「押さえる」の意味と使い方・敬語・「抑える」との違い|押える

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「押さえる」の意味と使い方は?

「押さえる」の意味は、いろいろありますが基本的名意味は、物などを手などを使って動かないようにしたり対象となるものの動きを封じたりすることです。

その他の意味として、対象となるものの動きを封じたり、予約を取る、出入り口を手などでふさぐ意味があります。

「押さえる」の使い方は、物などを手などを使って動かないようにしたり対象となるものの動きを封じたりすることを表現したり、予約などをする場合に使います。

「押さえる」の敬語は?

「押さえる」の敬語は、尊敬語が「押さえられる」で謙譲語が「押させていただく」丁寧語が「押さえます」です。

敬語の使い分けは、尊敬語が目上の人やお客様に対して相手を立てるときに使います。謙譲語は、自分や自分の身内をへりくだることによって、目上の人やお客様を敬います。丁寧語は、相手を問わず、相手に対して丁寧に話す時に使います。

「押さえる」と「抑える」の違い

「押さえる」と同音で意味も似た言葉として「抑える」があります。「抑える」の意味は、「一定の水準以上にいかないようにする」「物などの勢いをとどめる」「感情や欲望が「高まるのをとどめる」です。

「押さえる」と「抑える」の違いは、「押さえる」が物などが動かないようにするイメージで「抑える」は、さまざまなものの勢いを止めるイメージです。

「押さえる」の文例と「抑える」の文例を比べると違いがわかりやすいです。「押さえる」の文例は以下のとおりです。

・ふたを押さえる
・犯人を取り押さえる
・会議室を押さえる
・肩を押さえる

「抑える」の文例は以下のとおりです。

・熱を抑える
・練習量を抑える
・食欲を抑える
・血圧を抑える薬

「押さえる」と「押える」のはどちらが正しいのか?

「押さえる」という言葉は、「押える」と表記されている文章もよくみかけます。意味は「押さえる」も「押える」も同じです。では、どちらが正しいのでしょうか。

「押さえる」と「押える」のどちらが正しいか二者択一でどちらか選ばなければいけないとすれば「押さえる」が正しいです。これは、文部科学省の内閣告示第二号「送り仮名の付け方」によるもので「押さえる」の方が読み間違える可能性が少ないからです。

「押える」と表記しても読み間違える可能性がない場合は、「押える」でも正しいといえます。

「押さえる」の例文は?

「押さえる」の例文について「会議室」「動かないように」「出入り口」について紹介します。

会議室では?

会議室では、会議室の予約を取るときなどに「押さえる」を使います。

・月末は会議室の予約が埋まってしまうので早めに押さえた方がいいですよ。

・念のため会議室をもう一部屋押さえます。

・近くの会議室が押さえられなかったので少し先の会議室を押さえました。

・明日電話して会議室を押さえてください。

動かないようにでは?

動かないように対象の物を動きを封じるときに「押さえる」を使います。

・立て札が倒れそうになったのであわてて押さえました。

・万引きの犯人が逃げないように取り押さえました。

・強風で帽子が飛びそうになったので慌てて手で押さえました。

・今、接着剤を持ってきますのでその間手で押さえててください。

出入り口などでは?

出入り口などに手などを押し当てるときに「押さえる」を使います。

・出入り口の扉を手で押さえます。

・涙が止まらず思わず目頭を押さえた。

・騒音のあまりの音の大きさに思わず私は耳を押さえた。

・出血を止めるために傷口を押さえた。

「押さえる」の類語は?

「押さえる」の意味を理解するために「押さえる」の類語と「押さえる」との意味や使い方の違いを調べることで「押さえる」の意味をさらに深く理解することができます。

「押さえる」は、さまざま意味があるだけに類語としては先に紹介した「押える」「抑える」とそれ以外に「セーブ」「コントロール」「制御」「我慢」「制する」「安定させる」「圧迫する」「食い止める」「隠す」「限定」「制限」「圧力」「差し止める」「制限」「限定」「削減」「取っておく」「阻止」「阻む」「没収」「取り上げる」などがあります。

「押さえる」の言い換え表現は?

「押さえる」はさまざまな意味と使い方がありますが、それぞれの意味によって先ほど紹介した類語などによって言い換え表現をすることが可能です。言い換え表現する際の注意点としては、言い換え表現によって本来の意味と違う意味になってしまってないか、表現する前に確認する必要があります。

ここでは、「押さえる」のそれぞれの意味ごとの言い換え表現について紹介します。

「物などを動かないようにする」の言い換え表現は?

「物などを動かさないようにする」の意味の「押さえる」の言い換え表現は「安定させる」や「固定させる」を使用することができます。例文のそれぞれ一行目が「押さえる」二行目が言い換え表現です。

・立て札が倒れそうになったのであわてて押さえました。

・立て札が倒れそうになったのであわてて動かないように固定させました。

・万引きの犯人が逃げないように取り押さえました。

・万引きの犯人が逃げないように縛って固定させました。

・強風で帽子が飛びそうになったのであわてて手で押さえました。

・強風で帽子が飛びそうになったのであわてて手で掴んで安定させました。

・今、接着剤を持ってきますのでその間手で押さえててください。

・今、接着剤を持ってきますのでその間手で安定させてください。

「対象となるものの動きを封じ込める」では?

「対象となるものの動きを封じ込める」の「押さえる」の言い換え表現では「食い止める」や「阻止する」などを使用することができます。

・野球で走者の盗塁をふせぐコツは、けん制をして走者のリードを取らせないように押さえることです。

・野球で走者の盗塁をふせぐコツは、けん制をして走者のリードを取らせないように食い止めることです。

・太平洋上にある高気圧が低気圧の動きを押さえています。

・太平洋上にある高気圧が低気圧の動きを食い止めています。

「予約を取る」の言い換え表現では?

「予約を取る」の「押さえる」言い換え表現には、「予約を取る」や「チケットを取る」などを使用することができます。

・月末は会議室の予約が埋まってしまうので早めに押さえた方がいいですよ。

・月末は会議室の予約が埋まってしまうので早めに予約を取った方がいいですよ。

・演劇でA席が完売だったのでB席を押さえました。

・演劇でA席が完売だったのでB席を取りました。

・来月の演奏会をするので会場を押さえました。

・来月の演奏会をするので会場を予約しました。

・来月の旅行の行き先が決まり次第チケットを押さえます。

・来月の旅行の行き先が決まり次第チケットを取ります。

「出入り口」での入れ換え表現では

「出入り口」での「押さえる」の入れ換え表現では「塞ぐ」や「覆う」を使用することができます。

・出入り口の扉を手で押さえます。

・出入り口の扉を手で塞ぎます。

・涙が止まらず思わず目頭を押さえた。

・涙が止まらず思わず目頭を覆った。

・騒音のあまりの音の大きさに思わず私は耳を押さえた。

・騒音のあまりの音の大きさに思わず私は耳を塞いだ。

・出血を止めるために傷口を押さえた。

・出血を止めるために傷口を塞いだ。

「押さえる」の意味を理解して間違えないように

ここまで、「押さえる」の言葉の意味と使い方「押さえる」の敬語「押さえる」と「抑える」との違い、「押さえる」と「押える」はどちらがただしいのか「押さえる」の例文、「押さえる」の類語「押さえる」の言い換え表現について説明しました。

「押さえる」は、よく使用される言葉ですが、さまざまな意味があるうえに対象も幅広く、同音の「抑える」と混同の使い分けも難しいといえます。難しいときは、複雑化せずシンプルに考えると理解しやすくなります。「押さえる」の場合、基本の意味を基準にして考えると使い分けもしやすくなります。

「押さえる」の基本の意味は、物理的に物が動かないようにすることです。「押さえる」の意味を理解して間違えないように使えるようにしましょう。

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