払われます。よくブラック企業は、固定残業代を採用し、残業代を固定にしてしまい、非常識な残業を強いる会社があります。もっとひどいブラック企業ですと、どれだけ残業してもサービス残業という形で終わってしまったり、上司などからの圧力により残業代を請求できない場合があります。
休みにいうと休日の出勤を当たり前とされ、休みを取ることを許してもらえなかったりすることもブラック企業ではあります。残業時間によっては基本的にどこの会社も範囲を超えていることがほとんどです。そういった時に休みを取りたい上司にお願いしたときにしっかりと願いを聞き入れてくれるのかもし聞き入れてくれない場合は退職を考え転職活動に入ることをお勧めします。
実際にホワイト企業断ったとしても勤務時間が多くなることが多々あります。中には勤務時間が多いと言ってうちの会社ブラック企業だと言う人もいますがそれだけではブラック企業だと判断することはできません。ホワイト企業でも時期によっては忙しい時もあるので一概にそれだけの判断することができないのです。
例えば、繁忙期に入ってしまったり、納期の調整だったり人事の移動があって業務内容を把握して行く上での残業が増えてしまい勤務時間が長くなってしまったり、初めて1人で責任のある仕事を任せられたりするとどうしても君時間が長くなってしまうこともあります。こういった場合に勤務時間が長くなってしまったからといってブラック企業だと判断することができません。他にもブラック企業の場合、上司からの態度が問題になる事がよくあります。どのような問題なのかシステムエンジニアの会社でブラックな上司を見ていきます。
システムエンジニアがプラックと言われる理由は激務だから?
システムエンジニアが激務なのは様々な理由があります。どんな理由があるのか見ていきます。
システムエンジニアの会社でブラックな上司のパワハラ
よくブラック企業に勤める人は上司に同じことを言われていることが多いです。勤務時間の終わり間近になると上司の人が自分に寄ってきて『これ今日中に終わらしてね』と言われたり、強制的に『明日休んでね』と有給を使わされたり、夜勤務時間が終わり帰ろうとすると『今日は帰りが早いんだね』と嫌味を言われ『この後、何かあるの?』と引き止められします。
他にも残業代を請求すると『利益を上げていないんだから』と押し返されたり、土日休みの場合でも金曜日の就業時間終わりに月曜日までに終わらしておいてと言われたり、無茶苦茶な要求をされる事が多いです。もちろん企業がホワイトだったとしても上司の人がそういう風な態度をとってくる事は多々あります。
システムエンジニアでどんなタイプの人がブラックな扱いを受け激務になるのか
ではどういった人がシステムエンジニアのブラック企業に好まれる人物像なのか見ていきます。では自分の意見が言えず上司に対して何も発言ができない人や、NOと言えずに、なんでもイエスマンになってしまう人、プライベートが何も予定が無さそうで仕事以外やる事が無さそうな人、自分に自信がない人が狙われていきます。
そう言った方々はしっかりと自分の気持ちを伝える事もとても大切になります。でなければ、都合のいい人間として扱われてしまいます。そうなると仕事を沢山振られ激務になる。
システムエンジニアの仕事はブラックなのか?
システムエンジニアのブラック企業はどうして激務なブラックになってしまうのか見ていきます。
システムエンジニアのブラックな会社は多重請負をしてしまう事により激務になる
最も多いブラックになる原因としては何重にも業務委託で下請けに回しているのです。基本的にシステムエンジニアの業界では下請けに何重にも回していく事が当たり前の業界になってます。間の会社はマージンを抜き、その仕事を別の会社に委託していきます。実際にプログラムなどの開発をする会社は4つも別の会社を経由してという事もざらにあります。
基本的には仕事を始めに委託した会社が依頼を請け負ってシステム開発をすると思いますが実はそうではなかったのです。なので、仕事自体が回ってくるまでの時間がかかり、納期のスケジュールが短くなり、厳しくなってきてしまう事や何社も間に入っているので、その分マージンを引かれて最終的にシステム開発をする会社に入ってくる利益はわずかなものになってしまったりします。
なので、何重にも会社を回ってきた案件は納期までの時間が非常に短く、利益がとても少ない案件を最後の下請けの会社は行っています。そうすることにより、そこの最終の会社で働いているシステムエンジニアは仕事に埋め尽くされ安い給料で長時間働かなくてはいけない激務な状況になってきてしまうのです。
そういった意味では自分の会社がどの位置づけられるのか自分がしっかりと把握しておく事はとっても重要なことになってきます。でなければそういった最終の下請けをしている会社はいろんなところからどんどんどんどん仕事が詰まってきて激務になります。そうするとなおの事、休んでいる暇などなくなってしまい激務な毎日を繰り返していくことになります。
システムエンジニアのブラック企業は断る事が出来ないから激務になる
中にはなぜそんな条件の悪い仕事を請け負うのかと気になる方もいらっしゃるかと思いますが、簡単に言えばそんな仕事でも請け負わなければ会社が回らないからです。どんなに激務になろうが、会社を潰さないためにもその仕事を請け負う必要があるのです。そういった会社が社員のことなのか当然考えることができなく、どう会社を維持するのか、どう会社の売り上げを上げていくのかと言うことを考えていくことしかできないのです。
そういった意味でたとえブラックの扱いをして授業に出辞めていったとしても別に大丈夫なように未経験からでも大量募集をかけたりし、会社を回していくのです。そういった観点からも未経験の大量募集をしている会社は要注意が必要です。
システムエンジニアのブラック企業はホワイトに戻れるのか?
正直ほとんどの会社戻ることができません何故かというと抜け出そうにも見せない悪循環の中にはまってしまっているからです。例えば仕事の受注量を減らしたとして、そうするとなおさら会社を存続させるためのお金がなくなり従業員の給料の未払いや納期の遅れに繋がりやすくなり、仕事の請負自体がされなくなってしまいかねないからです。
システムエンジニアのブラック企業では従業員の不足が問題に
これに限ってはブラックであろうが、ホワイトであろうがどちらにせよシステムエンジニアの業界では人材となる人を常日頃から求めています。約8割のシステムエンジニアの企業で人材が足りていないとIT人材白書の調査により明確になっています。
システムエンジニアの業界ではブラックでは特に人は募集しますが未経験の人だったりとかがいれば育成をしなければならなかったり、でも育成をして育てなければ、余計仕事が回らなくなり余計仕事が効率悪くなったりすることもあります。システムエンジニアといっても人によってスキルが変わってきます。
なのでシステムエンジニアを集めた所で使えない人がいたりする事もあり、5人で行う仕事を3人で行ったりする事もあります。そうすると、どうしても激務になってきます。
システムエンジニアの業界のブラック企業にいる使えない上司
有能な上司がいる会社は部下への配慮や仕事のスケジューリングなどしっかりとてきぱきと指示を出したりアドバイスをしてくれる人がいれば仕事が激務になったりする事が少なくなります。使えない上司がいると指示がアバウトだったり、アドバイスが的外れなことだったりすると部下の仕事量は激務になります。
自分のミスを部下に押し付けたり、自分のミスの後処理をさせたりと、上司のせいで部下の仕事が増える事もあります。そして基本的に使えない上司は自分の仕事を少なくし部下に全て押し付けてくるので、残業を平気でさせたり、無茶苦茶な納期の仕事を振ってきたりとかもします。なので無能な上司がいると仕事が激務になりブラックになりやすくなります。
システムエンジニアの業界のブラック企業にあるみなし残業で激務
みなし残業とは月に何時間までは残業代は出ませんというものです。たとえば月に40時間みなし残業があるとすると40時間残業したとしても残業代は0円です。なぜみなし残業というものをつけるかというと会社自体の形がギリギリの場合残業代を従業員に払うことができないのでみなし残業といって40時間残業させるという形をとる場合が多いです。
そういった会社は従業員を沢山雇う事もできなく、少人数で回していかなければならない可能性が高いので、仕事が激務になりブラックになる可能性が高いです。
システムエンジニアの仕事で激務でブラックになりやすいのは客先への出向
クライアントの会社に出向しそこで仕事をするという形をとっている会社も多いです。実際に請負先の会社に行ってそこの社員のメンバーの1人として一緒にシステムを開発するという形になります。出向という形になるので常にその会社に出向くことになります。なのでそこの出向先の会社によってブラックなのかどうかっていうのは変わってきます。せっかく自社がブラックではなかったのに出向先でブラックな企業に愛仕事がとても激務になってしまうということもあり得ます。
例えば出向先の社員が使えない社員が多く責任転換をするような人たちであればとても仕事が気持ちよくできる環境とは言えないでしょう。そうすると自分に仕事が振りかかってきて激務になる可能性が多いです。
もちろん出向先によってはとても素晴らしい環境で仕事できる可能性もあるので正直、運要素になってしまいます。システムエンジニアの世界では9割以上の会社が出向がある会社になっているのでそこを避ける事は正直難しいといえます。出向先がブラック企業だった場合自分をしっかりと守ってくれる企業なのか面接なのでしっかりと判断することが大事になってきます。
システムエンジニアの激務度はどのくらい?
システムエンジニアは実際にはどのくらい激務なのでしょうか。
激務といってもそこまでなのか見ていきたいと思います。
システムエンジニアはイレギュラーな事で激務
システムエンジニアの仕事はプロジェクト全体の管理を行う仕事です。なのでクライアントとのやり取りでプロジェクトで進めているソフトウェアの企画や調整等を進めていきます。暗いのととのやりとりが深夜まであるので入れきらなシステムのトラブルによって真夜中でも出勤をせざるを得なくなることがあったり休日出勤等もありえます。
システムエンジニアが激務で精神的にやられる事がある
システムエンジニアはプログラマーと違ってプログラミングをしていくだけではなくプロジェクトの責任者という立ち位置になるのでもし入れきらの対応が送りクライアントとの問題が起こったときに責任を追及されるのはシステムエンジニアになります。なのでクライアント先や上げる場所に行きいろんな人とやりとりをしなければいけません。
たとえ慎重にプロジェクト進めていたとしても入れきらによって急に激務になり深夜や休日に急に呼び出されたり、仕事のやりとりをしなくてはいけなくなってしまう場合があるので気を休めている時間がなかなか取れません。
そういったところから激務になり精神的に病んでしまうことがあります。
システムエンジニアは激務な出向先で精神的にも肉体的にも疲弊する
システムエンジニアは基本的にエンジニア職と管理職を両方ともすることになりますが中には下請けの会社に常駐させられることもあります。周りは他社の人間になってくるので人間関係などで精神的に疲労し、その後、イレギュラーが起こると肉体的にも疲労し、激務に耐えられなくなる方も少なくはありません。中にはクライアントが地方の場合は地方まで出張することもあるので朝早く新幹線に乗って深夜遅くまで仕事をし帰ってくるということもありえます。
激務だからこそ、事前の調査が重要
システムエンジニアの仕事は激務だということがよくありますが、実際は出向先や就職先によっても変わってきます。激務で残業代がしっかり出ればまだいいと言う方もいますが、中には激務でも知ってると給料が支払われなかったりとか激務でも手当等が何もなかったりそういった場合に転職を考える人も少なくありません。
中にはそこまで激務な仕事はない会社も実際はあるので実際に就職する前にそこの会社がどれくらい激務なのかどうかしっかりと調べてから入社を決めましょう。