「をご覧ください」の敬語での使い方
「をご覧ください」というフレーズを聞くとあらゆるシチュエーションを思い浮かべます。日常生活のなかでビジネスシーンやプライベートでも「をご覧ください」というフレーズはそれだけ多く使用されており、普段から意識していなくても自然と耳に入ってきて理解をしています。
しかし、実際に使用してみるとなると、誰に使う場合、どんなシチュエーションにより「をご覧ください」の活用方法や意味の変化をきちんと理解している必要があります。
「をご覧ください」を使う側になると疑問や不明な点などあいまいなポイントを全てクリアになるように、「をご覧ください」について徹底的にご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
ご覧いただく
「をご覧ください」の活用方法のなかで1番困るポイントは敬語表現です。警護には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。まずは、「をご覧ください」の尊敬語にあたいする「ご覧いただく」をご紹介します。ビジネスシーンでは会議や打ち合わせはたくさんあります。
そんなときにはホワイトボードや資料などご覧いただく材料があることが一般的です。上司や目上の人が入り混じる会議では、「資料を見てください」という言い方は大変失礼になります。「ご覧いただく資料をお配りします。」などするという動作を尊敬語である「いただく」という語尾に変化させて使いましょう。
ご覧になる
「ご覧になる」は「見る」という動作の尊敬語です。「見る」を「見られる」という言い方にすることでも尊敬語に変化させることができます。コミュニケーションのなかで「ご覧になる」をうまく活用させて「ご覧になられましたか。」と言いまわすことができます。
「見られましたか。」という表現も尊敬語ではありますので決して間違いではありませんが、ニュアンスとしては「ご覧になる」の方が丁寧な言い方に聞こえることが多いです。
御覧ください
「をご覧ください」と「御覧ください」は意味や使い方は同じです。「ご」を感じにすることで少し堅い印象を受けます。
古文などでは「ご」は「御」と漢字で記載するものでしたが、ひらがなができてから現在に至るなかで、漢字がひらがなとして使われることが増えてきています。「をご覧ください」というときには、「ご」はひらがなを使う傾向が強いです。
「をご覧ください」の例文
日常生活のなかでのシーンをもとに「をご覧ください」を例文を使ってご紹介します。何かを見て欲しいときに「をご覧ください」と使うことができるのですが、実際にどんなシーンでどのようなことにご覧くださいというフレーズを掛け合わせて使うのか、間違った使い方をしないように改めて確認しましょう。
「をご覧ください」は敬語表現の1種なので正式なシチュエーションでも使うことができます。正しい日本語を使い相手に失礼のない振る舞いをするには敬語を使いこなせるようになることが必須です。社会人としては当たり前の言葉使いをマスターしましょう。
詳細をご覧ください
ビジネスシーンでよくある商品やプランニングの説明をするときに資料などを用いたときに、「詳細をご覧ください」と相手の動作を促す呼びかけをします。何かを見て欲しいときに「をご覧ください」はとても頻繁に使われます。
説明の最中に注目を集めたいときには「一旦、私の方をご欄ください」と促したりと使い方はさまざまです。例えばメールであったとしても、「詳細は添付しておりますデータをご覧ください」と使うこともあります。
「をご覧ください」の応用としまして、「添付ファイルをご覧いただきましたら、ご返信いただけますと幸いです」などと活用することもできます。
スクリーンをご覧ください
説明会や講習会でよく使われるホワイトボードやスクリーンですが、大事なことを記録したり言葉だけでは伝わりにく内容を書き出し説明をわかりやすくします。説明や紹介を助けるときに「スクリーンをご覧ください」と言うとイメージがわきやすいです。
学校では先生が「黒板を見なさい」というように「ホワイトボードをご覧ください」は同じシチュエーションで使われる丁寧な言い方となります。
「をご覧ください」の使い方
「をご覧ください」の使い方についてシチュエーション別に詳しくご紹介しましょう。ご覧くださいは基本的に「見る」という意味があります。しかし、シチュエーションによっては確認する、認識するという意味も含まれます。言葉は言い方や話す速度で声のトーンで印象がとても変わります。
それだけ繊細なものなので使い方1つで相手との距離感や交友関係に影響を与えることもあります。いくらサービスや商品がとても素晴らしいものであっても言葉使いや話し方で悪い印象を与えることもとても多いです。「をご覧ください」の正しい使い方についてご紹介します。
ビジネス
ビジネスシーンでの「xxをご覧ください」という表現は当たり前に使われています。ビジネス上では言葉使いが正しく使われていなと仕事をするにも至らない人とみなされることがあります。言葉使いは特殊な能力でもなくどんな職種や業種であっても必須ポイントです。
挨拶ができて当たり前と同じように「を見てくさい」とは言わず必ず「をご覧ください」を使うようにしましょう。
接客業務
接客をする上で絶対に気をつけないといけないポイントは言葉使いです。接客とはショップ店員やレストランのウェイトレスなどたくさんの職種があります。例えばショップ店員の場合、合わせた服をお客様に確認してもらうときに「鏡をご覧ください」と接客することは多々あります。
また、ウェイトレスの場合もメニューを持っていくときに無言で渡すととても感じがよいとはいえません。「メニューをご覧ください」などと声をかけて差し出します。さらに「ごゆっくりとご覧ください」などと付け加えるとさらにサービスがよいと感じます。
プレゼンテーション
社会で「プレゼン」と略されがちなプレゼンテーション」を行うときはパワーポイントやパソコン機能を活用することが増えてきています。そのときの出席者に対して「映像をご覧ください」や「グラフをご覧ください」などと1度のプレゼンテーションのなかでも「xxをご覧ください」とは何度も使えわれることがあります。
「只今ご覧いただきましたxxは」などと説明に流れます。「xxをご覧いただきましていかがでしたか」と呼びかけることもあります。使い方を改めて確認してもわかるように本当に「をご覧ください」の使用頻度は高いです。
バスガイド
「右手をご覧ください」というフレーズを聞いて想像する職種といえば「バスガイド」です。バスガイドはツアーガイドは常に観光スポットの紹介をする職種です。お客様にご覧いただきたいものがどこにあるかを正確に案内することを求められます。
例えば注意事項なども含めて「必ず注意事項をご覧くださいませ」などと1回のツアーで何度も使うフレーズです。
「をご覧ください」の類語
「xxをご覧ください」と同様に、日本語には同じような意味を表す類語がたくさんあります。日常会話で使われる言葉と敬語ではまた違う言葉で表現することもあります。日本語は他言語に比べ、表現方法や敬語などの言い回しがとても多いです。
そのため、「をご覧ください」の類義もとても多いため、どのようなシチュエーションで使うことができるかも含めご紹介します。表現方法をたくさん知っていることは、細かいニュアンスや雰囲気を表すことができるのでバラエエィーが広がり、コミュニケーション能力もアップすること間違いなしです。
ご参照ください
「参照」の意味は照らし合わせて参考にすることです。「ご参照ください」とは「参照」に「ご」をつけることと「ください」と丁寧にお願いすることで相手に敬いをみせています。ビジネスシーンでの「ご参照ください」とは主にパンフレットや書類などをみていただきたいときに使用します。
「をご覧ください」を使うときのシチュエーションと極めて似ております。どちらを使用しても不自然ではないので、ご覧くださいと一緒に覚えておくとよいでしょう。
見てください
「をご覧ください」をカジュアルに言い方にすると「見てください」となります。意味としては「ご覧ください」と同じであり、相手によって使い分けることができます。
目を通してください
見るという動作を間接的な表現にすると「目を通す」という言い方をします。「資料に目を通す」などと使うことができ、意味としては「読む」や「見る」という意味があります。「をご覧ください」と同様のシチュエーションで使うのであれば、丁寧な言い方である「お目をお通しください」と言い換えることができます。
ご照覧ください
「照覧」とは「ショウラン」と読みます。「照覧」の意味は「はっきりと見る」ということで、とてもレベルの高い方に使う言葉です。例えば、仏や神が主語になるときに用いる言葉です。それほど貴人に対して使う言葉なので日常会話で登場することは極めて少ない言葉です。
ご観賞ください
漢字で「見る」と書くときに「診る」や「観る」という漢字を使われることもあります。「観賞」にも「観る」の漢字が含まれており、「観賞」には「見る」という意味が含まれていることがわかります。
そして「賞」と組み合わせることで「観賞」の意味は「見て楽しむこと」表します。例えば、映画などをご覧くださいという際に、「映画をご鑑賞ください」と言い換えると、「映画を楽しんでください」というニュアンスが含まれます。
ご観覧ください
「観覧」も同様に「観る」という漢字が使われているため「見る」という動作が含まれていることが予想できます。「観覧」の意味は見るというよりは「眺める」という意味が強いです。使い方としては「景色をご観覧ください」などと使うことができます。
「をご覧ください」の英語
では、「をご覧ください」を英語に言い換えていきましょう。日本語でもご覧くださいの類語があるように、英語でもご覧くださいという意味に近い言い方はいくつもあります。
英語であってもシチュエーションによって使い分けることができます。中学校レベルの簡単な英語で言い表すことができるので、英語が苦手な方でも難しく考えることなく使いこなすことができます。
please see
中学校で「見る」という単語をいくつか習います。その1つが「see」です。「see」は見るという動作のなかでも自分の意思で見るというよりかは、目に入ったというシチュエーションに近いです。
例えば、「昨日、ジョンを見た」などたまたま目に入ったというような場面で使われることがあります。日本語でいうと、宜しければ目に入れてくださいに近い英語なので、「をご覧ください」に近い言葉です。
please look
英語で「見る」という言葉で1番に頭に浮かぶ言葉が「look」です。「look」はxxを見てと本当にそれを見て欲しいときに使います。中学校の教科書にも「look at the sky」(空を見て)という例文があります。英語では日本語のように敬語という概念がないため、丁寧な言い方やお願いをするときには、動詞+pleaseで丁寧さを表現します。
please find attached
「attached」は添付するという意味があります。ビジネスメールでもよく使われる言い方で、直訳すると「添付の資料をみつけてください」となり、日本語の「添付の資料をご覧ください」という意味になります。同様に「please see attached」と使われることもあります。
please visit
「ご覧ください」や類語である「ご観覧ください」に非常に近い意味を持つ英語として「please visit」と使うことがあります。「visit」は「訪れる」という意味であると中学校で習いますが、使い方や活用方法は「訪れる」だけではありません。
例えば、展示会や展覧会に「visit」という言葉を使った場合、必然的に観賞するという意味が含まれることがあります。英語と日本語ではニュアンスが異なることがあるため、中学校レベルの英語であってもとても奥が深いです。
「をご覧ください」は日常生活で大活躍
「をご覧ください」について例文や使い方をご紹介してきましたが、いかがでしたか。何気なく使用しているフレーズですが改めて考えてみると、日常生活の中で「をご覧ください」の登場回数はとても頻度が多く、大活躍していることがわかります。コミュニケーションでもビジネスメールでも使うことが多いフレーズなのできちんと理解して覚えておきましょう。
また、ご覧くださいの類義も同時にマスターしておけば、言葉のバラエティーを増やすことができ、さらにあらゆるシチュエーションに対応できるようになります。言葉はセンスなので、何歳になっても磨くことができます。