新入社員の入社式挨拶の構成
毎年行われる企業の入社式は、一般的には経営幹部と新入社員を一堂に集め、経営有数の挨拶や訓示、社員代表者の歓迎の挨拶やスピーチ、新入社員の謝辞または決意表明などが行われる会社の儀式です。
入社式の挨拶を丁寧に行うことで、期待ができるなどのプラスなイメージを持ってもらえます。今回は入社式での挨拶にお困りの方のために、入社式での挨拶の構成から挨拶の作り方を見ていきます。
入社式の挨拶のポイント3つ
入社式で新入社員の挨拶の冒頭では、これから一緒に仕事ができことになった喜びの気持ちを伝えると、先輩社員の耳目を引きつけることができます。その上で、少し大きな声でゆっくりと語りかけてください。
その上で、会社には厳然とした組織の指示命令系統や上下関係が存在しますので、最低限の社会人としてのマナーを守ることが必要となります。挨拶では以下の3つのポイントを守りましょう。
ポイント1:「目的・目標を共有する」
ポイントの1つめは、営利企業は必ず中長期の経営目標の達成に向かって組織活動を展開しています。所属する部署によって具体的な活動目標は異なりますが、与えられた仕事の意義を理解しているのといないのでは、自ずと結果に違いが出てきます。
なので、会社組織に入って、早く戦力となれるように頑張るための目標や目的を明確、入社式の時点で挨拶にすることで、期待を持って迎えてもらえます。
ポイント2:「時間を共有する覚悟を提示する」
ポイントの2つめは、仕事は「でき映え」も重要ではありますが、時として「納期」が重要な場合もあります。仕事の指示を受けるときは、自ら積極的に「いつまでに」仕上げるのかを確認しておく必要があります。
入社式での挨拶でもこの点を考慮して、与えられた仕事を時間を守って、学生時代以上に頑張るという決意を伝えておくと、学生気分ではないということを伝えられて、期待を持ってもらえるでしょう。
ポイント3:「情報を共有すること」
ポイントの3つめは、上司や同僚との情報交換が必要不可欠なので、適宜適切な報告・連絡・相談いわゆる「報・連・相」が大事になる点を理解しておくということです。
新入社員失敗して当たり前だということが先輩社員の認識でしょう。だからこそ、「報・連・相」を明確にするという意図も込めて、先輩を失敗した時に頼る意思を明確にしておいて挨拶に組み込むと、入社式の日から皆さんにプラスなイメージを持ってもらえます。
新入社員の入社式挨拶例文
新人社員の入社式での挨拶の具体的な例をご紹介します。入社式の挨拶で先輩社員の心を掴んでおくと、今後のためにもなりますし、先輩社員からの期待の目が異なってきます。
どうせ挨拶をするならプラスなイメージを持ってもらい、自分のためになる挨拶をしたほうが良いので、ぜひ挨拶の例文を元に入社式の挨拶の参考にしてください。
例文1:よくある挨拶
本日は、私のためにこのように素晴らしい入社式を開催していただきましてありがとうございます。 朝から緊張しておりましたが、こうして皆さんに温かく迎い入れていただき、安心しております。
今日から皆さんのお力をお借りすることも多くなるとは思いますが、力をお借りして、しっかりと働いていきたいと思います。これからよろしくお願いいたします。
例文2:決意表明する
本日は、私のためにこのように素晴らしい入社式を開催していただきましてありがとうございます。 緊張しておりますが、こうして皆さんに温かく迎い入れていただき、安心しております。
仕事に関しましては、皆さんに一から教えていただくことばかりだと思います。右も左も分からないので、ご迷惑をおかけすると思いますが、一日でも早く、皆さんに追いつけるよう頑張りますので、よろしくご指導をお願い致します。
例文3:夢を語る
本日は、私のためにこのように素晴らしい入社式を開催していただきましてありがとうございます。
皆さんに、私の夢をお話いたしますが、私の夢は社長になることです。この会社でも、社長まで登りつめていきたいと考えていますので、みなさま是非お力添えをお願いいたします。
しかしまだ、わからないことばかりだと思いますので、皆さんのお力を借りる時にはよろしくお願いいたします。
例文4:笑いを誘う
本日は、入社式、という素晴らしい会を設けていただき、本当に感謝しております。
本日は、初出勤ということですが、転寝をしてしまい、最寄駅を通り越してしまうというマンガのような事をしてしまいました。が、幸いにも、こうして間に合いました。しかし本当に冷や汗をかきました。
おっちょこちょいな私ですが、やる気だけは人一倍ありますので、どうぞ御指導下さいますよう、お願い致します。
例文5:趣味を話す
本日は、私のためにこのように素晴らしい入社式を開催していただきましてありがとうございます。朝から緊張しておりましたが、こうして皆さんに温かく迎い入れていただき、ホッとしております。
私は、高校時代はずっとサッカー部に所属しておりました。サッカーが大好きで、今でも休みの日はフットサルをしております。身体を動かすのが大好きですし、高校時代に培った根性と体力はありますので、これからどんどん鍛えてください。
例文6:特異な経歴を話す
本日は、私のためにこのように素晴らしい入社式を開催していただきましてありがとうございます。
実は私は、ここに来るまでに大学を3浪もしてしまっております。しかしながらこんな私を受け入れてくれた会社には精一杯頑張らせていただきたいと考えております。
皆さんとはひときわ違った学生時代だった私ですが、やる気だけは周りには負けませんので、どうぞ御指導下さいますようお願い致します。
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新入社員の入社式挨拶の注意点
入社式の規模や式次第或いは形態や内容は、巨大なグローバル企業や小規模企業によって異なるのは当然です。小規模企業の入社式では、式の後半に社長さんから新入社員の「一言」の挨拶を求められることがあります。
いつどんな時でもポイントをさえ押さえていれば、社長さんだったり、先輩社員が求めるような答えを出すことは可能ですしかし、入社式の挨拶は注意点もあります。そんな注意点を3つ挙げておきます。
注意点1:時間は短めに
一般的に入社式は、あらかじめ決められた「式次第」よって司会(進行役)が進めていきますが、新入社員の謝辞のタイミングは入社式の終盤に行われます。
貴重な就業時間を使って、入社式を行い、その中での挨拶の時間としていますので、入社式の挨拶は短めに行いましょう。
注意点2:言葉遣い
挨拶の「挨(あい)」は押す、「拶(さつ)」は迫るという意味であり、本来は禅僧たちが行う禅問答の様子を指した言葉です。一般的には、挨拶は人との出会いや別れ際に交わす動作や言葉のことをいいますが、式典や儀式などで述べる儀礼的な言葉をいうこともあります。
式典焼き式で述べる儀礼的言葉でもあります。敬語や言葉の意味を履き違えた挨拶を行わないようにしましょう。
注意点3:姿勢
挨拶の際は一般的に前に立って皆さんの前で挨拶をすることが多いです。ということは立ち姿を見られながら話をすることになります。
立ち姿が猫背だったり、手の組み方がおかしいような見た目の悪い姿勢での挨拶は、姿勢の方が気になってしまい、言葉が入って来ないこともあります。
しっかりとした立ち姿で姿勢を整えて入社式の挨拶に臨みましょう。
入社式挨拶を成功させよう
日本には、入学式や卒業式、結婚式や入社式と色々な行事や儀式がありますが、その際には必ず来賓などの「挨拶」があります。基本的には、これらの挨拶はほとんど真剣に聞かれることが多くはありませんが、時には思わず聞き入る場合もあります。
入社式での挨拶の成功がこれからの新入社員としての日々を左右すると言っても過言ではないでしょう。
入社式で好感度アップさせる方法
行事や儀式の挨拶ではもちろん話の内容は大事ですが、言葉遣いやユーモアが大事な要素でもあります。それともう一点、しゃべる時間が長すぎることは致命的です。
どんな「ありがたい」ご高説を賜ったとしても、人の話を真剣に聞いていられるのは3分が限界です。5分を過ぎると絶望的で、それを超えるのは論外なことです。
今回ご紹介した挨拶のポイントを押さえつつ、喋る時間にも気を配りながら、入社式を乗り切りましょう。