「ご確認のほど」の例文・使い方・言い換え|敬語/ビジネス

ビジネススキル

「ご確認のほど」の例文って?

「こちらの条件で差し支えありませんでしたでしょうか、今一度、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」などという表現や言い回しを耳にされたことはないでしょうか。

間違いや行き違いが起きていないか、ミスがないかを確認してくださいという場面などで使われる表現に思い至ります。また、取り引きや金銭の絡む場面などでも使われるのではないでしょうか。

「ご確認のほど」をどんな場面で用いていますか?

「ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます」とはどのような場面で用いられるのでしょうか。前述したとおり、ミスや間違い、行き違いや思い違いが起きていないか確認してくださいと使いたい場面で用いられる表現です。具体的にはどのような場面が挙げられるでしょうか。

「こちらの案件で進めさせていただきましても差し支えありませんかどうか、今一度、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」というビジネスの場面が挙げられます。

「お振込み完了させていただきましたので、お手数お掛けいたしますが、お手隙の際にご確認のほどよろしくお願い申し上げます」、また「お振込み確認させていただきました。発送の際にはご連絡申し上げますので、到着しましたら内容に不備がありませんか、ご確認のほどお願い申し上げます」など、個人の取り引きでも用いられることの多い表現です。

ご確認のほどという言葉を用いた例文

「ご確認のほど」を用いた例文とはどのようなものになるでしょうか。前述したものの繰り返しにはなりますが、いくつか挙げてみましょう。「こちらの案件。このまま進めても差し障りありませんかどうか、今一度、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」など、かっちりとした会社のビジネスシーンでも用いられます。

また、「お振込み完了させていただきましたので、お手数をお掛けいたしますが、お手隙の際にご確認のほどよろしくお願い申し上げます」に、「先日はお品物をご購入いただきまして誠にありがとうございました。発送致しましたので、お品物到着後、内容に不備など御座いませんかご確認のほどどうぞよろしくお願い申し上げます」などの売買取引の場面でも用いられます。

ご確認のほどよろしくお願いします

「ご確認のほど、よろしくお願いします」もよく用いられる表現です。「こちらでお間違えなかったでしょうか。ご確認のほど、よろしくお願いします」などと使われますし、ミスや誤りがないかどうか確かめていただけますかという意味合いで、「ご確認のほどよろしくお願いします」とさまざまな場面で耳にします。

また、こちらがアクションを起こした事柄に対して、先方に対する不備がなかったかを確かめていただけますようにとの意味合いで、「ご確認のほど、よろしくお願いします」と使う場面も多いでしょう。とても日常に馴染んだ表現になります。

ご確認のほどお願いいたします

同じ意味合いで「ご確認のほどお願いいたします」という表現も使われます。「よろしくお願いします」の部分を「お願いいたします」に差し替えた表現で、どちらも同じくミスや誤り、不備がないかを確認してくださいといった意味合いを持つ言葉になります。

「ご入金が済みましたので、ご確認のほどお願いいたします」や、「お品物到着後、ご確認のほどお願いいたします」と用いたり、「こちらの条件で相違ありませんでしょうか。ご確認のほどお願いいたします」などにも用いられます。

前述しました「ご確認のほどよろしくお願いします」と同じ意味合いで、「ご確認のほどお願いいたします」と使いますが、こちらの表現の方が少し丁寧な印象を与えます。なぜでしょうか。「ご確認のほど」の敬語表現について見ていきましょう。

「ご確認のほど」の敬語での使い方は?

「ご確認のほど」という表現を敬語で使いたい場面で、この表現はそのまま用いても問題は無いのでしょうか。こちらでは「ご確認のほど」の敬語表現について見ていきましょう。

「ご確認のほど」は敬語でしょうか?

「ご確認のほど」という表現や言葉自体は、敬語表現を用いらなければならない場面で使用しても何ら問題ありません。つまり、「ご確認のほど」は敬語表現として成り立つ文章です。

ここで注意したのは、「ご確認のほど」という表現には問題がなくても、この表現に使う文脈次第で敬語表現が成り立たなくなるという落とし穴です。

敬語についておさらいしましょう

「ご確認のほど」は敬語表現として用いても問題はありませんが、前後の文脈次第で「ご確認のほど」の敬語表現は成り立たないとはどういうことでしょうか。ここで、日本語の敬語表現について少しおさらいしてみましょう。

日本語は前置き文一つ、後の文章一つで敬語になったり、ならなかったりととても難しいです。では、まず、そもそも日本語の敬語にはどんなものがあるかを確認してみましょう。日本語の敬語表現は大きく三つに分類されます。「尊敬語」、「謙譲語」、「丁寧語」です。

尊敬語

「尊敬語」とは、文中で目上の人物や相手の言動に対して敬うことを表現して用いる敬語表現で、目上の人物などの動作や言動に対して使います。「言う」という表現を用いてみましょう。「仰る」「仰られる」などとなります。

せっかくですので、「確認」を用いた敬語表現も見てみましょう。「確認なさる」などと、助動詞に用いることで「確認する」という表現を、相手を敬った「尊敬語」での敬語表現と置き換えました。

謙譲語

「謙譲語」とは目上の人物や相手に対して自らの言動を下に出すことで、相手に対して敬意を表する表現です。再び、「言う」という表現を用いてみましょう。「申し上げる」、「申す」などとなります。

では「確認」を用いて見てみましょう。「確認させていただいた」、「確認させていただく」などになります。「させていただく」という表現が謙譲語表現に当たり、これを「確認」の後に用いたことで、自らの言動を下に下げての謙譲語表現としての敬語となりました。

丁寧語

「丁寧語」とは、相手を問わず敬意を表したいときに用いられる、文字どおり「丁寧」な言葉遣いを用いた表現で、「です、ます」や「でした、ました」という表現が丁寧語表現に当たります。ですから、こちらの記事で使用されている文章も「丁寧語」となります。

「言う」という表現に対して、「言います」や「言いました」と用いたり、「確認」の後に「確認します」や「確認しました」と用いた場合には丁寧語での敬語表現となります。

言葉のチョイスで変わる日本語マナー

「尊敬語」、「謙譲語」、「丁寧語」とご紹介しました。相手の動作に対して敬いを付ければ、「尊敬語」表現、自らを下げて敬意を表せば「謙譲語」表現、丁寧な言葉づかいで敬意を表せば「丁寧語」表現と変わる日本語の敬語マナー、いかがでしょうか。

「尊敬語」、「謙譲語」、「丁寧語」と、日本語における敬語表現を見てきたところで、では、再び本題である「ご確認のほど」について見ていくことにしましょう。「ご確認のほど」とは、どのような表現を用いれば敬語であり、どのような文章であれば失礼にあたるのでしょうか。

ご確認のほどという言葉を敬語で用いると?

「ご確認のほど」という言葉自体は、敬語表現として用いても構いませんとお伝えしました。では、注意すべきは前後の文脈になりますと申し上げましたが、具体的にはどのように用いればよいのでしょうか。例文を幾つか用いて見ていきましょう。

「ご確認のほどよろしくお願いします」に用いられているのは、丁寧語になります。「お願いします」という部分に丁寧語が用いられています。では、「ご確認のほどお願いいたします」はどうでしょうか。

こちらは、「お願いいたします」という表現に謙譲語が用いられていますので、謙譲語での敬語表現となります。

つまり、どちらも敬語としては成り立っていますが、敬語表現として、丁寧語表現よりも謙譲語や尊敬語を用いたいのであれば、「ご確認のほど、お願いいたします」をより丁寧にすれば、「どうぞご確認のほどよろしくお願い申し上げます」や「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」などを用いたいところです。

「ご確認のほど」の使い方!

では、「ご確認のほど」とは、どのような場面で用いれば相応しい表現なのでしょうか。前述しました表現や場面の繰り返しになりますが、ご説明していきます。

自らの起こしたアクションや確認事項に対して、ミスや行き違い、記載漏れなどがないかを相手に確認してもらう、またはその逆も然りで、確認させてもらう場面で使われる言葉になるでしょう。

「こちらの案件、このまま進めさせていただいても差し障りありませんかどうか、今一度、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」や、「ご入金が済みましたのでお手数お掛けいたしますが、お手隙の際にご確認のほど、よろしくお願いいたします」。また、「商品到着後、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」というように使われます。

ビジネスシーンで?

ビジネスシーンで「ご確認のほど」を用いる場合はどうでしょうか。

繰り返しになりますが、「こちらで進めても差し障りありませんかどうか、今一度、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」や「お手隙の際に、ご確認のほど、よろしくお願いいたします」の謙譲語表現の言い回しとしても問題なく用いられます。

「お手数お掛けいたしますが、ご確認のほどいただけますようによろしくお願い申し上げます」など、謙譲語と尊敬語を合わせて用いるのもいいでしょう。「ご確認のほど」という表現自体に問題はありませんので、ビジネスシーンで使う場合に注意したいのは前後の文脈や言い回しということになります。

前述してきたように、「尊敬語」、「謙譲語」、「丁寧語」に分けられる日本語の敬語表現を正しく用いれば、「ご確認のほど」という言葉は何ら失礼にあたることなくビジネスシーンで用いることができます。

メールでは?

では、メールで「ご確認のほど」を用いる場合はどのような文章となるでしょうか。例文を挙げてみましょう。売買取引として、ここでは見ていきます。「先日ご購入いただきましたお品物ですが、発送いたしました。商品到着後、内容に不備がございませんかご確認のほどいただきますようによろしくお願い申し上げます」などではいかがでしょうか。

メールの場面でも、「ご確認のほど」という言葉は問題なく用いることができます。謙譲語表現や尊敬語、丁寧語での文章を上手に使って、ビジネスシーンに応じた「ご確認のほど」の敬語表現を用いて、失礼の無い文章を組み立てましょう。

前述した文章では、「ご確認のほど」の文脈に、「いただいた」という尊敬語と「いたしました」という謙譲語などを用いています。また、一文の中に基本として丁寧語を用いました。

相手別「ご確認のほど」の使い方は?

「ご確認のほど」という言葉の持つ意味合いと言い回しについてみてきましたが、こちらではこの言葉を用いる相手によって、どの言い回しが相応しいとなるか見ていきます。

上司に対して

相手別に「ご確認のほど」の使い方を見ていきましょう。まずは、上司に対してです。目上の人物に当たる上司に対して用いる場面になりますので、謙譲語もしくは尊敬語を用いましょう。

「ご確認のほどいただきますようによろしくお願い申し上げます」などではどうでしょうか。謙譲語と尊敬語のどちらも使用して、ルールにのっとった目上の人物への表現にしました。

取引先なら?

では、取引先ならどうでしょうか。こちらも先程と同じように、謙譲語や尊敬語を組み合わせた表現になるでしょう。「ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます」や、少し言い回しを替えて同じ意味合いで、「ご確認いただきますようによろしくお願い申し上げます」、また、「ご確認のほど」を使用するのであれば、「ご確認のほどを賜りますようによろしくお願い申し上げます」など、表現は多岐にわたります。

目上に対して使いたい?

前述してきました、上司や取引先に対する「ご確認のほど」の用い方が「目上の人物」に対する表現に当たりますので、ここまで見ていただいた皆さんにはもうお解りかと存じます。同じく、上司に対して「ご確認のほどいただきますように」や「ご確認のほどを賜りますように」と用いても問題はありません。

「ご確認のほど」の言い換えって?

では、そもそも「ご確認のほど」を最初から別の言葉に言い換えた表現には、どのような言葉になるのでしょうか。

ご確認のほどを言い換えたなら?

「確認していただけますように」という意味合いで、相手に対して敬いを表した言葉が「ご確認のほど」となります。では、別の言い回しを見てみましょう。

ご確認いただきますように?

「ご確認のほど」を差し替えた一例として、「ご確認いただきますように」とも用いることができます。「確認」という言葉に対して「いただきますように」と付けたことで、尊敬語での表現として、確認して欲しい、確認してくださいの意味合いを同じように相手に対する敬いを表した表現としました。

では他に?

「ご確認賜りますように」なども、別の例としては挙げることができるでしょう。前述しました「ご確認いただきますように」や「ご確認賜りますように」どちらを用いても間違いではありませんし、問題はありませんので、場面や用途に応じて使い分けていただけたらと存じます。

場面に見合った言葉のチョイスをご確認のほど!

「ご確認のほど」という言葉の意味合いや場面に応じた表現方法などをご説明してきました。また、言い回しを少し変えた表現などもご紹介しました。場面と相手を見分けて、用途とシーンに応じた「ご確認のほど」の言葉遣いをご確認のほど賜りますようにと締めさせていただきます。

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